◆−選択の時 第2部 第4話−龍崎星海(6/26-23:04)No.16137
 ┣ふ、フランケンシュタイン!?−のりぃ(6/27-16:23)No.16142
 ┃┗臨死体験?−龍崎星海(6/27-17:56)No.16145
 ┣選択の時 第2部 第5話−龍崎星海(6/28-22:56)No.16160
 ┗選択の時 第2部 最終話−龍崎星海(7/1-19:14)No.16184
  ┣おめでとうございます〜♪−のりぃ(7/1-20:42)No.16187
  ┃┗ありがとうございます〜♪−龍崎星海(7/2-01:06)No.16191
  ┃ ┗いえ、ぢつはわかってたり(笑)−のりぃ(7/2-11:27)No.16193
  ┃  ┗それは失礼しました。−龍崎星海(7/2-18:18)No.16197
  ┗Re:選択の時 第2部 最終話−ねじばな(7/2-13:45)No.16194
   ┗こんにちは!−龍崎星海(7/2-18:28)No.16198


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16137選択の時 第2部 第4話龍崎星海 6/26-23:04


どうも、龍崎です。
第4話が出来ましたので、お送りしますね。
どーも、いろいろあって遅くなっちゃって、すみませんでした。
色々って言うのは‥なにしろ、予告をする都合上、次の話、ある程度書いてから
でないと、アップ出来ないんですが、次の話が最終話になるか、どうか解らなかった
もので、結局最後まで書き上げるハメになっちゃったんです。
つまり、今現在、最終話まで書き上がってる、と言う‥
でも、今回のアップは第4話だけだったりしますが。
‥まあ、先の話はまた後でするとして、今回の話を。
実は、リナの一人称だけ、な〜んて言ってましたが、今回、
☆マークと☆マークの間にガウリイの一人称が入ります。
ちょっとだけなんですが、ど〜しても入れたくなっちゃって‥
それと、今回、ちょっと血の流れるシーンがあります。
さらに、展開が一部でダークというか、ハードと言うか‥
ですので、そういうのが苦手な人は読まない方がいいかと思います。
もっとも、読まないと話が分かんなくなっちゃいますが‥
すみません、どーしても必要なシーンだったもので‥
文句等、ありましたら、どーぞレスで言ってやってください。
では、どうぞ。

*************************

選択の時 第2部 第4話 凍れる記憶

翌日からも、あたしの続いた。
毎日、ファニールばあさんの所に通って修業しては疲れて帰って来るのだが‥
ど〜もガウリイの態度がよそよそしい。
疲れて帰ってきたあたしを見ても、何も言わずに、プイッとあっちへ行ってしまう。
こうして、あたしとガウリイのすれ違いの生活は続いた。
それでも、あたしは魔法修業を止めようとはしなかった。
どうしても‥‥リザレクションを覚えなきゃいけないから‥‥

          ☆   ☆   ☆

リナがまた、出て行くのを、オレは宿屋の自分の部屋の窓から見送った。
‥‥また、今日も疲れて帰ってくるんだろうな。
どうしてリナはあんなにリザレクションにこだわるんだ?
そりゃ、今まで色々とあったさ。
使えた方がいいだろうとは、オレも思う。
でも‥‥あんなになってまで、覚える必要、ないじゃないか。
オレが守るのに。絶対に、守りきってみせるのに!
たとえ、オレの命と引き替えにしたって‥もう2度と、お前の目の前で、
人を死なせたりしないのに!
それじゃダメなのか?リナ‥‥なあ‥‥オレじゃ‥‥力不足なのか?‥‥
リナ‥‥オレは‥‥お前に‥‥そんなに信用、してもらえないのかな‥‥

           ☆   ☆   ☆

ここんとこ、何日もガウリイと顔を合わせていない。
‥まあ、顔を合わせるなり、プイッと横を向かれるより、マシか。
‥‥嫌われちゃったかな‥‥やっぱり‥‥謝った方がいいだろうか。
‥‥‥でも‥‥あやまるんなら、あの事を話さなきゃいけない。
ガウリイに‥‥どうやって、ガウリイを助けたか、を。
どうして‥あたしがリザレクションを覚えたがっているのか、を。



あの時‥‥あたしがやっとの思いでガウリイの元にたどり着いた時に。
あたしの目に飛び込んで来たのは‥‥串刺しにされたガウリイの姿だった。
口から血を吐きながら‥ゆっくりと倒れて行くガウリイ。
「イヤーッ!!ガウリイーッッ!!」
あたしは急いで、ガウリイの元へと駆けつけようとした。
なのに‥足が進まない。まるで‥泥の中を走っているように‥‥
そんなあたしの目の前で‥ゆっくりとガウリイの体は倒れて行き‥‥
ドサッ‥‥という音と共に、地面に倒れ伏した。
その体の下から流れ出る、真っ赤な血‥‥
「ガウリイ、ガウリイーッ!!」
あたしはガウリイの元に、やっとたどり着くと、その体に突き刺さる、
巨大な鎌を抜こうとして‥手を止めた。
そうだ、思い出した。こういう時は抜いちゃいけないのだ。
今は、この鎌がちょうど栓の役目をして、ガウリイの体から血が流れ出るのを
最小限にとどめていてくれるのだ。
もし、この鎌を抜いたら‥血が大量に流れ出て‥ガウリイはまず、即死するだろう。
あたしは、魔法を使って鎌を根本からへし折り、その鎌ごと、ガウリイを抱えた。
「レイ・ウィング!!」
そして、高速飛行術で、さっき立ち寄った小さな村へと急いだ。

「魔法医はいる!?」
村に着くなり、あたしは怒鳴った。
村人達が、口々に何か叫びながら、ワラワラと駆け寄って来るが‥
魔法医らしき人の姿はない。
「ちょっと!魔法医はどこに居るのよ!」
イライラしながら、あたしがどなりつけると、村人の1人が答えた。
「すみません。ここは、小さな村なので、魔法医はいないんです。
あっちにある、大きな町になら、居るんですが‥」
そう言いながら、その村人は町のある方向を指し示した。
「あっちね!レイ・ウィング!!」
あたしは、もう1度、高速飛行術の呪文を唱えると、出来うる限りのスピードで
飛び出した。
ガウリイ、待ってて!もうすぐだから!
もうすぐ、魔法医の所に、着くから!
だから、それまで‥‥お願いだから‥‥死なないでっ!!

あたしは町に入るなり、すぐそばに居た人をとっつかまえると、こう問い質した。
「魔法医はどこっ!!」
「あ‥‥それなら、この先の家に‥」
そいつの指さす方向を見定めるやいなや、もう1度、レイ・ウィングを唱えて、
目的の魔法医の家まで、文字通りにすっ飛んで行った。
「急いで!こいつにリザレクションをっ!!」
魔法医の家に飛び込むなり、あたしは怒鳴りつけた。
ちょうどその場に居合わせた魔法医は、驚いて目を白黒させていたが、
あたしの腕の中に居るガウリイに気づくと、急いであたし達を中に招きいれてくれた。
「ここのベッドへ‥急いで!」
魔法医に手伝ってもらって、ガウリイをベッドの上に横たえると、あたしはもう1度叫んだ。
「リザレクションを掛けて!早くっ!!」
だが。その魔法医は、軽くガウリイを調べると、ゆっくりと首を横に振るだけだった。
「何してるのよっ!早くしてよ!ガウリイが、死んじゃうじゃないのっ!!」
その魔法医の首根っこをとっ捕まえて、怒鳴りつけてやると‥
そいつは、申し訳なさそうにこう言った。
「‥‥申し訳ありませんが‥‥もう、お亡くなりになっています‥‥」
あたしは一瞬、今言われた言葉が理解出来なかった。
お亡くなりに?‥‥って‥えっ!!ちょっと待ってよっ!!まさかっ!!
あたしは、ベッドの上のガウリイに飛びついた。
急いで脈を調べる。
‥‥心臓が‥‥動いていない‥‥呼吸も‥‥していない‥‥!!
‥‥‥うそ。
‥‥‥うそでしょ!?‥‥‥ガウリイ!‥‥ガウリイッ!!
‥‥‥‥死なせない。死なせやしない!絶対にっ!助けて見せるっ!!
あたしは口の中で呪文を唱えた。そして。その呪文をとき放った。
「ディグ・ヴォルトォ!!」
バチバチバチ!!強力な雷が、ガウリイの体を駆けめぐった。
ビクン!!と、一瞬ガウリイの体が動いたが‥ダメかっ!!
「ち、ちょっと!あなた、一体何をっ‥‥!」
ビックリした魔法医が、飛びかかって来たが、あたしはそれを振り払うと、こう指示した。
「いいから、あんたはいつでもリザレクション掛けられるように、準備してなさい!
ガウリイが息を吹き返したら、すぐにリザレクション、掛けるのよ!いい!?」
すると、あたしの勢いに気圧されたのか、魔法医は、コクコクとうなずくと、リザレクションの
詠唱に入った。
あたしはそれを確認すると、すぐに次の魔法の詠唱に入った。
そして、魔法をとき放つ!!
「ディグ・ヴォルトォ!!」
バチバチバチ!さっきよりも強力な雷が、ガウリイの体を駆けめぐる!!
と‥‥ハアッ!!と、ガウリイが、一息、呼吸をした!!
「リザレクションをっ!!」
あたしの指示に従い、魔法医はすかさず、リザレクションを掛ける!
リザレクションの、淡い光が、ガウリイの体を覆う。
もう‥‥大丈夫だ。これで、ガウリイは助かる‥‥
ほうっ‥‥とため息を着くと、あたしはその場に座り込んだ。
疲れた‥‥そう言えば、かなり長い距離を飛んで来たからなあ‥‥
あたしはそのまま、眠りに落ちて行った‥‥
ガウリイの、笑顔を思い浮かべながら‥‥‥



あたしは、あの時、確かにガウリイを助ける事が出来た。
でも、あたしには判っていた。あれは、奇跡だと‥
昔、あたしは聞いた事があった。
死んだ人が、雷に打たれたショックで、生き返った、という話を。
だから‥‥ディグ・ヴォルトを唱えた。
そして、万に1つの可能性に掛けた。
あたしは、その賭けに勝ったのだ。
‥‥でも。奇跡は、2度は起こらない。
奇跡を‥‥2度、期待してはいけない。
次はないのだ。
次に‥‥同じ事があったなら、もうガウリイは助からないだろう。
だから、リザレクションが必要なのだ。
今度こそ、ガウリイを助けるために。
これが、あたしがリザレクションを覚えよう、と思った理由だった。
でも‥‥こんなの、ガウリイに言える訳、ないじゃない。
「あんた、あの時、1度死んだのよ」
な〜んて、言える訳、ない。
本当は‥他の誰のためでもない、あんたを助けたいんだ、
あんたの為なのよ、なんて‥‥言えるわけ、ない‥‥
だから、あたしは沈黙を守った。
守って、修業を続けた。
リザレクションを覚えたら、きっと元の2人に戻れる、そう信じて。


「忘れえぬ、辛い記憶。でも、あたしはそんな事じゃ、へこたれやしないわ!
さあ、修業も最終段階!次回『最後の試練』読んでくんないと、ま〜た暴れちゃうぞ!」

*********************************

はい、お疲れさまでした。いかがでしたでしょうか。
ちょっと展開がハードかな?って気もしましたが‥
それはそうと、リナがガウリイに本当の事を言わない理由は、もう1つあります。
それは‥言ってしまうと、自分の気持ちを告白する事になってしまうから。
だって‥ねえ。どー考えても、「愛の告白」になっちゃうでしょう。
リナには、それが我慢出来ないんです。って言うか、認めたくないんです。
そんな自分を。自分の気持ちを。 
まあ、だからこそ、この話の副題が「リナ自覚編」なんですが。

さて、最初にも言った通り、この話も最後まで書き上がりました。
とは言っても、まだ下書きの段階で、打ち込みが終わってないので、アップは
出来ないんですが。
とりあえず、後2話。つまり、全6話が決定しました。
しかし‥この話、最初は最終話のみ、つまり1話しかなくって。
それに練習の方でひそかにアップした超短編の話をドッキングさせた辺りから、
どんどん長くなっていって‥最終的には6話ですか。
やれやれ。そうそう、練習の方でアップした話ですが、上げたすぐ後に消えたので、
読んだ人はほとんど居ないと思います。
まあ、だからこそドッキングさせちゃったんですが。

なにはともあれ、後2話。どうぞ、最後までお付き合いください。
そうそう。今回の話の題、「凍れる記憶」ですが、思い出すだけで、凍り付いてしまうほど
辛い記憶、っていう意味です。
それと、次回の題の「最後の試練」、2つの意味があります。
ふっふっふ‥‥って、こんなんばっかりや。
どーしていろいろ意味をくっつけるんだか。

スレラジオの方でも、2つ以上の意味のある言葉がいくつもあります。
たとえば、第11回でゼルがむなしさに脱力してますが、これは「キスごときで動揺する
自分へのむなしさ」と同時に、「アメリアの初キッスを親父なんぞに取られたむなしさ」
と、「こんな事なら、もっと早く、キスすればよかったというむなしさ」の3つの意味があります。
それと、13回のガウリイの「リナ、愛してる」ですが、最初の1回以外は、全て本気で言ってます。
しくしく泣いてるのは、本気にしてもらえなかったから。
って、こんなん、判らないって。
‥‥スレラジオと言えば‥いい加減、書かないといけませんねぇ。
今日はもう無理なので、明日、出来たらアップします。
とは言っても、ぜんっぜん書いてないので、出来るかどーか判りませんが。
では、長〜い後記ですが、これにて終了です。
お付き合い、いただき、ありがとうございました。

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16142ふ、フランケンシュタイン!?のりぃ E-mail 6/27-16:23
記事番号16137へのコメント

……タイトル打ったら「腐乱剣シュタイン」って出て一瞬かなり引きましたが……
まあそれはさておき。
またも半端な時間にこんにちは〜なのりぃです。
今日は風邪をこれ以上こじらせないために病院に行ってきました。

ガウリイ君……まさかいっぺん死んでいたとは……
本っ気で奇跡ですね。それは。
なるほど、リナがらしくもなく白魔法なんぞに(をいっ!)固執するわけですねぇ……
……ガウリイを一人で出歩かせちゃあとことんいけないってことがよくわかります(違)
……しかしガウリイ……川辺の向こうでばーちゃん手ぇ振ってたりしなかったかね(こらこらっ!)

そーいえば二つ以上意味のある言葉。
全然読めていませんでした(汗)
まだまだ修行が足りません。精進します(どーやって?)

「選択の時」、後2話で終わりなんですね。
でもあまあまになるっておっしゃいましたし、ハッピーエンドを期待してしまうのりぃだったり(違ってたらどーしよ……)
どんな終わり方にせよ、一抹の寂しさも持ちつつ楽しみに待たせていただきます♪
では「今日は熱も下がって咳のし過ぎで腹筋つらせつつ」のりぃでした〜
(↑完全に近況報告と化している)


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16145臨死体験?龍崎星海 6/27-17:56
記事番号16142へのコメント

>今日は風邪をこれ以上こじらせないために病院に行ってきました。

大丈夫ですか?あまり無理はしない方がいいんですが。

>ガウリイ君……まさかいっぺん死んでいたとは……
>本っ気で奇跡ですね。それは。
>なるほど、リナがらしくもなく白魔法なんぞに(をいっ!)固執するわけですねぇ……
>……ガウリイを一人で出歩かせちゃあとことんいけないってことがよくわかります(違)
>……しかしガウリイ……川辺の向こうでばーちゃん手ぇ振ってたりしなかったかね(こらこらっ!)

よく、ERVでやっている、蘇生方法をイメージしてみましたが、さて、本当にあれで生き返るかどーかは不明。
けっしてマネしないよーに(って、出来ないけど)

>そーいえば二つ以上意味のある言葉。
>全然読めていませんでした(汗)
>まだまだ修行が足りません。精進します(どーやって?)

いえいえ、あんなん、判る方がどーかしてます。
いろいろ意味をくっつける私が悪い‥‥すみません。

>「選択の時」、後2話で終わりなんですね。
>でもあまあまになるっておっしゃいましたし、ハッピーエンドを期待してしまうのりぃだったり(違ってたらどーしよ……)
>どんな終わり方にせよ、一抹の寂しさも持ちつつ楽しみに待たせていただきます♪

どんな終わりかたをするかは、読んでからのお楽しみ、ですが、甘甘になってるかどーかは‥不明‥だったりして。
でも、1つ解った事が。甘〜くしたかったら、リナの一人称より、ガウリイの一人称にした方がいい。
だって、リナがそんな甘〜いセリフ、言うわけないもの。
ガウリイなら、言いまくってくれるけど。

>では「今日は熱も下がって咳のし過ぎで腹筋つらせつつ」のりぃでした〜
>(↑完全に近況報告と化している)

腹筋ですか。私もよく咳き込みますが、腹筋つるほど咳いた事、ないな〜。
その前に喉が痛くなっちゃうから‥
では、風邪早く治して下さいね。
龍崎でした〜!

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16160選択の時 第2部 第5話龍崎星海 6/28-22:56
記事番号16137へのコメント

あづいでずねー。龍崎です。あまりの暑さに変な発音になっちゃいました。
って、これ、書いてるだろ。と言う突っ込みはこっちに置いておいて。
                                   あ、どっこいしょ。
‥‥って、何やってんでしょうね。まあ、冗談はこれくらいにして、
選択の時 第2部 第5話 アップしちゃいます。
せっかくの「連載」なんだから、もう少し間を置いた方がいいっかな〜?
って気もしますが、まあ、気が向いたので‥
では、どうぞ!

********************************

選択の時 第2部 第5話 最後の試練

修業も、今日が最終日となった。
もっとも、それはファニールばあさんのテストに合格したら、の話だが。
あたしは、朝から緊張していた。
大丈夫だ。きっと、合格する。その自信はあった。
あったけど‥‥ううう‥‥ホンット〜に大丈夫かな〜〜。
何しろ、最近ろくすっぽガウリイと話していないのだ。
話すどころか、顔も合わせていない。

ガウリイに逢いたい。
逢って、あいつのバカなボケの1つも聞けば、きっとリラックスできるだろうに‥‥
こんな不安定な心のままで、ちゃんと集中出来るかな〜〜‥‥‥
ええい!ウダウダ考えてても、しょ〜がないか〜っ!
「うっしゃ〜っ!いっちょう、行くか〜っ!!」
あたしは大声を出して、自分に気合いを入れると、宿屋を出た。



「リザレクション‥‥」
あたしの手に、魔力が集中する。
そして、あたしの前に横たわる患者に、その魔力を注いで行く。
ゆっくりと‥‥あわてずに‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「はい、結構です」
パン!という手を叩く音と共に、声がして、あたしはハッと我に返った。
「さて、具合はどうですか?」
「いやあ、ありがとうございます。腰痛やら肩こりやら、全部いっぺんに良くなりましたよ。
でも、いいんですか?こんな治療、無料で受けてしまって‥‥」
「いいえ、今回の治療は生徒の卒業試験のために行ったのですから‥
ご協力、ありがとうございました」
「いえ、そんな‥こちらこそ、ありがとうございました」
言って、ペコペコ頭を下げつつ、八百屋のおっちゃんは帰って行った。
‥‥腰痛やら肩こりやらに、リザレクションを使うなんて、もったいなさすぎて
涙もでないけど‥(おまけにタダ、なんて‥)
でもまあ、失敗した時の事を考えると、やむを得ないだろう。
などと考えていると、
「おめでとう。合格よ」
ファニールばあさんが、にこやかに笑いながらこう言った。
へえ‥‥このばあさんに、こんな笑い方、出来るとは思わなかったわねぇ。
こーゆー顔すると、結構可愛いと言うか、すっごく良い人に見える。
「これで、あなたに教える事は何もないわ。でも、出て行く前に、教えてくれない?
どうして、あなた程の人がリザレクションを覚えようと思ったのか」
うっ‥‥そりは‥‥
「ど〜しても、言わなきゃダメ?」
「聞きたいわね。ぜひ、教えてくれる?」
ニーッコリと笑ってはいるが、とてもではないが断れるよーな雰囲気ではない。
こ‥‥こひつ‥‥やっぱり、くそばばあだ‥‥
‥‥‥‥仕方ない。
あたしは、深〜〜いため息をつくと、今までのいきさつを話し始めた。


「‥‥という訳よ」
長〜いあたしの話を聞いた後。
「なるほど、そういう事だったのね。あなたは、そのガウリイさんとか言う人のために
リザレクションを覚えたかった、と」
「い、いや、あの、ガウリイのため、っても、別に、深い意味はなくってぇ、あいつも
一応はあたしの保護者だし、放っといたら、マズいかなー、とか思ったりなんか
しちゃったりして‥‥」
顔を真っ赤にさせて、汗だくで言い訳するあたしを見て、フッと笑った後、
ファニールばあさんは、後ろにこう声を掛けた。
「だ、そうよ。もう出て来てもいいんじゃない?」
それを聞いて、ばあさんの後ろにあったカーテンの後ろから、ゆらり、と出て来たのは‥
「ガ、ガウリイ!?なんであんたがここに居んのよ!」
「昨日、私の所に尋ねてらしたのよ。どうしても、あなたがリザレクションを覚えようと
思った、その訳を知りたいってね。じゃ、私はこれで失礼するから、ごゆっくりどうぞ」
そう言って、意味ありげな笑みを浮かべると、部屋を出て行くばあさん。
ちょっと、待ってよっ!ごゆっくり、って、どーゆー意味よっ!
ってか、これ、どーしろってのよーっ!!
部屋の中に、ガウリイと2人っきりで残されたあたしは、心の中で叫んでいた。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
部屋の中に、沈黙が流れる。
き、気まずい‥‥気まずいよ〜〜っ!!
ああっ‥どうしよう‥どう言って、ごまかそうっ!!
さっきのは、ホンの冗談よ、とか‥ダメだ、そんなんじゃあ‥‥
‥‥あっ!そうだ!呪文でガウリイ、吹っ飛ばして、夢でも見たって事にしよう!
そうよ、それがいいわ!‥と。
「リナ‥‥‥」
「うわ、は、はあいいっ!!」
しまった、思わず返事をしてしまったああっ!!
コツ、コツ、コツ‥‥と、ガウリイが近づいて来る。
あたしは、思わずその場を逃げ出したい衝動にかられた。
でも‥逃げ出す前に、あたしはガウリイの瞳に捕まってしまった。
何とも言えない‥優しげな瞳に。
愛おしげな光をたたえた、その瞳に‥‥
「リナ‥‥」
ささやく声は‥いつもとは全く違う、ひどく優しい声‥
ガウリイが、あたしの目の前でピタリと止まる。
「リナ‥‥」
「う、うどわああ〜〜っ!!」
あたしは大声でわめくと、からくもその場を逃げ出した。


ゼ〜ッ‥‥ゼ〜ッ‥‥ゼ〜ッ‥‥
あ、危なかった〜〜っ‥‥
何とか逃げ出せた。でも‥‥これから、どーしよー。
宿屋に戻ったら‥きっと、ガウリイが待ってるんだろーなー。
もう1度、ガウリイにあの目で見つめられたら‥あの声で呼びかけられたら。
逃げられる自信はない。
‥‥‥よし。アメリアんトコに、逃げ込もう。
2〜3日もすれば、あのクラゲのガウリイの事だから、今日あった事なんか、
きれいさっぱり忘れてくれるだろ。
‥‥と思うけど‥‥うー‥‥覚えてたら、ど〜しよ〜‥
ええい!とりあえずは、今晩の宿と食事の確保が先よっ!!


「あ、リナじゃないですか。何の用です?」
「あのさー、アメリア。悪いんだけど、2〜3日、ここに泊めてくんない?」
「‥そりゃ、構いませんけど‥でも、ガウリイさんはどうしたんですか?
一緒じゃないんですか」
「ああ、あいつ?あいつはいーのよ」
そう言って、ピラピラと手を振っていると、あたしの後ろから声がした。
「いーわけないだろ?」
こ、この声は‥‥‥まさか‥‥

ギギイッ‥‥と後ろを振り返ってみると‥
「ガ、ガウリイッ!!」
クゾッ!!ど〜してここがわかったんだ!?
「全く‥‥オレを置いてきぼりにするなんてな」
と言いながら、あたしに歩みより、あたしの頭にポンッと手を置く。
「どーしたんです?喧嘩でもしたんですか?」
「ん?まあな、そんな処だ。さあ、リナ、帰るぞ!」
そう言いながら、あたしの背中を押して、強引に連れて戻ろうとする。
あ‥あう‥‥

「ア、アメリア〜〜‥‥」
アメリアに助けを求めてはみたものの。
「だめですよ、リナ。あんまり強情ばっかり張っていると、ガウリイさんに
嫌われちゃいますよ」
な〜んて言われる始末。
うう〜、別に強情張ってるんじゃないもん。
な〜んか、ガウリイの側にいると、居心地が悪いだけなんだもん!

などと、心の中でブツブツ言ううちに、あたし達は城の外に出ていた。
「ねえ、ガウリイ。なんであたしの居るトコが分かったの?」
「そりゃ、宿に居なけりゃ後はここくらいしかないからな」
‥‥あう〜‥ガウリイに読まれるとは‥不覚っ!
などと話しながら、あたし達は宿へと向かったが‥ガウリイときたら、あたしに
ピッタリと張り付いて、離れようとしない。
隙を見て逃げ出そうとはするものの‥ダ〜メだこりゃ。
隙なんて、全っ然ないでやんの。
ま〜こいつも、こ〜見えても一流の剣士だかんな〜‥‥
な〜んて、呑気に言ってるバヤイじゃないっ!!
も〜すぐ、宿屋に着いちゃうじゃないの〜〜っ!!
ど〜しよ‥ど〜しよっ!!

と思ってるうちに、とうとう着いちゃったじゃないの〜っ!!
あう‥‥逃げよっかなー、とチラリと後ろを見たら‥
ガウリイのやつ、すっとあたしの逃げ道を塞いでやがんの‥
こりゃ、諦めるしかないっか‥‥しょ〜がない‥‥
あたしは、仕方なしに宿屋へと入っていった。

『宿屋に戻ったあたし達。‥‥う〜‥ど、ど〜しよ!ガウリイが、ガウリイが、
ガウリイが〜っ!!次回、最終回「大団円」読んでくんないと、ま〜た暴れちゃうぞ!』

************************************

はい、どうもご苦労さまでした。
今回の話は、ここで切るつもりで書いたのではないので、ちょっと変な所で切れてます。
それはともかく‥‥とうとう、次回は最終回となりました。
問題の‥‥え?何が問題なのかって?
まずは、ちゃんと甘甘になってるかど〜か、の問題ですね。
今回の話はそんなに甘くないので、(と言うか、最初っから最終話以外は甘くない予定だった)
次回で甘くしないといけないんですが‥
前回でも書きました通り、リナに話させている限り、そんなに甘くならないんですよね〜。
でも、ガウリイのセリフ、少ししかない‥
これで甘甘になるんだろ〜か。
それと‥次回、ラブシーンがあります。
これ、避けて通るわけにはいかないんですよ。でも‥ここの規定が。
問題なんですよね〜。引っかからないよ〜に書いたつもりですが、どうなる事やら。
まあ、削除されたら、された時で、もう1度書き直してアップし直すだけですけど。

そうそう、最後の試練のもう1つの意味ですが‥分かりましたか?
ようはガウリイの事なんですよね。今回、リナ、とっつかまってますが、あれが
最後の試練、って訳。
それさえ越えれば‥あとは天国が待ってる(笑)と言う。
はい、では「天国が待ってる」の意味は〜?
って、これは比較的わかりやすいかと‥深読みしてね〜。
では、次回、最終話でお会いしましょう。

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16184選択の時 第2部 最終話龍崎星海 7/1-19:14
記事番号16137へのコメント

ふふふ、気が向いちゃったので、最終話アップしちゃいます。
さて、今回もガウリイの1人称があります。
また、☆マークと☆マークの間です。

さて、前回から言ってるように、今回はラブシーンあり。
でも、直接的な描写は一切ないので、どうぞ深読みしてね。
では、最終話をどうぞ。

***************************

選択の時 第2部 最終話 大団円

部屋に入ると、ガウリイはあたしをベッドに座らせておいて、自分はイスを引っ張ってきて
あたしのすぐ前にイスを置くと、それに腰を掛けた。
そして、おもむろに口を開く。
「なあ、リナ。なんで逃げたんだ?」
「なんでって言われても‥‥なんとなく、よ」
「‥‥‥なあ、リナ。リザレクションを覚えたのは、オレのためなんだよな?
オレのために‥おれのためだけに、あんなに苦労してくれたんだよな?
‥‥だったら‥‥少しはうぬぼれたって‥‥いいんだよな?‥‥」

あたしの事を、何とも言えない、優しげな、愛おしげな目で見るガウリイ。
んがあ〜〜っ!!そ〜んな目で見るんじゃないっ!!
そんな、優しい声でささやくんじゃなあぁあ〜〜いっ!!
そんなの、反則だっ!!ぜえ〜〜ったいに、反則だっ!!

あたしの心の叫びを無視して、ガウリイはイスから立ち上がると、あたしに近づいて来る。
逃げなきゃ!でも‥ガウリイの‥優しげな目に射すくめられたようになって、逃げられない。
ガウリイが、あたしの目の前で立ち止まる。
ガウリイの顔が‥‥あたしに近づいてくる。
逃げなきゃ。でも、身体が動いてくんない。
にげなきゃ。にげな‥‥
ガウリイの唇が、あたしの唇に重なった時、あたしは唐突に悟った。
逃げられる訳、ないのだ。
あたしは、とうの昔に、ガウリイの虜になっていたのだから。
ガウリイ‥‥‥

          ☆   ☆   ☆

リナ‥‥‥リナ‥‥‥
オレはささやく。腕の中に居る、リナの耳元に。
リナ‥‥‥リナ‥‥‥
お前はもう、オレのものだ。‥‥‥いや、違うな。
オレが、お前のものになったんだ。

何しろ、リナをつないでおける物なんて、この世のどこにもないだろうからな。
だから、オレはお前の行く所なら、どこへでも行くよ。
たとえ、そこが地獄でも‥構わない。
お前の隣が、おれの居場所だ。

リナ‥‥‥愛してる‥‥
リナの耳元で、ささやく。何度でも何度でも。
リナ‥‥‥愛してる‥‥

きっと、お前の方から愛してる、なんて言われる事は、一生ないんだろうな。
お前の性格から言って。
それでも、構わないさ。
お前が、ここに居る限り。オレの腕の中に、居てくれる限り。
オレはお前を愛し続けるよ。
リナ‥‥‥愛してる‥‥‥‥

        ☆   ☆   ☆

眩しい光を感じて、あたしは目を開けた。
それは、窓から差し込む、日の光だった。

おっかしいなー。この部屋、確か東向きだったわよね?
なんで日光が差し込むのよ。ついさっきまで夕方だったのに。

ボンヤリとそこまで考えて、あたしはふと、ある事に気がついた。
あたしの腰に、両手が回されてるんだけど‥これ、誰の手よ。
あたしの手は‥ここにあるわよねぇ?
なんで、もう1組、手があるわけ?おっかしいわねー。
なんて考えてるうちに、段々と目が覚めて、頭がハッキリしてきた。
あれ?ひょっとして、あたし、後ろから、誰かに抱きつかれてる?
そっかー、この手はそいつの手かー‥‥‥
って、ちょっと待ってよ。今、気がついたんだけど‥
なんで、あたし、裸なの?
それに、これって‥‥‥ええ?うえええええっっ!!
お、思い出したあ〜〜っ!!あ、あたしは‥‥

「うどわあああああぁぁぁぁぁっっっっっ!!!」
「う〜ん‥‥なんだよ、リナ‥‥どーかしたのか?」
あたしの背後から、呑気な声がする。
「どーしたも、こーしたも無いわよっ!!いーから、離しなさいよっ!ガウリイッ!!」
「イヤだ」
イ、イヤだって‥‥
「即答すなーっ!!あんたのせいで、夕ーご飯、食べ損なっちゃったでしょーがっ!!
いーから、離しなさいよっ!!」
「‥‥なあ、なんでもいいけど、大声出さない方がいいぞ」
「なんでよっ!!」
「響くから」

響く?あたしは、一瞬ガウリイの言っている意味が解らなかったが‥‥
はっ!そ、そーゆー意味かあーっ!!
カアアアアァァァッ!!
あたしの顔が、真っ赤に染まった。
その途端に、クスクス笑い出すガウリイ。
「な‥なにがおかしいのよっ!!」
「べ〜つに」
「べ〜つに‥じゃないわよっ!いいから、言いなさいよっ!!」
「いや、リナって可愛いな〜って、思っただけ」
言いながら、ガウリイは‥

「ちょっと、ガウリイッ!どこさわってんのよっ!」
「リナ‥‥」
「うひゃあっ!ちょっとっ!耳元でささやかないでよっ!!」
「なんで?‥‥」
「なんでって‥やめなさいって、言ってんでしょ!ちょっと!ちょっとっば‥ガウッ‥‥‥」
あたしの意識は、ガウリイの手の中で霧散していった。


「リナ‥‥リナ!」
「う、ううん‥‥」
名前を呼ばれて、揺すぶられて、目を覚ました時‥窓の外は、もう暗かった。
‥‥って、ちょっと待ってよ!
さっきは朝じゃなかった?って、ひょっとして、丸1日、何も食べてないの!?

「なあ、リナ、ハラ減ったから、何か食べに行かないか?」
「って、お前が言うな〜っっ!!」
ドゴメッ!!
あたしのケリが、ガウリイの顔面に炸裂する。

「いって〜な〜。何すんだよ、いきなり‥‥」
「いきなり、じゃないでしょーがっ!!誰のせいだと思ってんのよっ!!
少しは悪いと思わないのっ!!」
「そりゃ‥思ってるけど‥」
「だったら、今日の夕食はあんたのおごりね。んじゃ、そーゆー事で」
そう言って、立ち上がろうとすると。

「おごるのは構わないけどさー‥‥」
ポリョポリョ、頬を掻きながら口ごもるガウリイ。
「なによっ!言いたい事があんなら、ハッキリ言いなさいよっ!!」
「う〜ん‥‥オレ、金もってないけど」

どがしゃっ!!
思わず、ベッドから床に落っこちるあたし。
い‥いたい‥。
でも、そー言えばお金は全部、あたしが管理してたっけ。
‥‥って事は、やっぱりあたしが払わなきゃいけないのかっ!!
「‥‥‥あーっもーっ!!こーなったら、食って食って食いまくってやるーっ!!」


「おっちゃ〜ん!メニューにあるの上から全部2つずつ、持って来てねーっ!」
「あ、オレもーっ!!」
こうしてあたし達の食事が始まった。
「んがんぐ、がつがつ、ずずずずず‥‥」
スチャッ!!
「あーっ!!オレのエビがーっ!!なら、こっちだってっ!!」
ガチャン!!
「ああっ!!あたしの愛しい鳥肉さんがーっ!!おにょれガウリイ、許すまじっ!!」
「そういうリナだって、今、おれの牛肉取っただろうっ!!」
「そう言いながら、魚のフライ、丸ごと持ってくのは止めなさいよっ!!」
ウ〜〜ッ!!
あたし達は、テーブルを挟んでにらみあった。
「ちょっと、お客さん!料理なら、まだまだ一杯あんだから、喧嘩しないで下さいよ!!」
ドンッ!!とテーブルの上にいくつもの皿が置かれる。
おおーっ!!
「‥‥ふっ‥今日のところは、この料理に免じて、許して上げるわ‥」
「そうだな、こんなに一杯あんだから、なにも喧嘩する事、ないよな」
あたし達は、再び食事に専念した。

「ぷはーっ‥もー入らない‥」
「オレも〜〜」
「はい、これ、サービスの香茶ね!」
そう言って、店のおやじが、香茶を2カップ、運んで来てくれた。
「ありがとー、おっちゃん!ん〜、いー匂い!さ〜てガウリイ、明日にはこの町を出る
から、お茶を飲み終わったら、用意しておくのよ」
「え〜っ!!もうか〜!?もう少しゆっくりしてっても、いーじゃないか!」
「何言ってんのよ。この町での用事も済んだんだから、出てくに決まってんでしょ!?
宿代だって、バカになんないのよ!」
「チェーッ!!」
不服そーなガウリイ。

でも、結局、あたし達が町を出たのは、それから1週間後の事だった。
その間、何をしていたかは‥‥お願い‥聞かないで‥‥
と、とにかく、1週間後に、あたし達は町の外に立っていた。
「さ〜て‥次は、お前さんの故郷だな!」
そう、あたしの故郷のゼフィーリア。
色々寄り道しちゃったけど、今度こそ、そこへ向かって、出発よ!!
「さ〜て、そんじゃま、行きますか!」
「おう!!」


真っ暗な舞台の上に、スポットライトが当たると‥そこには、マイクを手にした作者の姿があった。
作「はい、どうも。この選択の時、第2部はいかにして直接的・間接的描写をなしにしてラブシーンを
描くか、というコンセプトの元に、書かれましたが、いかがでしたでしょうか」
ズゴシッ!!
リナのジャンプ・キックが、作者に炸裂する!
作「リ‥リナさん‥‥何を‥‥」
だくだくだく‥と血を流す作者。
リ「うっさい!な〜にが『コンセプト』よっ!!あんた、乙女の純情をなんだと思ってんのよっ!!」
作「いや‥だって‥私はただ、読者の皆さまの読みたい、と思う話を書いただけで‥‥」
リ「‥‥ほ〜う。つまりは、この世界には、あれを好む人間が沢山いる‥と。
‥‥‥ふっふっふ‥‥そんな世界、ぶっつぶしてやるーっ!!」

 闇よりもなお昏きもの 夜よりもなお深きもの
 混沌の海よ たゆたいし存在 金色なりし闇の王

作「そ‥その呪文はっ!!ギガ・スレイブの完全版っ!!」
ガ「やめろ、リナーッ!!」
後ろからリナを羽交い締めにして、止めるガウリイ。
リ「離しなさいよ、ガウリイッ!こんな世界、ぶっ消してやるんだからーっ!!」
ガ「やめろってばっ!!」

作「えーっ、まことに申し訳有りませんが」
(ちょっと、ガウリイ、離しなさいってばっ!!)
作「只今ガウリイが」
(やめろって言ってるだろっ!)
作「全力を持って説得しておりますので、」
(ちょっと、ガウリイっ!どさくさにまぎれて、どこさわってんのよっ!)
作「リナさん達の舞台挨拶はもう少しお待ち下さい」
(ちょっと、ガウリイってばっ!‥ああっ!)
作「‥‥え?」
ひょい、と後ろを振り返る作者。そこでは‥‥
(ん‥‥ガウリイ‥‥)
(リナ‥‥‥)
作「‥‥‥‥‥‥うどわあ〜っ!!も、もうしわけありませんんん〜〜っ!!
舞台挨拶は、出来なくなりましたあああ〜〜っ!!これにて、しつれい、いたしますうう〜〜っ!!」
あわてて幕が上から降ろされる。
作者がそれの下敷きになるが、お構いなしに舞台挨拶は終了となる。
                                 END

*******************************

はい、どうもお疲れさまでした。
これにて選択の時、第2部は終了となります。
後書きが2つある、ってのも何か変ですが、上のは小説の1部ですので‥
最初っから、これが着くのが決まってた、という‥
もちろん、この形で。‥‥‥あはははは。

上の後書きにもある通り、この話は直接的、間接的な描写を一切せずにそのシーンを書こう、
というコンセプトの元に書かれました。
だから、何が起こってるのか解る人には解るけど、分かんない人には全く解らない、という‥
読む人のレベル(笑)に合わせて、アダルティーになって行く、という仕組みになっています。
もう、深読みしまくると、とんでもなくなる、という‥
という訳なので、「何が起こっているのか、何を言いたいのか、解らない」という人がいても、
説明は一切しませんので、そのつもりで。
‥というより、出来ないんですけどね。そんなん、懇切丁寧に説明なんて、出来ませんって。
自分で考えてね。どーしても解らなくっても、後何年かすれば解るようになりますって。
‥‥たぶん。

えー、一坪様、たぶんこれで大丈夫だとは思いますが、もしこれでも問題があるようなら、
以前チャットでも言いました通り、あっさり、さっぱり、きっぱり削除してやって下さい。
その時は、改訂してアップしなおしますので。

‥そー言えば、甘甘にする、って言ってた気がするけど‥
ううっ!すみませんっ!いまいち、甘くなりきれませんでしたっ!
あう〜‥甘いセリフ、足そうかとも思ったけど‥入る所、なかった‥
なんか、1部ギャグに逃げてるし。いえ、だってねえ。本気で描写しだしたら、ここに出せないし。

そうそう。以前、ガウリイにアメリアが駆け寄ったシーンで、リナが「ぎくっ」としてましたが、
その原因、まだ言ってませんでしたよね?
ここまで来ればもうお分かりかとは思いますが、あれはガウリイの浮気(笑)を心配してたんですよ。
で、ぜ〜んぜんそんな雰囲気がなかったので、ホッとしてた、という‥
後は‥バラしてない伏線、なかったよなー。もし、ありましたら、レスで文句言ってやって下さい。
答えますので。‥答えられる範囲で、ですが。

では、長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
また、何か思いついたら書くと思いますので、その時はどうぞよろしく。
美容院行って、さっぱりした、龍崎でした〜。

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16187おめでとうございます〜♪のりぃ E-mail 7/1-20:42
記事番号16184へのコメント

とりあえず、シリーズ完結、ということで。
なにやらはじめからきちっと読んでないので常連さんの間に割り込みかましたよーな気もするのりぃですが、後の方はきっちりリアルタイムでわくわく♪しながら読んでましたから。

>お前はもう、オレのものだ。‥‥‥いや、違うな。
>オレが、お前のものになったんだ。

のりぃ的にはこの一文が一番ツボ……というか、ひたりポイント(笑)でした。
そうかそうか。ガウリイ君てばそうだよねぇ。うんうん。
何か「オレのものにしたい〜」みたいのが氾濫している世の中で(特に歌関連)、
ガウリイ君てばいい人だよ。うん。
見たいな感じでしばしひたっていたのです(爆)
……いえ、別にそのせいでレス送れたわけではありませんよ。
マジにリアルタイムで見てたんですけど(別のとこ見て帰ってきたらあがってきてた)、消されるかどうかで気を使ってらしたらしいので、多分大丈夫じゃないかな〜と思いつつ9時前まで待ってみたのです。……って、この後消されたりして……

ま、リナちゃんも恥ずかしがりつつ、収まるべきとこに収まった、とゆ〜ことで(笑)
それでもああだからガウリイまだしばらく苦労するんでしょうけど(笑)

では変なレスですがこの辺で。のりぃでした〜

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16191ありがとうございます〜♪龍崎星海 7/2-01:06
記事番号16187へのコメント

>とりあえず、シリーズ完結、ということで。

えへ、それがチャットでも言いました通り、実はこのシリーズ、全4部あったりして‥
でも、第3部と第4部書くかどうかはまだ不明なんですけどね。
一応、第3部がゼフィーリア編、第4部がゼルガディス編となっております。

>>お前はもう、オレのものだ。‥‥‥いや、違うな。
>>オレが、お前のものになったんだ。
>
>のりぃ的にはこの一文が一番ツボ……というか、ひたりポイント(笑)でした。
>そうかそうか。ガウリイ君てばそうだよねぇ。うんうん。
>何か「オレのものにしたい〜」みたいのが氾濫している世の中で(特に歌関連)、
>ガウリイ君てばいい人だよ。うん。

そうなんですよねー。「お前はオレのものだ」っての、本当に多いですもんねー。
たまにはこう言ってくれたって、いいんじゃないかな、っと。
まあ、あのリナがおとなしく「オレのもの」で収まってくれるはずないですし。

>それでもああだからガウリイまだしばらく苦労するんでしょうけど(笑)

そりゃもう、苦労しまくり。それも一生。
でも、それが楽しい(コラ)んじゃないか、と。
まあ、苦労しただけの見返り(笑)はあると思うので。

ところで。この話‥‥深読みしまくると、かなりとんでもないんですが、のりぃさん、気づいてますか?
‥ってか、このレスだと気づいてないと思うけど‥
実はこの話、きっちり描写すると20禁になる、という(笑)。
ヒントは、「天国が待っている」
実はこれ、伏線だったりして。
まあ、そういう話が嫌いなのなら、深読み、しなくていいんですが。

んでは、龍崎でした〜。
お読みいただき、ありがとうございました!

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16193いえ、ぢつはわかってたり(笑)のりぃ E-mail 7/2-11:27
記事番号16191へのコメント

ふっ。仮にも大学生活を送る身、この程度わからないでわっ!
……いえ冗談です。真面目で素直な大学生もいっぱいいると思います。
のりぃが不真面目なだけです。ごめんなさい。(てへ♪)

>
>>とりあえず、シリーズ完結、ということで。
>
>えへ、それがチャットでも言いました通り、実はこのシリーズ、全4部あったりして‥
>でも、第3部と第4部書くかどうかはまだ不明なんですけどね。
>一応、第3部がゼフィーリア編、第4部がゼルガディス編となっております。
>

ゼルガディス編!?番外ですか?まさかゼルリナっ!(激違。待て自分)

>>>お前はもう、オレのものだ。‥‥‥いや、違うな。
>>>オレが、お前のものになったんだ。
>>
>>のりぃ的にはこの一文が一番ツボ……というか、ひたりポイント(笑)でした。
>>そうかそうか。ガウリイ君てばそうだよねぇ。うんうん。
>>何か「オレのものにしたい〜」みたいのが氾濫している世の中で(特に歌関連)、
>>ガウリイ君てばいい人だよ。うん。
>
>そうなんですよねー。「お前はオレのものだ」っての、本当に多いですもんねー。
>たまにはこう言ってくれたって、いいんじゃないかな、っと。
>まあ、あのリナがおとなしく「オレのもの」で収まってくれるはずないですし。

どっちかっていうと、ガウリイが「リナの所有物」扱いされてそう(笑)
だって「ガウリイがおまけについててタダ」って言う台詞ありましたし(笑)

>>それでもああだからガウリイまだしばらく苦労するんでしょうけど(笑)
>
>そりゃもう、苦労しまくり。それも一生。
>でも、それが楽しい(コラ)んじゃないか、と。
>まあ、苦労しただけの見返り(笑)はあると思うので。
>
>ところで。この話‥‥深読みしまくると、かなりとんでもないんですが、のりぃさん、気づいてますか?
>‥ってか、このレスだと気づいてないと思うけど‥
>実はこの話、きっちり描写すると20禁になる、という(笑)。
>ヒントは、「天国が待っている」
>実はこれ、伏線だったりして。
>まあ、そういう話が嫌いなのなら、深読み、しなくていいんですが。

いや気づいてはいました。
ただ、わざわざ「そ〜ゆ〜のわかっちゃいました。うふ♪」とか入れるのもど〜かな〜って。レスが消される、なんてこと無いと思いますけどね。
それに、そーゆーシーンが……まあメインかもしれませんが……
どっちかっつーと「あ〜、ガウリイ君おめでと〜」って方がのりぃ的には強かったのです。リナちゃんは……まあ人間一度はたどる道だよ。うん。最後の試練だし(こらこら)
あと、あの時点で消されるかどうか分からなかったので遠慮した、というのもあったり。
まあそんなわけで。わかってますよ〜。安心してくださいね〜(爆)

>んでは、龍崎でした〜。
>お読みいただき、ありがとうございました!

はい、素晴らしいお話をありがとうございました!
では今日は大学から、のりぃでした〜

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16197それは失礼しました。龍崎星海 7/2-18:18
記事番号16193へのコメント

>ふっ。仮にも大学生活を送る身、この程度わからないでわっ!
>……いえ冗談です。真面目で素直な大学生もいっぱいいると思います。
>のりぃが不真面目なだけです。ごめんなさい。(てへ♪)

そーですよねー。失礼しました。

>>えへ、それがチャットでも言いました通り、実はこのシリーズ、全4部あったりして‥
>>でも、第3部と第4部書くかどうかはまだ不明なんですけどね。
>>一応、第3部がゼフィーリア編、第4部がゼルガディス編となっております。

>ゼルガディス編!?番外ですか?まさかゼルリナっ!(激違。待て自分)

番外‥そう言えば番外かもしれない‥考えてなかったな‥
でも、ゼルリナじゃないですよ。ゼルアメですよ。
ゼルが元に戻る話。‥また、ありきたりな‥

>>まあ、あのリナがおとなしく「オレのもの」で収まってくれるはずないですし。

>どっちかっていうと、ガウリイが「リナの所有物」扱いされてそう(笑)
>だって「ガウリイがおまけについててタダ」って言う台詞ありましたし(笑)

そー言えば、そんなセリフ、ありましたねえ。
リナに言わせれば、「あたしが人のものになる訳ないでしょーがっ!
あたしは、あたしのものよっ!!んで、人のものは、あたしのもの!」
でしょうね。

>>ところで。この話‥‥深読みしまくると、かなりとんでもないんですが、のりぃさん、気づいてますか?
>>‥ってか、このレスだと気づいてないと思うけど‥
>>実はこの話、きっちり描写すると20禁になる、という(笑)。
>>ヒントは、「天国が待っている」
>>実はこれ、伏線だったりして。
>>まあ、そういう話が嫌いなのなら、深読み、しなくていいんですが。
>
>いや気づいてはいました。
>ただ、わざわざ「そ〜ゆ〜のわかっちゃいました。うふ♪」とか入れるのもど〜かな〜って。レスが消される、なんてこと無いと思いますけどね。

それもそうですね(笑)そこまで、考えてなかったな。

>それに、そーゆーシーンが……まあメインかもしれませんが……

メイン‥いや、メインにしたつもりはなかったんですが‥でも、メインか‥
やっぱり‥
実は、「反則だ。ぜ〜ったい、反則だっ!」の所と、翌朝の「うどわあああああっ!」と、後書きの「えー、只今ガウリイが全力を持って説得して‥」のところが書きたいばっかりに始めた小説だったりして(コラ)

>どっちかっつーと「あ〜、ガウリイ君おめでと〜」って方がのりぃ的には強かったのです。リナちゃんは……まあ人間一度はたどる道だよ。うん。最後の試練だし(こらこら)

いえいえ、実は試練はその前で終わってたりして。
つまり、ガウリイの事を好きだ、って自覚するのが試練。
それを認めたくないばっかりに、逃げ回ったリナが、認めた。
あの時点で、終了してたりして。
‥でも、どうも第3部でも一波乱ありそうな感じ。
「オレと結婚するの、イヤか?」
「い、イヤじゃないけどっ!でもっ!!」
とか。
「姉ちゃんのどアホ〜〜〜っっ!!!」あたしは心の中で絶叫した。
とか。
はっはっは。どうも、第3部、書くことになりそう‥な雰囲気。
でも、書くとしてもちょっと先になるのは確実。
待っててね。と、生殺しで放ったらかしにする、悪い私。

それでは、龍崎でした。レス、ありがとうございました!

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16194Re:選択の時 第2部 最終話ねじばな E-mail 7/2-13:45
記事番号16184へのコメント

ああああああっ!


でぇぇぇぇおぉぉぉぉぉくぅぅぅぅれぇぇぇぇたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっ!


(しばらくおまちください)


こんにちは。ねじばなです。期末の真っ最中にもかかわらず来てます。

おめでとうございますっ!いろんな意味でいろんな人にっ!

まずは、お話最終話ということにたいしてっ!
次は、リナとガウリイにたいしてっ!
その次は、おそらく待っているであろう故郷のとーちゃんかーちゃんねーちゃんっ!おめでとうっ!あのリナがとうとうっ!
・・・・・いや・・・約一名、「あたしより先に・・・」とかいうかもしれないけど。

お話し終わっちゃうのはさみしーです。
結構気に入ってたのに・・・・。

・・・・・・・・そういえば、今回ガウリイおし強かったなー。やっぱ、最終話のガウリイは押しが強いのがセオリーなんだ。うんそうだ。きっとそうだ。たいていそうだし。

まあ、これからも各方面で頑張ってくださいね♪

ねじばなでした♪

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16198こんにちは!龍崎星海 7/2-18:28
記事番号16194へのコメント

> こんにちは。ねじばなです。期末の真っ最中にもかかわらず来てます。

試験、大丈夫ですか?まあ、もっとも、試験が始まっちゃったら、もうどーしよーもないですけどね。
私は、1夜漬けなんて、一切しなかったので、試験中はかえってヒマでした。

> おめでとうございますっ!いろんな意味でいろんな人にっ!
> まずは、お話最終話ということにたいしてっ!

いえ、実はのりぃさんへのレスにも書いてあるんですが、まだ続きがあったりして。

> 次は、リナとガウリイにたいしてっ!

うん、ある意味おめでたいけど、まだお祝い言うのには早いですよね。
なにしろ、結婚式☆が待ってますから。

> その次は、おそらく待っているであろう故郷のとーちゃんかーちゃんねーちゃんっ!おめでとうっ!あのリナがとうとうっ!
> ・・・・・いや・・・約一名、「あたしより先に・・・」とかいうかもしれないけど。

上にも書きました、続きは、ゼフィーリア編です。
もっとも、書き始めるのはもう少し先になりますけど。
‥たぶん書くと思います。‥ひょっとして書かなかったら、ゴメン。

>・・・・・・・・そういえば、今回ガウリイおし強かったなー。やっぱ、最終話のガウリイは押しが強いのがセオリーなんだ。うんそうだ。きっとそうだ。たいていそうだし。


う〜ん、まあ、あの2人の関係を進展させたかったら、ガウリイに頑張ってもらうしかないからねぇ。
ガウリイが遠慮したままだと、いつまでたっても、恋人(リナが聞いたら力一杯否定するだろうけど)になれない。
ガウ「もう、待てなかったから」
‥なるほど。だ、そうです。

> まあ、これからも各方面で頑張ってくださいね♪
>ねじばなでした♪

ありがとうございます。いつも、スレラジオへのお手紙、本当にありがとうございます。
これからも、どうかよろしく。
‥‥レスもらうのに、ねじばなさんの話へはレスしないでゴメンなさい。
ちゃんと、読んでますので。
いや、どういうレス付ければいいのか、わからないもので、つい‥

それでは、龍崎でした。

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