◆−ウォーター・ステップ(ごあいさつ)−PZWORKS(8/5-22:09)No.16433
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16433ウォーター・ステップ(ごあいさつ)PZWORKS URL8/5-22:09


ども、こんばんは。PZWORKSです。
今月分のお話をお持ちしました。

公私共にめちゃ忙しいはずなんですが、頑張って書き上げてしまいました。
夏の夜の暇つぶしにでもお読みいただければと思います。
タイトルからもわかる通り、一応涼しげな話にはしたつもり。
(怖い話ではないです)

あとがきにも書きますが、本作品は拙著『LOVEウィルス』の姉妹編です。
また、PZWORKS著の一連のゼルアメものともリンクしています。
ホームページに置いてありますので、是非ご一読ください。
まあ、読まなくても話は通じるようになっていますが。

ご感想、お待ちしております。
それでは。

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16434[ゼルアメ]ウォーター・ステップ(本編)PZWORKS URL8/5-22:11
記事番号16433へのコメント

セイルーン王宮の中庭に面したバルコニーに一人佇み、アメリアは小さくため息をついた。

「タジム大臣の、ばかっ!」

部屋を振り返り、クローゼットにかかったドレスを見た彼女の口から罵声が転がり出た。

夜の帳がおりた空にはこぼれそうな程に大量の星が瞬いている。

だが、彼女は美しい夜空には関心を示さず、下をむいてはため息ばかりついているのだった。

ドレスはふわふわのオーストリッチの羽で縁取られ、胸元にはスパンコールが光っている。

明らかに、アメリアが通常身につけるものとは趣が異なっていた。

そう、ダンス用のコスチュームである。

彼女はとうとうセイルーン王国の大臣達の懇願に負け、某国主催のダンスパーティに出席せざるを得なくなったのだ。

バルコニーの手すりにあごを乗せ、彼女は中庭を見下ろした。

セイルーン王宮の中庭には儀式を行うための水盤がしつらえられている。

10cmほどの深さにくりぬかれ、那智黒石が敷き詰められた丸いエリアには清らかな霊水がたたえられていた。

水盤が鏡のように映し出す星々を見つめ、何百回目かのため息をついたアメリアは、ふと頭上に視線を移して度肝を抜かれた。

「ハーイ、アメリア! ひっさしぶり〜!」

「よう! 元気そうだな、アメリア」

バルコニーにかぶるひさしから、良く見知った二つの笑顔が突き出ていた。

それぞれ栗色の髪と金髪がだらりと垂れ下がっている。

リナ・インバースとその相棒、ガウリイ・ガブリエフだ。

「りっ、リナさん! それにガウリイさんも!」

突然のことにアメリアは素っ頓狂な声を出した。が、突き出た三つ目の顔を見て息をのんだ。

夜空に映える銀の髪、岩で出来た青黒い肌、そして何故か上気した頬。

「ゼルガディスさん!」

「さて、あたし達の役目はここで終わりね。…ガウリイ、行くわよ! レイ・ウィング!」

紅く燃える瞳でぱちりとウィンクすると、リナは金髪の剣士の襟首を引っつかみ、夜空を飛び去っていった。

「そ、それじゃ、またな、アメリア。…うわあああぁぁっ!」

ガウリイの絶叫が遠ざかっていく。

アメリアは呆気に取られてそれを見送った。

ばさり。

彼女が現状を認識するのを待たず、白い影が星空に舞った。

バルコニーに降り立ったゼルガディスは棒立ちのアメリアに歩み寄ると、無言のまま彼女のあごを捕らえ、唇を寄せた。

アメリアの視界を彼の顔が占める。その瞬間、彼女の中で何かがスパークした。

「いやああああああーーーーーっ!!」

アメリアの拳がゼルガディスの横面にヒットした。あまりの衝撃に顔が仰け反る。

彼の唇は空しく宙をさまよい、流浪の魔剣士はそのまま床にくずおれた。

「…え? あの、ゼルガディスさん?」

姫君は我に返ると、床に膝をついて来訪を待ち望んだはずの王子様に呼びかけた。

彼女はゼルガディスの肩にそっと触れてみて、首をかしげた。どうも様子がおかしい。

その手を彼の額に当て、アメリアははっとした。慌てて彼を抱き起こす。

「…熱があるじゃないですか! ゼルガディスさんっ、ゼルガディスさん! しっかりしてくださいよぉ!!」


柔らかい。それにとてもいい匂いがする。

必死に自分を呼ぶ声を頭の片隅に認めながらも、彼は返事をすることが出来なかった。

ゼルガディスは心地良い眠りに落ちていった。





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さらさら…さら…。
暑い夏の午後、申し訳程度のそよ風が葉擦れの音をたてていた。

なめらかな布地にくるまり、睡眠をむさぼっていたゼルガディスはそのわずかな音に目を覚ました。

ベッドの上に起き上がり、辺りを見まわす。

無個性ながら豪華な調度品が並んでいる。セイルーン王宮の客間の一室なのだろう。アメリアの姿はない。

昨夜の苦い記憶が蘇ってくる。と同時に不快な空気が喉をさかのぼってきた。

ごほっ、ごほっ、けほっ

咳こみながらもいでたちを整え、荷物をまとめると彼は立ち上がった。そしてくるりと踵を返す。

「ほう。立ち去るつもりか。…それはそれで好都合じゃが」

不意に声をかけられ、ゼルガディスはぎょっとした。

「誰だ!」

「わしじゃよ、わし」

部屋の片隅から歩み出た人物はアメリアの父、フィリオネル=エル=ディ=セイルーンその人であった。

「フィルさん…」

セイルーン王家の第一王位継承者は人好きのする笑顔を浮かべた。そして言った。

「アメリアには諸外国から多くの縁談話が持ちかけられておる。中には断りきれぬ話もあっての」

言いながらフィリオネル王子は探るようにキメラの青年の表情を一瞥した。

「とうとう、ある国主催のダンスパーティに出席することになった。もちろん、その席でセイルーン第二皇女にふさわしい相手を見極めることが出来れば、と我が国では考えておる」

「何故、俺にそんな話をする?」

「あの子が誰かを待っとるのは知っておった。それが誰なのかも大体察しはついておったよ」

「………」

ゼルガディスはすうっと目を眇(すが)めた。そして無言のまま扉に向かう。

「逃げるのか」

フィリオネル王子の手厳しい言葉が部屋にこだました。

「!」

反射的に振り返ったが、そのまま彼は唇をかみしめて沈黙を守った。

だがその努力も空しく、嵐のような気流が喉を逆流し、魔剣士は再び咳込んだ。

床にうずくまる姿を見下ろしながら、セイルーン第一王位継承者は呟いた。

「その咳。おぬし、まさか魔道士風邪では。…そうか、では魔法は使えぬのじゃな」

不意にかちゃりと扉が開き、アメリアが息せき切って部屋に駆け込んできた。

「ゼルガディスさ…」

床に立て膝をついた彼に気づき、慌てて駆け寄る。

「父さん! …何があったの?」

愛娘の紅潮した頬を一瞥し、フィリオネル王子は言った。

「決めるのは娘じゃ。そして、アメリアは間違った選択などするまい。わしに似て、しっかり者じゃからな」

部屋を出て行く父の背中を見送りながら、アメリアは事情が飲みこめずにいた。


フィリオネル王子に続いて部屋を出て行こうとするゼルガディスのマントを彼女はきゅっと握りしめた。

「ゼルガディスさん、どこに行くんです? 足元がふらついてますよ」

「…誰のせいでこうなったと思ってるんだ」

彼の呟きがアメリアに昨夜の出来事を想起させた。彼女はちょっと頬を膨らませると想い人を責めた。

「ゼルガディスさんが突然えっちなことをしようとするからじゃないですか」

「だっ、誰がえっちだ! あれにはワケが…」

けほっ、けほっ、ごほっ。

咳込むゼルガディスを支え、アメリアはベッドに彼を導きながら言った。

「葡萄を持ってきました。食べたら少し眠りましょう? 疲れが取れればすぐに良くなりますよ」

彼女は魔剣士が患っているのは魔道士風邪であることを知らないようだった。

元の身体に戻る方法を熱心に探すあまり、不養生の末に病に倒れたとでも思っているのだろう。

彼は説明しようと口を開きかけた。が、アメリアはその口に葡萄を一粒突っ込むと言った。

「この葡萄、リナさんが持ってきてくれたんですよ。…で、昨夜はどうだったか、って聞くから…」

ゼルガディスは目を剥いた。が、喋ろうにも葡萄の皮が口に残っている。

それを察してアメリアは陶製の小鉢を指し示した。そして言った。

「だから私、ゼルガディスさんのことぶん殴っちゃった、って言ったんです」

「な、なんだとおぉっ!」

葡萄の皮と共に彼は苦渋の言葉を吐き出した。

「そしたらリナさん、お腹を抱えて笑ってましたけど。…私、何かいけないこと、しました?」

ゼルガディスは頭を抱えた。リナ・インバースに弱みを握られるとは、全くツイていない。

彼女は心配そうに彼を覗きこむと、二粒目の葡萄をその口に入れようとした。

「いや、自分で食べるから」

アメリアは上目遣いに魔剣士を見た。

「これくらい、させてもらえませんか?」

喉まで出かかっていた彼女への抗議の言葉は溶けて消えた。そう、自分は目の前の姫君に借りがあるのだ。

彼は顔を赤くしてぽそりと言った。

「…くれ」

アメリアはぱっと顔を輝かせた。

「はい!」

彼女の白い指が濃紺の葡萄の粒をゼルガディスの口につるんと押しこむ。

生温かい舌が僅かにアメリアの指に触れ、彼女はくすくす笑った。

「何がおかしい?」

「ゼルガディスさん、くすぐったいですよ」

彼の頬は赤みを増した。ゼルガディスはささやかながら反撃した。

「…仕方ないだろう。美味いんだから」

時折、葡萄の粒を自らの口にも放り込みながら、アメリアは魔剣士の反応を楽しんだ。





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今夜もまた、アメリアは中庭に面したバルコニーにいた。
だが、視線の先は地上ではなく、満天の星で彩られた空に向けられていた。

どうしてあの人はこの地を訪れたのだろう。

白い寝巻が風にはためいた。

彼女は夜空に夢を思い描いていた。

ダンスパーティに彼が同行してくれたなら。そうすればどんなに心が軽くなることだろう。

ぱしゃ、ぱしゃ。

夜の静けさの中、かすかに水音が響いてくる。彼女は中庭に視線を移した。

誰かが水盤に足を踏み入れたのだ。ぼうっと光るものが直径10mほどの円の中央に進み出ていく。

それがゼルガディスの銀色の髪であることに気づき、アメリアはバルコニーから身を躍らせた。

そして風に吹かれながら印を結び、浮遊の呪文を唱える。

「レビテーション!」

ゼルガディスは水盤の中心に立ち、清めの文言を紡いでいた。

彼の全身が青い光に包まれる。が、二、三秒の後、その光は雲散霧消してしまった。

「駄目か…」

そう呟く彼の頭上から不意に声がかけられた。

「ゼルガディスさん!」

そこにはセイルーン第二皇女が裸足に寝巻のまま、宙に浮かんでいた。

するするとゼルガディスの目の高さまで降下した彼女は彼の足元を見て驚いた。

「裸足じゃないですか! 風邪を引いてるのに、駄目ですよ」

「何てことはない。それに霊水に浸からなければ、祈りは届かないだろう?」

「え…。お祈りの最中だったんですか。ごめんなさい」

ちょっとうなだれて立ち去ろうとするアメリアをゼルガディスは笑って制した。

「いや、いいんだ。そもそも、祈って治るような風邪じゃない」

アメリアは高度を下げ、恐る恐る霊水に足を浸した。那智黒石の滑らかな感触が足に心地良い。

裾の長い寝巻は水に濡れ、彼女のすねにぺったりと貼り付いた。

「お前まで風邪をひくぞ」

「ゼルガディスさんが平気なら、私だって平気です」

魔剣士は喉の奥で笑い声をたてた。そして言った。

「ダンスパーティに出席するんだってな」

彼女は言葉に詰まった。そのまま黙りこんだアメリアに彼は言った。

「イヤなのか?」

「……………」

黙ったままの彼女に、ゼルガディスは追い討ちをかけた。

「実はダンスが下手なんだろう、お前」

「違いますっ! 私、先生にも誉められるくらい、ダンスは得意です!」

ふくれっ面で反論するアメリアに彼は目を細めた。

肩より少しのびたつややかな黒髪が風にあおられていた。

揺れる髪が薄桃色のぷっくりした頬を通り過ぎ、肩をすべっていく。

少女全体をかたち作るなだらかな曲線をじっと見つめ、ゼルガディスは言った。

「何が得意だ?」

「…フォックストロット」

快活なリズムがいかにもアメリアらしいチョイスである。彼は腕を差し出した。

「ほら」

「お、踊れるんですか?」

そう言いながらも彼女はするりと魔剣士に寄り添う。

「多分な」

銀の砂を撒き散らしたような星空をそのまま映した水盤の上に、二人はステップを踏み出した。

ぱしゃっ、ぱしゃっ、ぴしゃっ。

水沫が星明りを跳ねた。

「フェザー・ステップじゃなくて、ウォーター・ステップだな」

ゼルガディスの苦笑いと吐息を耳元に感じ、アメリアは少し焦っていた。

こんなにすぐ傍にいるのに、彼の動きが掴めなかった。

つないだその手は虚空をつかんでいるかのように頼りない。

彼の動きを追いかければ追いかけるほど、ゼルガディスが遠くなっていくように彼女には思えた。

ぴちゃっ

銀色の飛沫につつまれ、スピンする。

「あっ!」

足に貼り付いた衣服が邪魔をし、アメリアはバランスを崩した。

が、すかさず差し出された腕が危なげなく彼女を受け止めた。

温かい腕と安心感に包まれ、アメリアは想い人を見上げた。

今、目の前にいるのは日々心に思い描き、胸をときめかせたゼルガディスではない。

彼女の思い通りには動かない、生きている生身の男だった。

そして腹の立つことに、彼の確かな存在こそがアメリアの胸を激しく打ちつけるのだった。

何も言えずにいる彼女にゼルガディスは呟くように言った。

「…殴るなよ?」

彼の唇が近づいてくるのを感じ、アメリアは目を閉じた。

彼女の甘い唇を感じながら、ゼルガディスは今、唯一使うことの出来る呪文を口にした。

「我に巣くいし病魔よ…退散せよ!」

不意に魔剣士の背後からどす黒い瘴気が溢れ出ると、それらは円形にまとまり、すうっと空に上って消えた。

彼にしつこく付きまとっていた魔道士風邪の呪縛は去ったのだ。


久方ぶりに軽くなった身体を感じ、ゼルガディスは深い安堵のため息を漏らした。

「ゼルガディスさん、今のは一体?」

アメリアも一瞬現れた不吉な瘴気の気配を感じ取ったようだ。

「いや。もう、いいんだ」

彼は微笑むと彼女の黒髪に手をやり、弄びながら言った。

「アメリア。まだ言った事がなかったと思うんだが…」

そしてやっと聞き取れるような小さな声でささやいた。

「お前が、好きだ」

アメリアは黙ったままゼルガディスの、恐らくは精一杯の言葉を胸の中で反芻(はんすう)していた。

やがて、ぽつりと彼女は言った。

「何だか変わりましたね。…ゼルガディスさん」

「そうか?」

姫君はこくりとうなずいた。

「すごく、優しい感じがします」

彼女はあの日、別れてからの彼の旅路を思っていた。そしてこれからのことも。

星々の競演を見上げながらアメリアは決心した。自分の問題は自分で解決しなければならないのだ。

彼女と並んで夜空を見上げ、ゼルガディスは言った。

「…お前も大人っぽくなったな」

細波ひとつない水盤の中央に立ち尽くす二人に、満天の星が厳かな光を投げかけていた。





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前日に引き続き、その日もよく晴れた暑い日となった。
わずかに吹くそよ風が時たま頬に涼を運んでくれる。

夏を謳歌する蝉の声が少し煩わしい。


「…おぬしにはその義務があると思うが」

フィリオネル王子は自室でゆったりと腰掛けながら、目の前のキメラの青年を責めた。

が、青年はきっぱりと言い放った。

「俺には俺の仕事がある。それを放り出すことは出来ない」

コツコツ

ノックの音に引き続き、張りのある声がした。

「父さん、アメリアです」

「おお、来たか。入りなさい」

部屋に入ったアメリアはゼルガディスの姿をみとめて目を丸くした。

「父さん、ゼルガディスさんと何を話してたの?」

フィリオネル王子は嘆息混じりに言った。

「アメリア、ゼルガディス殿は今日、セイルーンを発つそうじゃ」

「えっ」

アメリアを静かに見つめるとゼルガディスは言った。

「ちゃんとダンスパーティに出席しろよ」

そして、小さな声で付け加えた。

「世間にうようよいる“男”ってもんをよく見て来い」

「…ゼルガディスさんの意地悪」

彼女はいっぱいに溜まった涙を落とすまいと懸命に、その大きな瞳を見開いた。

「じゃあな」

アメリアの頭にぽんと手をやり、流浪の魔剣士はマントを翻した。

その背中に声をかけたのはフィリオネル王子だった。

「早くせんと、そうそうわしだって庇いきれるものではないのじゃぞ」

青年は振り返り、悪戯っぽい笑みを浮かべた。

「俺は所詮、市井の人間だからな。…結婚を無理強いされた姫君をかっさらって行くかもしれん」

さらりと言ってのけるとすたすたと歩を進め、扉に手をかける。

ばたん、という音と共に彼は行ってしまった。

「見送らなくて良いのか?」

アメリアは首を振り、言った。

「いいの。きっと、近いうちにまた逢えると思うから」

彼女は窓の外を見下ろした。そして呟いた。

「私が困っている時は、必ず来てくれるから」

「しかし、なかなか豪胆な男じゃったな」

そう言ってアメリアの父は肩を震わせ、笑い出した。


フィリオネル王子の笑い声が響き渡るセイルーン王宮を、キメラの青年は後にした。

セイルーン・シティを急ぎ足で通りぬけ、東に向かう。

歩きながら彼は考えた。

願わくば、当分リナ・インバースには出遭いたくないものだ、と



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16435ウォーター・ステップ(あとがきといいわけ)PZWORKS URL8/5-22:14
記事番号16433へのコメント

私が書いたにしてはかなりロマンチックな話に仕上がりました。別に私生活に何があったという訳でもありませんが。(笑)
本作品は拙著『LOVEウィルス』の姉妹編となっています。また、冨村著の一連のゼルアメともリンクしていますので、是非ご一読なさることをお勧めします。
冨村は割と簡単にタイトルが思い浮かぶ方なのですが、今回は何故か難航しました。幾つか候補はあったのですが、結局最もシンプルなものを採用。
他の候補ったら…甘ったる過ぎて恥ずかしいのでここには書けません。
葡萄のシーンは葡萄を食べながら書きましたのでリアリティたっぷりです。って、一人で食べましたけどね。
今まで書いたゼルアメものは「雪・月・花」を小道具に使ったのですが、今回は「星」になっています。…いや、葡萄か?

それでは。

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注1)冨村=PZWORKSと同一人物
注2)『LOVEウィルス』=ガウリナです。ホームページで読めます。
注3)冨村著の一連のゼルアメ=ホームページでのみ読めるものもあります。

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