◆−もしも、光と闇が逆転したのならば−ゆみゆ(7/27-00:08)No.16310
 ┣Re:うみゅー(言い訳)−ゆみゆ(7/27-00:24)No.16311
 ┣・・・・・。−紗希(7/27-18:04)No.16320
 ┃┗Re:・・・・・。−紗希(8/1-11:23)No.16368
 ┗もしも、貴女と出会ったのならば 上−ゆみゆ(8/2-15:53)No.16391
  ┣Re:感想です−宝珠(8/3-08:16)No.16399
  ┗もしも、貴女と出会ったのならば 中−ゆみゆ(8/6-13:21)No.16449
   ┗ほうほう。−紫嵐(8/10-23:12)No.16531
    ┗はじめまして。−ゆみゆ(8/10-23:48)No.16533


トップに戻る
16310もしも、光と闇が逆転したのならばゆみゆ 7/27-00:08


   「もしも、光と闇が逆転したのならば」
 
 彼女の朝は悲鳴で始まる。
「どひぃいぃいいいいいいいいいぃぃぃぃー。」
と、彼女は飛び上がる。先ほどまでまどろんでいた寝所から。
そこにはトゲ付きハンマー(大)が、めり込んでいた。
そして、彼女は内心では振り返りたくないが振り返らないと後が怖いので、振り返る。
「ふふふ、何をやってるのかしらねぇ、リナ?」
 漆黒の肩までのサラサラの髪。眩い炎のように輝く真紅の瞳。
二十歳をいくつか過ぎたぐらいの外見の凛とした美貌の持ち主が、たたずむ。
「ね、姉ちゃん…、あの、え〜と…。」
 彼女―リナは、ひきつりながらも答えようとする。が、しかし…‥。
「何か変な話を聞いたのよ。リナ、あなたの最近の趣味が寝ることだっていうのよ。」
「あはは…。」
リナは、渇いた笑い声を漏らす。
「変な話しねぇ?そんな必要もないのに。」
なぜ、彼女らは眠る必要がないのだろうか?
それは、彼女らの正体が人間ではないからである。
―彼女らの正体、それは高位魔族。
 美貌の主はこの世界の魔族の頂点、暁の魔王ルナ=スィーフィード。そして、魔族なのに最近の趣味は寝ることというのが、ルナ直属の部下。
妹でもある暁の魔女リナ=インバース。
 そう、ここは光と闇が逆転した世界なのであった。
「必要ないことなどしていないで、とっとと、仕事に行きなさいな。」
 魔王のその言葉に、中間管理職のリナは従う。
内心はしぶしぶと。
どこかで聞いた話だが、中間管理職の仕事はやはり異界黙示録(クレアバイブル)の写本の消去である。
 薔薇色の輝きを帯びた真紅の瞳はルビーのごとく。
 紅みがかった栗色の髪をひるがえし。
リナ=インバースは、魔の総本山ゼフィーリア山脈から空間を渡る。

  ―そして、彼らは出会う。

トップに戻る
16311Re:うみゅー(言い訳)ゆみゆ 7/27-00:24
記事番号16310へのコメント


 しまったー。まえがきにくっつけるの忘れたー。初心者だからゆるしたくださーい。まえがき読みたい人は読みまくれ1から、探してください。
 そう言えばゼロリナって言ったのに、ゼロス君行方不明…。おまけにたった2人しか出てないし。それに他のカップリングでも通るかも。気が向いたら同じ設定で違う話かくかもしせません。

トップに戻る
16320・・・・・。紗希 7/27-18:04
記事番号16310へのコメント

光と闇が逆転しても、やる事は変わんないんですね・・・。

トップに戻る
16368Re:・・・・・。紗希 8/1-11:23
記事番号16320へのコメント

>光と闇が逆転しても、やる事は変わんないんですね・・・。
すいません、コメントが短か過ぎたですね(汗)




トップに戻る
16391もしも、貴女と出会ったのならば 上ゆみゆ 8/2-15:53
記事番号16310へのコメント

 はいっ!投稿いたします。魔族なリナと人間ゼロス君のお話出会いバージョンです。立場逆転バージョンです。今回は続き物でゼロスリナ以外も出してみたいです。それでは、本編へ。
 ***********************************
        「もしも、貴女と出会ったのならば」

 彼は非常に退屈していた。
それはもぉ、ものすごぉ〜く。
 なぜなら、彼―黒髪のオカッパ頭と紫紺の瞳を持つ青年は、若くして世界で最高峰とも言える大魔道士になり。
そして、その実力もさることながら、どこか人好きのする美貌を持ち。
底の知れない深いまなざしを秘め。
 よーするに得体が知れないのである。

 「ふう、退屈ですねぇ。最近は盗賊さん達も恐がって襲ってきてくれませんし。」
 当たり前である。彼―ゼロス=メタリオムはいつものニコ目で問答無用に盗賊いぢめを行う。
で、ついた異名が『盗賊殺し』(ロバーズ・キラー)。
どこかで聞いた話である。
 そしてゼロスは考える。ひまつぶしの方法を。
(そうです!前にあの方からセイルーンにあれがあるかもしれないってお聞きしましたし、行ってみましょう。)

 一方その頃彼女―リナ=インバースは、白魔術都市セイルーンの隣国の上空に。なぜ、リナが呪文も唱えずにプカプカと浮いているのかといえば。
それはリナが、何と暁の魔女と言う高位魔族だからだ。
「ふ〜む、セイルーン・シティか…。どうしょうかな?」
知っての通り、聖王都には聖なる結界が張ってある。むろん、リナにはどうってこともないもの。
が、しかし、念には念を入れるべきこと。万が一、仕事に失敗したりすれば…後が恐いので。
 そうして、リナは大地に降り立つべく動き出す。
そして―。
どげしぃっっ!! 
と、リナは何かを踏みつけた。その何かはものの見事に地面へとめり込む。
(やばひ。思いっきりめり込んでるし。)
めり込んでいるそれは時折、ピクピクと動く。頭から容赦なくめり込んだようである。
―とリナは今になって、まだ、自分がそれを踏んでいるのに気づく。…というか、いいかげん、気づけっ!というのは置いといて。
ひとまず今度こそ大地に降り立つ。
 そして、リナが何をしたかと言うと。
つついていた。つんつんと―。今だ地面にめり込んでいるそれ―青年ゼロス=メタリオムを。
「え〜と、大丈夫、生きてる〜?」
とリナは、ゼロスをつつきながら言った。
 
 彼―ゼロスはその瞬間災いの化身と出会う。嵐のごとく。

 「生きてますよ。だから、勝手に殺さないでください。」
とゼロスは軽く頭を振って顔を上げる。土ぼこり等を振り払いながら。
そしてゼロスは見る。その瞳を―。
薔薇色の焔か。
それとも生きたルビーか?
ゼロスは一瞬すべてを、忘れてそれに目を奪われる。
リナの美しい瞳の輝きに。

 ―それが彼らの出会いだった。
                  中へと続く。

トップに戻る
16399Re:感想です宝珠 8/3-08:16
記事番号16391へのコメント

立場逆転してるんですね、この話。(おもしろいです♪)
今回は、ゼロス君とリナちゃんが出会ったのですねー、ゼロスさん
リナちゃんに魅いちゃって♪♪(ビバッ!ゼロリナ!)
次回作も楽しみにしております!!

トップに戻る
16449もしも、貴女と出会ったのならば 中ゆみゆ 8/6-13:21
記事番号16391へのコメント

はいっ!中編を投稿いたします。今回はちょっと長いかもしれません。
では、本編へどーぞっ!
 ***********************************
      「もしも、貴女と出会ったのならば 中 」
 
 ふぅ…。
(何でこんなことになったのかなぁ?)
と暁の魔女ことリナ=インバースは、ため息をつく。
すると…。
「いやぁ、リナさんはため息も絵になりますねぇ。」
魔道士のクセに黒い神官服の青年―ゼロス=メタリオムが呟く。
(だ―っっ!!ため息の源が何を言うかっ!?)
 何でこんな風に二人がともに、いるかと言えば…。

 いったい何を考えたのか?
リナに踏まれたゼロスは、こともあろうにリナち旅がしたいと言い始めたのである。
「嫌よ(きっぱり)」
「うぅ…ひどいです。貴女は人を踏みつけにしただけじゃなく、そのお願い(はぁと)も断るんですね(うるうる)」
ゼロスは目をうるうるさせ、両手を合わせて胸の前に持っていく。そして、無言でじぃと、リナを見つめた。
 想像してみようっ!こんなゼロスを……。きっと、誰もがリナがたとえ魔族でも
可哀想になってくるだろう。
「あ―っ!!…しょうがないわね。わかったわよ。でも、セイルーン・シティまでよっ!」
「はい、わかりました…(本当はもっといっしょにいたいんですが、まぁ、今はとりあえず…)ところで、貴女のお名前は?」
ゼロスは温和な笑顔で言った。だが、リナはその笑顔がどこか、胡散臭げにみえる。
「誰かに名前を聞く時は、自分から名乗るべきよ。」
「ゼロス=メタリオムです。」
リナはその台詞に、ゼロスの目を真っすぐと睨む様に見つめ。
そして、言う。
「リナ=インバースよ。」と―。
 そして、今にいたる。
 
 さて、そんなこんなでセイルーンである。
「セイルーン国内ですから、セイルーン・シティまで後少しですね。」
ゼロスがのほほ〜んと言えば。
「そうね。」
とリナが素っ気無く言う。むろん、わざとだが。
(しっかし、何であたしは仕事だっつうのにこんなのといるんだ?…まぁ、こんなのでも居れば、聖なる結界に入る時の隠れ蓑になるし、うん。きっと、そのせいよ。)
思案中のリナに、ゼロスは何の前触れもなく声をかける。
 二コリ(はぁと)と―。
底の知れないまなざしがリナを見つめて柔らかな雰囲気になる。それは何だか悪くない感じがした。
 リナは少しくすぐったそうに、軽く微笑んで言う。
「何よ!」
とぶっきらぼうな口調で。

 「着いたわね。」
「はぁ、着いてしまいましたねぇ。」
 そんなこんなの彼らは、セイルーン・シティへとたどり着く。
(何か表紙ぬけかも、結界全然たいしたことないし。…つまんない。)
「…て、あれ?ゼロスは?」
と、リナが気づくとゼロスはいない。
すると…‥。
「はい、リナさんっ!」
「わっ!あんた、どっからわいて来たのよっ。」
ゼロスが、セイルーン名物ソフトクリームを持ってわいて出てくる。
「わ、わいてってゴ〇ブ〇じゃあるまいし、ひどいです、リナさぁん。せっかく、ソフトクリーム買ってきたのにぃ〜。」
リナは子供のようにわめくゼロスにクスリと微笑む。むろん、ゼロスは言うまでもなくその笑みに見とれる。
「たく、もう、もらってあげるわよ。ほらっ!でも、ここでお別れね。」
(う〜ん、こいつ面白いし。仕事中じゃなかったら、もうちょと見てるのもいいわね。)
つくづく中間管理職なリナである。
「…そううですか、じゃあ、僕は王宮にようがあるんで。」
「王宮?」
(王宮…もしかしたらそこにあれがあるかもっ!)
 リナは真紅の瞳を凛とさせ。
「ゼロスっっ!」
―クスリ。
ゼロスはその呼び声に今までにない、おそらく他の誰にも見せたことのない笑みで答える。
 リナは…‥。
―ドキリっ。
 彼女の知らない何かが高鳴った。
 「実は僕知り合いに王族がいまして。今までの旅でわかったんですけど、リナさん古書に興味おありでしょう。いっしょに見に行きませんか?」
 その台詞は―あきらかな作為。
 その瞳は―傲慢にも挑発的。
そして、その心は―まだ、誰にも知れない。
しかし、リナは潔くも美しいまなざしでうなづくのである。

 そうして、運命か金色の母の采配か?
 出会った彼らは行く。聖なる城へ―。

 そして―。
それは国王ガーブ=セイルーンの謁見の間でのこと。

 「お待ちなさいっ!誰が呼んだか人が呼ぶ。皆のヒーロー守護天使。正義のアメリア=ウル=テスラ=フィリオネル参上!」
とうっ!…べしゃっ!
そして、自称天使の黒髪黒瞳の美少女は言う。

 ―魔族。暁の魔女リナ=インバースと。
                      下へと続く(うみゅ)

トップに戻る
16531ほうほう。紫嵐 8/10-23:12
記事番号16449へのコメント

どうもこんばんは、紫嵐(しらん)と申します。
……正確に言うと、はじめましてですね、ゆみゆさん。
ここのシリーズのやつ読ませて頂きました。いやあ、面白い小説ですねぇ………俺もこう言う面白い小説書いて見たいッス………
俺が書いているやつは、ラブラブか、へぼシリアスになってしまうんです。
あ、よかったら、NOVEL2の方で書いているので、良かったらどうぞ(宣伝すな)。
では、感想をしに来たのか宣伝しに来たのかよく分からないのですが、これにて。
           紫嵐でした。

トップに戻る
16533はじめまして。ゆみゆ 8/10-23:48
記事番号16531へのコメント


>どうもこんばんは、紫嵐(しらん)と申します。
>……正確に言うと、はじめましてですね、ゆみゆさん。
はい、はじめましてですね。
>ここのシリーズのやつ読ませて頂きました。いやあ、面白い小説ですねぇ………俺もこう言う面白い小説書いて見たいッス………
ありがとうございます♪
>俺が書いているやつは、ラブラブか、へぼシリアスになってしまうんです。
>あ、よかったら、NOVEL2の方で書いているので、良かったらどうぞ(宣伝すな)。
お見かけしたことがあります。
>では、感想をしに来たのか宣伝しに来たのかよく分からないのですが、これにて。
>           紫嵐でした。
いえいえ、感想(?)ありがとうです。

inserted by FC2 system