◆−闇の残り香 1−白河綜 (2001/9/16 17:54:44) No.17169
 ┣Re:闇の残り香 1・こんにちわ♪−かお (2001/9/16 20:44:53) No.17171
 ┃┗闇の中から今日は!−白河綜 (2001/9/19 13:13:47) No.17203
 ┣闇の残り香 2−白河綜 (2001/9/19 18:59:27) No.17211
 ┣闇の残り香 3−白河綜 (2001/9/22 18:18:52) No.17230
 ┃┗Re:闇の残り香 3・某神官(爆)!!−かお (2001/9/22 21:21:26) No.17231
 ┃ ┗Re:闇の残り香 3・某神官(爆)!!−白河綜 (2001/9/25 20:08:37) No.17254
 ┣闇の残り香 4−白河綜 (2001/9/25 19:59:33) No.17253
 ┗闇の残り香 5 −白河綜 (2001/9/29 16:32:52) NEW No.17295
  ┗Re:闇の残り香 5 ・頑張れ!父親との対決!?−かお (2001/9/30 11:27:59) NEW No.17308


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17169闇の残り香 1白河綜 E-mail 2001/9/16 17:54:44


 こんにちは。志望校は相変わらず(自主規制)ライン、来年の春に桜が直視できるかかなり危うい白河綜です。ああ、もうダメです。
 日本人なんだから日本語しゃべれればいいじゃないかっ!!(←英語ダメダメ人間なのです)
 
 ……なにはともあれ、「夏だけ」とか言ってたのに、なんだか話が浮かんでしまったので投稿させていただきます。愚作のためにツリーが落ちてしまうがなっ!! とお怒りの方、申し訳ありません。広い心で眼をつむってやって下さい……

 さて、今回の話は前回のものと違ってシリアスでいきたいと思ってます。
 長くなりそうですがどうぞ、よろしく。

 ちなみに、今回の話でも、前回の連載で出てきたオリキャラが登場する予定です。…………こっそり、L様も(笑)
 それでは、うっかりここをクリックしてしまったそこのアナタ。できれば読んでくださると嬉しいですv

########################################### 


 そこは真っ暗だった。
 もっとも、彼女が『暗い』というものを理解できていればの話だが。
 彼女は膝を抱え、身体を小さくして『そこ』に漂っていた。

  ……此処は何処なのだろう。
  わたしは……何なのだろう。
  知っているような気はするけど…………思い出せない……

 真っ暗な空間において、彼女はランプの明かりのような鈍い光を放っていた。
 手や足はある。自分を形作るモノを、己の瞳で確認することは出来る。
 ――しかし、全ては幻影。
 確かに存在する、それでも幻にすぎない。
 彼女は、ただの鈍い光。

  何処? 此処は何処?
  わたしは此処に居るべきでは無い気がする。

 何故だか胸に浮かんでくる焦燥。
 彼女自身である鈍い光は、彼女の意志に同調して点滅しだす。

  行かなきゃ、『アノヒト』がいないなら、今度はわたしが行かなきゃ――……

 いっそう激しく光が点滅する。
 ……この時彼女は気付いていなかった。弱々しい光を見つめる、暗い双眸に。
 ――――彼女にとって、神にも悪魔にもなり得る存在に。

 …………そして、新たな災いが生まれる。

     *     *     *     *     *     *

「リナ、あんたあたしの代わりに、ちょっと仕事頼まれてくれない?」
 ここはゼフィーリア王国の首都、ゼフィール・シティ。
 そのはずれの商店に、かの有名な盗賊殺し(ロバーズ・キラー)ことリナ=インバースと赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)ことルナ=インバースは居た。
 商店といっても、ぶっちゃけた話、実家に帰ってきただけである。
 ルーク――三人目の魔王を倒してから、リナはガウリイと共に一時帰宅していた。
 ……案の定、ガウリイを連れて帰ってきたことで、両親やルナにからかわれたのは言うまでもない。
 まぁ、その後は「ちょっと久し振りに腕試しするわよねv リナv」などというルナの『教育的愛の指導(仮)』に、ちょっっぴり魔法医の所に担ぎ込まれる……などということが何回かあったきり、多分平和だった……と思う。
 魔王が滅んでからはデーモンの大量発生もだいぶ収まり、例えばリナが竜破斬(ドラグ・スレイブ)を使わなければならないような事件は起きていない。
 それだけに、ルナが真剣な声音で言うのに、紅茶を飲んでいたリナは驚いた。
 ルナが声で話す時は、必ず良くないことを話すときだ。
「…………仕事?」
「そ。本当はあたしが行った方がいいのかもしれないけど……」
「ねぇちゃんが行った方が……って……
 …………何か事件でもあったの?」
 思わず上目遣いで、お昼の準備をしているルナの背に目をやる。
 シャッシャッ、と軽い音を立てつつ野菜を炒めるルナの言葉は、なんだか妙に歯切れが悪い。
「ねぇちゃん?」
「…………あんた、一年ぐらい前に、アヤナフ村の薬師ナーシャに会ったって言ってたわよね」
「ナーシャ……て、あのねぇちゃんと同じ赤の竜神(フレアドラゴン)スィーフィードの記憶と力を受け継いでて、さらには覇王(ダイナスト)グラウシェラーの孫……っていう、あのナーシャ?」
「そう、それ。
 あの子から今朝、精神感応(テレパシー)で知らせがきてね」
 炒め終えた野菜を、大皿に盛りつける。
「『外』の世界に居るスィーフィードの力を受け継いだ人から、あたしに知らせるようにって。
 …………なんでも、今『外』でとんでもない『モノ』が破壊活動してるんだって」
「……魔族じゃないの?」
「さぁ……
 で、とにかくあたしにそいつをどうにかしてくれ、ってことらしいんだけど、あたし外の世界って行ったこと無いじゃない。行く術(すべ)もないし……」
「…………それであたしに行けというわけね?」
「あらぁ、あたしの言うことが聞けないのかしらv リナちゃぁん?」
 大皿を抱えて振り向いたその表情は、微笑んでいるのにめちゃめちゃこわひ。
 普段ならこの時点で諦めるリナだが、今回は負けじと、
「だってねぇちゃんっ! 女王陛下に頼めば、船の一艘や二艘用意してもらえるんでしょ!!」
「永遠の女王(エターナル・クイーン)に頼めって言うの?」
 ルナは呆れた、とでも言うように嘆息した。それからリナが使っていたカップをその手から掬うようにして奪い、残っていた紅茶をいっきに喉に流し込む。
「無茶言わないで。あの方はこの前のデーモン大量発生の時も、御自分の極秘部隊を民間に貸して下さったのよ。あんまりあの方に甘えちゃいけないわ」
「…………」
 諭すようなルナの言葉に、リナも押し黙る。
 ぷぅ、と頬を膨らます妹に、
「…………それに…………タダでとは言わないわ」

  ぴくぅ。

 リナの肩が小さく動いたことを、ルナは見逃さなかった。
 ――――よし、あと一押し。
 ルナは努めて冷静に、
「もともとあたしが頼まれた仕事だし。……それに、もしかしたら魔血玉呪符(デモン・ブラット・タリスマン)の無いあんたには厳しい相手かもしれないし。
 餞別にこれをあげる」
 そう言うと、自分の左耳に手をのばした。
 …………それは、見事な細工の施されたカフスだった。
 光にかざすと、不思議な法則で反射する。
 一応はリナも年頃の女の子。興味が無いはずがない。
 テーブルにそっと置かれたそれを、食い入るように見つめる。
 見れば見るほど、その見事な細工に惹かれてしまう。
「…………」
「気に入った?」
「……ねぇちゃん、これ、タダのカフスじゃ無いんでしょ? 何なの? 材質もわかんないし…………」
 カフスを見つめたままのリナに、苦笑を漏らしつつ、
「それはいくつかの『賢者の石』を融合させて作った物よ」
 ……………………
 しばしの沈黙。
「…………はい…………?」
「だから、『賢者の石』の融合物」
 ……………………
 再び、沈黙。
「…………けん……じゃ……の、……いし?」
「そうだって言ってるじゃない。それ一個で、魔血玉(デモン・ブラット)と同じ効果がでるわ。呪文も一緒。
 それあげるから、あたしの代わりに行ってきてね。
 確かあんた、セイルーンのお姫様と知り合いだったわよね? その子に言えば船だしてくれるんじゃないの?」
 一気に捲し立てるルナ。
 …………本当は、船うんぬんの事はどうでもよく、なんとなくリナに行かせた方が良いいんじゃないかと思っただけだった。カフスにしても、魔族とは浅からぬ因縁を持つ妹に、もともと与えようと思って入手したものだ。
 そんな姉の胸中を知らないリナは、
「あ。」
 そう言えばそうだった……、と頭を掻いた。
 ルナからもらったカフスを、大切そうに耳にはめる。
 それを見て、ルナはにっこりと笑い、
「さぁてリナ。もう一仕事頼むわ。お昼ご飯にするんで、二階で寝ているガウリイくんを起こしてきて頂戴」


 群狼の島。
 ここは獣王(グレーター・ビースト)ゼラス=メタリオムの住まう地である。
 騒がしいことが嫌いな主が支配しているだけあって、常はいっそ恐ろしいほど静かだ。
 だが、今この島は喧噪で満ちている。
「ゼラス様っ!!」
 空間を渡り、突如居室に現れた神官服の青年に、獣王は嫌そうな顔をするでもなく、
「ゼロスか。で、どうだった?」
 獣神官(プリースト)ゼロスはスッ、と主の足下にひざまずいた。
 普段は閉じたままの紫暗の眼を開き、
「ご報告いたします……と言いましても、今回わかったのは、あの者が『もうすでにこの世に存在しないはずの者』とだけ…………」
 言いながらゼロスの身体が小刻みに震えていることにゼラスは気付いた。
 ――――ゼロスを震え上がらせるほどの者――――
「……わかった。行ってきてもらった直後で悪いけど、ダルフィンのとこまで使いを頼む。今回の事は、私やお前だけでは手に負えそうにない、と……」
 軽く頭を垂れ、再びかき消えるゼロス。
 それを見届けて、獣王はどかりと椅子に座り込んだ。軽く嘆息し、胸中で思う。
 ――――やっかいな事になりそうだ、と。


 人々はまだ知らない。
 少しずつだが確実に悪夢が広がりゆくのを。
 ――――闇の残り香が、広まっていくのを――……

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17171Re:闇の残り香 1・こんにちわ♪かお E-mail 2001/9/16 20:44:53
記事番号17169へのコメント

こんにちわ♪えっと・・・始めまして・・じゃ・・なかったよな?(多分)
・・・記憶力がとぼしいので、すいませんなのです・・・。
読ませていただきましたのです♪
面白いですねー・・・。私と違って、上手だし・・・。(←ただ私が下手なだけか)
あと、ちょっと、思ったのですが、もしかして、あの始めの人物・・・
ひょっとして・・・ミリーナ?
いや・・その・・なんとなーく・・・。(汗)
それと、エル様も出演ですか♪(わーい♪)
楽しみなのです♪
では、短いですが、感想なのです。
以上、かおでした♪それでは!!

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17203闇の中から今日は!白河綜 2001/9/19 13:13:47
記事番号17171へのコメント

かおさんは No.17171「Re:闇の残り香 1・こんにちわ♪」で書きました。
>
>こんにちわ♪えっと・・・始めまして・・じゃ・・なかったよな?(多分)

 はーい!! お久しぶりです! かおさんには前回の連載物でも感想いただきましてv いつもありがとうございますvv

>・・・記憶力がとぼしいので、すいませんなのです・・・。

 とんでもないです!!(汗)

>読ませていただきましたのです♪
>面白いですねー・・・。私と違って、上手だし・・・。(←ただ私が下手なだけか)

 そんなことないっすよ!!(力説!!) かおさんの面白いです!! 私はエクセレント・パニックシリーズが好きvv

>あと、ちょっと、思ったのですが、もしかして、あの始めの人物・・・
>ひょっとして・・・ミリーナ?
>いや・・その・・なんとなーく・・・。(汗)

 うふふふ・・・それは秘密です・・・(ゼロス!?)

>それと、エル様も出演ですか♪(わーい♪)
>楽しみなのです♪
>では、短いですが、感想なのです。
>以上、かおでした♪それでは!!

 ありがとうございます。白河綜でした! 再見っ!!


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17211闇の残り香 2白河綜 E-mail 2001/9/19 18:59:27
記事番号17169へのコメント



 はい、第二話です。どうぞ。

###########################################################

  泣かないで、これはわたしの意志。

  『アノヒト』と力を合わせることでやっと叶えることのできる、わたしの『願い』。


  ――お願い、アナタは泣かないで……


     *     *     *     *     *     *


「さぁーて、当面の目的地はセイルーンね」
「セイルーン……って、一体なにしに行くんだ?」
  すぱこーんっっっっ!!
 小気味良い音がゼフィーリアの空高く舞い上がった。
 懐から出したスリッパで力の限りガウリイを叩いたリナは、肩を大きく上下させながらまなじりを決する。
「こぉんのクラゲっ、脳味噌温泉卵ぉっ!!
 あんた昨日のねぇちゃんの話聞いてなかったのっ!?」
「いやぁ、聞いてはいたんだけどな」
 叩かれた頭を痛そうにさすりながら、
「なんて言うか……まぁ、いつも通り、忘れた」
「『いつも通り』じゃなあぁぁぁい!!」
 再び振り下ろされたスリッパを、ガウリイは紙一重でかわす。
 次々に繰り出されるリナのスリッパ攻撃を、何でもないことのようにひょいひょいとかわし、やがて彼女の手首をとらえ、勝ち誇った笑みを浮かべた。
 人なつっこい笑みに、リナは頬を膨らます。
「オレの勝ち」
「……ふんだ」
 ぱんっ、とガウリイの手をはね除ける。
 リナの意地っ張りは、十九になった今でも健在だった。
「……とにかく、ねぇちゃんが言うには、今外の世界がえらい事になってるらしいから、あたし達が行って解決してこい……って。何でセイルーンに向かってるかっていうのは、外の世界に行くために必要な、船を用意してくれそうな知り合いがいるからよ」
「…………誰?」
「きまってんじゃない。アメリアよ」
「ああ、なるほどな」
「事情を話せば、あの正義オタクの事だし、絶対に協力してくれるわ」
 自信満々に言い切るリナ。
 ぐっ、と拳を力強く握り、セイルーンの方角を見据える。
 ガウリイも「そうだな」と同意して、二人は聖王都セイルーンへと歩みを進めた。
 …………今、セイルーンがどんなどんな事態に見舞われているかも知らずに…………

 十日後。
 リナとガウリイはセイルーンについた。
 

 ……街中は、普通だった。
 人々は買い物をしたり、たわいもない世間話に花を咲かせていたり、ゆっくりと身体をくつろげている人もいた。子供達は連れだって走り回り、たまたまぶつかってしまったリナに、「ちゃんと前見て歩けよ、この胸なし!」とかなんとか言って、危うく竜破斬(ドラグ・スレイブ)を使いそうになった彼女に、おっそろしー眼で睨まれたりしていた。
 そう、平和そのものだった(睨まれた子以外)。
 だが、それも城の中に足を踏み入れた途端――実際には門の前に着いただけなのだが――緊張感漂う雰囲気に、思わず気圧される。
(……何かあったのかな?)
 そう思うも、ここでただ突っ立てるわけにもいかない。
 恐る恐る、門番に声をかける。
「あ……、あの、アメリア王女は……今城にいますか?
 あっ! いやっ! あたし達は決して怪しい者ではなく…………っ!!」
 門番が不審者を見るような眼で見てくるのに、リナは慌ててブンブンと手を振り、ぐいっ、とガウリイをひっぱて、
「あたし達は前にアメリア王女と旅をしたことがある者でして。
 あたしはリナ=インバース。こっちはガウリイ=ガブリエフっていいます。
 アメリア王女に確認していただければ……」
「…………リナ=インバース殿……?」
 ふと。
 門番の様子がおかしくなっていることに気付く。
 じっ、とリナを見つめ、
「……失礼だが、『盗賊殺し(ロバーズ・キラー)』や『ドラまた』の異名を持つ、あのリナ=インバース殿か?」
  ぴしっ
「…………そのリナ=インバースです……」
 額に青筋を立てつつも努めて冷静に頷く。
 すると…………
「開門っ! 開門っ!! 誰か殿下とアメリア様に連絡を!! リナ=インバース殿がおいでになったとお伝えしろっ!!」
 驚きと喜びの入り交じった表情で、門番が大声を上げた。
 その声に従って、城門がゆっくりと開いてゆく。扉の奥では、何やら忙しそうに走り回る兵士達が二人を迎えた。ふと眼を王宮に向けると、走って駆け込んでいく兵士の後ろ姿が見える。
 さすがのリナもこれには驚く。
 友人に会いに……もとい頼み事をしにきただけなのに、何でこんなに大騒ぎになっているのだ? それに、アメリアはともかくフィルさんにまで知らせが走るのは何故だろう?
 だが、そんなリナには気付かず、門番は安堵の笑みを浮かべて、
「ああ、よかった。思ったより早くお着きになって……」
「……ねぇ、何のこと? あたし達はただアメリアに会いに来ただけなんだけど……」
「えっ、じゃあ隔幻話(ヴィジョン)を受け取られて来られたのではないのですか?」
 意外そうな門番の顔。
 ますますわらなくなって、リナは眉を寄せる。
「は? 隔幻話(ヴィジョン)?」
「はい。つい三日程前にセイルーン王家の名で、貴方様宛に。
 『このメッセージを聞き次第、すぐセイルーンに来るように』と、全国の魔導士教会に向けて…………」


「リナさぁ〜〜〜〜んっ!!」
 兵士の後をついて城内を歩いていると、前方から上品な菫色のドレスを纏った少女が走ってきた。
 アメリアである。
 リナは軽く手を挙げ、
「やっほーアメリア。お久しぶり……って、ちょっとぉ!!」
 制止の声を上げる暇もあらばこそ。
 全速力で走ってきたアメリアは、かまわずそのままリナに抱きついた!!

  ずべ。

 為す術(すべ)もなく押し倒れるようにして、リナは潰れた。
 呆然と見ていたガウリイも、はっと我に返ると思わず眼を閉じ、十字を切って、
「…………哀れ……アメリア…………」
 合掌した。
 直後。
「あ〜め〜り〜あ〜!!? あたしに何か恨みでもあるのかしらぁぁぁ〜〜〜〜!!!!?」
「ああああっ!! ワザとじゃありませんっ!! ごめんなさい〜〜〜〜!!」
 緊張感漂う王宮に、それをぶち壊す絶叫が響いた。

 数分後。
 諸々の事情により、ぼろぼろになったドレスから、旅をしていたときに愛用していた巫女服に着替えたアメリアに、フィリオネルの執務室へと通された。
 あまり調度品の置かれていない部屋は、一国のおうぢ……いや、第一王位継承者が使うにしては地味に感じるが、存在そのものが派手なフィルさんの部屋なら、これくらいで丁度いいのかもしれない。
 室内にはフィルさんの他にも、弟のクリストファや執事のクロフェルさん、それと、リナ達の知らない男が一人。いずれも真剣な面持ちでいる。
「…………フィルさん?」
「ああ。何はともあれ、久し振りだな、リナ殿、ガウリイ殿」
「……ええ」
 何だか、とても話しづらい空気が流れる中、ただ一人ガウリイだけがのほほん、と、
「なぁフィルさん、船貸してもらえないか?」
  ぴくり
 ガウリイの唐突な言葉に、いっせいに眼を細める一同。
 リナは恐らく何も考えずに口にしたのであろうガウリイに、
「こぉんの馬鹿!! 前置きもナシにいきなり何いってんのよ!!」
 と、これまた懐に忍ばせていたピコピコハンマーをお見舞いする。
 リナの隣で、これまた難しい顔をして俯いていたアメリアが顔をあげ、
「リナさん、船を使ってどちらへ行くんですか?」
「…………」
 ……一体何と説明していいかわからず、思わず口をつぐむ。
「…………」
 黙り込んでしまったリナに、叩かれた頭上を押さえながらガウリイは、
「ルナさんが言ってた通りに話せばいいんじゃないか? オレ達もまだよくわかってないけどさ。目的言わないと、多分船貸してもらえないぞ」
「う゛…………わかったわよ。
 ……あたし、ねぇちゃんの代わりに外の世界にいかなきゃで――――…………」

 数分後。
「――――…………と言うわけよ」
 話し終えたリナは、気の利いた女官が用意してくれた紅茶を一気に飲み干した。さすがに、王宮であつかっている紅茶は美味しい。
 と。
 難しい顔をしているフィルさん達の後ろから、少し高めの声が、
「あんたの姉君が赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)だったのか……」
 なにやら驚きを含んだ声に顔を向ければ、そこには長身の美男が壁に背を預けて立っていた。
 入ったときから居たが、声を発するのは初めてである。
「……アメリア。誰? あの人」
 隣に座り、やはり難しそうな顔をしていたアメリアは、リナの問いにパァ、と表情を急に明るくさせて、
「はいっ。あの人はクリストファ叔父様付きのSPで、ファレス=リコルヌさんですっ」
「…………………………………………『ファレス』?」
 何だか聞いたことのあるような名前に、リナは眉を寄せた。ちらっ、とその『ファレス』をこっそりと横目で盗み見る。
 ……確かに美男だとは思うが、大騒ぎをするほどのものではない、とリナは思う。だがそれはあくまでも、常に超絶美形のガウリイを従わせているリナだからであって、ごくごく普通の村娘が見たら、まず間違いなく、その場でぶっ倒れる。
 年の頃なら二十代半ば……もう少し若いだろうか。後ろが少し首にかかっている程度の短い黒髪。少しつり目気味の蒼い瞳。細いがしっかりと鍛え上がられたその身を、ノースリーブの黒いシャツにジーンズという、おおよそSPらしくない服でおおっている。
(…………会ったことは、無い……わよね)
 再び考え込むリナに焦れたのか、アメリアが、
「もうっ、忘れちゃったんですか?
 この人がナーシャさんの旦那様ですよっ!!」

  ぴんっ!

 リナの中で何かが弾けた。
 一年前の出来事が、みるみる蘇ってくる。
「そっかぁ! そうだ、ナーシャの旦那さんの名前だっ、ファレスってっ!!」
「そうですよ〜〜!! わたし、ちゃんと城に帰ってきてから一番に見に行ったんです〜〜!!」
 きゃあきゃあと大笑いする女二人。
 と、そこにガウリイが、
「……なぁ、リナ、アメリア……」
「ん? 何、ガウリイ」
「あ〜〜!! ガウリイさん、ナーシャさんが誰か忘れちゃったんでしょう〜〜?」
 相変わらずなんですねぇ〜、と笑うアメリアに、彼はブンブンと手を振って見せる。
「いや、そうじゃなくてだな……」
 ここでガウリイはぴっ、と指で向かいの椅子を指した。彼の指の動きに釣られるように、リナとアメリアもそちらを向く。
「フィルさん達、呆れてるぞ」
『あぅ…………』
 四人分の冷たい視線を浴びて、リナとアメリアは唸った。


  ごほんっ
「…………さて…… では、こちらの話もさせてもらうぞ」
 気を取り直して、である。
 フィリオネルはそう言った後、隣に立つクロフェルに「地図を」と言って、持ってこさせた。くるくると開かれた地図は、様々な書き込みがされている詳しい物だった。
 すっ、とアメリアが地図のある一点を指す。
 二年ほど前に、リナ達が訪れた外の世界……それも、リナ達が回っていない場所だ。
 彼女はゆっくり口を開いた。
「ここは、空竜王(エアロード)バールウィンに仕える神族、空竜(エア・ドラゴン)達の神殿がある場所です…………」
 アメリアは声のトーンを落とした。

 次に耳にした言葉に、リナは小さく息を飲むことになる。
 ――――すなわち。

「全滅……したそうです。何者かのてによって……」 


###########################################################


 …………ああ、今回も話が進んでいない…… 次回は少し進ませます……

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17230闇の残り香 3白河綜 E-mail 2001/9/22 18:18:52
記事番号17169へのコメント


はいぃ!! 今回はわかる人はすぐわかるさる魔族くんが出てます!!
 気付いちゃった方は見なかったことにいてやっておくんなまし(みんな気付いちゃったりして……〔汗〕)


#####################################################


  だって、わからないんですもの。

  ――どうして『こう』なの?
  一体何故、わたし達は『こう』なの?
  いつから? ……どんな理由で…………?


  ――――どうして…………?


*     *     *     *     *     *     *


「…………知らせが届いたのは、五日前のことです…………」
 アメリアの重い……重い声が、それほど広くない部屋に響く。
 淡々と……だが、重く暗い声が、事のいきさつを語った。

 ――――十日程前に、その空竜王(エアロード)バールウィンの神殿が何者かに襲撃されたこと。応戦した空竜(エア・ドラゴン)達は、為す術(すべ)もなく次々と殺されていったこと。襲撃者は魔族ではなかったらしいこと。複数ではなく単体で、だったこと。そしてその一連の事件を、視察で外の世界に出ていたセイルーンの役人が目撃していたこと――――

「…………空竜(エア・ドラゴン)は、外の世界にしか存在が確認されていない、個体数の少ない種族です。パワーはそこそこ、スピードは白竜(ホワイト・ドラゴン)にも勝ると言われています。知能も高く、簡単に倒される様なものではないのですが――……」
「…………そーでもないわよ…………」
「え?」
 それまで顔を伏せていたアメリアが、怪訝そうにリナを仰いだ。
 難しい顔のままのフィリオネル達も、リナに視線を向ける。
「リナ殿、どういう事じゃな?」
「フィルさん達も……そこにいるナーシャの旦那以外は会ったことがあるでしょ。
 …………獣神官(プリースト)ゼロス。あいつくらいの魔族なら、そんなの赤子の首を折るほどの事でしか無いでしょうね。ガウリイとアメリアは、二年前の外の世界での事も憶えているでしょう?」
 ――――あの古代竜(エンシェント・ドラゴン)の神殿で、彼がやって見せた……降魔戦争の再現を…………
 アメリアがまともに顔色を悪くする。
 あの、死屍累々と横たわった……いや、無造作に捨てられた黄金竜(ゴールド・ドラゴン)達……
 あの戦い……正確にはあの事件以降、黄金竜(ゴールド・ドラゴン)はその個体数を…………わずか一体にまで減らしている。その、唯一生き残った彼女は、今は無事に卵から孵った古代竜(エンシェント・ドラゴン)の青年と暮らしている。
 …………あまりに多くの命が失われた、あの事件…………
 竜王を祀る神殿が襲われたからとか、そういうわけではないが、今回の事件、リナは何故かあの事件と関係があるのではないかと思ってしまう。
「……それに、実際に見た役人って……そんなに魔族を見たことない人でしょ?」
「…………それは…… わたし達が見過ぎてるだけですよ。普通の暮らしを送っていれば、遭うとしてもレッサー・デーモンか、ブラス・デーモンくらいなんじゃないですか?」
「……そんなヒトが、高位魔族かそうじゃないかなんて、……区別つくと思う?」
「…………!」
 魔族は、力のある奴程上手く人間に化けることが出来る。
 そのことを思い出してハッとするアメリア。
 リナはテーブルに広げられている地図に視線を落としたまま、静かに言葉を紡ぐ。
「それに、はっきり言って神を祀る神殿を破壊して、そこに仕える竜族を殺して喜ぶのも魔族ぐらいだし。
 第一、仮にもこの世界の神に仕えてる眷属を、魔族以外の『何か』にそう簡単に殺されてたまるもんですかっ!
 そんなことを出来る奴がいるなら、人間はとっくにそいつの手で滅んでるわよっ!!」
 後半は、思わず声が荒くなってしまった。
 ――――ふと。
 苛立ちと、ある種の呆れを含んだ言葉の余韻が消える前に、リナはおもむろに立ち上がった。
 隣ではガウリイが、前方ではファレスがすでに立ち上がっており、それぞれ剣を抜いている。
「…………アメリア………… 防御結界」
「…………! ……はいっ……!」
 小声で伝えられた指示にすぐさま頷き、呪文を唱え出す。
 ガウリイが一歩前に進み、部屋の扉の前に立ち剣を正眼にかまえ、ファレスは何か呪文を呟きつつ、フィリオネル・クリストファ・クロフィルの前に立つ。
「…………リナ殿?」
「黙って」
 不安げに声を上げるクリストファを制し、リナは出立前に姉からもらい受けた、左耳のカフスに手を添えた。
(……ねぇちゃん…… これ、もらっといて正解だったみたい……)
 胸中でそっと姉に感謝を捧げる。
 アメリアが呪文の詠唱を終え、軽くリナに向かって頷いた。リナもうなずき返し、扉の向こうの気配に向かって声をあげる。
「のぞきなんて感心しないわね。
 ――――出てきたらどう?」
 挑発するかの様なリナの言葉。
 ――数瞬の後。
「…………なんだ。やっぱり気付いてたんだ」
  しゅんっ
 いまいち気合いの入らない声と共に、扉の前――丁度ガウリイと向かい合う形で、一人の青年が姿を現した。
 もちろん、いきなり室内に出てくるなんざ、人間に出来るわけはない。
 ――――やはり。
 リナは努めて冷静を装い、善良そうな笑みを浮かべている青年を睨みつけた。
 年はリナと同じくらい…………見た目は。ダークブルーの、水をかぶった様なしなしなの髪に同色の垂れ眼。痩せ気味の身体を、村人などがよく着ている簡素な服で包んでいる。
 ……どことなく病的な美形さんである。
 彼はにっこりと、某中間管理職魔族を思い起こさせる笑みをリナ達に向けた。
「初めまして、リナ=インバースとそのお知り合いの方々。挨拶に来たんだけど、よく考えたら手ぶらなんだよね、僕。こんなのしかないけど受け取ってくれる?」
 青年姿の魔族が、すっ、と右手をリナ達に向けた。
「――!! アメリアっ!!」
「虚霊障界(ヴーム・エオン)!!」
 リナが叫ぶと同時、アメリアは唱えて置いた防御結界を発動させた! 少し遅れて、魔族が放った無数の魔力球が結界に当たり、散り散りになって無に帰す。
「へぇ」
 魔族は面白そうに声を出した。
「たいしたもんだね。アレを一人で受けきるなんてさ」
「ふふんっ! 正義を信じる心さえあれば、これくらい朝飯前ですっ!!」
 いつもの笑顔で、しかし多少肩を上下させながら、アメリアはブイサインを作ってみせる。魔族は、無理をしつつも気丈に振る舞おうとするアメリアを、ふっ……と軽く嗤うと、今度はリナに視線を移した。
 口元にだけ笑みの形を作って正面から睨みつけてくる彼女に、品良く微笑んでみせる。
「リナ=インバース。キミは随分個性的な良い『オトモダチ』を持っているみたいだね」
「……お友達じゃないわ。『仲間』よ」
「それはそれは。失礼」
「べつに。
 ……そんなことより、名前ぐらい名乗ったらどう? あんた結構強いんでしょ?」
 あくまでも強気なリナの態度に、一体何がおかしいのか肩を震わせながら、
「僕は強くなんかないよ。でも、キミにそう言ってもらえるなんて光栄だね」
 そういうと、魔族は軽く会釈をした。それから右手で自らの胸を指し、
「僕の名前はグロウ。
 …………ああ、そこの可愛らしい子。そんなに警戒しなくてもいいよ。今回の僕の仕事は、別に君達の命を奪ってこいとか、そう言う事じゃないから」
 ひらひらと、空いている左手を警戒心を顕わにするアメリアに向かって振ってみせる。
 ――――何なのだろう、このやる気の無さそうな魔族は。
 強いことは――多分間違い無いだろう。これだけ綺麗な造作に自身を創れるのだから。それが解ってるだけに、リナにガウリイ、アメリアに、そしてファレスも手出しが出来ない。
 スキだらけ、なのに。
 リナ達の胸中を知ってか知らずか、グロウと名乗った魔族はやはり気合いの入らない笑顔で、
「今回、僕は宣戦布告してくるように言われただけだから」
  ……ぴくりっ
「――――へぇ……? じゃあ何? やっぱり今回の一件は魔族の仕業なの……ねっ!」
 瞬間。リナはその場から飛び退いた! それによって、すでに呪文を唱えて待機していたファレスとグロウが一直線上に並ぶ!
「螺光衝霊弾(フェルザレード)!!」
 ファレスの放った光が向かって来るのを、
「へぇ、珍しい魔法だね。初めて見たよ」
 そう言うと、あろう事か片手で受け止める!!
 しゅうぅ……と音を立てて光が消えゆくのを、ファレスは冷たい瞳で一瞥すると別の呪文を唱え……
「魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)」
 と、己の剣に魔力を込めた。だが、それ以上は仕掛けずに、フィリオネル達三人を庇う形で剣を構えている。
 彼の本職はSP。相手の殲滅よりも、王族の命を守ることのほうが大切なのだ。
 …………まぁ、ほかの二人はともかく、フィリオネルは魔族なんかに殺されたりしないと思うが…………
「…………何? そこのお兄さんはもう相手してくれないの?」
 動こうとしないファレスに、グロウの気持ちが向いた瞬間――――

  キィイィィイイインッ!!

 耳の痛くなるなるような鋭い金属音が響く!
 一瞬のスキを突いて、ガウリイがグロウに斬りかかった!
「……そっか。こっちのお兄さんが相手してくれるんだね」
「…………っ!」
 いつもまにか手に漆黒の剣を握り、ガウリイの攻撃を防いだ魔族は微笑んだ。
 すぐさま片手の一薙ぎでガウリイをはねとばす! ……が、さすがガウリイ。うまく身体を回転させ、何事も無かったかのように着地する。
 瞬間、
『青魔烈弾波(ブラム・ブレイザー)!!』
 リナとアメリアの声が唱和した。
 青い閃光がグロウに襲いかかるっ!!
「っ!?」
 さすがに二人分……しかもリナのは増幅(ブースト)付きである……の青魔烈弾波(ブラム・ブレイザー)を受ける気にはならなかったのか、グロウは精神世界(アストラル・サイド)に逃げ込んだ。
 次はどこから出てくるかと、警戒をよりいっそう強める。
 が。
『もう、乱暴な人達だなぁ。僕は宣戦布告しただけなのに……』
「魔族の言葉なんか信用できるもんですかっ!
 第一! それだけでもじゅーぶん物騒よっ!!」
「そうですっ! 大方、空竜王(エア・ロード)の神殿に援助を派遣しようと計画していたセイルーンを、疎ましく思って来たんでしょう!!」
 グロウがかき消えた虚空を指さしながら、アメリアは怒気含んだ声を上げた。
 だが、魔族は面白そうに、
『……へぇ、セイルーンが援助を? 初めて知ったよ。それじゃあもしかして、キミがリナ=インバースを呼び寄せたのは援助隊に参加させるためとか?』
「違いますっ!」
 キッパリ。
「リナさんに『援助』なんて出来るわけないじゃないですかっ!!」
「くぉらアメリア!!」
 あっさりと言い切るアメリアに、思わずリナは声を荒上げる。
 姿はかき消えたまま、グロウのおかしそうか笑い声が耳につく。
 ひとしきり笑ってから、
『あは……そこの可愛らしい子は、本当に面白いね……こんなに笑ったのは久し振りだよ…………
 お礼……ってわけじゃないけど、良い事を教えてあげようかな。
 今回の事件、僕ら魔族が関わってるのは事実だよ』
「!! やっぱり……」
 厳しい顔をするリナ。
 リナ達の発する負の感情を受けながら、『けど……』とグロウは続ける。
 たのしげに。
『でもね、黒幕は魔族じゃないよ』
「――――何よ、ソレ…………」
『そこまで教えてあげるつもりはないよ。
 じゃあね、リナ=インバースとそのお仲間さん。とりあえず、もう僕の仕事は終わったし。多分また会うことになるけど、その時はよろしく』
 最後にさらっ、と軽く言って、魔族グロウは完全に消えたらしい。
 ガウリイが、
「……………………ふぅ、なんだったんだ…………」
 と、ぼやきながら斬妖剣(ブラスト・ソード)をおさめ、ファレスがフィリオネル達三人に怪我はないかと聞いている。
 ――――とりあえずは、一難去ったらしい。
 だが。
「…………一体どういうこと? 黒幕が…………」
 魔族じゃないというのは。
 魔族は、本当のことを言わない。でも、ウソもつかない――……
「…………いったい…………」

 どういうこと?

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17231Re:闇の残り香 3・某神官(爆)!!かお E-mail 2001/9/22 21:21:26
記事番号17230へのコメント

こんにちわ♪
おひさしぶり(?)です♪
ははは♪あんちょく、ネーミング魔族君のご登場ですねー♪
はははっ♪リナも名前できづけよな(笑)
覇王の部下ちゃん♪
ははははっ♪
グロウの性格って・・・ゼロス似?!
でも、始めの人物・・ミリーナではなかったよーですねー・・。
誰だろ???
ではでは、短いですが、感想でした♪
それでは♪

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17254Re:闇の残り香 3・某神官(爆)!!白河綜 E-mail 2001/9/25 20:08:37
記事番号17231へのコメント

かおさんは No.17231「Re:闇の残り香 3・某神官(爆)!!」で書きました。
>
>こんにちわ♪
>おひさしぶり(?)です♪

 おひさしぶりですv 毎回ありがとうございますv

>ははは♪あんちょく、ネーミング魔族君のご登場ですねー♪

 ふふふっ、やっぱり気付きましたか(笑)

>はははっ♪リナも名前できづけよな(笑)
>覇王の部下ちゃん♪

 その通り!! 名前で気づけ、リナ!!

>ははははっ♪
>グロウの性格って・・・ゼロス似?!

 いえ、そーいうわけではなかったよーな…………(汗)
 シェーラちゃんとまったく逆のタイプにしたかったんです。私の中では覇王様とグロウ君が、単純(失礼)なシェーラちゃんをいぢめているという構図がすでに出来上がっています!!

>でも、始めの人物・・ミリーナではなかったよーですねー・・。
>誰だろ???

 誰でしょう?(おいっ) 一応スレキャラ……名前はでてます。

>ではでは、短いですが、感想でした♪
>それでは♪

 有り難うございましたv かおさんは作品のアップが速いですね。読むのが追いついていなくって感想が返せない状態です。ごめんなさい(泣)
 いつかまとめて感想を書けるようがんばりますからみすてないでくださ〜い!!

 ではでは。白河綜でした。


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17253闇の残り香 4白河綜 E-mail 2001/9/25 19:59:33
記事番号17169へのコメント


  気が付いたの。

  『願い』を叶えるのはわたしじゃない。
  あくまで『アノヒト』なんだって――――


  でも、今更気が付いても、もう遅いの。

  わたしの『願い』は変わらない。

  『想い』だけが暴走する――――…………


 *     *     *     *     *     *     *


「すみません、リナさん。わざわざお呼びだてして……」
 あんまり申し訳なく思って無さそうにアメリアがそう言ったのは、その日の夕方になってからだった。
 あの後。とりあえずフィリオネル達を別の部屋に移して、事の事情を兵士に説明し、城の警備をいつもの三倍にさ、リナ・ガウリイ・アメリア、そして何故だかファレスの四人が、今客間でくつろいでいる。どうやらクリストファにアメリアの護衛を言い遣ったらしい。
 ショルダー・ガードとマントをはずし椅子に腰掛けたリナは、紅茶を傾けながらアメリアにひらひらと手を振ってみせる。
「いいわよ、そんなの。それに、あたし達は別に隔幻話(ヴィジョン)を受けて来たわけじゃないし」
「ああ、船でしたっけ?」
「そ。一艘貸してくんない? どーしても外の世界に行かないと、ねぇちゃんに殺されるの」
 いつになく真摯な瞳で見つめてくるリナ。到底、冗談を言っているようには見えない。
「リナさん……眼がまぢ……」
 アメリアは頬をひくひくさせ、ぎこちない笑みを浮かべた。
 さて、男性陣はというと出されたコーヒーに口を付けつつ、お互いの武勇伝なんぞ話してたりする。
「…………なんだか……あんたと話すのは疲れるな…………」
 げんなりとした様子で、ファレスは呟いた。
 何かを話すたびに『へ? それ……なんだっけ?』などと訊かれたり、また、何かを話されるにつけても脈絡が乏しいガウリイとの会話は、慣れていない人間…………いや、慣れている人間でも気力を消費が激しいのだ。
「そっかぁ?」
 しかも、本人は自覚ゼロだったりする。やっかいなことこの上ない。…………もっとも、自覚したところでどうしようもないのだが、それは言わない約束である。
「…………も……いい。
 きっとあんたがそんなんだから、リナ=インバースなんかと組んでいられるんだろーな」
「ちょっと待て。
 どーいう意味かしらっ!?」
「まんまの意味だろ」
 天下のリナ=インバースに向かって、にやにやと意地悪い笑みを浮かべ、ファレスは平然と言い返した。それに煽られて何かを言い返そうとするリナを、慌ててアメリアが止める。
「リ〜ナ〜さ〜んっ!!」
「止めないでアメリア!! こいつ!! 何が何でも非道い眼に遭わせてやるんだからっ!!」
「そ、そんなこと…………そんなことしたら、クリストファ叔父様のPSをまた新しく雇わなくちゃなんなくなるじゃないですかっ!
 止めてくださいよ。そんな面倒くさいことはごめんですっ!!」
「アメリア姫、それ……本人前に言う言葉じゃないぜ」
 可愛い顔をしてかなり非道いことを言うアメリアに、さすがにファレスも呆れ顔だ。
 アメリアは憤然と椅子から立ち上がると、きっ、とファレスを睨んで、
「雇われる側だからそんなことが言えるんですっ! 雇う側は相手の身元を調べたり、どこかの国のスパイじゃないかってことを確認したりで大変なんですよっ!!」
「それこそ雇う側の見解だろーが」
「……………………っ!!」
 憤怒の形相のアメリア。
「…………なぁ…………」
 ふと、場違いなほどのんびりとした声をだしたのは、勿論ガウリイだ。
 自分が怒るはずだったのに何故かアメリアにその機会を盗られてしまって、所在なさげにしていたリナの肩をちょい、ちょい、と引っぱる。
「何? ガウリイ」
「…………あのさぁ…………」
 オレの気のせいかもしれないんだけどよ、と前置きしてから、
「……なんか話題変わってないか?」
『……………………あ。』
 三人の声が、見事に唱和した。


「率直に言って、お貸しできる王国の船はありません」
「…………………………………………」
 にっこりと笑顔でアメリアが言うのに、リナは数瞬沈黙した後、彼女に微笑み返した。予想外の反応に、おやっ、とするアメリア。が、すぐにハッと顔色を変える。リナがこういう反応をしたときは…………
「アメリア」
 リナは優しく声をかけた。
「り……リナさん…………?」
 対するアメリアの声は震えている。
 リナは怯える彼女に優しく微笑んだ。
 瞳にだけは、烈火のごとく怒りの色を湛えて。
「アメリア。火炎球(ファイヤー・ボール)と氷結弾(フリーズ・ブリット)…………好きな方を、選びなさい」
「あう゛う゛…………」
 半泣きでうめくアメリア。
 何だか不憫になってきて、ガウリイが助け船をだそうと、
「おいおいリナ……」
「黙っててガウリイ。
 アメリアはアメリアのくせに、このあたしに逆らったのよっ!」
「……そ、そんなっ…… リナさん、その扱いは非道いですよぅっ!!
 それに、『お貸しできない』のはセイルーン王国の船であって、船そのものをお貸しできないわけじゃありませんっ!! とある領主が私船を貸してくれることになってますっ!!」
「それを先に言え〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

  ばこっ!!

 …………鈍い衝突音の後。
 その客室で気絶した第二王女が発見されたという…………


 翌朝早くに、リナ・ガウリイ・アメリア・そしてファレスの四人は城を出た。
 常よりも高く感じる空。
 季節は秋。ゼフィーリアでは、世界に名高い葡萄の収穫期にあたる。
 土色の煙が、碧い空に舞い上がっていた。
 リナは意気揚々と、
「ちょっと、何であんたがついてくんのよっ」
 と、彼女の後方でげんなりしているファレスに向かって声を張り上げた。
「…………俺がついていくんじゃなくて、あんたらが俺についてくるんだよ」
 その声もやはり疲れを宿していた。
 無理もない。目の前でひたすら攻撃魔法を連発されては。
 標的となっているのは勿論盗賊だ。
「…………これがアノ有名な『盗賊いぢめ』か…………
 …………むごいな…………」
「いいの。悪人に人権は無いんだから。」
 キッパリ。
「それはそうですけど……森林の過剰な伐採は正義じゃありません……」
 困り顔でアメリア。彼女の言う通り、盗賊のアジト近くの木々は、リナがいたずらに放った魔法により、あるいは焼かれ、あるいは根本から吹き飛ばされていた。
 あきらかに、やりすぎである。
 にゃはは、と笑い、
「だってさ〜、ねぇちゃんから貰ったこの増幅器の効力を確認しとかないと、いざってときに困るでしょ?」
「……それはそうですけどぉ……」
「でしょ? それよりもさぁ…………」
 いそいそと嬉しそうにお宝をしまい込みながら、
「なんであたし達があんたについていかなきゃなんないの? 第一、あんたはクリストファさんのSPでしょーが。お城を離れていいわけ?」
「なんでっ……て……
 アメリア姫、言ってないのか?」
「あ、忘れてました」
 事も無げに言ってのけるアメリア。
 その呑気さに呆れ、ファレスは嘆息した。
 仕方なし、とでも言うように、掻い摘んで説明する。
「…………つまり、船を貸してくれる領主ってのが、ハウロ・シティのフーリック=キャンソンさんで、貸し出し条件にマナリートの迎えを頼まれてるのね? んで、そのためには一回アヤナフ村に行かなくちゃいけないわけで、だからファレスが道案内でついてきてると、そーいうわけ?」
 フーリック=キャンソンとその愛娘・マナリート=キャンソンには、一年程前にすでに知り合っている。マナリートの病を癒せるという薬師・ナーシャの元に送り届けて欲しいという依頼を受けたときだ。
 その薬師ナーシャが、ここにいるファレスの奥さんなのである。
「大正解。ついでに言うなら、アメリア姫の護衛も兼ねる。……必要無さそうだけど」
 話している二人の遙か前方で、歌を歌いながら歩いているアメリアに気付かれないよう、最後は小声で付け加えるファレスだった。


 三日後。
 目的地のアヤナフ村まで後半日ほどの距離まで来ていた一行の前に、思いもよらない人物が姿を現した。
『ゼルガディス(さん)!!?』
 リナ達三人の声が見事にハモる。特に、アメリアは裏声になっていた。
「おう、遅かったな」
 相変わらず白いフードをかぶってはいるが、めざとい人間ならその端整な容姿に気が付くだろう。彼は軽く手を挙げて、リナ達に言った。
「…………遅いって……なんでゼルがこんな所にいんのよ!」
「そうですよっ!」
 リナは完全に戸惑いからでたセリフだったが、アメリアは照れ隠しの様だ。
 …………実は彼女、ゼルガディスをセイルーンへは呼んでいない。『元の身体に戻る方法を探す邪魔をしたくない』とかなんとか言って――つまり、彼に気を遣って呼んでいなかったのである。
 しかし、それじゃあ何故彼がこんな所にいるのか?
 ふと。
「よぉ、ゼルガディス。アイツが迎えに寄越すって言ってたのは、やっぱりあんただったか」
「他にいないだろう。あんたもこの面子に巻き込まれたようだな…………ご愁傷様」
「まったくだぜ」
 へっ、とファレスはあきらめを含んだ皮肉げな声を出した。
「……………………どーいうこと?」
 リナは、唸った。


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17295闇の残り香 5 白河綜 E-mail 2001/9/29 16:32:52
記事番号17169へのコメント


  わたしは力を持っているの。

  そう、その気になれば一人でだって出来るわ。

  でも、わたしは『そちら』には行けない。

  でも、『彼』が手助けしてくれたの。

  もう大丈夫。これで自由に動けるわ。

  もう大丈夫。わたしの『願い』は成就するわ。


  …………きっと。


  *    *    *    *    *    *    *    *


「しばらく前からナーシャの治療を受けてるんだ」
 一年ぶりに会ったゼルガディスは、リナ達に背中を向けながらそう言った。
「治療……って、合成獣(キメラ)の身体を治すための……ですか?」
「ああ」
 少しきつめの山道――……一年前にナメクジの団体さんに遭った、あの坂道である……もっとも、今の季節はいないようだが――を変わらぬペースでズンズン登っていく。相も変わらず、魔法は使えない場所である。
 リナは、己の宿敵がいないかと周囲に細心の注意を払いながら、前方を歩くゼルガディスとその隣を歩くファレスに訊ねた。
「だからファレスがゼルのこと知ってたのね」
「ああ。この前俺が家に戻ったときに居た。最初は人の奥さんに手ぇ出そうとしてる戯けた輩だとも思ったが…………」
「誰がするか。そんなこと」
 調子を変えることなくゼルガディス。
 ファレスもうん、うん、と頷いて、
「それに、仮にそんな奴だったとしても、ナーシャが俺以外の誰かになびくなんて事はねーし」
「…………自信家…………」
「リナ=インバースさんよ、一応、俺とアイツは夫婦なんだぜ? これくらい言い切れる自信がねーなら、そもそも結婚なんざしねーさ」
「…………そーいうものなんですか?」
「姫も知ってんだろ。あいつの血縁関係やらスィーフィードの力がなんやら、おまけに金色の母がセットでくっついてくるだとか。
 そんなめんどくせー奴、人様に『自信家』って言われちまうくらいの気持ちで想ってねーなら始めっから一緒になってなんかねーよ」
 ……そうなのかもしれない。
 血縁関係うんぬんは無視できても、かの偉大な御方は無視できないだろうし……
 ――――しかし。
 何にしてもこのファレス=リコルヌ、人様の前で臆面もなくここまで言えるとは……
 『愛妻家』。
 もしくは『ただの馬鹿』。
 二つの選択肢の前に、一同は悩んだのだった。


「やっほー!! お久しぶり、ナーシャ!」
 自宅の庭先に設けた薬草畑で草木の手入れをしていたナーシャに、両手を大きく振り上げて、リナは叫んだ。
 遠目にもわかる狐色の髪……少し伸びただろうか? 意志の強そうな赤銅の瞳が、少し驚いたかのように見開かれている。
 だが、すぐに調子を戻して、
「本当にお久しぶりだ、リナ殿。皆様方も御元気そうで何よりだ。
 こんな所で立ち話もなんであろう。先に中へ入っていてもらえまいか。ファレス、帰った早々すまぬが、皆様をおもてなししてくれ」
「OK」
 軽く請け負うと、ファレスはリナ達四人を家の中に案内した。
「適当にかけててくれ」
「あ、ねぇちょっと……」
 そのまま去っていこうとするファレスに、リナは反射的に声をかける。
 何だよ、と眼で訊いてくる彼に、きょろきょろと室内を見渡しながら、
「…………マナリートは?」
「あんたらと一緒に帰ってきた俺が知るかよ。
 ゼルガディス、知ってるか?」
 バサリっ、と上着を脱ぎつつ視線をゼルガディスへ。
 だが、案の定彼も、
「知らん」
 と一言。
 そこへ庭仕事を終えたナーシャが良いところに戻ってきた。
 腕に抱えた籠の中には、摘んだばかりの薬草が大量に入れられている。
「すまぬな、遠いところ」
「かまわないわよ。
 それよりもナーシャ、マナリートは?」
「あの子なら、今買い出しに行ってくれておる。張り切っておったぞ、リナ殿達がいらっしゃると聞いて」
 クスクスと笑いながら籠を床に降ろし、キッチンに行き、ティーセットを持ってくる。
 ふと、気が付いたように、
「お主も飲むか?」
「ああ、ちょっと着替えてくるから……」
「わかった。それから入れるかのう」
「服しまってある場所、変わってないよな?」
 やたらと生活臭い言葉を交わすナーシャとファレス。
 その様子を、じ……と興味深げに見つめていたアメリアが、ポツリと、
「…………なんか、イイ感じのご夫婦ですよね、お二人…………」
 ミルクと砂糖のたっぷり入った、香の強い紅茶をこくこくとのどに流し込みつつ言ってくるアメリアの言葉に、ナーシャの頬がほんのり朱に染まったよう。ちなみに、ファレスはすでに別室に移動してしまっている。
 クールなイメージの強いナーシャが、頬を赤く染めたまま固まってしまっているのにもかまわず、どことなく楽しげに続けるアメリア。
「ウチの父さんと母さんも仲良かったですけど。お二人も相当ですよね」
 するとナーシャは苦笑して、
「…………そんなことは……ない。
 私はあやつに無理を言って、今の関係を保っているのだ」
 湯気のたちのぼるカップを口元に持っていき、くいっ、と傾ける。
 お茶菓子に手を伸ばそうとしていたリナは、その手を止めた。
「……無理……って? ファレスは充分尊大に振る舞ってると思うけど」
 リナの言葉に、ナーシャはカラになったカップを、音を立てずに置く。
「…………私は、この血を後生に繋げるつもりは、全く無い」
「……血……
 覇王(ダイナスト)の血のことか?」
「そうだ。
 私は偶然にもスィーフィードの力を授かり、こうして長らえてはいるが…… もし私に子ができたとして、その子も同じような幸運に恵まれるとは限らぬ。むしろ、私の母のように早く逝ってしまうだろう。
 魔の力は、人間にとって毒にしかならぬ…………」
 淡々と語る彼女の表情に、これといった変化は見られない。
「……かといって、もしもこの身に子を授かってしまった場合、堕ろすのは忍びない。子供に罪はないからのう……」
「…………………………………………どういうことだ?」

  バコッ、ドコッ、バキンッ!!

 ガウリイの脳天に三人の鉄槌が炸裂した。
「だあぁぁっ!! こぉんの脳みそプリン〜〜!!」
「んなこと、ここまでくれば訊くまでもないだろうがっ!!」
「全くですっ!!」
 頭から湯気をたちのぼらせ、完全に沈黙しているガウリイに、リナ・ゼル・アメリアが思い切り怒鳴りつけた。
 ガウリイは解らなかったようだが。
 ――――――この二人、名ばかりの夫婦だったのだ――――


 その夜。
「…………私も行った方がいいと申すのか?」
 ナーシャとファレスの寝室から、その声は聞こえた。二人の他に、もう一人いるようだ。『そーよ。今回の事件、あんたも他人事じゃないんだから』
「…………そう……なのか?」
『そーよ。気付いてるんでしょ? どうせ』
「……勘違いであって欲しかったがのう……」
『残念でした、ビンゴよ。
 ――ファレスは? どうせ行くんでしょ?』
「ああ、姫の護衛も仕事だし、第一、ナーシャを一人で行かせられるかよ」
「……すまぬな……」
「気にすんな」
 ファレスは俯いてしまった妻に、そっと腕をまわす。
『……で? 行くの? アイツと敵対する事になるけど』
「…………お主が行った方が良いと申すのだ。行くよ」
 夫の腕に包まれて、彼女は笑った。


 ゆっくりと、夜が明ける…………


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17308Re:闇の残り香 5 ・頑張れ!父親との対決!?かお E-mail 2001/9/30 11:27:59
記事番号17295へのコメント

こんにちわ♪
落ちる寸前のレスなのです。
さてさて・・。未だに彼女の正体がわかりません・・。←始めの彼女ね。
誰だろ?ベルさん・・ではないよな??
しかし・・エル様、よくもまあ、土地から出るのを許しましたねー・・。
はっ!?ま・・まさか、こっそり、一緒についていくのでわ!?
それか、出ても、しょっちゅう、合流するとか!?
・・・・やりそう・・・。エル様なら・・・・。(汗)
んでもって、覇王をちまちまいじめるとか・・。エル様が・・(笑)
あと、形ばかりの夫婦って・・。
避○すればいーのでは?
それとも、そんな便利な(?)物はないのかな?
リナの世界には○妊道具(?)とゆーものは??
・・・ないのかもしんないなー・・。
かとゆー。私もないものとして、話・・書いてるし・・・。
はっ!!感想が外れていってる!
ではでは、続き・・楽しみにしてるのです♪
それでは♪

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