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16438 | 血の後継者 第4話 〜天使の決意と悪魔の決意〜 | 風林みつき | 8/6-00:32 |
お久しぶり風林ですさね。 夏休みに入って、時間が空いたので、やっと更新できるさね。 何故に、今回はためまくって、まとめてアップするかというと、いっきに読んだ方がバランスいいかな?と、思いましてさねー。うにゅ。では、どぞ。 『血の後継者』 第4話 〜天使の決意と悪魔の決意〜 「―ね?やっぱりわたし、気になるんです」 「確かに不自然だな。意図もよく分からん」 ミコトたちの出現で集会の時、意見をちゃんと言えなかったアメリアは、集会後の静かになったホールで呼び止めておいたゼルガディスにもう一度、先ほど悪魔に言われた事を話した。ちなみにミコト達はスィーフィードの案内で塔の中をまわっている。 「あの言い方じゃあ、まるでわたしたちが悪者のようで・・・」 「俺には最初から正義の味方になるなんて気はないんだが」 「ゼルガディスさんっ!まだそんなこと言ってるんですか!?なんのために白の塔に入ったんです!?」 ゼルガディスの言葉に、アメリアは信じられないといったように、叫び出す。 「お前が俺を無理矢理連れてきたんだろうがっ!!」 「あなたは天使なのです!天使、それすなわち、血によって選ばれた者! 継いだ能力も、正義のために使わなくてどうするんですか!」 普段、どちらかといえば無口な彼はここぞとばかりに抗議するが、アメリアは聞く耳持たず、自分の主張を熱弁する。 抗議を諦めたゼルガディスは胸中で、 (使ってない天使だって、山ほどいるだろーが) と呻いた。 「―ずぅえぇるちゃ〜ん♪帰ったよー!」 と、ここで意外に早くミコトたち3人が戻ってきた。 「この塔、広いのぅ」 (言うわりには戻ってくるのはやすぎです・・・あなたたちが居ると、話が進まないんですけど・・・) 「でも、もうバッチリだば!塔の全てを脳にたたき込んだわさ!」 全て!? 「つーわけで、ゼルちゃん!スィーフィードに提供してもらったアトリエで、芸術祭に向けて頑張ろう!!!」 目を >< にして、ハコトと一緒に恐ろしいジャンプ力で飛び跳ねながらナコトが言う。 「んじゃ、いくかえ!」 (い・・・いくかえ?) ミコトの声を合図に、3人がゼルガディスを胴上げ感覚で持ち上げ、もの凄いスピードでホールの出入り口を通って見えなくなった。 「うわわわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・!」 悲鳴を残して。 「・・・・・・・・・あの、わたしはどーすれば?」 まさに嵐のような展開のはやさに1人、残されたアメリアは誰ともなしに言った。 無論、応える者などいなかったが。 「まだ話は終わっていないのに・・・ゼルガディスさんは当分離してもらえないだろうし・・・」 少し。 どこか寂しげな表情で呟く。 「よしっ!!」 すぐにいつもの明るい顔に戻って、アメリアは握り拳をつくりながら言う。 「わたし、天使アメリアは、心の霧を断ち切るため、敵地への潜入を試みます!!」 朗々とした声がホールに響いた。 あたしは、塔に戻ってから自室で1人、想いをめぐらせていた。 不覚にも、瞳の掃除をしてしまい目が少し赤い。・・・いや、もとから赤いには赤いんだけど・・・。 ふと、視界に黒い翼が入る。そういえば、翼をしまうのを忘れていた。まぁ、どうでもいいことだが。 あたしは異種族から、忌み嫌われるこの、自分の体の一部をまじまじと見つめた。 狂ったような闇の色。 吸い込まれそうな闇の色。 星の小さな輝きすらない、夜空のような闇の色。 救えないブラックホール。 何も理解出来ない凡人が恐れるのもしかたない。 正義を名乗る奴らが敵視するのもしかたない。 だけど、あたしたちが何をした? 過去、悪魔が戦争に参加したことは、確かに数多くある。でもそれは、それは天使から仕掛けてきたものだ。 あたしたち悪魔は、世間一般にまかり通っているようなこと、したことがない。 道徳に背くことだってしていない。 ―いや、むしろ背いたのは天使の方だ。 「・・・っ!?」 突如、言い表せない『何か』を感じた。 「何よ・・・この気配・・・今、この塔にはあたしとナイトメアしかいないはずだけど・・・あ、ルーク帰ってきたかな」 ふらつきながら部屋の出口へと向かい、おそるおそるドアを少しだけ開けて隙間から薄暗い廊下の様子をのぞく。 目に飛び込んできたのは、慎重な面持ちで壁に張り付きながら廊下を進んでいる、さっき逢った天使! ―油断したっ!― 気配の正体は、悪魔、天使、平民がそれぞれ持っているオーラだった。能力や気分によって強くなったり、弱くなったりする。 平民には何の影響もないが、悪魔や天使の正反対の人種では、体調不良に陥る場合もある。 黒の塔の中だと思って、気をゆるめていたのだ。外ではいつも気を付けているから平気だけど・・・。 それにあの天使、さっきよりも格段にオーラが増してる! あたしは急いで部屋の一番隅―なるべくオーラが届かない所までいくと、精神を集中させて、気を高める。 もう、さきほどまでの息苦しさはない。 ドアに近づいて、ドアノブに手をかける。 廊下に出ると、すでに天使はいなくなっていた。未だはっきりわかるオーラを残して。 「さすがに、ちょっとやばいわね・・・」 無意識のうちに声が出た。 仲間がいる感じはしなかったが、これは簡単に言えば、『自分の家に他人が入り込んできた』とゆーことである。しかも、今どこか分かんないときた。 それにしても、『目的』が分からない。天使が単独で悪魔のオーラたっぷりの黒の塔に潜入するなんて・・・。 別に盗まれて困るものないてない―金目当ては考えにくい―し、暗殺という線も無理があるし、第一、それは今更的だ。 ともあれ、野放しにしておくわけにはいかない。 あたしは天使のオーラを追って、走り出した―まだ翼はしまってないし、塔の廊下は広いんだから、飛べばいいなんて言ってはいけない―。 「―――ちょっと、あんた!何やってんのよ!!」 天使は慎重に、ゆっくり進んでいたし、あたしは走った。とゆーわけで、例の天使はすぐに見付かった。 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!・・・・・・って、ああ!やっと見つけましたぁ!」 天使はえらく、驚いた様子だけれど、悪魔のあたしに出逢って、何だか喜んでいるみたいだ。変なの。 「あんた・・・ええっと、なんて名前だっけ?」 「アメリアです」 「それで、アメリアさん」 「呼び捨てでいいですよ。リナさんっ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うーにゅ。悪魔にフレンドリーな天使とは?嫌われたいなんて欠片も思ってないけど、違和感ばりばりで変。こんな事、初めてだし。 つーか、つっこみ入れたら、あんたはあたしのこと『さん』付けじゃない。だいたい歳は同じぐらいだと思うんだけど。 「んで、アメリア。一体どういうつもり?天使がたった1人で黒の塔に進入するなんて。今日は他の人がほとんど居ないからいいようなものの、もし、ルークとかに見つかってたら、縛り上げられてたかもしれないのよ? ていうか、よく天使がこの塔の中で平気にしていられるわよね。いくら気を付けても、ここは悪魔の日常オーラに溢れてるわ」 あたしはアメリアという天使を心配してこんなことを言っているのではない。 どちらかというと、呆れたような、馬鹿にしたような口調で言ってやった。 「リナさん、あなたに会いに来たんです! 己の信念があれば、悪のオーラなんか正義の力で、どーにでも出来ます!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むかっ。 はっきり言って、あたしはアメリアが嫌いだ。『大』がつくほど。 アメリア―というより天使が嫌いだ。特に、必要以上に『正義』と口にするとか、あたしたちのことを『悪』と言ったりするとかが。さっきはこれで激怒したけど、今は、何とか自主規制できる。 あたしは、平静を装って先をうながした。 「何の用よ?」 アメリアはあたしの問いに、急に改まって声を低くして言った。 「さっき、リナさんわたしたちに言いましたよね? わたしたち天使が、平民の人たちを洗脳しただとか・・・。もちろん、わたしには身に覚えのないことです。でも、気になりますし、何より悪魔の方達が天使を嫌うのは分かります。でも、だからってそんな思われ方されたくないんです!」 あんたは、どこまであたしの嫌いなタイプなんだろう―――喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。言っても良かったんだけど。 あたしが黙っているとアメリアは話を続けた。 「それで、リナさんにどういう意味か聞いて、もしそれが誤解だったら解くなりなんなりしたいんです。だから、ここまで来ました。―理由、これで充分ですか?」 「本当に・・・知りたいわけ?」 「知りたいです!」 アメリアは力強く、首を縦にふった。 「後悔したって、傷ついたって知らないわよ」 今度のあたしの言葉に、『?』はなかった。どうせ、言ったところでアメリアは聞かないと思ったから。 ―けれど、あたしの予想とは裏腹に、アメリアは少しためらっている素振りを見せた。『傷つく』と表現したからなのか。 しかし、それでもやっぱりいつも―『いつも』って言えるほど逢ってないけど・・・―の笑顔をあたしに見せ、 「『傷つく』・・・それほどの何かがあるんですね。 覚悟は今、出来ました。教えて下さい」 と言った。そう言った瞳に、もう迷いはどこにもなかった。 「いいわ。教えてあげる。あんたたち天使の犯した罪を。来なさい。こっちよ」 |
16439 | 血の後継者 第5話 〜悪魔が見せる、平民の遺産〜 | 風林みつき | 8/6-00:35 |
記事番号16438へのコメント 『血の後継者』 第5話 〜悪魔が見せる、平民の遺産〜 アメリアを連れて、塔を出た。もともと黒の塔と白の塔は、町を挟んだ両はしに、向き合う形で位置している。今は歩いて―未だに翼をしまっていないけど・・・― 黒の塔の裏―つまり町のはずれをさらに行って、町からどんどん離れていく。 道は、見晴らしのいい草原などではなく、草木の生い茂る人も通らない山道。 あたしは正直、迷っている。 さっきは『教える』とか言ったけれど、本当にアメリアみたいな子に真実を明かしていいものかどうか・・・。 あそこまで自分を『正義』と主張する天使には久しぶりに逢った。 確かに腹は立つけど、アメリアが悪いんじゃない。天血を持つ彼女は正直なだけだ。悪いのは、彼女たちの先祖。 だいたい、今となっては、あのことを知るのもあたしだけだろう。あたしはもう、充分不幸だから、あと少し不幸がプラスされたって、全然傷つかないと思う。昔より、だいぶ心が強くなったから。 だったら、『天使のために』黙っていてもいい。 今までどおり、『悪』とののしられてもいい。 ふと、そんな考えが脳裏に浮かぶ。 ―しかし、あたしは善良的ではなかった― やっぱり、前言撤回。誰が天使なんかのために、苦しむものか。 おそらく、あたしほど不幸な悪魔はそういないはず。あたしは今までずっと1人で何かしら悩んでいた。そもそもあたしたちを追い込んだ天使のために、何故あたしが黙っていなくてはならないのか?実際、アメリアが悪いわけでなくても、前にも言ったように、今あたしたち悪魔が天使や平民に忌み嫌われているのは、全て天使のせいだ。 けど・・・・・・こんな考え方しか出来ない自分がちょっとイヤだ。 「あの・・・リナさん」 ふいにアメリアが話しかけてきた。 「何?」 「塔の中で話しても良かったんじゃあ?ていうか、あとどれくらい歩くんです?」 「もうすぐよ。塔で話さなかったのは、ちょっと・・・ある場所で見ながら話した方が、説明もほとんど省けるから」 あたしが、自分でも意味不明な返事をすると、アメリアはただ「へぇ〜」と相づちをうっただけだった。聞いても分からないと思ったのだろうか。 「でもリナさんっ。よくこんな道知ってましたね!わたし、今日初めて知りました」 ぴくっ。 アメリアの言葉に、脳が敏感に反応する。 そのまま、歩きながらだけど、うつむいて黙っていると、アメリアが、 「どっ・・・どうしたんですかっ!?リナさん!わたし、何かひどいこと言いました?」 と、ホント心配そうに言う。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天使のあんたが、こんな所来るわけないもの。知らなくて当然よ」 ややあって、アメリアに聞こえるか聞こえないかぐらいの声で、呟いた。 「え・・・それって、『黒の塔の裏』だから、って意味ですか?」 「違うわね。この場合、『町の外れ』と考えてちょうだい。だいたい、今から行く所は、白の塔の裏にもあるのよね。昔確かめたわ」 「そ・・・そうなんですか・・・」 驚く―というより、拍子抜けしたようにアメリアが言う。 「まぁ、でも、そうですよね。この町で生まれた人が、外に出るなんてめったにないですし、出ても、別にちゃんとした道がありますもんね。・・・あれ?てことはリナさん外に出たんですか?」 「そーゆー意味じゃないんだけど・・・あ、着いたわ」 整備されていない道をしばらく歩いて、着いたのは、小さいながら、石の神殿のようなもの。かなり古いもので、おそらく数百年―もしかしたら千年ぐらいいってるかも―ほど前に建てられたものだろう。今まで、あたしにしか見つからなかったのが、不思議なくらいだ。 「これ・・・!何ですか!?こんなものがあったなんて・・・」 「平民の地下共同墓地・・・カタコンベみたいなもんだけど・・・」 『墓地』―その単語にアメリアが声も出さずに、顔を引きつらせ顔面蒼白状態になっている。 「安心しなさいって。骨だってもう、粉状になってるものまであるんだから」 「そっちの方がイヤですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 なかなか扱いにくい子である。あたしだったら、人骨のがヤだけどなぁ。特に頭蓋骨・・・。 「でも、墓地っていうより、遺跡ね」 「へぇ・・・。で、それで何なんですか?」 多分、天使と悪魔に何の関係があるのか、と聞きたいんだと思う。遺跡に何の関心もないようにしか聞こえないが。 「ん。遺跡の奥に平民の遺産があるのよ。遺産ってのが、膨大な数の書物とかだったりなんだけど、そこに、天使の犯したことが書いてあったわ」 『天使の犯したこと』―アメリアの表情が硬くなる。それを見て、再びあたしの中に迷いが生じる。 「最後に、もう一度だけ言うわよ。真実を知って、傷つくのは『悪魔(あたし)』じゃなくて、『天使(あんた)』なんだからね」 アメリアへの忠告と、自分の気持ちを確かめるために言った後、胸中で、 ―そう。『今から』傷つくのはあんた。あたしはもう、とっくの昔に傷つきまくってるわよ― と、付け足した。 「・・・・・・・・・はいっ!」 力強く頷くアメリアを見て、あたしは安心した。 アメリアだったら―アメリアみたいに強い子なら、過去の先祖の罪を知っても、自分で乗り越えていけるんじゃないかな。 「・・・あたしの雨は、まだまだ止みそうにないけどね・・・・・・」 「え?雨?」 「・・・!!ああ、なんでもないわ!気にしないでっ!ほら、もう行きましょ」 無意識のうちに口に出していて、あたしは慌てて誤魔化した。・・・いや、誤魔化したと言えるのか怪しいけど・・・。 とにかくあたしとアメリアは、遺跡の中へと入っていった。 「確か、これよ」 書物の山から、手前にあったものを手にとり言う。 あたしが前に来たときと少しも変わっていない。やっぱり誰も来なかったみたいだ。 ―ここは遺跡の最下層。内部のつくりが複雑だったり、アメリアが人骨に怯えたりで来るまでに、少し時間がかかった・・・。 もの凄く、かび臭い空間で、用がなけりゃ・・・って、用があっても最低限来たくない。 「読んでみなさい」 「あ・・・はい」 言いながらあたしは、変色しきった一冊の書物をアメリアに渡す。 渡したそれは、たいして厚いものではなく、文字が細かいわけでもないので、アメリアはパラパラとページをめくって――― 「っ!?」 ―――めくるその手が止まった。 「―分かった?『正義』とやらが何をしてたか」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ」 読み終わったアメリアに聞くと、感情のない返事をした。 「これ・・・最後に書いてある『詩』も、平民の人が書いたんですよね・・・?」 「そうみたいね。でも、それは最後じゃあ、ないわ。詩の裏に、かすれて見にくいけど、文章があるでしょ?」 自分でも、今のあたしはすごくアメリアに対して冷たいのが分かる。 (・・・わざとやってるわけじゃ、・・・ないんだけどな・・・) アメリアは最後の文―あとがきを、かすれた声で読み上げる。 「『私は、天使によって人生に強制的な終止符を打たされた、多くの悪魔の存在を忘れはしない。 前ページの詩の終わりに、<そんな悪魔の気持ちに気付いてくれるものは まだ いない>と書いた。もしも、この書物を目にする人がいたら、<お前は、気付いているんじゃあないのか>と、指摘をされそうだが、それは誤解だろう。 私は何もわかっては、いないと思う。わかりたくはあるのだが・・・。悪魔の真の姿を人々に知らせたい。だが・・・、今私が何を言っても、<裏切り者>のレッテルをはられ、処刑されるだけだ。この書物も、誰にも見られるわけにはいかない。こんな、自分が一番可愛い私には何も言えないが、最後に1つ言いたいことがある。 悪魔の・・・彼ら彼女らの魂が、少しでも癒されることを祈る・・・と・・・』」 アメリアは手をのばす。 別の書物へ―。 「ダメよ。全部読むまで止まらなくなる。5日かかるわ」 あたしは静かにアメリアを制して告げる。 「帰るわよ」 |
16440 | 血の後継者 第6話 〜悪魔と天使の関係〜 | 風林みつき | 8/6-00:38 |
記事番号16438へのコメント 『血の後継者』 第6話 〜悪魔と天使の関係〜 さすがにアメリアを1人で帰しちゃ危なっかしくて、あたしは黒の塔の自室に連れてきた。まだみんな戻ってなかったからいいが、ばれたら大変だ。 「ね、ちゃんと気ぃ張っててよ?」 「はい・・・わかってます」 ホントにわかってんのかな・・・?顔色、悪いんだけど・・・―いや、これは別に理由があると考えていいわね。 「さ、座って。少し休みなさい」 アメリアは無言で、そばにあった椅子に腰掛ける。あたしも、向かい合う形でベットに―だって、椅子は1つしかないんだもん―座る。 「あたし、言ったわよね?何度も。 あんただって覚悟は出来てるって言ったじゃない。これじゃ、あたしがあんたのこと、はめたみたいだわ」 「ごめんなさい・・・」 (そんな返事、期待してないわよ) ため息をつくように、胸中で言う。―あえて、口には出さない。返事はわかってる。『ごめんなさい』だ。 「・・・リナさんは、いつから知ってたんですか?」 俯いて、思い出したように、アメリアに問われた。表情も硬く、落ち込んでいるのは依然として変わらなかったが。 「そうね、4歳になったばっかりの時だったわ」 「・・・っ!?あの・・・、今は何歳ですか?」 「15。あんたは?」 「わっ、わたしも、同じ15歳です」 聞かなきゃよかったっ! 思わず、胸中で叫ぶ。ますます彼女が嫌いになった。 「どうして・・・・・・どうしてリナさんは、みんなに知らせたりしなかったんです?知らせていたら、悪魔の立場も改善・・・っていうか、とにかく良くなってたんですよ!?」 俯いたままだったが、やや興奮ぎみにアメリアが言う。 あたしは呆れ―いや、あからさまに馬鹿にしたような口調で、腕を組んで言ってやる。 「あんたって、つくづく馬鹿ねぇ。そんなこと言ってみなさい!悪魔と天使の戦争が始まるわ。黒の塔と白の塔って言ってるんじゃないわ。全ての悪魔と天使を含めて言ってるのよ。 そうなれば、間の平民はどうなると思う?何の能力もないやつらは、結局巻き込まれて死ぬだけよ!別に・・・あたしは平民は嫌いだけど、昔はあたしたちのことわかろうとしてくれてた人もいたんだなって思うと、そんなこと言えなかっただけだけどっ!」 言ってやると言ったが、言ううちにあたしまで興奮してしまった。 アメリアの方に目を向けると、いつの間にか顔をあげていて、ぽかんとしてこちらを見ていた。 「4歳の時に・・・、そこまで考えて行動できていたんですね。リナさんは」 『わたしなんかもう・・・』と、続きは彼女の顔が物語っている。 別に、慰める気はないけれど、あたしの話の続きを聞かせる。 「まぁ、理由はもう1つあんのよ。 もう何百、何千の間に、悪魔も自分たちが『最初から悪い奴』って認識しちゃったみたいでねー。今更、言っても天使をはめる役にはたたないだろーなーっていうのもあったの」 「・・・・は・・・はめる・・・」 何故かアメリアは引きつった笑み―とよべるのかどうか―を浮かべる。 あたしがやっと笑った(一応)かと、思った次の瞬間には、ぼろぼろと涙を流しはじめた。 「でも・・・本当、ごめんなさい・・・。人にさんざん『正義』を叫んできたのに、わたしたち天使は過去に、あんなことして・・・今朝・・・リナさんが怒ったのも、無理ないと思います・・・っ!」 顔をくしゃくしゃにして、途切れ途切れにアメリアは言う。 あたしはこういう展開がすごく嫌いだ。『ふぅ・・・』とため息をついて、一呼吸。 「別に、そんなのあんたが気にすることじゃないでしょーが。確かに、世の不正事項全てが悪魔からとった『悪』なんて安易に呼ばれてるのも、悪魔が決して望まれて生まれはしないのも、基はみーんな天使が悪いんだけどね。それって昔の話でしょ?今を生きる、正義を愛するあんたには、関係ない話だわ」 言いつつも、あたしは気付いている。自分がえらく、矛盾していることを。 『必ず傷つく』と思っていて、地下共同墓地―遺跡へと連れていっておいて、今、あたしはアメリアを慰めている―つもりはないが、結果的に―。 「それに、あんたのオーラには、今はともかく、少しの・・・世間一般でいう『悪』も感じられないわ。 あんたは昔の天使とは、違うのよ」 あたしは途中で言葉を切って、ベットから立ち上がると、中腰になってアメリアの濡れた両頬に手をあて、 「事実を知ったうえで、それを受け止めて、これから自分がどう行動するか、考えなさい――」 と、続けた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はいっ!」 気のせいか、アメリアが笑ったように見えた。 「―ところで、リナさんは、4歳の時にどうしてあんな場所に行ったんですか? 今までリナさんしか知らなかったんなら、1人だったって意味ですし」 少したって、落ち着いたアメリアが唐突に言った。 ―――!! とたんに、あたしの顔が強ばる。 「・・・どうかしました?」 「え?あ・・・何でもないわ」 心配そうなアメリアに気付いて、あたしは苦しい言い訳をした後、平静を装って、言葉を探す。 少し、間をあけてからすらすらと喋り出す。 「あたしねー、今の家族の、誰とも血が繋がってないのよ。 ―もっとも、この世界には3つの血の種類しかないって言われたらおしまいだけど、その1つ1つの中で、各家族ごとに血が別れてるじゃない?でも、あたしは、他の誰が本当の家族かは知らないわ」 アメリアが気を使うから、わざと気楽に言う。 「何か・・・言うきっかけ、わたしが作ったみたいで、すいません・・・」 ・・・結局、意味なかったみたいだけど。 「別に気にしてないわ。あんたはまだ逢ったことないだろうけど、黒の塔にいるヴァルってのが事実上、あたしの兄で、姉が天使、両親とも平民なのよねー。特に何かあったっわけじゃないんだけど、いずらくなってあたしが黒の塔に来たの。そしたら、ヴァル兄の奴が、連れ戻しに来るわでいろいろ苦労してんのよ」 「はい・・・?」 「ああ、ごめん。話が脱線しちゃたわ。今のは関係ないから」 言って、あたしはけらけらと笑ってみせる。 本当はあんまり言いたくないから、少し遠回しかつ、曖昧に!作戦、始動である。 「あんたさ・・・小さい頃、友達の天使や平民と遊んだりしたでしょ?」 最初からわかっているので、『悪魔』は先に除外する。 「え、ええ。そりゃあ遊んだりしましたよ。 あの、リナさん、さっきから思ってたんですけど、わたしのこと『あんた』、『あんた』って呼ぶのやめてくれませんか?」 とりあえず、さりげなくもなにも、完全無視。 予想どおりの返事に満足して―・・・いや、してもないけど―、続けた。 「悪魔の数って、あんたらに比べると、かなり少ないのよねー。 同い年ともなれば、なおさら」 「さっきから、何が言いたいのかよく分からないんですけど・・・」 おそらく、あたしが『アメリア』と呼ばなかったのと、要点がしっかりしていないこと―両方が原因だろう、アメリアは怪訝顔で返事をする。 (おっし!!あと一押しっ!) 胸中でガッツポーズをとると、極めてさわやかな姉さんスマイルで締めくくった。 「つまりは結局―、天使は人気者で、悪魔は嫌われ者だってことよ」 『わかった?』とでも言う様子で、あたしがアメリアを見ていると、感じ取ったのか、 「・・・わかんないですって」 苦笑いして、それだけ言った。 (作戦成功っっ!!!わかんなくていーのよ、アメリアちゃんv) アメリアが苦笑い→笑っている→まぶたを閉じた笑い方で笑っている→あたしは見えていない。 以上のことを脳内で考えて、あたしは満足そうに、こくこくと頷いた。 ―しかし、アメリアはあたしの言葉の1つ1つを思い出して、頭の中で整理しているようだった。 (まずひ・・・いくらなんでも、よくよく考えたらわかっちゃうでしょ・・・。もっとミステリアスにすれば良かった・・・!) 「リナさん・・・もしかして・・・」 思っていたら、黙り込んでしばらくしたアメリアが、やおら顔を上げるとあたしに同情の眼差しを向ける。・・・腹立つなー。 「言いたいことは、何となくわかってるわ。言わないで」 そんなあたしを見て、さらに何か感じたのか、アメリアはばっ!っと、椅子の上に立ち上がると、馬鹿でかい声で主張した。 「わたし、天使アメリアはここに誓います!天使、平民、悪魔、全ての種族が共存できる世界を創ることを!」 果たして彼女は気付いたであろうか。自分が『天使、平民、悪魔』と言っている時点で、悪魔の評価が一番低いことに。―昔は、こういう場合、その時々で能力の高い順に言っていたのだ。つまり、いつの時も、最後が平民。昔の話ではあるが。 「あー。悪い・・・別に悪くないわよね。悪くないけどあたしには共存する気なんて、これっぽっちもないから。余計なことすんじゃないわよー」 手をひらひらさせながら、冷たく言い放つ。石化するアメリア。 あたしがさっき言った、『これから自分がどう行動するか』に対しての、彼女なりの答えなんだろうけど。 「わたしたち、きっといい友達になれますよねっ!?ねっ!?」 あたしに詰め寄って―無論、椅子から降りて―、確認するように言う。 「天使は嫌いなのよね。大がつくほど。平民も基本的に今の奴らは」 即答。 「酷いですっ!人種差別って言うんですよ!そーゆーのっ!」 「あんたらに言えた台詞かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 あたしは思わず、手近にあった10pほどの厚さはあるだろう、古文書でアメリアを力の限りに、殴っていた。 |
16441 | 血の後継者 外伝 〜悪魔、心に降る雨〜 | 風林みつき | 8/6-00:41 |
記事番号16438へのコメント 『血の後継者』 外伝 〜悪魔、心に降る雨〜 あたしは悪魔。 あたしは自分が捨て悪魔で、拾われた身であることを知っている。義理の家族はあたしが知っていることに気付いてはいないのだろうが。 とても優しい愛情を向けてくれる義理の両親に、素直に応えられない自分も時々叱ってやりたくなる。 勿論、実の親に会いたいなんて考えたこともない。どーせ、平民だったんだ。平民の家に、悪魔が生まれると、世間体も悪くなる。だから、かなりの確率で、捨てるか殺すかするのだ。自分にそれを行った親になど、誰が会いたいものか。 ―4歳になったばかりの子供が、そんなことしか考えていないのは、誰のせいだろう。『誰』・・・?― 物心ついたときから、義理の親は、あたしに黒服を着せようとはしなかった。多分、平民として育てようとしてくれたのだと思う。 でも、あたしは自ら黒服を選んだ。自分自身の存在を否定したくはなかったし、されたくなかったから。 そしてあたしは、無表情の素顔の上に、『とびきりの笑顔』の仮面をつけた。おかしくもないのに笑うのは面倒だったけど、暗い顔をしていると、いろいろ聞かれてもっと面倒だったから。 ―こんな自分に誰がしたんだろう。『誰』・・・?― ある晴れた日の午前中。あたしは久しぶりに自分から外へ出た。1人で。 たまには外の空気も吸いたかったし、散歩がてら。 しばらく歩くと―あたしとさほど変わらない年だと思う―平民が数人ぐらいで遊んでいた。大して気にせず、通り過ぎようとした所、声をかけられた。 「あーっ!!悪魔だーっ!!」 うるさいなぁ。 「どうして分かるのぉ〜?」 わからんのかい。おまえは。 「ふふんっ。悪魔は黒服を着るって決まってるんだぜ」 いばれないから。そんなこと知ってたって。 「ねぇ!悪魔なんて相手にしてないで、天使様を見に行こう!」 どーでもいーから、あたしの視界から消えとくれ。 「綺麗な黒髪の天使様!!」 以下同文。 一方的にそれぞれ言うだけ言うと、あたしが今まで歩いてきた方へ、かけていく。 少し行った所で、思い出したように立ち止まると、声をそろえてあたしに向かって―正確には、あたしの後ろ姿に向かって―言った。 『悪魔のば〜か!さっさと魔王みたいに滅んじまえっ!!』 その後は品の悪い笑いを残して、また、かけていった。 (ばっかみたい) あたしはあんな悪口や、人種差別なんかで、傷ついたりはしない。 腹も立たない。呆れるだけ。 ―義理の家族以外、誰もあたしに優しくしてはくれないのは、あたしが悪いの?誰が悪いの?『誰』・・・?― 何故だか、自然と足が黒の塔側の町外れへと動いた。無意識のうちに、人と逢わないようにしたんだと思う。 逢うたびに、平民や天使の子供に罵倒され、大人には怪訝そうな顔を向けられる。耐えられないほどではない。だからって、決して全然何も感じないわけじゃない。 月並みな悪口くらい、なんでもないけど・・・。 ―どうしてあたしは、素直に仲間はずれにされるのがイヤだと言えないのだろう。もし、今生きている全ての人が、性格も、誰かによって創られたものならば、こんなあたしは誰に創られたの?『誰』・・・?― 黒の塔を通り過ぎて、もっともっと町の外れを目指した。 『人のいない所、人のいない所、人のいない所、人のいない所・・・』脳に下される命令はそれだけ。森の中、動物が通るうちにつくったような、雑草はえ放題のかなり細い小道を歩く。飛ばなかったのは、目で確認できる悪魔の証―黒い翼を誰も見ていないとはいえ、出すのがイヤだったからだ。 ―誰が、悪魔にこんなものをつけたのか。『誰』・・・?― 「何・・・?これ・・・」 思わず、いぶかしげな声を上げる。 歩き続けて、少したつと、ちょっとした空き地に出た。そしてそこには、平屋ほどの高さと、狭さを持ち合わせながら、一目みて、頑丈なつくりと分かる、石でできた神殿のような建物があった。 あたしは好奇心からか、中に入ることにした。 「・・・う゛っ・・・!」 足を踏み入れ、間をおかず、鼻をつきさすようなかび臭さがした。鬱蒼とした森の日もろくにあたらないような所にあるのだから仕方がない。しかも、この建物、相当古いものだとわかる。 一歩先は、闇の状態で、ためらいもしたが、気付けば口を押さえて奥へと進んでいた。明かりを生み出して、手の平にかざす。 あたしの足音以外音もなく、恐ろしいほど、静かだった。建物の中は、狭い空間の奥まで行くと、地下へとのびる階段が続いていた。明かりだけを頼りに階段を降りる。 結構、階段は長くて、明かりが届かない暗闇を見ると、少し不安になったが、やっと最下層までついた。 明かりが届くのは、数メートルいくかどうか。それでも、それだけでここが何なのかよく分かった。 すなわち、平民の地下共同墓地―――。 通路の両端には、ふたの無い棺―人骨が丸見えになっている―が続いている。 何故、平民と分かるのかというと、昔は平民でも社会的地位を持っていた者や、何かを成し遂げた者―いわゆる勇者―などは、敬意を込めて手厚く葬っていたという記録があったのだ。『地下共同墓地』と名づけたのは間違いだと思うけど・・・。 場所は今じゃ分からない、と記してあったが、記録上の推定時代とこの建物の古さ加減といい、間違いないだろう。 「確か、墓地・・・遺跡には、一緒に『平民の遺産』ってのも納められた、って話だったけど・・・」 普段、滅多にしないあたしの独り言が建物―遺跡の中に響いた。 『平民の遺産』というのが、果たしてどんなものか、興味がある、歩みを進めた。 しばらく棺の、規則正しい列が続くと、目の前に大きな扉が現れる。今まで歩いてきた通路にも、人が通った形跡はなく、扉は損傷することもなく、どちらかと言えば綺麗と言っても良かった。かび臭いのに変わりはなかったが。 ギ・・・ギギィッ・・・・・・! さすがに4歳のあたしにはかなり重い。体当たりみたいにして何とか開いた。 明かりの光量を上げてから、天井あたりに放って部屋―?―全体が見れるようにした。 「うわぁ・・・!」 自然と感嘆の呟きを漏らす。 ちょっとした広い空間には、かなりの数の調度品―今、売れば高くつくっ―や、装飾品。それから、山のように積まれた書物。 ほとんどの知識を、誰に教えられるでもなく、様々な書物から得ていたあたしは、書物の山へ向かう。 手前にあった書物を手にとって、読み出す。 「何・・・?これ・・・」 読み出して間もなく、この遺跡へ来た時と同じ台詞を言う。けれど、今のには、明らかな動揺が含まれていた。 そしてその次に、怒りと虚しさが襲ってきた。 書物が原因なのは分かっている。 感情を抑えて、続きを読もうと、震える手でページをめくっていく。 さして厚くないその書物は、あたしが急いだこともあって、すぐに読み終わった。 「何なの?・・・何なの?じゃあ、悪魔がこんな立場に立たされてるのも、基をたどれば、天使のせいなの?だったら、天使に裁かれるあたし達は一体、何なの!?」 知らず知らずのうちに、声を荒げて叫んでいた。 ―『誰』・・・?― あたしは膨大な数の書物に目を向け、手をのばした。 ―『誰』・・・?― 他の書物にも『天使のやったこと』が書いてあって、全部読むまで気が済まなくなった。 ―結局、寝ずに丸5日かかって全部読み、途中経過は覚えていないが何とか家へ戻ると、義理の親は泣きながらあたしを叱った。もっとも、あたしには『怒られている』という事実しか理解できていなかったが。 わかったことがある。『昔の天使』を知った、あの瞬間、あたしの中で雨が降り出した。かえって、すがすがしいまでに勢いよく。ひょっとしたら、もう既に―ずっと前から雨は降っていたのかもしれない。 そして、この雨は、止むことを知らないような気がした。 ―『誰』・・・?― いつもより(かなり)長いあとがきゃー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長かったさね・・・・。この、トータル4話分に何週間かかったことか・・・(←しかし、書き始めから『何週間』であって、毎日書いていたわけではなかったり)。ちなみに5話でアメさんが言ってた『詩』とは、『0話』の詩のことですさね。 しっかし、何だこれはっ!?気合い入れて書いた外伝なのに、何故かひたすら、誰誰誰誰言いまくってるさねねー・・・。自分の文才の無さに改めて落胆。 ところで!いきなり!略題決定っ!さねっ! ちょいと昔の物語のような気がするさねけど、以前、募集・・・したわけじゃなかったさねけど、心優しい方々からもらったいくつかの略題。別にどれか1つに決めなくても、好きなように呼んでもらってけっこうですさねし、あたし自身もその場その場で適当に言ったりするさね。つまり、正式略題は決めても大した意味はなかったり。んでも、いろいろあると、第三者(違)の方にわかりにくいので、少なくとも、新規投稿・・・つまりは本文の前書きや後書きの中では、正式略題を使うですさね。ふひーっ。今回後書きが長いさね(珍しく)。 んでっ!いくつかあった略題。あたしが独断偏見で勝手に決めるわけにもいかないさね。ので、意見募集!したところっ!・・・直接的な意見がなかったさね。 これは困った。そこで身内やら友達やらにアンケート(んな立派(?)なものではない)をば、実施!!結果、ある方(何故か伏せ)の提案してくださった『血継(ちつぎ)』になりましたさねっ!ありがとうございましたさねっっ!!! 他、提案してくださった方、本文以外っちゅーか、多分平気な顔して使ってますさねよ。先のごりょーしょーを☆(おい) んでは、これからの血継(早速使用)は各キャラにスポットを当てていきますさね。順番に。この話は結構長くなりそげですさね〜。 長くなりましたけど、このへんで。ではでは☆風林でしたさね☆ |
16543 | うわぁ〜♪いつの間にこんなに小説がアップされたんやぁ〜?(笑) | ととろ | 8/11-23:58 |
記事番号16438へのコメント 風林みつきさんは No.16438「血の後継者 第4話 〜天使の決意と悪魔の決意〜」で書きました。 > >お久しぶり風林ですさね。 >夏休みに入って、時間が空いたので、やっと更新できるさね。 うんうん。夏休みは時間があっていいよねぇ〜♪大学は、なななななんと!10月までお休みなのだぁ〜〜〜☆(^0^)☆ >何故に、今回はためまくって、まとめてアップするかというと、いっきに読んだ方がバランスいいかな?と、思いましてさねー。うにゅ。では、どぞ。 うみゅ。ではではいただきますぅ〜♪(笑) >『血の後継者』 >第4話 >〜天使の決意と悪魔の決意〜 > >「ゼルガディスさんっ!まだそんなこと言ってるんですか!?なんのために白の塔に入ったんです!?」 >ゼルガディスの言葉に、アメリアは信じられないといったように、叫び出す。 うわっっ!いきなりアメリアの熱血からスタート!?(ワクワク♪) >「お前が俺を無理矢理連れてきたんだろうがっ!!」 >「あなたは天使なのです!天使、それすなわち、血によって選ばれた者! > 継いだ能力も、正義のために使わなくてどうするんですか!」 まっことにそのとおりぃーーーーーーー!みんな正義のために力を使うのだぁ〜!!!・・・例えば、水不足の東京に愛知から水を『人力』(バケツにくんで、歩いて持っていくとか。爆)で助けるとか・・・。 > ていうか、よく天使がこの塔の中で平気にしていられるわよね。いくら気を付けても、ここは悪魔の日常オーラに溢れてるわ」 >あたしはアメリアという天使を心配してこんなことを言っているのではない。 >どちらかというと、呆れたような、馬鹿にしたような口調で言ってやった。 >「リナさん、あなたに会いに来たんです! > 己の信念があれば、悪のオーラなんか正義の力で、どーにでも出来ます!!」 まじで!?ここまでくると・・・もはやフィルさんを超越した『変態』なんじゃ・・・。(〜。〜)。 >「『傷つく』・・・それほどの何かがあるんですね。 > 覚悟は今、出来ました。教えて下さい」 >と言った。そう言った瞳に、もう迷いはどこにもなかった。 > >「いいわ。教えてあげる。あんたたち天使の犯した罪を。来なさい。こっちよ」 え?なになに?『天使の犯した罪』って!?・・・う〜む。これは次回が楽しみだべさぁ〜〜〜!って言っても、もうアップしてるんだっけ?(笑) ではでは。今日はこのへんでぇ〜☆ばいばぁ〜い!(^0^)! |
16595 | 時間かけましたさねしー☆ | 風林みつき | 8/16-23:53 |
記事番号16543へのコメント ととろさんは No.16543「うわぁ〜♪いつの間にこんなに小説がアップされたんやぁ〜?(笑)」で書きました。 > >風林みつきさんは No.16438「血の後継者 第4話 〜天使の決意と悪魔の決意〜」で書きました。 あうう〜・・・タイミングが悪いとゆーか・・・。昨日まで母様の実家へ遊びに行ってたんですさねよー。つーわけでレスが『また』遅れましたさね。 >>お久しぶり風林ですさね。 >>夏休みに入って、時間が空いたので、やっと更新できるさね。 >うんうん。夏休みは時間があっていいよねぇ〜♪大学は、なななななんと!10月までお休みなのだぁ〜〜〜☆(^0^)☆ いいですさねぇ〜・・・(涙)。あー、宿題やらないと・・・ >>何故に、今回はためまくって、まとめてアップするかというと、いっきに読んだ方がバランスいいかな?と、思いましてさねー。うにゅ。では、どぞ。 >うみゅ。ではではいただきますぅ〜♪(笑) 召し上がれっちょ〜(謎)。 >>『血の後継者』 >>第4話 >>〜天使の決意と悪魔の決意〜 >> >>「ゼルガディスさんっ!まだそんなこと言ってるんですか!?なんのために白の塔に入ったんです!?」 >>ゼルガディスの言葉に、アメリアは信じられないといったように、叫び出す。 >うわっっ!いきなりアメリアの熱血からスタート!?(ワクワク♪) どきわくっv(爆) >>「お前が俺を無理矢理連れてきたんだろうがっ!!」 >>「あなたは天使なのです!天使、それすなわち、血によって選ばれた者! >> 継いだ能力も、正義のために使わなくてどうするんですか!」 >まっことにそのとおりぃーーーーーーー!みんな正義のために力を使うのだぁ〜!!!・・・例えば、水不足の東京に愛知から水を『人力』(バケツにくんで、歩いて持っていくとか。爆)で助けるとか・・・。 山形で(あ、うちの母様の実家は山形ですさね)おじさんに似たようなこと言われましたさねよー(>_<)! >> ていうか、よく天使がこの塔の中で平気にしていられるわよね。いくら気を付けても、ここは悪魔の日常オーラに溢れてるわ」 >>あたしはアメリアという天使を心配してこんなことを言っているのではない。 >>どちらかというと、呆れたような、馬鹿にしたような口調で言ってやった。 >>「リナさん、あなたに会いに来たんです! >> 己の信念があれば、悪のオーラなんか正義の力で、どーにでも出来ます!!」 >まじで!?ここまでくると・・・もはやフィルさんを超越した『変態』なんじゃ・・・。(〜。〜)。 イヤ、それ言っちゃおしまいさね(笑)! >>「『傷つく』・・・それほどの何かがあるんですね。 >> 覚悟は今、出来ました。教えて下さい」 >>と言った。そう言った瞳に、もう迷いはどこにもなかった。 >> >>「いいわ。教えてあげる。あんたたち天使の犯した罪を。来なさい。こっちよ」 >え?なになに?『天使の犯した罪』って!?・・・う〜む。これは次回が楽しみだべさぁ〜〜〜!って言っても、もうアップしてるんだっけ?(笑) うにゅ!そっち参照でよろしくさね! >ではでは。今日はこのへんでぇ〜☆ばいばぁ〜い!(^0^)! いばいば〜(謎)☆ |
16608 | ほへー。 | れい URL | 8/17-20:28 |
記事番号16438へのコメント 今晩和、お久しぶりです。 すっかり遅くなってしまいましたが、乾燥…じゃなかった、感想です。 深いですねー、この作品。 前のとかもヒトの心情とか、凄く細かく書かれてましたよね。 人間ドラマ…と言うと何か違うかも知れませんが…。 第3者の立場で見ると、天使が悪いんですけど、第1者からだと…まあ天使で事情を知ってる場合は別として、アメリアとかは知らない訳ですし…二律背反、ってカンジですね(私的に)…偉そうですみませんでした; 人間って、本当にどろどろして醜くて弱く脆いイキモノなんだと実感させられます。だからそれを誤魔化すために他の存在を蔑む…ヤだなぁ。 続き、頑張って下さいね。 お疲れ様でした! ではこれにて。 かしこ。 |
16611 | おどろおどろしい人間模様(死) | 風林みつき | 8/18-02:27 |
記事番号16608へのコメント れいさんは No.16608「ほへー。」で書きました。 > > > 今晩和、お久しぶりです。 > すっかり遅くなってしまいましたが、乾燥…じゃなかった、感想です。 どうもですさねー☆ > 深いですねー、この作品。 ・・・深くなり過ぎて、あたしの手には負えなくなってますさね(死)。 > 前のとかもヒトの心情とか、凄く細かく書かれてましたよね。 > 人間ドラマ…と言うと何か違うかも知れませんが…。 まぁ、でもそんな感じだったり(爆)。 > 第3者の立場で見ると、天使が悪いんですけど、第1者からだと…まあ天使で事情を知ってる場合は別として、アメリアとかは知らない訳ですし…二律背反、ってカンジですね(私的に)…偉そうですみませんでした; いえいえ、そーゆー感想大歓迎ですさね(笑)。 > 人間って、本当にどろどろして醜くて弱く脆いイキモノなんだと実感させられます。だからそれを誤魔化すために他の存在を蔑む…ヤだなぁ。 イヤっすねぇ・・・。って!実感させちゃいましたさねか!?ごめんなさい、なんとなく。 > 続き、頑張って下さいね。 > お疲れ様でした! ありがたうですさねー! > ではこれにて。 > かしこ。 なんか手ぇ抜いたレスですいません・・・ではでは〜☆ |