◆−『微笑みの傷跡』リニューアルのお知らせ−ブラッド (2001/9/8 16:16:31) No.16989
 ┣微笑みの傷跡 プロローグ (リニューアル版)−ブラッド (2001/9/9 18:55:39) No.17013
 ┣微笑みの傷跡 1 −ブラッド (2001/9/9 21:09:25) No.17016
 ┣微笑みの傷跡 2−ブラッド (2001/9/9 21:19:07) No.17017
 ┃┗あああああアメリアぁぁぁぁぁぁっ vvv!!←こら−あんでぃ (2001/9/10 18:03:33) No.17027
 ┃ ┗あああああああああんでぃさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ vvvv!!←待て−ブラッド (2001/9/10 21:03:29) No.17035
 ┣微笑みの傷跡 3−ブラッド (2001/9/10 21:20:16) No.17037
 ┃┣りにゅうある版だっ★−みてい (2001/9/11 05:32:22) No.17046
 ┃┃┗大辞典登録決定★−ブラッド (2001/9/12 21:31:15) No.17094
 ┃┗ジェエルくんっ♪−早坂未森 (2001/9/11 20:42:51) No.17067
 ┃ ┗スーパーミラクル超ど級マイペース男−ブラッド (2001/9/12 23:28:54) No.17100
 ┗微笑みの傷跡 4−ブラッド (2001/9/12 23:53:06) No.17102
  ┗他人事とは思えないんだにょ……(え?)−ねんねこ (2001/9/13 15:02:21) No.17112
   ┗シンクロですねっっっ♪−ブラッド (2001/9/15 10:43:14) No.17147


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16989『微笑みの傷跡』リニューアルのお知らせブラッド 2001/9/8 16:16:31


皆様。こんにちはv
ここ数ヶ月まったく投稿してなかった『微笑みの傷跡』という連載をしております、ブラッドと申します。

微笑を投稿せずに別の話を投稿するという不届きな行為をしてました(をい)
いや、連載をまったくすすめていなかったわけでもないんです。
すいません。ただのいいわけです(汗)

でも、投稿できなかったわけがあるんです。

この馬鹿なブラッドは、書いてるうちに設定をかえてしまうという癖がありまして(汗)
つまり、微笑当初の予定とはまったく予想してなかった方向に進んでいってしまいまして。

そうです。私が悪いんです。

で、どういうことをしたかといいますと、はじめから書き直しました。
書き直したっていうか、付け足したり削ったりをしたんです。

さぁ、頭のいい皆様ならもうわかったと思います。
つまり、一から投稿しなおしです。
あぁ、本当に阿呆だわ、私。

せっかく、レスをくださったり、読んで下さった素晴らしい方々には本当に申し訳ないです。
本当に、ごめんなさい。


それでは、新しくなりました微笑みの傷跡と、こんなどうしょうもない私ですがこれからもどうぞよろしくお願い致します。

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17013微笑みの傷跡 プロローグ (リニューアル版)ブラッド 2001/9/9 18:55:39
記事番号16989へのコメント

みなさん、こんにちはv
自分の方向音痴を呪いたいブラッドです。

それでは、新しくなりました微笑みの傷跡です(笑)
とりあえず、プロローグ。ってあんまプロローグはほとんど変わってないんですけどね。
本当に変わってないっす(汗)
でも、やっぱり説明不足だったとこをつけたしたりなんかもしましたんで、
ブラッドの稚拙な文章ですが、よろしければお読み下さいませv

************************************************************


「え?昔の思い出ですか?」

 それは花が咲き乱れる小高い丘の上でした。

「そうそう。アメリア、なんか無い?」

 その丘は、街の全景が見渡せました。

「そういう、リナさんはどうなんです?」

 太陽が沈む夕陽はとても美しく、全てのものが調和していく、とても美しく綺麗な赤い色。

「聞かないで……」

 夜になると、月は美しく、とても澄んでいました。

「そうですか……えーっと、じゃぁガウリィさんはどうなんですか?」

 朝日も、夕陽も、月もそこからの美しい景色を、私はきっと忘れることはないでしょう。

「昔のことかぁ……?」

 私はそこがとても好きで、いつもそこにいました。

「人のことばっか聞いてないで、あんたの事を教えなさいよ! ほら、そこでコソコソ聞き耳たててる奴もいるし」

 花がありました。とても綺麗な花。小さくて、可愛くて真っ白で……好き……だったんです。

「俺は別になにも……」

 そうですね、私はその花が好きだったんです。

「あ〜ら、誰もあんたの事だなんて一言もいってないわよ。ゼル♪」

 私は、見ているだけしかできませんでした。

「あんまりゼルを虐めるなよ〜」

 あの時、強い風邪が吹いて私の帽子をとばしたんです。その花と一緒に。

「うっさい! ガウリィ。そういえば、ゼルったらそんな眉間に皺寄せてないで笑ってみなさいよ」

 今はどうだってですか? その花が? えーっとですね……恐いんです。

「私もゼルガディスさんの笑顔見たいです〜♪」

 私は、恐かったんです。

「笑って下さいvv ゼルガディスさんvv」

 その花を持った彼の姿は、今でも忘れてません。

「そういえば、アメリアっていつも笑ってるわよねぇ」

 彼は、その花を染め上げてしまいました。

「えっと……そうですか?」

 人を狂わしてしまうような……綺麗な赤色

「う〜ん……私、いつも笑ってますかねぇ? 自覚ないんですが」

 彼の笑顔が見たかった。

「いつもふにゃふにゃしてるわよ」

 だから、私は笑っていた。

「ふにゃふにゃってりなさん……」

 彼の笑顔が見たかったんです。

「そのとーりじゃない」

 やっぱり私は、今でもその影を背負っているのかもしれない。

「確かにアメリアはいつも笑っているよな」

 だから笑っているのかもしれない。

「なんか、いつも笑ってるって馬鹿みたいじゃないですかぁ」

 だから、辛いときでも笑っていられるのかもしれない。

「そう?別にいーんじゃないの」

 願ったことは、ただ一つの微笑みでした。





********************************************************

何度読み返しても、これのどこがど〜、ゼルアメに行くのだか(汗)
なんかカップリング抜き小説ってかオリキャラメイン?(汗)
あ、初めて読む方はご存じないかもしれませんが、オリキャラでてきます(笑)
えぇ、それはもう、個性の強い(?)オリキャラが…………(爆)


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17016微笑みの傷跡 1 ブラッド 2001/9/9 21:09:25
記事番号16989へのコメント

こんにちはvブラッドです。
微笑みの傷跡、リニューアル版第一話です。
あぁ、やっぱり投稿っていつまでたっても大緊張(苦笑)
それでは、オリキャラはまだでてきませんが、お読み下さいませv


レスなんかくれたら嬉しいなぁ……(ぼそっ)


**************************************  



        
        願ったことは、ただ一つの微笑みでした。
 






      +++++++微笑みの傷跡 第1話++++++++




 急に自分に投げかけられた質問に、アメリアは少し間をおいた。
 昔の事。それは幸せなこともあったけれども、当然辛いこともあった。


 今の仲間達(通称・正義の仲良し4人組)と出会う前、アメリアはまだ幼くて王女という扱いをされるのが嫌で、正直いつも逃げていた。


「アメリアに比べて、こっちは全く笑わないわよねぇ」
 リナの言葉で思考をもとに戻し、笑顔を見せる。
「そうですよ♪ ゼルガディスさん、笑いましょう? 笑うって素晴らしい事なんですから」
 ほら、いつものリズム。
「でも、ゼルたまに笑うよな。ほら、口の端をにってあげて」
 そう、ここは今。
「それは悪の笑いです!!」
 ビシッっとお決まりのポーズをつけて言うアメリア。
 いつもの光景。

 昔より今の会話をしよう。


「でも、ゼルが満面の笑みを浮かべてるっていうのもある意味怖いわよね」
(怖い……?)
 自分の世界とは違う異分子が、頭の中に割り込んでくる。
 よっぽど自分の考え方に柔軟性を持ってない限り、人は自分とは異質の考えが入ってきたら、必ず戸惑う。
 例えそれが一瞬でも。
 一度は、それに疑問を抱く。
 例えそれが一瞬でも。
 それはそう。よくあることなのだ。だから、これもよくあることのうちの一つ。別に、さして気にする程でもない。問題は、疑問に思ったその後なのだから。
 そのまま、その考え方を自分に吸収してしまう者もいる。
 自分とはあわないと反発する者もいる。
 反対に相手を自分の考え方に染めてしまう者もいる。
 一応は、そのような考え方があると知識としては頭においておくが、自分の考え方は変えないという者もいる。自分なりに、相手の考え方と自分の今までの考えをミックスする者もいる。たくさんの後がある。でも、それは人それぞれなのだ。
 その人物のした判断が、良いか悪いかは別の話として。

 そして、アメリアにとってそれは知らない世界だった。
 予想もしていなかった言葉だった。
 そんな考え方を、アメリアは知らなかった。

 彼は笑うと怖い?
 ある意味ってどういう意味なのだろう。
 自問自答は繰り返される。
 笑う事は怖い事?
 ぐるぐると言葉が廻りだす。
 怖い……
 ぐるぐるぐるぐる
 怖い事をされたら自分はどう思う?
「嫌だ……」
 小さな小さなその声は、賑やかなその場所では誰にも聞こえなかった。
 人が嫌がるような事をするのは、一般的には悪いという分別をされる。
 ということは。
 彼が笑うのは、悪いこと?


 違う。


「そんなことありませんっっ!! 笑うことは絶対いいことですっっ!!」
 ガタンと椅子を倒し、気がついたら大声で怒鳴ってしまっていた。
「ねぇ……アメリアったらなんでそんなにムキになってるのよ。別にあたしは悪いなんて一言も言って無いじゃない」
 突如立ち上がったアメリアに、リナは首を傾げながら尋ねる。相変わらず手は目の前の皿の方に向かっていたが。
「どうかしたのか、アメリア?」
 ガウリィもアメリアの方へ目線をやる。やはりこちらもリナと同じく手は皿の方へ伸びていたのだが。
「何かあったのか?」
 ゼルガディスもアメリアに問いかける。





 真っ先に広がった白い世界。
 丘の上を歩いた記憶。
 陽だまりとも日陰とも言えぬ空間。
 半分だけ開いたままの記憶の引き出しがカチャリと開いた。
 真っ白な世界は、鮮明に映し出される。

 かすかに、後ろから音が聞こえた。
 高くもなく、低くもない中世的な音声。
「アメリア」





「アメリア?」
「え?……」
「ちょっと………ってあんたなんで泣いてんのよっ!!」
「? ……私、泣いてますか?」
 表情は微笑み、その大きい目をリナに向けていたのだが、瞳にはたくさんの涙をためていた。
 ただひたすら頬を涙が流れていた。
 それなのに、アメリアは手の甲で涙を拭い、微笑んでいた。
「ハハハ、なんででしょうかねぇ? 涙止まらないです」
 こぼれ落ちる涙をそのままにして、歯を食いしばり、拳を握りしめているその姿は声が漏れないように必死に耐えているように見えた。
「ちょっと……どうしたのよ。アメリア」
 怪訝そうにのぞき込むリナに
「ちょっと、外の空気すってきます♪ すぐ戻ってきますんで、先に宿屋に行ってて下さい」
 慌てて飛び出そうとするアメリアを、リナは止めようとしたがその行動は間に合わなかった。


 食堂から抜け出たあと、アメリアは軽く嘆息し、確認した。
 よく考えてみると、さっきの自分の考えは極端過ぎた。
 別に悪いなんて誰も言ってないし、誰もそんな意味でも言ってない。
 それでも、笑うという言葉には敏感に反応していた。
 むしろ、し過ぎという程に。
「やっぱり、私は忘れてなかったんですね」
 いつのまにか声に出している自分に気がつく。
 記憶の引き出しは半分だけ開いていた。
「って、忘れるわけないですよね♪」
 半分だけでも開いていたのがから、全てをを忘れてしまっているわけではない。
 でも、ミルク色の濃い霧が、思考にまとわりついていた。
 時間とは残酷なモノ。
 時がたつにつれ、決して忘れないと思っていた記憶も少しずつ、少しずつ引き出しは閉まっていく。
 ただ、その速さが遅いだけ。
 ゆっくりゆっくり閉まっていく。
 人の記憶なんて、なんて曖昧なものだろう。
「さてと、戻りましょう」
 空回りの明るい口調を、誰に言うのでもなく発していた。あえてその言葉を言う相手をあげるとすれば、それは自分なのかもしれない。
 なにかの拍子で、その記憶の引き出しがカチャリと開くことがある。
 地震等のときに、かちゃりとその衝撃で引き出しが開くことがある。要領は同じようなものだ。

 濃いミルク色の霧は、引き出しが全て開いた同時に急速に晴れていく。
 だんだんと蘇ってくる鮮明な記憶。
 まるで、それがつい先ほどおこった出来事かのように。

 すぅーっと空気を吸い、そして吐く。
 同じような動作を数回繰り返したあと、アメリアはゆっくりと宿屋に向かって歩き始めた。
「私は、笑わなきゃ」





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17017微笑みの傷跡 2ブラッド 2001/9/9 21:19:07
記事番号16989へのコメント


     花がありました。とても綺麗な花。小さくて、可愛くて真っ白で…………好き………だったんです。





          +++++++微笑みの傷跡 第2話++++++++



 


「ただいまです〜!」
 部屋に入り、心配そうに見つめるリナにアメリアは変わらずいつもの笑顔を振る舞う。
「あ〜、リナさんだけケーキずるいですっ!」
「安心しなさい。ちゃんとあんたの分もあるわ♪」
「よかったです〜」
 その動作も、いつもとなんら変わらなく先ほどの涙は嘘のように思える。
「リナさん……」
「ん?なんかよう?」
 アメリアの口から発声された言葉が震えてるかのように思えたのは、リナの勘違いであっただろうか?
「その花……」
 指を指した先にあったものは、透明な硝子で創られた一輪さし。
 そこに入っている花は、当然一輪だけだったのでアメリアがどの花の事を言っているのか、リナにはすぐわかった。
「あぁ、これ? 可愛いわよね。白くて、ちっちゃくて」
「スノー・ジュエル」
 アメリアは、呆然とその名を呟いた。
「それ花の名前? 詳しいわね」
 ケーキを頬張りながら返事を返したのだが、ふと彼女の顔を見上げてみると、瞳には光りは無く、それは完璧な無表情だった。
 思わず、リナも一瞬ケーキを口に運ぶ動作をいったん停止させる。
 いつもころころと濃いほどに感情を表すアメリアが、こんなにも無表情なのは珍しい。
 リナは残りのケーキをとりあえず食べ終え、アメリアのもとへ近寄る
 アメリアといる時間は、こんなにも静かだっただろうか?
「アメリア?」
 呼びかけてみるが、返事はない。
 スノー・ジュエルを手に取ると、それからピクリとも動かない彼女に、リナも動きを止めた。
 スノー・ジュエルだけがゆらゆらと映っているアメリアの瞳からは、再び大粒の涙が流れ始める。
 今度は、アメリアはその涙を止めようとはしなかった。もしかすると、止めるという行動すら出来なかったのかもしれない。
 ただその花だけをみつめ、流れ落ちる涙を無視しアメリアの唇は動いた。
「ごめんなさい、ジュエル………」
 アメリアはそう呟いてから急に視線を背けると、また急に背を向ける。
 そのまま数歩進むと、唐突に次の言葉を告げた。
「リナさん。今日は疲れちゃったんでもう寝ますね」
 質問する間さえ与えることなく、アメリアはベッドに潜り込んだ。




 丘の上にいた。いつもは真っ白な花が咲き乱れる丘。
 でも今は、赤い花が咲き乱れる丘だった。
 風がつよく、嫌な臭いもしてきた。鉄のようなさびくさい匂い。
 目の前には誰かが倒れていた。アメリアはそっと近づき名をつげる。
「ジュエル」




 目が冷めたら、瞼が赤く腫れているのに気付いた。
 夢見は最悪だった。なぜ人は悪夢をなんてものを見るのだろう。
 とりあえず顔を洗い、部屋に戻る。もうそろそろリナを起こさなくてはならない。
 リナを起こすという事は聞こえだけでは簡単そうだが、命がけの行為だ。
 ため息をつきながらアメリアはカーテンを開きに窓の方へ近づく。
 窓際に飾ってあるスノー・ジュエルは嫌でも目についてしまう。
 窓を開くと、アメリアは一呼吸おき笑顔で言った。
「私は忘れてないですから、ジュエル」
ベッドの上では、横になったままゆっくりとため息をはくリナがいた。


 リナを起こすまで、まだ時間に余裕があったのでアメリアは外にでてみた。
 吸い込む外の空気はどこまでも澄んでいた。
「ゼルガディスさぁ〜ん! おはようございます〜!!」
 目の前の影に大声で声をかける。
「あぁ、アメリアか。相変わらず早いな」
「ゼルガディスさんこそ」
 この時間帯は、ガウリィもリナもまだ寝ているので二人でゆっくりと喋ることが出来る。
 だから、アメリアはこの時間がものすごく好きだ。
「えっと……昨日は変なこといっちゃったりしてすみませんでした」
「気にしてない」
 時々、鳥が飛び立つ音に耳を澄ませアメリアとゼルガディスは黙々と歩き続ける。
「なぁアメリア…『忘れてなかった』ってどういうことだ?」
「え?」
「いや、なんでもない」
「そうですか…あ、そろそろリナさんを起こしにいかないと!! では私は先に宿屋に戻ってます。またあとで!」

「り〜な〜さぁ〜ん!! お〜き〜て〜く〜だ〜さ〜い〜!!」
 返事は返ってこない。これで何回目だろうか…
「起きてったら起きてください〜!!」
「う゛ー……」
 思考が認識についていっていないのか、リナは小さく呻いた。
「いい加減に起きて下さい〜!!」
「うー……」
 また小さくリナは呻く。
「う?」
「五月蠅い」
「え? ちょっっ? リナさん? 私起こしただけ…イヤ…ね…やめてぇぇぇぇぇぇぇ……」




「おはよう、すがすがしい朝だわvv」
 食堂に降りてきたリナは実に爽やかな表情で言う。
「おはよーございます……私、リナさんを起こすのもういやですぅぅぅぅぅぅ」
「んーとねぇ、アメリアちゃんは寝ぼけてたって何度いえば理解できるのかなぁ?」
「……たった今、理解しました」
「よろしい♪ さ、御飯食べよぉっと」



 食事と名の付いた戦いが終わって、アメリアは食後のお茶をすすっていた。
「ねぇ、アメリア。一つ聞いていい?」
「いいですよ」
「ジュエルって誰?」

 急に重くなった空気の中で、カーテンだけが揺れていた。
 奇妙な空間の中、彼女にしては珍しく弱々しい口調でアメリアは返事を述べた。
「ジュエル……ですか?」
 一瞬アメリアの全身が震える。
「ジュエルっていうのはですね……えーと……ほらあの花のことですよ♪ スノー・ジュエル」
「ごまかさないで。アメリアなんか昨日から変よ」
 目線を下に動かし、震えを抑えるかのよう右手で左の二の腕あたりをしっかりと掴む。
「いいたくないんだろう」
 ゼルガディスの言った言葉に、アメリアは気まずそうに目をそらした。掴む手の力を緩めたり強くしたりしてる様は、アメリア自身悩んでるということをこれ異常ないほど表した。
 彼には、隠し事はしたくない……それでも……
 二つの反する考えがアメリアの中でぶつかる。
 彼女にとって余りにも静かすぎる辛い時間が、時計の秒針と共にチクタクと流れていった。
「先に部屋に戻ってる」
 その光景をしばらく眺めたあと、息を吐き、相変わらずの無表情のままゼルガディスは静かに席から離れた。
 その後ろ姿をアメリアは最初の一瞬みたのだが、そのあとはずっと下を向いて、けっして見ようとはしなかった。
 


「ゼルね……昨日あんたが食堂を出たとき心配して追いかけていったのよ」
 椅子に軽くもたれると、珍しくしおらしい口調で呟く。
「ゼルガディスさんが?」
 下へ向けていた目線が一気にリナに向けられた。
「だから知ってたんですね……」
「知ってたって何がだ?」
 今度はその目線はガウリィの方へとうつる。
「えっと……それはですね……」
 再び、目線を下へと戻すアメリアに
「?」
 ガウリィは軽く眉を動かし、疑問符だけを浮かべる。
「とにかくさ……あんたが話したくないんなら無理強いはしないけど、ゼルだけじゃなくあたし達もあんたのこと心配してるのよ」
「リナさん……」
 そのまま、ニコリと苦笑して席を立つリナとガウリィを見送りアメリアは一人食堂に残された。
 このまま、部屋に戻るのもなんとなく気まずかったので、もう一度散歩に出掛けることにした。
 自分自身、頭の中が混乱しているのはわかっていた。どうしたらいいのかが、全くわからなかった。そんな思いをうち消すかのように、ひたすら歩き続けた。


 


 もうどのくらい歩いただろうか?
 何も考えずに、無心に歩いていたものだからすっかり時間のことなど忘れてしまっていた。
 とりあえず、帰り道は覚えている。それだけ確認して、アメリアは歩みを再会させた。



 風がそよそよとアメリアの髪を撫で、木々の揺れる音に、鳥の飛び立つ羽音。
 太陽が彼女を暖かく照らしだし、その反面影という存在を浮かび上がらせる。

 てくてくてくてくてくてく
 とことことことことことこ
 パタパタパタパタパタパタ

 奇妙なくらい静かなこの空間は、彼女の足音がはっきりと聞こえる。
 自分の足音が奏でる変わらないリズムに耳を傾け、なおも歩き続けた。
「あれ…………?」
 いつのまにやら、自分がかなり遠くに来てしまっていたことに気付く。思わず、後ろを振り向いて、今まで来た道を確認すると、ふと、何かの違和感に気付いた。
 別に気持ちの悪い違和感ではない。むしろ、どこか懐かしい……

「まさか……」





 それは花が咲き乱れる小高い丘の上でした





 彼女のいた場所は、美しい花々が咲き乱れる小高い丘だった。





 アメリアは歩みを早める。





 その丘は、街の全景が見渡せました。





「この景色……みたことあります……」





 太陽がキラキラと眩しい。






 花がありました。とても綺麗な花。小さくて、可愛くて真っ白で……好き……だったんです。





 彼女の周囲に咲き乱れていた花は……





「スノー・ジュエル……」





 ぴと……と歩みを止める。
頭の奥がギリッと縮まる。
 ぺちゃりとその場に座り込み、小さく肩をふるわせとうとうこらえきれなくなったのか、いきなり声を出し笑いだした。それは、自嘲の笑いであった。
「ふふふふふ。私なんでこの丘のある場所忘れちゃってたんでしょう。こんなに近くにあっただなんて……」
 彼女が迷ってるときに再びこの場所に訪れることが出来た。
 記憶の引き出しは開いた。
「あの人達には、話してもいいですか……? ジュエル」
 スノージュエルにつんと振れて、アメリアは首を少しだけ傾けた。
 それに答えるかのよう、スノー・ジュエルは左右に何回も揺れる。
 アメリアは、一人で軽く頷き、
「やっぱり、スノー・ジュエルは白がいいですよ」
 そのあとに、一言だけ付け加えた。
『もう、決して赤になんか染まらないで下さい』と。


 すくっと勢いよくたちあがり、何かを吹っ切れたような表情でアメリアは呪文を唱えた。
「翔封界」


 急いでリナたちがいる宿屋に戻ると、バンッと彼女らのいる部屋のドアを開く。
「そんなにも慌ててどうしたんだ?」
 心底不思議そうにアメリアを見つめるゼルガディスに
「あの…………やっぱり……聞いて……くれますか?」
 少々とぎれとぎれになりつつも、ゆっくりと、そしてはっきりとつたえる。
 その言葉に、リナは『当たり前よ』とでも言うようにぽんとアメリアの肩を叩き、微笑んだ。
 チラリとゼルガディスの方へ向くと、彼は小さく頷いた。その行動を肯定の意味ととらえ、アメリアは無意味な無邪気さで、にっこりと笑った。
「ジュエルと初めてあったときです……」

記憶の引き出しは、もう全て開ききっていた。





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17027あああああアメリアぁぁぁぁぁぁっ vvv!!←こらあんでぃ E-mail URL2001/9/10 18:03:33
記事番号17017へのコメント


↑いきなり叫んでます(汗)どうもすみません(^ ^;

こんにちは♪
ブラッドさんの【微笑】楽しみに待っていましたっ あんでぃです!!



失礼かと思ったのですが、リニューアル前と、リニューアルバージョンをまとめて感想を述べさせて頂きますm(_ _)m


ブラッドさんのアメリア嬢、そしてそして、ジュエル君・・・・・・
この二人の過去とは一体っ!!
白いジュエル(お花のほうです)が真っ赤に染まってしまったという記述がひたすら気になっています!!

私実は最初、ジュエル君は心臓病かなにかの不治の病なんだと・・・・げふっげふげふんっ!!何でもないですっ(笑)
吐血していたのもそのあたりが原因なのです(笑)←内輪ネタですみません(汗)
でも、今は手紙が届いたときにあんなに元気に走っていたじゃないか(笑)と、自分にツッコミを入れて、間違えまくりの考えを訂正しました(^ ^;

ブラッドさんの書くアメりんの擬音が可愛くてついつい微笑んでしまいます。
とことこ、てくてく・・・・・アメりんが歩いている姿が想像できるのです(> <)素敵です!!


ジュエル君の存在が気になりつつ、リニューアルバージョンに心躍りつつ、新しい窓で二つを読み比べたりしてみたりしてしまっている私です(笑)


レスが短くて申し訳ありません(汗)
これからもひたすらジュエル君の存在やゼルアメの行方を気にしつつ、次回を楽しみに待っています!!
あんでぃでしたっ!!

トップに戻る
17035あああああああああんでぃさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ vvvv!!←待てブラッド 2001/9/10 21:03:29
記事番号17027へのコメント

こんばんわvレスありがとうございます♪
ブラッドです。

>↑いきなり叫んでます(汗)どうもすみません(^ ^;
いえ、いいんです!!私も叫んでますから(をい)

>こんにちは♪
>ブラッドさんの【微笑】楽しみに待っていましたっ あんでぃです!!
もぉ、本当にお待たせしちゃって申し訳ないです。
やぁっとの投稿です(謝)


>失礼かと思ったのですが、リニューアル前と、リニューアルバージョンをまとめて感想を述べさせて頂きますm(_ _)m
いえいえ、全然失礼なんかじゃないですよ(笑)
ってかね、なんだか両方読んで下さるって言うことが本当に嬉しいです。
感謝しきれないですよ。


>ブラッドさんのアメリア嬢、そしてそして、ジュエル君・・・・・・
>この二人の過去とは一体っ!!
ほほほほほ。それは、秘密で……ぐはぁっっっ!!………いえ、秘密じゃないです(汗)
次からの3話か4話あたりから過去編(笑)が始まるんで、それでちょっとずつ謎がとけていってくれるかと………きっと(ぼそ)

>白いジュエル(お花のほうです)が真っ赤に染まってしまったという記述がひたすら気になっています!!
>私実は最初、ジュエル君は心臓病かなにかの不治の病なんだと・・・・げふっげふげふんっ!!何でもないですっ(笑)
心臓病も不治の病も違うんですけどね、病気ということに関しては正解です(笑)
えぇ…………心の病とでももうしておきましょうか(をい)

>吐血していたのもそのあたりが原因なのです(笑)←内輪ネタですみません(汗)
あぁ、あれは本当に素晴らしいモノでしたっっ!!ありがとうございますvv
それで吐血だったのかぁ…………よし、ごっかで吐血させよっかなぁ(待て)

>でも、今は手紙が届いたときにあんなに元気に走っていたじゃないか(笑)と、自分にツッコミを入れて、間違えまくりの考えを訂正しました(^ ^;
あはははははは。健康体だかなんなんだかよくわからない奴ですから(笑)


>ブラッドさんの書くアメりんの擬音が可愛くてついつい微笑んでしまいます。
>とことこ、てくてく・・・・・アメりんが歩いている姿が想像できるのです(> <)素敵です!!
かわいぃぃぃぃぃぃぃぃ!?うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(照)
ありがとうございますぅぅぅぅぅぅvvv
うちのアメリアは本当に自分でもキャラが固まってないんで、アメリアを誉められるとめちゃくちゃ嬉しいですv
いやぁ、ジュエルが個性強いですし(笑)


>ジュエル君の存在が気になりつつ、リニューアルバージョンに心躍りつつ、新しい窓で二つを読み比べたりしてみたりしてしまっている私です(笑)
うわぁ。そんなことまでして下さってるんですか!?
本当にありがとうございますvv
リニュ前は説明不足とかもたくさんあって、何度読んでも本当に恥ずかしいです(苦笑)

>レスが短くて申し訳ありません(汗)
いえいえっっ!!全然そんな事ないですよ。

>これからもひたすらジュエル君の存在やゼルアメの行方を気にしつつ、次回を楽しみに待っています!!
はい。楽しみにしてくだすって、本当にありがとうございます。

>あんでぃでしたっ!!
レス、ありがとうございました。

それでは、ブラッドでしたv

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17037微笑みの傷跡 3ブラッド 2001/9/10 21:20:16
記事番号16989へのコメント
皆様、こんばんわvブラッドです。

えっと、ほとんど変わってない微笑みの傷跡3話です(汗)
いや、ここはなんでこんなに変わってないんだろうっていうくらい変わってないです。
リニューアルした意味あんのかよっ!!っていうつっこみはやめて下さい(をい)
泣きます(泣くなよ)

…………いや、嘘です。さすがに泣きはしませんから。

そして、やっと登場オリキャラ君(笑)

それでは、お読み下さいませv

**************************************








           それは花が咲き乱れる小高い丘の上でした








       +++++++微笑みの傷跡 第3話++++++++





 





「たぁ〜すぅ〜けぇ〜てぇ〜く〜れぇ〜!!」
 丘の上から聞こえてきた助けを求める叫び声に、彼女はぴくっと耳を動かした。
 急いでその場にかけつけた…………のだが、相手を助ける前にせっせと木登りを始める。彼女を知らぬ人がそれを見たら、きっととても異様な光景に見えただろう。
 肩できちんと切り揃えられた艶よい黒髪に、巫女服を来た少女がせっせと木登りをしている。しかも、よくよくその顔を見ると美少女だったりする。
 でも、それは彼女を知る人物から見れば、別になんら異様ではないいつもの光景だった。
 木登りをしている張本人はというと、そんな事はまったく気にせずに木登りを続けている。
 彼女の納得のいく高さに到着したあと、今度はぴしっと背筋を伸ばして立ちあがった。
 次はすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっっっっと盛大に息を吸う。
 そして一言。
「やめなさいっっ!!」
 

 突如聞こえた大声に、彼は眉をひそめた。
 その声の主は勢いよく踏み込むとそのまま飛び降り、一回転して地面に降り立つ……つもりだったのだろうがドスッという音がし、その主は地面にうずくまっている。
「誰?」
 その人影を軽く睨みつけながら彼は言った。人影はスクッと立ち上がると、ご丁寧に腰に手を当てビシッと決めポーズつきで答える。
「罪もなき人々に暴行を与えるなどそれすなわち悪ですっっ!! このアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンが……」
 言い終わる前に、
「セイルーン…………ということは……キミがあの噂の正義好きのお姫様」
「人の話は最後まで聞くって習わなかったんですかっ!とにかくっ、あなたは許しておけませんっ!」
「おやおや、お姫さまは血気お盛んのご様子」
 肩をすくめ言った言葉に、アメリアはかまわず続ける。その言葉は彼の耳には全く入っていなかったのだが。
「ではお聞きしますがお姫様、この醜いドブ鼠どもは僕の大切な手紙を盗んだんだ。それは悪じゃないのかい?」
「え?そうなんですか、ドブ鼠さん!」
 さりげに酷いことを言ったのだと思うが、この際それは無視しよう。
「どうなんだい、ドブ鼠君?」
「ちっ!!」
 そのあと、お決まりの捨て台詞を数回叫ぶと手紙を投げ捨て逃げていった。

「すみませんでした。あなたが被害者だったんですね。よろしければ、御名前を聞かせてもらってもいいでしょうか?」
「ジュエル」
 服についた埃をぱたぱたと払いながら、ぶっきらぼうに彼は答えた。
「私は……」
「知ってるよ。アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。あの白魔術都市セイルーンのお姫サマ」
 埃を払う手をピタリと止めて、彼は付け加えた。
「それに、さっき自分から名乗っていただろう」
 ジュエルはミルクティーのような色の髪を指でとかし、同色に少し金がかった瞳をアメリアに向ける。
「そういえば、名乗ってましたね」
「で、何故セイルーンのお姫様がこのような所に?」
「それはですね」
 答えながら、瞳をジュエルに向ける。
「もちろん、正義をしにです☆」
「正義?」
 投げ捨てられた自分宛の手紙をとろうと身をかがめたまま、眉をぴくりと上につり上げ、眉間に軽くしわを寄せた。
「やはり、噂通りセイルーンの姫君は大馬鹿者のようだね」
 アメリアの言葉を受けて、ジュエルは至極当然のようにあっさりと言い切った。
「大馬鹿者とは失礼ですっっ!!」
 これには、アメリアも相当ご立腹の様子で、ジュエルに反論する。しかし、彼女が怒るのも当然といったら当然だろう。自分もけなされ、彼女の正義も否定されたようなものなのだから。
「大馬鹿者だね。正義なんてそんなモノを信じてるようじゃぁ……せいぜい騙されないように気を付けるべきだと僕は思うよ、お姫サマ」
 酷く人を馬鹿にしまくったその口調は、彼のえらそうな態度をより際だたせた。
 しかし、ゆらゆらと揺れるその瞳からは、その態度とは全く正反対に、まるで今にも消えて行ってしまいそうな儚さを感じさせた。
「なにか、辛い出来事とかあったんですか?」
 気がついたらアメリアはそう口にしていた。
 ジュエルの瞳が辛そうだったから。
 ジュエルは、ビクッとしたように目を見開くと、少し間をおいて腕組みをしながら、言った。
「そうかもしれないね」
「あの…」
 やっぱり言いかけた言葉は無視されて、
「けどね、それはキミが心配することじゃないね。それとも、青臭いお説教でもする気かい? この僕に」
「別にそんなわけじゃありません」
 ジュエルはそんなアメリアを見つめていたが、すぐにその視線を別の場所へと移すと彼女に背を向けて、ゆっくりと歩き始めた。
 しかし、いきなりまたピタリと止まる。しかも止まっただけでなくていきなりしゃがみこむ。
(なんて、マイペースな人なのっ!!)
 人のことは言えないが、等ということは頭の隅に追いやり、アメリアはジュエルがいるところまで駆け寄った。
「綺麗だね」
 その明るい声に、足をいったん止める。
「綺麗って何がです?」
「この花のことだよ。白くて、小さくて」
 声色は明るかった。
「なんて言う花の名前なんです?」
 でも、どこか寂しげだった。
 アメリアはジュエルのもとへおそるおそる近づき、彼の瞳をまっすぐに見つめた。
 結果は予想通りだった。
『綺麗だね』と言ったジュエルの目は、笑っていなかった。
「この花の名前? あぁ『スノー・ジュエル』だよ」
 笑わぬ瞳の明るい声で、ジュエルは振り向いた。




小高い、真っ白な花が咲き乱れる丘の上。街の全貌が見渡せるその場所から見る太陽は、とても美しかった。




「君は何故其処にいるんだい?」
 今度は立ち上がり、ジュエルはアメリアを見下ろす。
「いけませんか?」
 すると彼はフッと鼻を鳴らして一言。
「勝手にすれば」

 視線を空へと移して、ジュエルは軽く目を細める。
「あの〜手紙見ないんですか?」
 ぽけーっと無表情で空を見上げるジュエルに、アメリアは唐突に告げた。
「手紙?」
 焦点が定まってない瞳でアメリアの方を向くと、まるでバンッと目の前で風船が大きな音を立てて割れたかのようにジュエルは目をぱちっと開いた。
「どうしたんですか?」
 アメリアが軽くジュエルに振れようとした瞬間、パッとジュエルはその手を払いのけて言った。
「あぁ、ありがとう。すっかり忘れていたよ」
 大袈裟に忘れていたという身振りをし、彼は封を切る。
 中に入っている数十枚モノ分厚い便箋を取り出し彼は書かれている文字に見入っていた。
 なにが書いてあるんだろう?そんな好奇心を抑えつつ、アメリアはジュエルの元から3歩下がった。
このままずっとそばにいたら、絶対に手紙の中味を覗いてしまう。
 自分でもそう思ったのだ。
 誰にでも見られたくないこと、知られたくないことはあるはず。それに彼は言っていた。
『大事な手紙』だと。

 アメリアは、ずっと突っ立ったまま手紙を見ている彼をじっと見つめていた。
 別に他にすることもなかったし、じっと人を観察するのは特にに珍しいことでは無かった。
 それに、彼の笑っていなかったあの瞳がアメリアの中で、妙に気になってしまっていたのだ。
(気になる……)
 必死でその好奇心を抑えてはいるモノの、彼女の好奇心はそうそう簡単に抑えきれるようなやわなモノではない。
 さんざん悩みまくった結果。
「誰からですか?」
 ささっと素早く手紙をのぞき込んだ。
 ジュエルはすぐにその手紙をたたむと、すぐに封筒にしまい込んだ。
「お姫様。好奇心旺盛なのはよろしいですが、人の手紙をのぞき込むなんて、いったいどんな教育を受けていらっしゃるのかな?」
 特質な色をした瞳が、太陽の光に照らされてゆらゆらと揺らめいている。
 まるで、芝居の台詞のように言う彼は、その言葉を言いながらスノー・ジュエルを一つ摘んだ。
「えっと…すみませんでした……あ、スノー・ジュエル摘んでいかれるんですか?」
 話を逸らそうとしたアメリアに、彼はスノー・ジュエルを自分の目線まで持っていき、無表情のままスノー・ジュエルを凝視した。
 実はね、と付け加えるように言い、
「さっき、僕はこの花を『綺麗だ』と言ったけれどね、本当はこの花が大嫌いなんだよ」
 緩やかな口調で、ぐしゃっと握りつぶした。

 白い花びらが風に吹かれて飛んでいくのを、アメリアは只見つめていた。
 見つめいた、というより眺めてしまっていた。あまりの予想外の出来事になんの反応も出来なかった。
 どうして、綺麗だという花を嫌いだといえるのだろう。『普通』綺麗と思えるのなら、好きと思えるんじゃないだろうか。
 今の彼女には、全く理解できなかった。




「そろそろ僕は帰ろうかな」
「はい、さようならです。ジュエルさん」
 歩みだそうとした足をパタと止め、ジュエルは咎めるようにアメリアに言った。
「………僕をさん付けで呼ぶのは止めてくれないか?イヤなことを思い出すんでね」
 その言葉には、有無を言わさぬ響きがあった。
 そのまま、すたすたと歩いていった姿を見送りながらアメリアは考え込んだ。

 のぞき込んだジュエル宛の手紙。
 でも、アメリアにはわからなかった。
 彼には何処も外傷とか病気という気配すらない。
 それなのに、彼に当てられた手紙の中でアメリアが見た部分には
『ジュエル』
「診断書」
 自信を持っていえるのはこの二つだけだ。
 診断書……
 別に只の検査なのかもしれない。だとしても、あれは異常に分厚かった。
 他に何か別の手紙でも入っているのだろうか。
(うぅぅぅぅ〜〜〜!!気になります〜〜〜〜〜!!でもやっぱりきけませんよねぇ……でもでも〜……)
 自分の中でうなってはため息をつき、うなってはため息をつき、またうなってはため息。
 同じ事を幾度となく繰り返し、いい加減その行動の無意味さを感じとったのか、アメリアは一度深く息をすって、肩の力を抜きながら息を吐いた。






「つっ」
 その頃のジュエルは、一人自室の机の前で手紙を読んでいた。
 手を組みながら肘を机の上につきぐっと目を瞑り、しばらく何かを考え込んだあと、鏡の前に立ち上がると、その鏡に映る自分に手を添え、低く呟く。
「僕は…………悪くない」
 まるで呪文のように、低く願うようにゆったりと呟くと、そのままきつく唇を咬んだ。
 ぎりっという音がし、唇からは真っ赤な血液がたらりと流れ落ちる。
 軽く血を指で拭い、再び机の上に置かれている手紙に目を通す。
 ガタンと乱暴に椅子に座って手で顔を覆い隠すようにして両肘を机へと付けると、ジュエルは唇を舐めた。
 鉄臭い味がじんわりと口の中で広がっていって、奇妙な感じがした。

 自分の頭の中を支配する手紙の内容に、ジュエルは必死で抵抗しようとした。
 手紙の中の自分について書かれていたことを、ジュエルは認めたくなかった。
 抵抗して、その支配から逃れて忘れ去ろうとした。
 でも、出来なかった。

 こたえは簡単だ。

 それを認めようとするもう一人の自分がいたから。

 中に入っていた手紙は知り合いの医者からの診察書。
 それに書かれていた自分に対する分析は、信じたくなかった。
 自分では、本当のところわかっているから尚更認めたくないんだろう。
 自分でわかっているのに、それを指摘されると腹が立つ。
 何度も頭の中に手紙に書かれていた文章がうかんでくる。
「そんなことは、わかってる!!」
 返事を返しても、それを聞くモノは誰もいない。
 やつあたりをするように、ジュエルはくしゃっと手紙を丸め込みゴミ箱へと投げ入れた。


 自分を見つめることは、辛いこと。
 
 手紙の内容を『自分』にとってはどうでもいいことだとジュエルはそう理解することにした。
 だから捨てた。
 だからもう見ない。
 だからもう自分には必要はない。
 だからどうでもいいことだ。
「僕は、悪くない。」
 自分に言い聞かせるようにして呟くと、ジュエルはそのまま部屋を出た。
「そういえば、あのお姫様は今頃どうしているんだろうね」




 で、どうしているかというと
「おいしいですぅぅぅぅ♪」
 部屋の中で、無邪気にお菓子をほおばっていたりしていたのである。
 しかし、ジュエルのことは強く頭の中に残っていた。
「また、あの丘に行ってみようかなぁ……」
 あの丘から摘んできた白いスノー・ジュエルをつまみ上げて、言った。
「友達になれたらいいですよね」

 そのまま彼女らの長いような短いような一日は終わった。







「それが出会いの日ってわけ」
「えぇ。そうです」
 アメリアは、リナの言った言葉に頷いた。
「で、それからそいつとは……え〜っとなんだっけ名前」
「ジュエルですよ。忘れないで下さい。」
 首を傾げるガウリィに、アメリアは答える。
「で、そのジュエルとかいう奴と友達になれたのか?」
「そう……ですね」
 曖昧に答えるアメリアに、ゼルガディスは眉を顰めた。
「んじゃ、続き話しますね。」
 そのまま、すぐにいつのも笑顔で言うアメリアをゼルガディスは相変わらずの無表情で見つめる。
「ジュエルは『笑えなかった』……あ、『笑おうとする事を拒否した』と言った方が正しいのかもしれませんね」






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17046りにゅうある版だっ★みてい 2001/9/11 05:32:22
記事番号17037へのコメント

うっかり寝てしまって時間上寝るに寝られなくなったみていです。
…へんな挨拶だなぁ。

ジュエル、スーパーマイペースですね。
スーパーの上に超つけたくなるくらい自分のスタンスを保とうとしてますね〜。
少なくともアメリアが初めて会ったタイプかなって気がしてます。
もはや存在自体が謎を放っている(?)ジュエル。
続きが気になりますっ!

ううっ、うまく文章になってくれない…(涙)
ではでは、スノージュエルの『赤い色』の意味をあーでもないこーでもないと予想しつつ。
みていでございました。

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17094大辞典登録決定★ブラッド 2001/9/12 21:31:15
記事番号17046へのコメント

こんばんわvなんだかやたら頭が痛いぞ☆ブラッドです。

>うっかり寝てしまって時間上寝るに寝られなくなったみていです。
うわぁぁぁぁぁいvみていさんだっvvこんばんわっv
レスありがとうございます。
うっかり寝てしまって……はっはっは☆よくありますさ(をい)

>…へんな挨拶だなぁ。
………そんなことないですよぉ。

>ジュエル、スーパーマイペースですね。
>スーパーの上に超つけたくなるくらい自分のスタンスを保とうとしてますね〜。
もう、マイペースです。はい、『超』つけちゃって下さい(笑)
自分が一番ですから、彼は(笑)

>少なくともアメリアが初めて会ったタイプかなって気がしてます。
そうですよねぇ。でも、やはり初めてあったタイプにしたいなっていうのもあって、故意にした部分もあります。

>もはや存在自体が謎を放っている(?)ジュエル。
存在自体放ってますか!?………ッてことは謎の男ですね(待て)
大辞典に登録しようっとv(本気とかいてまぢと読む)



>続きが気になりますっ!
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁんvvvvこんなのでも楽しみにして下さる方がおられるなんてっ!!
感謝感激号泣ですvv
続きは、できるだけ早く投稿するつもりなんで、お楽しみにして下さいませv


>ううっ、うまく文章になってくれない…(涙)
いえいえ。そんな事ないですよ♪

>ではでは、スノージュエルの『赤い色』の意味をあーでもないこーでもないと予想しつつ。
う〜ん。簡単な……ってか単純なんですけどね、そこは(^^;)
自分でも恥ずかしくなるくらい単純です。

>みていでございました。
はいvレスありがとうございました。
ブラッドでした♪

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17067ジェエルくんっ♪早坂未森 E-mail URL2001/9/11 20:42:51
記事番号17037へのコメント


こんばんは、未森です♪
おレス(おはいらん)をしに参りました。

待ってましたっ!!(>▽<)
焼き餅(?)やくゼルやん★とらぶりーアメリア、スーパーミラクル超ど級マイペース男ジュエルくんっ♪(長い)

さぁ、かなり気になるところがたくさんでございます!!!
診断書とは何ぞや!?
ジュエルくんとスノー・ジュエルの関係は!?
「僕は悪くない」の台詞!!
『笑おうとすることを拒否した』とはなんやねん!!
他たくさんっ!(待て)
…あ、テレビのリポーターみたいだわ(笑)
ジュエルくん、なにやら訳有りですねー・・・
うむ。気になります・…

気になることといえば。
スノー・ジュエル…どんな花なんでしょうね♪
見てみたいです。うん。

続き楽しみにしてますですっ♪
それではでわん。

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17100スーパーミラクル超ど級マイペース男ブラッド 2001/9/12 23:28:54
記事番号17067へのコメント

>こんばんは、未森です♪
こんばんわ♪ ブラッドですvv

>おレス(おはいらん)をしに参りました。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁいvvvvレスまぢでありがとうございますm(_ _)m

>待ってましたっ!!(>▽<)
お待たせいたしましたっ!!

>焼き餅(?)やくゼルやん★とらぶりーアメリア、スーパーミラクル超ど級マイペース男ジュエルくんっ♪(長い)
焼き餅は、しょうゆつけて海苔まいて食べるんです(違)
あぁぁぁ、おいしいのよねぇぇぇぇ、焼き餅★(だから違)
うちの姫は、いったいいくつなんでしょうねぇ(をい)
で、スーパーミラクル超ど級マイペース男ジュエル(爆)
すいません。なんかこれすげーきにいったんすけど。
いやぁ、凄い好き!!
うん、これも大辞典登録っと(本気とかいてまぢと読む)
そうです、彼はマイペースです。もう超もどもスーパーもミラクスもついちゃってる最強なマイペースです。


>さぁ、かなり気になるところがたくさんでございます!!!
気になるところ……なんだろう(どきどき)

>診断書とは何ぞや!?
診断書………なんでしょう(をい)

>ジュエルくんとスノー・ジュエルの関係は!?
あっはっはっはっは★そこらへんは今後あきらかに(笑)

>「僕は悪くない」の台詞!!
ジュエルいわく、ジュエルは悪くないんです(笑)

>『笑おうとすることを拒否した』とはなんやねん!!
……それはまた今後……

>他たくさんっ!(待て)
謎ばかりですねぇ。

>…あ、テレビのリポーターみたいだわ(笑)
>ジュエルくん、なにやら訳有りですねー・・・
>うむ。気になります・…
>気になることといえば。
>スノー・ジュエル…どんな花なんでしょうね♪
白くて、可愛くて、綺麗で………って、どんな花が自分でもいめぇじかたまってなかったり(をい)

>見てみたいです。うん。
いつか絵に描いてみようとはおもってるんですが(苦笑)


>続き楽しみにしてますですっ♪
ありがとうございますv
続き、出来るだけ早く投稿したいと思いますねv

>それではでわん。
それではvブラッドでしたv

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17102微笑みの傷跡 4ブラッド 2001/9/12 23:53:06
記事番号16989へのコメント



        
          その丘は、街の全景が見渡せました。

 




      +++++++微笑みの傷跡 第4話++++++++




 


「こんにちは〜」
 たったかと緩い傾斜をかけのぼってきたアメリアを、ジュエルはうんざりと見下ろした。
「また来たの?」
 もし、彼女に尻尾がついていのなら、間違いなくパタパタとふっているのであろう。
「はい♪ 来ちゃいました」
 楽しそうに言うアメリアに、ジュエルは一度冷めた目で見つめると、すぐに目をそらした。
(この子には悩みなんてモノはないのだろうな……)
 そう思いながら、アメリアのもとからジュエルはさっさとさろうとした。
 彼女といると、自分のペースが乱されてしまいそうだったから。
 アメリアに背を向け、足を一歩踏み出し、進もうとしたのだが、
「待って下さい」
 いきなり、自分の服の裾を捕まれ、くるりと顔をアメリアに向ける。
「何か用なのかい。お姫サマ」
「ジュエルさん。あの…」
「ストップ、さん付けは止めてくれといったと思うのだけど―――君は早速忘れてしまったのかな?」
 アメリアの口に手をあて、次の言葉を塞ぐ。
「っと…すいませんでした。ジュエル」
 ニコリと笑い、これでいいかが?とでもいうように、アメリアは微笑むと、ジュエルは彼女の口を塞いであった手をゆっくりと離した。
「では、ジュエルもお姫サマというのはやめてくれませんか?」
「君はお姫さまじゃなかったっけ?」
「そうですけど……」
 急に口ごもったアメリアを一瞥すると、ジュエルは一呼吸おき、芝居がかった仕草で大袈裟に肩をすくめた。
「わかったよ。たしかアメリアだったっけ? 君の名前」
「はい!!」
 アメリアの明るい声が、ジュエルの頭の中で響く。
(僕は、こんなふうに明るく答えたことがあったのだろうか―――)


 ふいに思い出す、自分の過去。
 思い出すのか、思い出さないのか。
 ギリギリのところでででこない感覚。
 イライラする――――――



『母様』
 一瞬だけうつった映像(ビジョン)。
『母様』
 そこにうつるのは、まだ幼い少年。
『母様』
 手にはたくさんの白い花を抱えて、明るく声をあげる。
『母様』

 途切れては消えて、途切れては消えて。
 途中でブチブチとフィルムを切られた古い映画のよう。


『――――――――――笑わないで――――――』



 妙に大きく響いたその言葉に、ジュエルはぽんと後ろにあった木にもたれた。
 堅く握りしめた手の平からは、じんわりと汗が噴き出していた。
「とうとう、この夢は昼間にまで現れるんだね」
 聞き慣れていて、見慣れてもいるのに、いつも見たあとは必ず震える。
 ちらりと横目で腕を見ると、やはり微かに震えていた。


 一人でまた考え込もうとしたのだが、アメリアの存在を思い出し、考えるのを中断させる。
 今起こった出来事を切り替えるかのように、長い夢から覚めた時にするかのように大きく息を吐き、相変わらずの無表情のまま、ジュエルはアメリアに問うた。
「で、何か用?」
 抑揚のない言葉だった。その場を取り繕う為だけにいわれた言葉。
 いつのまにか、ずっと捕まれていた服の裾から手は離れていた。
「はい、お友達になって下さい!!」






 元気よく、さも当然のように答えるアメリア。それは、彼女にとってはとても自然な欲求であったから。
「友達?」
 怪訝そうな表情で、ジュエルは耳を疑った。
「友達だって? この僕と?」
「そうです」
「どうして?」
「どうして、と言われても、友達になりたいから―――――じゃ、やっぱり理由になってませんよね」
 クスクスと笑いながら、アメリアは『理由』を考え始める。
「やっぱり……ジュエルともっと喋ったりしたいから、だから友達になりたい……としか思い浮かびません」
 屈託のない笑顔は、どこか悲しかった。
 彼女みたいな人格にその容姿なら、きっと友人などすぐにできるであろう。
 そんな人物が何故自分なんかと友達になりたいのか。
「私、友達少ないんですよ」
「?」
「今、なんで私が友達を求めるか疑問に思ったんでしょう?」
 アメリアは、当然のように言う。
「わかりますよ」
 風が一瞬強く吹いて、乱れた髪を撫でながらクスリと笑った。
「理由は――――――――お姫サマですかね?」
 苦笑混じりにいった言葉は、やっぱり悲しげだった。
「それに、いきなり大馬鹿者呼ばわりされたんですよ? 本当に大馬鹿者かどうか、友達になって確かめてもらおうじゃありませんか」
「確かめるだって? 僕には君の考えが全く理解できないね」
「駄目なんですか?」
「誰が駄目だと言った?」
「じゃぁいいんですね」
「いい、だなんて一言もいってないと思うんだけど」
「ってどっちなんですか!」
 宙で手を泳がせて、ジュエルは小さな声で呟いた。
「友達ね……まぁ、別にいいんじゃないの」
 自分でも、いった言葉に驚いたのかもしれない。でも、例え一瞬でも悪くはなかったのは事実だ。






 夢は昼にまで姿を現す。
 眠っていなければ逃げられると思っていても。
 眠って無くても夢を見る。
 それは夢に似た、現実性を帯びた空想の世界。

 それからは、いつか目が覚めるのかもしれない。
 二度と、目覚めないのかもしれない。





 アメリアは、手を差し伸べた。
「じゃぁ、今から私達は友達です♪ ジュエル」
 これは現実に似た空想?
「……なんで手なんか握りあわなきゃいけないのさ」
 これは空想に似た現実?

 醜悪な白い花が、やたらと目につく。
 雪のように白く、宝石のように綺麗な花。
 スノー・ジュエルは美しい花。


 雪のように白く雪のように汚れのない花々は、いつまでたっても僕を責め続ける。





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17112他人事とは思えないんだにょ……(え?)ねんねこ E-mail URL2001/9/13 15:02:21
記事番号17102へのコメント

 リニューアルおめでとうございまーす。(微妙に遅い)
 というわけで、実は初レスだったりする(待て。お前多大に待て)ねんねこです。


>『母様』
> 一瞬だけうつった映像(ビジョン)。
>『母様』
> そこにうつるのは、まだ幼い少年。
>『母様』
> 手にはたくさんの白い花を抱えて、明るく声をあげる。
>『母様』
>
> 途切れては消えて、途切れては消えて。
> 途中でブチブチとフィルムを切られた古い映画のよう。
>
>
>『――――――――――笑わないで――――――』


 ジュエル君……なんかいろいろ辛いことが多そうです(T_T)
 ああまだ幼い少年時代になにがあったの!?
「僕も他人事だと思えないんだにょ」
 ………………………………。
「子供のときの傷は一生残るんだにょ。僕もちゃんと残ってるんだにょ」
 …………………すみません。一時撤退します。

(息子一号召喚中―――ひ、引き取り拒否っ!?)

「……子供につけられた傷もちょっと大きいんだにょ……(泣)」


> 雪のように白く雪のように汚れのない花々は、いつまでたっても僕を責め続ける。

 スノージュエルの花はジュエル君にとって嫌悪というか懺悔というかの対象なのですかね(訊くな)
 もしかしたらジュエル君にとって、汚れのないアメりんは自分にとっては綺麗過ぎる存在だと考えているのかもしれないと思ってみたり。
 ……いえ。この考えあたり某漫画に影響されまくってますけど(苦笑)


 続きがかなり気になります。いったいジュエル君はどうなってしまうの!?と、どきどきしてみたり。楽しみにしているのでがんばってくださいね♪
 ではではねんねこでした。



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17147シンクロですねっっっ♪ブラッド 2001/9/15 10:43:14
記事番号17112へのコメント

やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんvvvv
ねんねこさんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁvvvvvv


………すいません。冒頭から叫び声で始まってしまったブラッドです。

> リニューアルおめでとうございまーす。(微妙に遅い)
ありがとうございますvv
リニューアル。そういうと聞こえがいいんですが、単に設定を途中で変えなきゃいけないという大失敗をしたわけでありまして……
それでやむを得なく新しくして、えいっ♪こうなったらもっとつけたしちゃえvと……
いや、ね。
あはははははははは。
いいんですっ!!人はそれをリニューアルというんです(違)
あぁ、もう開き直るしかないのね、私(汗)

> というわけで、実は初レスだったりする(待て。お前多大に待て)ねんねこです。
そういえば、そうだったんですね。

>>『母様』
>> 一瞬だけうつった映像(ビジョン)。
>>『母様』
>> そこにうつるのは、まだ幼い少年。
>>『母様』
>> 手にはたくさんの白い花を抱えて、明るく声をあげる。
>>『母様』
>>
>> 途切れては消えて、途切れては消えて。
>> 途中でブチブチとフィルムを切られた古い映画のよう。
>>
>>
>>『――――――――――笑わないで――――――』

> ジュエル君……なんかいろいろ辛いことが多そうです(T_T)
> ああまだ幼い少年時代になにがあったの!?
辛いことがあった割には随分生意気で嫌味な口調のジュエルです(笑)

>「僕も他人事だと思えないんだにょ」
> ………………………………。
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、パパりん〜〜〜〜〜〜〜〜っっvvvv
パパりんが、あのくそ生意気なナルシストでキザで嫌味なあんな奴を他人事とは思えないんですかっっ!?
ジュエルですよっ!!
「ふんっ」
とか鼻で笑って、人を馬鹿にしまくってそうなあのジュエルですよ。

でも、なにげに料理が得意という裏設定があるんだよなぁ(汗)

>「子供のときの傷は一生残るんだにょ。僕もちゃんと残ってるんだにょ」
おぉっ!!そうゆう事でしたか。
いやぁ、パパりんがジュエルみたいになったら嫌だなぁと(待て)
パパりんが「ふんっ」
とかって鼻で笑って、人を小馬鹿にしまくったようなあの口調でいたら……(恐)
駄目だ。考えちゃいけない(汗)止まれ、自分。

> …………………すみません。一時撤退します。
>(息子一号召喚中―――ひ、引き取り拒否っ!?)
あぁぁぁぁぁぁぁ、引き取り拒否ですかっ!

>「……子供につけられた傷もちょっと大きいんだにょ……(泣)」
パパりん、ショックうけてるし(笑)


>> 雪のように白く雪のように汚れのない花々は、いつまでたっても僕を責め続ける。
>
> スノージュエルの花はジュエル君にとって嫌悪というか懺悔というかの対象なのですかね(訊くな)

あははははははは(乾)
その辺のラインは微妙というか絶妙なので、またゆくゆくきっとでてくると。

> もしかしたらジュエル君にとって、汚れのないアメりんは自分にとっては綺麗過ぎる存在だと考えているのかもしれないと思ってみたり。
> ……いえ。この考えあたり某漫画に影響されまくってますけど(苦笑)
ぎくり(滝汗)
あは、あははははははははは(乾)
そのへんも、またゆくゆく(をい)

> 続きがかなり気になります。いったいジュエル君はどうなってしまうの!?と、どきどきしてみたり。楽しみにしているのでがんばってくださいね♪
楽しみにしてくださる方がいるぅぅ♪
いやぁ、こんな嬉しいことはござませんよね。
できるだけ、早く投稿しますので、是非是非楽しみにお待ち下さいませv
もう、めちゃくちゃ頑張りますからっ!!

> ではではねんねこでした。
はいっ!!レスありがとうございましたvv

それでは、パパりんがちゃんと引き取ってもらえたのだろうかと心配しつつ、ブラッドでした。

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