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16114 | わかりやすい神託7 | ねじばな E-mail | 6/25-18:19 |
という訳でねじばなです! なんだかとんでもなくシリアスになっちゃったんですが。まあ、見てやって下さい。 ************************************* ディルス王国。いい思い出があったといえばあったし、悪い思い出もそれについてまわる複雑な気持ちになる国。 「しかし・・・なんでまたディルスへ?」 なにげにゼロスが問う。 「正確には、違うわ。ディルスはついで。目標はセレンティアよ・・・」 「もう・・・半年も経ったんだな・・・あれから・・・」 遠い目をするリナとガウリイ。 「なんのことだ?」 ゼルやアメリアはなんのことだかさっぱり。ヴァルやフィリアも首をかしげる。 「・・・。」 やはり無意味ににこにこしているゼロス。 「メフィとミルガズィアさんもくるっていってたわ。」 「僕はあまりいきたくありませんねぇ。元上司様の墓参りってのはちょっと・・・。」 『んなにいぃぃぃぃぃぃっ!?』 声を上げる4人。 「なにいってんのよ・・・面白がってたくせに・・・」 「あ・・・ばれてましたか?」 「わからいでかっ!」 「リ・・リナさんぐるじい・・・」 かくて数週間のち。セレンティア・シティ。共同墓地・・・。 ミルガズィアさんやメフィもいる。 「あ、この白百合を20本ほどちょーだい。」 「はいよ。」 花を買って。丘の上の墓標の前。 「ミリーナ・・・ルーク・・・仲良くやってる・・・?」 「もう・・・半年たったんだ・・・。」 風が吹く。 「こっちの二人は、アメリアとゼルガディス。それからフィリアとヴァル。向こうの変なのはナーガ。」 「変なのって何よ。」 「そういえば、聞いてよ。むかし、レゾ=シャブラニグドゥの部下に、ディルギア・・・っていたんだけど・・・」 「ルークはわかるよな。・・・ゼルも知ってるはずだよな。」 「ああ。」 「あ。そういえば・・・リナさんの実家にいませんでした?そーゆーの・・」 「は?」 フィリアの言葉にゼルが間抜けな声を出す。 「そーなの!あのあとうちのねーちゃんに拾われて“スポット”とかよばれてんのよっ!」 「あいつが・・?」 「なさけないですね。僕もちらっと見ましたが。」 「最初に帰った時は指差して笑ってやった。・・・それと・・・これから、もう一回冥王倒すわ。成功するかどうかわかんないけど・・・あたしたちの未来を、あたしたちが選ぶために。」 「それじゃ、そろそろいくな。」 そうして、そこをあとにした。 「そーいえば、この街、半年前に神官長が暗殺されてからすごかったらしいですね。」 とーとつにアメリアが言った。 「そういえば、大神官4人が傭兵雇っていろいろやってたってことね。結局生き残ったのは一人。みーんな次の神官長はこの人って思ってたら辞退しちゃったって話しだけど。」 やっぱりある程度に詳しいナーガ。 「どっかの宿でバラバラ死体が発見されたり、神殿が吹っ飛ばされたり。もぉほとんど殺し合いだったみたいね。」 「それ以上は言わないで下さいませんか。」 「?どうしてよ?メフィ。」 「それは・・・」 言ってちらりとリナの方を見るメフィ。その視線に気づいたか、リナは笑顔を作り、 「ね、ケレスさんのところいこっか?」 「あー。そうだな。いろいろと世話になったし・・・挨拶はしとかないとな。」 「だれだ?」 ヴァルが皆の気持ちを代弁する。 「ああ、その、唯一生き残った大神官さんよ。」 『へ?』 アメリア、ゼル、フィリアの間のぬけた声。 「ああ、そういえばこの事件にリナも関わってたわね。魔道士協会からの依頼で。」 さもとーぜんのことのよーに言うナーガ。 「評議長に泣き付かれたのよ・・・。」 「そうだったっけ?」 やっぱり覚えていないガウリイ。 「こんにちはー。」 水竜王の神殿。あの時とほとんど変わっていない。 ただ、傭兵たちが消え、参拝者が少々きているようだが。 「・・!リナさん!ガウリイさん!おひさしぶりです。」 ケレス大神官は礼拝堂の脇にいた。 「いやー。あれから結構大変でして、神官長にならないかって皆しつこいんですよ。それで・・」 ーでたな秘奥義ひたすらぐちっ! 「あー。それより、他の神殿の大神官ってどうなったんです?」 話が長くなりそうな予感がして話を変えるリナ。 「ああ、ちゃんと就任しましたよ。ところで、そちらの方々は?」 「あたしの友人よ。・・・違うのも一匹いるけど。」 「一匹って・・・?」 「あ、ちがった。二匹だった。そっちの黒いの二人のことよ。」 言ってリナはゼロスとナーガを指差す。それに抗議したのはゼロス。 「ちょっとリナさんっ!こんな人と一緒にしないでくださいっ!」 それに対してナーガは・・・ 「ほーっほっほっほ。当然ね。わたしはリナの最大最後のライバルなのよっ!」 「あ、自称だから。本気にしないでね。」 「はぁ・・・。」 呆気に取られるケレス。 「ところで、そちらの方は巫女さんのようですが・・・?」 ケレスがフィリアを見て言う。 「フィリアといいます。今は巫女はやっていません。まあ・・・多少能力は残っているようなんですが。」 「どちらの巫女さんだったんですか?」 「火竜王ですわ。」 「そうですか。あ、立ち話もなんですから、奥へどうぞ。」 簡単な自己紹介を済ませた後。 ケレス大神官はまたまた話しはじめた。 「わたしは水竜王につかえる神官ですが、世間では水竜王は死んでしまったといわれていますよね。あなたがたはどう思われますか?わたしはまだ生きていらして私達を見守って下さっていると思うんですがねぇ。」 どう思うも何も、実際に死んでいることに違いはない。ちなみにゼロスは『謎のプリースト』ということにしてあり、魔族だとはいっていない。 「死んでいらっしゃいます・・・。」 「ああ・・・。残念だが・・・。」 「確かに残留思念は残っているんですけれどね・・・」 フィリア、ミルガズィアさん、メフィのつぶやき。 「生きてはいないはずだ。昔調べたからな。」 「それに、生きていらっしゃるなら、魔族がもっと活発に動き回ってますよね。」 ゼルにアメリア。 「わたしも噂でそう聞いたわね。」 とどめのナーガ。 「なんでそう言い切れるんですか?」 悲しそうな目で、ケレス大神官が言う。 『いや・・その。』 自分は竜です、とか、昔魔族と戦った時に知りました、とは言えんわな・・。 「ゼロスは知ってるんだろ?」 なんにも考えてないガウリイが言う。 「ええ。死んでいらっしゃいます。でなければ異界黙示録なんてありませんし、世界がこんなに安定している訳ありませんから。」 「まるで、その場で見ていたようですね。・・・あ、そんなわけありませんよね。千年も前のことなんですから。」 (そーとは限らないんだけど・・・。) リナは心のうちでつぶやく。 「そういえば・・・冥王が滅んだ、と聞いたんですが、本当でしょうかねぇ。僕としては水流王様が倒して下さったのだと思ってるんですが。」 ぎくぎくぎくっ! 「・・・どうしたんですか?皆さん硬直していらっしゃいますけど・・・?」 「いえっ!冥王が滅んだことに間違いはありませんっ!」 力強い口調で言うアメリア。 「なんでいいきれるのよ・・・?」 不信げにナーガが言う。 「私達がその場にいむぐっ!」 慌ててアメリアの口を押さえるリナ。しかし時既に遅し。 「なんですってっ?!」 ケレス大神官が興味津々で聞いてくる。 「ほんとですかっ!?」 そこでやっぱり何も考えていないガウリイが・・・ 「魔族のことならゼロスに聞いた方が早いんじゃねーのか?それにあの時おれたちは気絶し・・・(すぱあああんっ!)・・・いってぇ!何するんだよリナっ!」 「あほかああああっ!そこで肯定しちゃだめでしょがっ!」 「あのっ?なんでゼロスさんに聞いた方が早いんですか?」 ーそりゃ魔族だし。うん。 『あ。』 ゼロスにリナにガウリイ。3人の声が重なった。 いきなり呪文を唱えはじめる。ガウリイはすでにブラストソードを抜き放っていたりする。それでやっと気づくまわり。 「何してらっしゃるんですか?」 ケレス大神官は気づかない。もう既に魔族の結界内にいることを。 ************************************* 次回、神殿大破壊。 もとい。 「皆おお暴れ、ゼロスがやっとまともに活躍!なんでか弱いぞ魔族達!」 をお送りします。 今回はのっとられずにすんだようです。何でも料理バトルに参加なさってるとか。 あのかた・・・。あ、私も中継手伝い応募したんですけどね。 それでは、8でお会いしましょう♪ |
16215 | わかりやすい神託8 | ねじばな E-mail | 7/4-00:07 |
記事番号16114へのコメント こんにちは♪ なんか戦闘シーンだけになっちゃったんですが・・・まあ、魔族が活躍してる・・・(のか?)からいいか。 ************************************* 『あ。』 ゼロスにリナにガウリイ。3人の声が重なった。 いきなり呪文を唱えはじめる。ガウリイはすでにブラストソードを抜き放っていたりする。それでやっと気づくまわり。 「何してらっしゃるんですか?」 ケレス大神官は気づかない。もう既に魔族の結界内にいることを。 「暴爆呪っ!」 リナが呪文を解き放つ。 「うわわわぁぁぁっ!!」 ケレス大神官の悲鳴。無理もない。自分の神殿壊されるんだから。実際には壊れてないんだけど・・・。 「ほう・・・気づいたか。ゼロスには気づかれると思ってはいたが、貴様ら人間ごときに気づかれるとはな。」 でてきたのは・・・・えーっと・・・内臓・・・? (人間型じゃないってことは・・・それほど強くはない・・・わね。) リナは心のうちでつぶやく。 「な・・・なんですかこれっ!?」 「純魔族・・・ってやつよ。」 「気をつけろ。こいつらだけじゃない。まだいっぱいいる・・・」 ガウリイの一言に身構える一同。 「まあ・・・6ダース・・・ってとこですかね。」 さもとーぜんのような口調で言うゼロス。 「ゼル、アメリア!ケレスさんの護衛お願い。」 「はいっ!」 「わかった。」 刹那。あたりに瘴気が立ち込めてくる。 「ぐっ・・・」 「ちょっと・・・きついですわね・・・。」 「くぉらゼロスっ!どこが6ダースよっ!」 「・・・9ダースはいるな・・・人型・・。」 「・・・後から来たんです・・・。」 瘴気が人の形をとる。 「竜破斬っ!」 リナの呪文が口火を切った。うまくすれば今のでこまいのは減ったはず。 「はっ!」 ガウリイは敵をもぅスッパスッパと斬っている。 『崩霊裂っ!』 ゼルとアメリアが二人で放つ。 「効くか。そんなもの・・・。」 ふせがれる。 「崩霊裂っ!」 何とケレス大神官のふいうちっ! 「青魔烈弾波!」 「冥壊屍!」 そこにゼルとアメリアの十字砲火が決まる。叫ぶいとますらなくほろぶ・・・が・・ 「ひーん!まだいっぱいいますよぉ!」 「ウラバザード・フレアっ!」 びーっ!びびぃーっ! こっちもある意味十字砲火。約一名暴走してるけど。 「・・・きりがないな。」 いつもの通り、へーぜんというミルガズィアさん。 「ぅおらっ!」 どづっ! 「カオティク・ディスティングレイトっ!」 そこそこの魔力剣と魔力を持ったヴァルガーヴとフィリアのペアは、他に比べてペースが速い。 「大技一つ行くぞっ!」 それに答えるように防御結界を張るフィリア。 づどどどどどどっ! きゅどごどどどどどどぉおんっ!暴爆呪をも凌駕する大爆発。 「竜破斬っ!」 リナはさっきからこればかり放っている。 ヴァルの起こした爆発を皆が防御できたのもリナがこれをやっていたからである。とはいえ、味方とは逆の方向に連打しているのだが。 その少し手前では、悲鳴が絶えないのだが・・・ 「どうしたんですか?どんな攻撃もあたらなければ意味はありませんよ?」 にこにこ笑顔でほほえんで。ゼロスはあたりに黒い錐の嵐を起こしていた。お陰でゼロス周辺は霧にでも包まれたようになっているのだが。 「ゼロスにはかまうなっ!リナ=インバースをやれっ!」 どこからか声が響く。 「は・・はいっ!」 「させませんっ!」 どづっ! 数匹が黒い錐に貫かれる。 ゼロスはその片手間に魔力弾などをぶっ放しているのだが。 「声の主をどうにかした方がいいですね・・・。」 ゼロスは虚空にとけ消える。 「ガウリイさん。リナさんを頼みますよ。僕はこの空間の作り主をどうにかしてこの大量発生を止めますから。」 その声は、ガウリイとリナにのみ聞こえた。 たしかに、人型のが減った割にはブラスデーモンなんかが大量に出てきている。 「たのむっ!」 いいつつ、ガウリイはそのあたりのレッサーデーモンをないだ。 それぞれの一匹を倒すペースは遅かった。なにしろ、無差別攻撃が続くために防御をしなければならず、数人いっぺんにくる。その上ブラスデーモン、レッサーデーモンの大量発生である。 リナのドラスレとメフィのビームで減りはするものの、あとからあとからわいてくるのである。 「防御で手いっぱいだな・・・くそっっ!」 アメリアとケレス大神官、そしてフィリアとゼルの防御で何とかたえている。こちらが結界の中のため手出しはなかなかできない。 ミルガズィアさんとリナはそれぞれ背中合わせに呪文を発する。 「覇王雷撃陣っ!」 「ゼラス・ファランクス!」この二人は、もっぱら結界側の魔族をほおむっていた。 一方、遊撃組。 『おらあああっ!』 ガウリイとヴァルが時間差で攻撃していく。そこを二人が離れたとたんに、呪文が解き放たれる! 「冥王崩魔陣っ!」 ナーガの呪文である。 ナーガの動きを予測できるようになった二人は、それにあわせて動いているのだ。なかなかのコンビネーションである。 ところかわって。 「みつけましたよ。」 「ぜ・・・ぜろ・・す・・・っ!?ばかなっ!?なぜここがわかったっ!?」 「もちろん、結界とのつながりを利用して、ですよ。あちこちに中継しながら操作して下さったお陰で手間取りましたが。」 「マリリンを倒したとき・・・お前は耳栓をしていたそうだが・・・お陰でそれを覗いてたあたしにもだめーじきたのよっ!?この恨み・・・はらさずにはおかないわっ!」 −逆恨みかい。 「しかたないじゃないですか。さて・・・あまりゆっくりもしていられませんし・・・始めましょうか。冥王将軍マリアさん。」 「ふっ!」 マリアが剣を一閃する。それに伴う魔力衝撃波を追うように走る! ばしっ!がきっ! 魔力衝撃波を気迫で無に帰し、錫杖で剣とやりあうゼロス。 「へぇ・・・。少し腕を上げられたようです・・・ねっ!」 がきぃっ! 二人は間合いを取る。 刹那、黒い錐が虚空よりいづる! しかし、それは間一髪で避けられ、浅くかすったのみ。錐を消すと同時に魔力弾をぶち込むゼロス。 「きかん!」 魔力剣で叩き落とすマリア。戦いは膠着状態となってきた。 「・・・デーモンの数が減ってきたな。おいっ!俺も攻撃にまわるっ!」 「あ!ゼルガディスさんっ!」 アメリアの制止も聞かず、結界を出る。 「崩霊裂っ!」 「なにっ!ーぐわああああああぁぁぁっ!」 ゼルは、自分が戦えないことにもどかしさを感じていたのだ。 アストラル・ヴァインを掛けた剣で切り結びつつ、呪文を解き放つ。 そこにリナの一撃ー 「覇王雷撃陣っ!」 ばちばちばちばちばちぃっ! 「ぐあああああああああああああああっ!」 叫んで滅び行く。しかし、そんな最後など見もせずに次の攻撃を始める。 「ゼロスと戦ってて余裕がなくなったってところね!」 リナの口調にははっきりと嬉しさが混じっていた。 「少し本気でいきますよ。」 そう宣言したゼロスは錫杖を水平に構える。人間には聞き取れぬ言葉か滑る。 「・・・!させないっ!」 マリアは切りかかってくる。が、防御壁に阻まれ、もう一歩のところで届かない。慌てて対抗呪文を唱えようとした瞬間、ゼロスの呪文が完成した! 錫杖の石が黒く染まる。 ばぢばぢばぢっ!ずどおぉっぉぉぉん! 黒い錐が逆五紡星の位置に出現し、雷撃を振りまいたかと思うと、その空間ごと分解する。 叫ぶいとまもなく、マリアは分解され、風にとけ消えた。 「暴爆呪っ!」 はあっ、はあっ、はあっ! リナ達が8ダース目を倒したとき、魔力が尽きてきたことに気づく。 「崩霊裂・・・」 呪文も弱々しいアメリア。 ゼルもリナも肩で荒い息をついている。 ミルガズィアさんやフィリア、メフィもペースが落ちてきている。 ガウリイとヴァルも、息がかなり荒い。 そこに、黒い錐が現れ、残りを全部滅ぼした。 「いやー。危なかったですねぇ。少し手間取っちゃいましたけど、皆さんご無事のようですね。」 同時に、空間が元に戻り、破壊され尽くした神殿が復元されたように元に戻る。 「まあ・・・ね。」 ************************************* ・・・もしかして、投稿失敗してるかもしれません。その時はごめんなさい。こっちが本当です。 ああ・・・・ゼロス君ってば目立ちすぎ♪・・・・ 次の回もすぐに投稿するつもりだったり。 ゼロスとガウリイとあの方しか出てこないとゆー。 まあ・・・重要ではあるので。見てやって下さい。 |
16216 | わかりやすい神託9と謝罪 | ねじばな E-mail | 7/4-00:10 |
記事番号16215へのコメント ごめんなさい。やっぱりミスってました。・・・・だって・・・いきなりパソコンフリーズしちゃったんだもん・・・・。(言い訳) とにかく、ごめんなさい。 さて、それではお話で気分転換を! ************************************* あのあと。魔力を大量に消耗したとかで、リナ達はすぐに眠りについた。 「おやあ?ガウリイさん。眠ってらっしゃったんじゃないんですか?」 何とはなしにしたに下りて来たゼロスがガウリイを見つける。 「俺はリナ達と違って魔力の回復とかはいらないからな。さすがに疲れてるんだが・・」 (おかしい・・・。ガウリイさんが『魔力の回復には休養がいる』なんてことを知っている・・・?) ゼロスはいぶかしげに首を傾ける。 「今回の事件が終わったら・・・リナをどうするつもりだ。」 「どう・・・とは・・・?」 ガウリイの目はいつになく真剣である。 「とぼけるな。」 「・・・。ガウリイさん。前から思ってたんですが・・・あなたはほんとにぼけてるときって少ないんじゃありませんか?」 「まあな。でも、関係ないことは全っぜん覚えてないぞ。」 「やれやれ・・・どこまでが地でどこまでが演技なんでしょうかね。」 「そんなことはリナは気づいてたぞ。こないだ聞いて来たからな。」 「おや。・・・じゃあリナさんが狙われていることはわかってますよね。」 「ああ。」 「僕はそれを利用して反逆者を掃討する。それじゃあいけませんか?」 ゼロスは何とはなしにガウリイには話してもいいのではないか・・・と思いはじめる。 「・・・そのあとだ。おまえはリナをどうにかしようとしてる。違うか?ゼロス。」 静かな物言いの裏には氷がはりついている。 (・・・やはりただ者じゃあありませんね・・・ガウリイさんも・・・リナさんも・・・。) 普段とこういったときとの態度が全然違う。 「・・・ですから、滅ぼしはしませんって。」 「ゼロス。」 ガウリイが静かに目を開く。真剣そのものの目を。 「・・・はぁ・・・・」 ゼロスは静かにため息を吐く。 「この件が終わった後リナさんをどうするのか・・・それを知っているのも考えているのも、魔族内では僕だけですよ。」 ゼロスもまた、目を開く。敬いと、恐れをたたえた瞳が異様にこの男にあっていない。 「・・・リナの呪文・・・か。」 「な・・・っ!?なんでわかったんですか!?」 「おまえがそこまで恐れるってことはそういうことだろ。ヴェゼンディで・・・おまえとリナとのやり取りは全部聞かせてもらったからな。」 「・・・。」 「ちょっと・・・思い出したんだ。えーっと・・・・何だっけ・・・へ・・・ヘル何とかってのと戦ったとき・・・」 「もしかしてヘルマスターですか。」 「そうそうそれだよ。」 これはほんとにぼけているらしい・・・。 「リナが・・・あれに取り付かれて・・・その時、言ってたじゃないか・・・?『すでに我が混沌のうちにある』とかって。」 「・・・ええ。」 「あれって、リナが死んだってことだったんだろ?あの時はそんな事考えてなくって・・・認めたくなかったんだが・・・。」 最後の声は小さくて聞き取れるか取れないかの声だった。 −まあ・・・あたし追いかけて来たくらいだし・・・返しちゃったあたしもあたしなんだけど・・・ 「・・・まあ・・・似たようなものですね。普通の人間は死んだら転生しますけど・・・あの場合は転生できないでしょうね。」 「・・・あれ?もしかして俺も一回死んでるんじゃないのか?」 「へ?」 いや・・・確かにあたし追いかけて例の空間の中に入って来た時点ですでに死んでる・・けど。意志力だけで追いかけてくるんだからもーびっくり。 「まあ・・・いっか。」 (いや・・・あんまりよくないと思いますけど・・・。) ゼロスは心の内でつっこむ。 「そんなことより・・・だ。それで・・・もしかしたら・・・リナを利用しようとしてるんじゃないかと思うんだが。」 「・・・ガウリイさんにしてはよく考えましたね。」 「・・・けなしてるのか?」 「一応誉めたつもりです。」 まあ・・・ガウリイらしいというかなんというか。 「でも・・・そんな心配はしなくてもいいですよ。ただ・・・ほんの少しだけ処理を施すだけですから。」 「処理・・・?」 不信げなまなざしで聞いてくる。 「ええ。これをしておかないと、そのうちとんでもないことになっちゃうんですよ。本人にとっても、僕たちにとっても。」 「・・・とりあえず・・・命とか精神とかには問題無いんだな?」 「ええ。」 「それ以上しゃべったら五寸釘で釘付けだかんねッ!」 突然。二人の耳に少し聞き覚えがあるようなないような声が聞こえて来た。 ゼロスは青ざめる。ガウリイは・・・寝てるし・・・。 −この状況でよく寝れるなこいつ・・・ 「・・・と・・とととりあええず・・・へ・・へやにもももどりますかね・・・!?」 どもりまくるゼロス。 「ほら。ガウリイさん!おきて下さいよ!リナさんたちに気づかれますよ!」 「んーむぅ・・・?・・・わかった・・・。」 目をこすりながらも階上に登っていくガウリイ。 (・・・今後は誰にも話さないでおきましょう・・・) ゼロスの冷や汗はしばらくの間引かなかった。 ************************************* 短いな・・・・。よし、10も投稿しちゃえ♪ という訳で10に続く。見てね(はぁと) |
16217 | わかりやすい神託10 | ねじばな E-mail | 7/4-00:27 |
記事番号16216へのコメント こんなハイペースで投稿していいのかあたし・・・? そのうち今書いてるところに追いついちゃうぞ・・・。 ま、いいか。明日はテストの中休みだし。 っという訳で、10をどうぞっ! ************************************* 翌日。 「うわわわわわわわあっ!?」 街道のど真ん中で、リナの悲鳴が響いた。 「どうしたのよ?リナったら・・・げ。」 リナの視線を追ったナーガも凍る。 「・・・・・・やばそうな感じだな・・・・(汗)」 ガウリイも言う。 前方には。盗賊に向かって戦って・・・いや。からかわれている一人の騎士(自称)がっ!? 「てえええええええいっ!えやっ!それっとおっ!」 掛け声だけが響く。 「・・・なんだ・・・?あのへ・・(ばしっ!)・・んむぐっ!?」 ゼルのつぶやきを3人してさえぎる。 「例の・・・ジョセフィーヌさんの愛息子よ・・・下手な発言は死を招くわ・・・」 青ざめつつ言うリナ。 「・・・見て見ぬふりしてとおりすぎましょ。」 リナ達はそれを実行した。 しかし。 「ちょっと待ておまえら。」 やっぱり盗賊に呼び止められた。 ミルガズィアさんとメフィはまたも別行動だが、それでも7人もいるのである。みつからんほうがおかしい。 内心冷や汗だくだくの7人・・・ あ。8人だった。ナーガいるんだっけ。(非情) 一瞬ぴたりと止まって、顔を見合わせる。 「この手で行くしかないか・・」 あきらめきった表情で、リナが言った。 「そうそう。こいつの名前はリナだぞ。盗賊殺しのリナ=インバース。」 「関わらない方がいいと思うなー。オレは。」 後ろでうなづいてるアメリア、フィリア、ヴァル、ゼロス。 『リ・・・・リリリリナ=インバースッ!?』 ハモって叫んで逃げていく。 すかさずそれを追いかけてその場を後にする。 名づけて、お宝奪って危機脱出の一石二鳥作戦。 思ったとおり、それは成功したといえる。けど・・・ 「うーん・・・なんでこーなるかなぁ・・・」 ため息など吐きつつ、リナが言った。 盗賊のアジトである。 周りの人も皆しらけきった表情をしている。ただ、ガウリイのみがボーっとしている。 累々たるデーモンあんど盗賊さんたちの死体ーそれがころがっている。 リナ達がついたときにはすでに襲われていて、それをあっさり片づけられたたんだが・・・それの理由が・・・ 「何がだッ!」 唯一生き残ったやつが言う。 「だって。そうじゃない。久しぶり(?)に見せ場かなーとか思ったら・・・」 ジェフリーがきてしまったのである。 そして、無論のことあっさりやられ、デーモンたちは一瞬のうちにジョセフィーヌさんにやられた。 「立場ってものがねぇ・・・」 しかし、リナは開き直って、 「ひとまず、お宝没収ね♪」 あっさりとそれを倒して没収する。 「世の中って・・・奥が深いんですのね・・・」 紅茶などすすりつつ、フィリアがぽつりとつぶやいた。 −あああああ。何考えてるんだあいつはっ! はっ!ごめんなさいね。ちょっとね・・・。 「ゼラス=メタリオム。ゼロスがリナ=インバースとともにいるという情報があった。どういうことだ。」 「ゼロスが・・・ですか?」 「リナ=インバースには関わるなといったはずだが?何を考えている・・・?」 「確かに、何か隠している節があります。」 −そんな事追求するなっ!いつもは無関心のくせにっ!この計画は極秘なのよっ! 「おまえにも話さんとなると・・・ますます疑わしいな。不景気のどん底にいる今、有能な部下を失うのはよくないな。災いの芽は取り除くに限る。」 −この無能中間管理職っ!不景気なのはみーんなあんたのせいよっ! 「では、何としてでも吐かせましょうか。」 「うむ。」 こんな感じで、魔族サイドも動き出した。 −あとで琵琶湖に沈めてやる・・・(逆恨み?) 「しっかし・・・どうすればいいんだろ・・・?神託じゃあ、こうしなさいみたいな事って全然言ってないじゃない?」 「ええ。リナさんの言う通りです。私も、神託を受けたときにおもいました。」 「どういう結末かも言ってないしな・・・もしかするとこのままの状態が続くのかも知れん。」 「ゼルガディスさんっ!不吉なこと言わないでくださいっ!それって・・・死ぬまでゴキブリ以下の魔族と一緒にいなきゃいけないってことじゃないですかっ!?」 「アメリアさん・・・そんな事言われても・・・僕も困るんですよ・・・この件が早めに片付かないと・・・」 ゼロスが少し眉をぴくつかせながらいう。 刹那、声が返って来た。 「片付かないと、何?ゼロス。」 ゼロスはすぐに向き直り、ひざまづく。 『獣王ゼラス=メタリオム!』 リナとガウリイの声が重なる。 −あ。ガウリイが覚えてた。すっごーい。・・・・ちがった。がうりいは、『ゼロスのかーちゃん』っていったんだ・・・・。 『なあっ!?』 一度驚いた後、アメリアは説教しようとしてゼルにとめられ、フィリアはヴァルを道連れにティータイム。ナーガは・・・いないや。どっか行っちゃったみたい。 「で?この件が終わった後、あなたは何をするつもり?ゼロス。」 ゼロスの表情は変わらずいつものにこにこがお。 「何・・・と言われましても。ことによってはこの件が終わったあとは何もしないかもしれませんし。」 「ともかく・・・何かするってことね?ゼロス。」 リナが近づいてくる。 「こんのくそ神官っ!あたしには手ぇ出さないって言ったくせにっ!」 「殺さないっていっただけですっ!くびしめないでくださいっ!って神滅斬も止めてくださいっ!」 リナはひとまず落ち着いていった。 「あんた・・・今回の仕事・・・魔王以外の誰かに頼まれてやってるでしょ・・?」 「ええ。正確に言えば、この世界の魔王以外の、です。」 −あたしも一応魔王だしね。金色の。 「ダイナストか?」 ゼラスのつめたいこえ。 「・・・ちがいます・・・。」 「誰に言われた?いいなさい。これは私の命令でもあり、赤眼の魔王の命令でもあるわ。いいなさい。」 ゼロスは真剣な表情に戻る。 「ご命令とあらば・・・といいたいところですが・・・いう訳には・・・申し訳ございません。」 ゼラス=メタリオムは呆気に取られた表情でゼロスを見つめる。 「ああ・・・。あなた、何を言ってるかわかってるの?離反することになるのよ?!」 「えらいですゼロスさんっ!やっと正義の道へ・・・」 『違うって。』 ほぼ全員のつっこみがアメリアの台詞をさえぎる。 「・・・離反・・・」 ゼロスは心底苦しそうな表情だ。当然だろう。ゼロスにとってそれは死に等しい精神攻撃なのだから。 −しかたない。 「ゼロス。計画さえ漏らさなければいいわ。滅ぶよりはマシでしょう。」 ゼロスの耳に声が届く。 「御言葉のままに・・・」 「なに?」 「いえ。たった今、計画さえ漏らさないならばという条件でお許しが出まして。」 「で?」 「今回の計画は・・・すべて、われらが母上のお考えによるもの・・・邪魔をすれば・・・一瞬のうちに消えてなくなりますよ。この世界の魔族は。」 びしびしびしっ! ゼラス=メタリオムとリナは凍り付いた。 ゼロスも突っ立ったまんま冷や汗を掻いている。 フィリアとヴァルは紅茶を吹き出しむせ込んで、アメリアとゼルは絶望の表情を浮かべる。 ナーガはいない。(笑) その状態が3時間続いた。 「・・・何があったかは知らないけど・・・強く生きなさい。帰って来たらお給料上げてあげるから・・・。」 慰めモードのゼラス。 「・・・まあ・・・そういうことなら・・・いいや。あたしに危害がないってことはほんとだろーし・・・ねーちゃんも手は出せないだろうし・・・」 リナはひとまず承諾した。 −ところで・・・部下S! S:はっ!ここに。 −よっくも余計なことしてくれたわねぇ・・・ S:・・・? −しんでこおぉぉぉぉぉいぃっ! (LのとげつきハンマーがSの頭を直撃した!) ばしゃべぼおおおおん! −えー・・・琵琶湖は風景がすばらしいですねー。でも、赤潮(らしきもの)はどうにかしたほうがいいわよねー♪ D:(冷や汗かきつつ小声で)S・・・成仏しろ・・・。 −んっんっんっん・・・・なにか言った?部下D? D:いやあの・・・っ!すばらしい笑顔でおもりくくりつけないでくださいっ!(滝汗) ばしゃあああああん! −さて・・・脱線してしまいましたが・・・本編へ。 「ねえ・・・この方向からするとさぁ・・・沿岸諸国の方に行っちゃわない・・・?」 リナがいう。カルマートの当たりは特に行きたくないのだ。 「カルマートにいきましょう!不自然な入り江があるらしいですし・・・見てみたいですから!」 こどものよーにはしゃぐフィリア。 ぶほっ!? いきなりパスタを吹き出すリナ。 「どうかしたのか?」 ガウリイが聞いてくる。 「・・・知らないんですか?その入り江作ったのってリナさんっていうもっぱらの噂ですよ。」 「ああ。その入り江には魚も寄り付かず、水草一本はえんらしい。」 アメリアとゼルが交互に教える。 「おまえ・・・何やらかしたんだ・・・?」 ガウリイの不信げなまなざし。 「僕的には聞かない方がいいと思いますよ。僕は見たことありますが・・・気配だけでもぉ気絶しそうでした。」 −あらあらあら。 「以後あんなことはしないでくださいね。」 「できればね・・・。あの時は実験兼いらだちまぎれに一発ぶっ放したんだけど・・今はそんな風に扱おうなんて間違っても思わないわ。」 「なにやったんだおまえ・・・?」 不審のまなざしのガウリイ。・・・人の話し聞いちゃいねぇ・・・ 「いや・・・だから・・・その・・・依頼人が依頼料払えないってんで・・・」 一同注目。 「うさばらしにあの当たりに呪文ぶっ放していいですかって聞いたらいいですって言ったんで・・・」 『おい。』 嫌な予感がした一同。 「重破斬やっちゃった♪てへっ(はぁと)」 『あほかあああああああっ!』 エキサイトする一同。 「どんだけ威力あるか知らなかったんだもんっ!」 「それ以前に常識をわきまえろっ!」 「ガウリイに言われたくないわぁーっ!」 「しかもいつのまに携帯食のパスタ食ってんだっ?!」 「まあまあゼル、落ち着いて。」 『おまえがゆーなーっ!』 一同の声が街道に響き渡ったのだった。 ************************************* あれ・・・?カルマートだったっけ・・・?・・・・もしかしたら違うかも。 違ってたら・・・・・ ごめんなさい♪てへっ♪ さってと。L様大活躍ですね♪ L:それはいいけど・・・もうちょっとこうミステリアスに・・・ S+D:・・・ぜったい無理。(小声で) あ。生きてた。さすがは魔王。 L:・・・魔王の溺死って・・・なんかヤよね。(聞こえてなかったらしい) S:カッコ悪すぎです。(胸をなで下ろす) D:そうか?溺死より、ゼラチンによる窒息死の方が・・・ L:そうねえ・・・ほかにも・・・ (このあとひたすらカッコ悪いこと関係の話が続く) えええっと。 皆さん熱中しちゃってるんで・・・今日はこの辺で。 次回からは・・・蚊なり事態がとんでもないです。 「これって無理なんじゃ・・・?」とかいう突っ込み。あったら言って下さい。 かかさずへ理屈作って差し上げます。たぶん。 それではっ! |
16221 | わかりやすい神託11 | ねじばな E-mail | 7/4-19:00 |
記事番号16217へのコメント ねじばなさんは No.16217「わかりやすい神託10」で書きました。 > > こんなハイペースで投稿していいのかあたし・・・? > > そのうち今書いてるところに追いついちゃうぞ・・・。 > ま、いいか。明日はテストの中休みだし。 > >っという訳で、10をどうぞっ! >************************************* > >翌日。 > 「うわわわわわわわあっ!?」 >街道のど真ん中で、リナの悲鳴が響いた。 > 「どうしたのよ?リナったら・・・げ。」 >リナの視線を追ったナーガも凍る。 > 「・・・・・・やばそうな感じだな・・・・(汗)」 >ガウリイも言う。 >前方には。盗賊に向かって戦って・・・いや。からかわれている一人の騎士(自称)がっ!? > 「てえええええええいっ!えやっ!それっとおっ!」 >掛け声だけが響く。 > 「・・・なんだ・・・?あのへ・・(ばしっ!)・・んむぐっ!?」 >ゼルのつぶやきを3人してさえぎる。 > 「例の・・・ジョセフィーヌさんの愛息子よ・・・下手な発言は死を招くわ・・・」 >青ざめつつ言うリナ。 > 「・・・見て見ぬふりしてとおりすぎましょ。」 > >リナ達はそれを実行した。 >しかし。 > 「ちょっと待ておまえら。」 >やっぱり盗賊に呼び止められた。 >ミルガズィアさんとメフィはまたも別行動だが、それでも7人もいるのである。みつからんほうがおかしい。 >内心冷や汗だくだくの7人・・・ >あ。8人だった。ナーガいるんだっけ。(非情) >一瞬ぴたりと止まって、顔を見合わせる。 > 「この手で行くしかないか・・」 >あきらめきった表情で、リナが言った。 > 「そうそう。こいつの名前はリナだぞ。盗賊殺しのリナ=インバース。」 > 「関わらない方がいいと思うなー。オレは。」 >後ろでうなづいてるアメリア、フィリア、ヴァル、ゼロス。 > 『リ・・・・リリリリナ=インバースッ!?』 >ハモって叫んで逃げていく。 >すかさずそれを追いかけてその場を後にする。 >名づけて、お宝奪って危機脱出の一石二鳥作戦。 >思ったとおり、それは成功したといえる。けど・・・ > > 「うーん・・・なんでこーなるかなぁ・・・」 >ため息など吐きつつ、リナが言った。 >盗賊のアジトである。 >周りの人も皆しらけきった表情をしている。ただ、ガウリイのみがボーっとしている。 >累々たるデーモンあんど盗賊さんたちの死体ーそれがころがっている。 >リナ達がついたときにはすでに襲われていて、それをあっさり片づけられたたんだが・・・それの理由が・・・ > 「何がだッ!」 >唯一生き残ったやつが言う。 > 「だって。そうじゃない。久しぶり(?)に見せ場かなーとか思ったら・・・」 >ジェフリーがきてしまったのである。 >そして、無論のことあっさりやられ、デーモンたちは一瞬のうちにジョセフィーヌさんにやられた。 > 「立場ってものがねぇ・・・」 >しかし、リナは開き直って、 > 「ひとまず、お宝没収ね♪」 >あっさりとそれを倒して没収する。 > 「世の中って・・・奥が深いんですのね・・・」 >紅茶などすすりつつ、フィリアがぽつりとつぶやいた。 > >−あああああ。何考えてるんだあいつはっ! >はっ!ごめんなさいね。ちょっとね・・・。 > 「ゼラス=メタリオム。ゼロスがリナ=インバースとともにいるという情報があった。どういうことだ。」 > 「ゼロスが・・・ですか?」 > 「リナ=インバースには関わるなといったはずだが?何を考えている・・・?」 > 「確かに、何か隠している節があります。」 >−そんな事追求するなっ!いつもは無関心のくせにっ!この計画は極秘なのよっ! > 「おまえにも話さんとなると・・・ますます疑わしいな。不景気のどん底にいる今、有能な部下を失うのはよくないな。災いの芽は取り除くに限る。」 >−この無能中間管理職っ!不景気なのはみーんなあんたのせいよっ! > 「では、何としてでも吐かせましょうか。」 > 「うむ。」 >こんな感じで、魔族サイドも動き出した。 >−あとで琵琶湖に沈めてやる・・・(逆恨み?) > > 「しっかし・・・どうすればいいんだろ・・・?神託じゃあ、こうしなさいみたいな事って全然言ってないじゃない?」 > 「ええ。リナさんの言う通りです。私も、神託を受けたときにおもいました。」 > 「どういう結末かも言ってないしな・・・もしかするとこのままの状態が続くのかも知れん。」 > 「ゼルガディスさんっ!不吉なこと言わないでくださいっ!それって・・・死ぬまでゴキブリ以下の魔族と一緒にいなきゃいけないってことじゃないですかっ!?」 > 「アメリアさん・・・そんな事言われても・・・僕も困るんですよ・・・この件が早めに片付かないと・・・」 >ゼロスが少し眉をぴくつかせながらいう。 >刹那、声が返って来た。 > 「片付かないと、何?ゼロス。」 >ゼロスはすぐに向き直り、ひざまづく。 > 『獣王ゼラス=メタリオム!』 >リナとガウリイの声が重なる。 >−あ。ガウリイが覚えてた。すっごーい。・・・・ちがった。がうりいは、『ゼロスのかーちゃん』っていったんだ・・・・。 > 『なあっ!?』 >一度驚いた後、アメリアは説教しようとしてゼルにとめられ、フィリアはヴァルを道連れにティータイム。ナーガは・・・いないや。どっか行っちゃったみたい。 > 「で?この件が終わった後、あなたは何をするつもり?ゼロス。」 >ゼロスの表情は変わらずいつものにこにこがお。 > 「何・・・と言われましても。ことによってはこの件が終わったあとは何もしないかもしれませんし。」 > 「ともかく・・・何かするってことね?ゼロス。」 >リナが近づいてくる。 > 「こんのくそ神官っ!あたしには手ぇ出さないって言ったくせにっ!」 > 「殺さないっていっただけですっ!くびしめないでくださいっ!って神滅斬も止めてくださいっ!」 >リナはひとまず落ち着いていった。 > 「あんた・・・今回の仕事・・・魔王以外の誰かに頼まれてやってるでしょ・・?」 > 「ええ。正確に言えば、この世界の魔王以外の、です。」 >−あたしも一応魔王だしね。金色の。 > 「ダイナストか?」 >ゼラスのつめたいこえ。 > 「・・・ちがいます・・・。」 > 「誰に言われた?いいなさい。これは私の命令でもあり、赤眼の魔王の命令でもあるわ。いいなさい。」 >ゼロスは真剣な表情に戻る。 > 「ご命令とあらば・・・といいたいところですが・・・いう訳には・・・申し訳ございません。」 >ゼラス=メタリオムは呆気に取られた表情でゼロスを見つめる。 > 「ああ・・・。あなた、何を言ってるかわかってるの?離反することになるのよ?!」 > 「えらいですゼロスさんっ!やっと正義の道へ・・・」 > 『違うって。』 >ほぼ全員のつっこみがアメリアの台詞をさえぎる。 > 「・・・離反・・・」 >ゼロスは心底苦しそうな表情だ。当然だろう。ゼロスにとってそれは死に等しい精神攻撃なのだから。 >−しかたない。 > 「ゼロス。計画さえ漏らさなければいいわ。滅ぶよりはマシでしょう。」 >ゼロスの耳に声が届く。 > 「御言葉のままに・・・」 > 「なに?」 > 「いえ。たった今、計画さえ漏らさないならばという条件でお許しが出まして。」 > 「で?」 > 「今回の計画は・・・すべて、われらが母上のお考えによるもの・・・邪魔をすれば・・・一瞬のうちに消えてなくなりますよ。この世界の魔族は。」 > >びしびしびしっ! > >ゼラス=メタリオムとリナは凍り付いた。 >ゼロスも突っ立ったまんま冷や汗を掻いている。 >フィリアとヴァルは紅茶を吹き出しむせ込んで、アメリアとゼルは絶望の表情を浮かべる。 >ナーガはいない。(笑) >その状態が3時間続いた。 > > 「・・・何があったかは知らないけど・・・強く生きなさい。帰って来たらお給料上げてあげるから・・・。」 >慰めモードのゼラス。 > 「・・・まあ・・・そういうことなら・・・いいや。あたしに危害がないってことはほんとだろーし・・・ねーちゃんも手は出せないだろうし・・・」 >リナはひとまず承諾した。 > > −ところで・・・部下S! >S:はっ!ここに。 > −よっくも余計なことしてくれたわねぇ・・・ >S:・・・? > −しんでこおぉぉぉぉぉいぃっ! >(LのとげつきハンマーがSの頭を直撃した!) > > ばしゃべぼおおおおん! > > −えー・・・琵琶湖は風景がすばらしいですねー。でも、赤潮(らしきもの)はどうにかしたほうがいいわよねー♪ >D:(冷や汗かきつつ小声で)S・・・成仏しろ・・・。 > −んっんっんっん・・・・なにか言った?部下D? >D:いやあの・・・っ!すばらしい笑顔でおもりくくりつけないでくださいっ!(滝汗) > > ばしゃあああああん! > > −さて・・・脱線してしまいましたが・・・本編へ。 > > 「ねえ・・・この方向からするとさぁ・・・沿岸諸国の方に行っちゃわない・・・?」 >リナがいう。カルマートの当たりは特に行きたくないのだ。 > 「カルマートにいきましょう!不自然な入り江があるらしいですし・・・見てみたいですから!」 >こどものよーにはしゃぐフィリア。 > ぶほっ!? >いきなりパスタを吹き出すリナ。 > 「どうかしたのか?」 >ガウリイが聞いてくる。 > 「・・・知らないんですか?その入り江作ったのってリナさんっていうもっぱらの噂ですよ。」 > 「ああ。その入り江には魚も寄り付かず、水草一本はえんらしい。」 >アメリアとゼルが交互に教える。 > 「おまえ・・・何やらかしたんだ・・・?」 >ガウリイの不信げなまなざし。 > 「僕的には聞かない方がいいと思いますよ。僕は見たことありますが・・・気配だけでもぉ気絶しそうでした。」 > −あらあらあら。 > 「以後あんなことはしないでくださいね。」 > 「できればね・・・。あの時は実験兼いらだちまぎれに一発ぶっ放したんだけど・・今はそんな風に扱おうなんて間違っても思わないわ。」 > 「なにやったんだおまえ・・・?」 >不審のまなざしのガウリイ。・・・人の話し聞いちゃいねぇ・・・ > 「いや・・・だから・・・その・・・依頼人が依頼料払えないってんで・・・」 >一同注目。 > 「うさばらしにあの当たりに呪文ぶっ放していいですかって聞いたらいいですって言ったんで・・・」 > 『おい。』 >嫌な予感がした一同。 > 「重破斬やっちゃった♪てへっ(はぁと)」 > 『あほかあああああああっ!』 >エキサイトする一同。 > 「どんだけ威力あるか知らなかったんだもんっ!」 > 「それ以前に常識をわきまえろっ!」 > 「ガウリイに言われたくないわぁーっ!」 > 「しかもいつのまに携帯食のパスタ食ってんだっ?!」 > 「まあまあゼル、落ち着いて。」 > 『おまえがゆーなーっ!』 >一同の声が街道に響き渡ったのだった。 > >************************************* >あれ・・・?カルマートだったっけ・・・?・・・・もしかしたら違うかも。 >違ってたら・・・・・ > ごめんなさい♪てへっ♪ > >さってと。L様大活躍ですね♪ >L:それはいいけど・・・もうちょっとこうミステリアスに・・・ >S+D:・・・ぜったい無理。(小声で) > あ。生きてた。さすがは魔王。 >L:・・・魔王の溺死って・・・なんかヤよね。(聞こえてなかったらしい) >S:カッコ悪すぎです。(胸をなで下ろす) >D:そうか?溺死より、ゼラチンによる窒息死の方が・・・ >L:そうねえ・・・ほかにも・・・ >(このあとひたすらカッコ悪いこと関係の話が続く) > えええっと。 > 皆さん熱中しちゃってるんで・・・今日はこの辺で。 > 次回からは・・・蚊なり事態がとんでもないです。 > 「これって無理なんじゃ・・・?」とかいう突っ込み。あったら言って下さい。 > かかさずへ理屈作って差し上げます。たぶん。 > それではっ! |
16222 | わかりやすい神託11 | ねじばな E-mail | 7/4-19:02 |
記事番号16217へのコメント でええええええっ! 最後まで仕上がったっ!という訳で、一気にやっちゃえ♪ ************************************* 「・・・え?」 とつぜん。あたりが闇に包まれた。 盗賊たちの気配もない。 「おや・・・リナさんここに来ちゃったんですか?困りましたねぇ・・・」 聞きなれた声がするが、どこにいるのか皆目分からない。 「何が困るのよ?ゼロス?」 「・・・ここ、精神世界ですよ。」 ・・・・・・・・・・・・・・ 「なんですってえええええええぇぇぇぇぇ!?」 「見てわかりませんか?現実にありえませんよ。こんな光景は。」 「目が見えないみたいなんだけど。・・・あ。肉体に頼るから見えないのかしら・・・?精神世界なんだから・・・内なる目を使えってねぇちゃんに言われたっけ・・・。」 (どういう教育指導なさってるんでしょう・・・?) リナの言動にいぶかしく思うゼロス。 程なく、リナにあたりの光景が見えてくる。 「しっかし・・・なんだっていきなり、あたしの盗賊いぢめの邪魔したあんたを捕まえようとして、こんなとこに出る訳?」 「僕が精神世界に潜り込んだ隙間に入り込んじゃったんですよ。それにしても困りましたねぇ・・・」 たしかに。今ので、リナと精神世界のつながりが濃くなった。リナにもわかったはずだ。この世界への入りかた、利用の仕方エトセトラ。 「今が夜で、皆が寝てるからよかったものの・・・戦いの最中だったら危なかったわねぇ・・・」 なぜかリナが感慨深げにうなずく。 「・・・リナさん・・・?」 「・・・だって、そうでしょ?多分、あたしのからだはもう人間じゃない・・・」 「気づいてらっしゃったんですか・・・?」 しばし、沈黙が走る。 「ならばー死ね!」 突然、あらぬ方向から攻撃魔術が飛んでくる。ー二人はすでにその場を離れてはいるが。 「へえ・・・ここだと魔術の特性がよく分かるわね・・・」 つぶやき、呪文を唱えはじめる。 神滅斬を。 ゼロスに目配せし、ゼロスがうなづいたのを見てから・・・二人は空間を渡る。 「神滅斬っ!」 「ばかな!?」 ばしゅうっ!中級の魔族はあっさりと滅びた。 一言をのこしてー 「なぜ・・その体で・・・実体を保っていられる!?」 その一言は、後に重大なことにつながる。たぶん。 「ねえ・・・なんでガウリイがここにこれる訳・・・?」 「さあ・・・あの時一緒だったからじゃないでしょうか・・・。」 「何の話だ?それより、ここどこだ?」 しばらくの後、リナを止めに来たガウリイが、リナの気配を察知して、本能で空間をねじまげて入って来たのである。 「ここ・・・精神世界なんだけど・・・。」 「ああ、本来魔族がいるとこだっけか?」 「そうです。普通、人間は入ってこれないんですが。」 「そっか。リナの最強の呪文のせいか。」 ・・・・おそるべし野生の本能。 「ところで・・そろそろゼル達が追いついてくる。戻った方がいいぞ。」 「そうね。」 ふいっ と空間から出て、着地する。 「さって・・・お宝巻き上げましょうか♪」 ちなみに盗賊たちはゼロスに向けて放った暴爆呪の巻き添え食らって倒れ伏している。 「りぃぃなぁぁぁ・・・やめろって。」 「なにいってんの!これをやんなきゃあたしたちの旅は成り立たないのよ!?」 自分がすでにヒトではないと自覚し、それなのに真っ直ぐ前を見る。 (だから好きなんですよ・・・あなたたちと旅をするのは。) ゼロスは、いつもの微笑ましい情景を見て(ガウリイがはたかれている)、心のうちでつぶやいた。 「やっぱりここだったか。・・・よくあきないもんだ。」 「リナさんっ!私も呼んで下さいって言ったじゃないですか!」 ゼルとアメリアがそれぞれにいう。 フィリアとヴァルはまだ寝てる。意外と図太いしんけーである。 ナーガはまたまたどっか行った。その方が都合いいけど。 「で・・・なんでゼロスがいるんだ?」 殺気をあからさまに向けるゼル。 「いえ・・・。少々厄介なことがありまして。」 「そ。異界黙示録の写本があってね。あたしの盗賊いぢめの邪魔したから取り合えずはたいたんだけど。」 「・・・だからっていきなり暴爆呪はやりすぎでしょう・・・」 ゼロスの突っ込みが入るが、感知するようなリナではない。 と。違和感が走った。 リナ、ガウリイ、そしてゼロスの体のうちから、突き抜けるような光がほとばしる。 ただ、その光は常人の目には見えなかったのだが。 「・・・なんか・・・いま、とてつもなく嫌な感じがするんですけど。」 宿に戻って、待ち構えていたのはフィリアだった。 「俺も、なんとなく違和感がある。・・・あんたたちに。」 ヴァルは、迷うことなく3人を指差す。 『・・・・・・・・・・』 三人は顔を見合わせ、沈黙する。 自分でも、分かっているのだ。もう、時間がない。 「さすがというかなんというか・・・。」 後ろ頭をぽりぽり掻きつつ、リナがつぶやく。 「どういうことだ?」 ゼルが、全員の気持ちを代弁する。 「そう言われてもなぁ・・・オレもわかんねぇし・・・。」 いたって気楽にガウリイ。 「じつはあたしも。あんたはわかる?ゼロス。」 「いえ。ぜんっぜんわかりません。ただ・・・」 『きっとあれに関係してる』 三人の声はものの見事にハモった。 「『あれ』ってなんですか?」 アメリアの突っ込みが入るのだが・・・いえる訳はない。前に死んじゃったときだ、などと。 結果。 「それはひみつです♪」 ゼロスお得意のこれをすることに決定。 「問題はあとどれだけもつかよねー。」 そしてリナが強引に話題をずらす。 「俺の予想だとどんだけ頑張っても・・・2ヶ月。」 野生の感を持つガウリイの言葉はかなり信頼が置ける。 「その間に冥王を倒せるかどうか・・・ですね。」 「ここんとこ音沙汰無しだから・・・近いうちに決戦ってことになるんじゃない?」 勝手に話を進める三人に、面白くなさそうな声を上げたのは、どこから来たのか、はたまたどこから聞いていたのか、ミルガズィアさんとメフィだった。 「詳しく説明してくれんか?」 「うおわっ!?・・・・び・・びっくりした・・・どこからわいて出て来たのよ。」 リナの反応にも、二人は厳しいまなざしで三人を見るばかり。 「おまえのうちからあふれる違和感は間違いなく魔の気配。ゼロスからも感じられるのはなぜかはわからんが・・・。恐れていたことが本当になったならば・・・」 後半は言葉にならないらしい。 「魔の気配・・・?」 「そっか。魔は魔でも魔族や瘴気じゃなくって、あっちの魔・・・ていうか闇の気配なんじゃない?」 自分が分かる魔の感覚と違うせいか、理解してないガウリイにリナが解説する。 「なるほど・・・・って・・・おおごとじゃあないですかそれっ!!」 珍しくゼロスがうろたえて大声を張り上げる。 「さけんでどうなることでもないでしょ。ミルガズィアさんは、あたしのうちに魔王がいるっておもったんでしょうけど。それならガウリイやゼロスもってのは不自然すぎるし、そう考えれば、ゼロスが言われたことも、誰に言われたかもすぐ分かるってもんよね。」 「だから。説明してほしいんですけれども?」 「まあまあ。メフィ。落ち着いて。目が据わってるから・・・。」 「つまり、まあ・・・冥王倒したときの副作用、みたいなもんね。」 「副作用・・・?」 「・・・いや・・・その・・・ちょっと・・いろいろあって。」 言葉を濁すリナに、ミルガズィアさんは、 「そういえば・・・どうやって冥王を倒したのだ?詳しく聞いてはいなかったが。」 「うっ!そ・・・そりは・・・その・・・」 注目する一同。 「みんなをひとじちにとられちゃったから・・・重破斬完全バージョンぶっ放して、暴走させた挙げ句、金色の魔王に体のっとられちゃった♪てへっ♪」 びっきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんんんんんんん! あたりが空気ごと凍り付いた・・・ まあ・・・無理もないだろーけど。 「あ・・・やっぱし凍っちゃった・・・。」 「実は僕、この事報告してないんですよねぇ・・・恐れ多すぎて。」 汗など流しつつ言うリナとゼロス。 「追求とかされなかったの?」 「赤眼の魔王様は自ずとわかっていらっしゃったようで、『なにもいうな。頑張れよ。』とだけおっしゃいました。」 −そういえばあの件の後始末ゼロスにやらせたんだったっけ。部下Sにやらせりゃよかった。 「あんときゃ成り行きとガウリイのこんぢょーで戻ってこれた訳だけど・・・また戻ってこられるとは限らないわけだし・・・完全版は使いたくないわね。・・・できるなら・・・」 その方が賢いわねー。でもあたしとしてはちょっぴりでもいいから自分で懲らしめてやりたかったりするんだけどね・・・。 「するってぇとなにか?おれたちの中からあふれようとしてる力は、とことん・・・ってことか?」 「とことんじゃなくて混沌だってば。」 「おや・・・・ゼラス=メタリオム様。聞いてらっしゃったんですか?って・・・おっと。」 いつのまにいたのか、ゼラスがその場でくずおれ、それをゼロスが抱き留める。 「だいじょうぶですよ。だいじょうぶですから。ちゃんと見分けさえすれば攻撃はされませんから。・・・その点冥王様は間違って攻撃しちゃってああなった訳ですが・・・。」 ゼラスは震えている。 ーそんなに怖がらなくてもいいじゃない・・・ S:誰だって怖がりますよ。ふつー。(ぼそっ) −あら〜♪ちゃんと這い上がって来たの?えらいわねぇ。じゃ、ご褒美にこれ上げる。 S:・・・? (L、Sに国防色のジュースを渡す。) −いーからのんで。 S:ごくごくごく。・・・・・・体が重くなった気がするのがそこはかとなく嫌な予感が・・・!(錯乱) −じゃーねー。(にっこり) (以下同文。) 「あああああああああああああああああああ。」 「ゼ・・・ゼロス落ち着いて。私は立ち直ったから頭抱えてうずくまらないで。ね?」 (なんかいま頭の中にあの方と赤眼の魔王様のやり取りが・・・っ!) 恐くていえる訳がないが黙っていられる訳もない。結果、少々錯乱してうめくことになったのだろう。 「うああああああああああああああああああ。」 「リ・・リナさんおちついてっ!何があったんですか・・・ってガウリイさんも頭かかえてどうしたんですっ?」 (見えた。おもいっきし見えた。) 『赤眼の魔王(様)って・・・哀れ・・・』 三人の口をついて出た言葉は、やっぱり一緒だった。 「・・・聞きたいような気はするけどこっちまで錯乱するようなきがするからやめとくわね(汗)」 「そうなさっていただけるとありがたいです(滝汗)」 未だにミルガズィアさんとメフィは凍っている。フィリアとヴァルにいたっては卒倒中。 ************************************* とりあえずひとくぎり。 もう私ってなんでこうおっちょこちょいなんでしょうとか思う今日このごろです。(意味不明) それでは、次回最終話です。 |
16223 | わかりやすい神託 最終話 | ねじばな E-mail | 7/4-19:10 |
記事番号16222へのコメント ハイ。とぉとぉ最終話です。 まあ・・・続くんですが。 とんでもなく急展開で終わっちゃいました。 まあ、許したって下さい。 ************************************* 「・・・・ねえ、なんか、魔族の気配がするんだけど・・・・。」 「とうぜんだろう。ゼロスやゼラス=メタリオムまでいたとあっちゃ。」 リナのつぶやきにゼルが答えるが、ガウリイの感はこう告げていた。 「・・・・ゼロス・・・・・これはまずくないか?」 「・・・まずすぎますよ。・・・・どうですか?ゼラス様。」 「・・・やられたわ・・・・ちょっとやそっとじゃ生き残れないでしょうね・・・・・。私としたことが!」 そう。ヘルマスターが本気で動いたのだ。 「残りの勢力全部つぎ込んで来たって感じね・・・。しゃーない。ガウリイ!ゼロス!あんたら『それ』つかえる?」 それ・・・すなわちあたしの力っ! 「おうっ!なんとかな!」 「・・・自ずと魔力増幅しちゃってます。」 「おし!じゃあちょっぴしあばれるわよっ!皆巻き添え食わないよーに防御に専念!いい?」 『ちょっとまてえぇぇぇぇっ!?』 「なによ?いそいでんだけど?」 まるでお出かけにでも行くような口調のリナ。 「どうやって防げって言うんだそんなもんっ!?」 ヴァルが一気にまくしたててくる。 「ヴァル・・・あんたが居るでしょうが。」 「へ?」 「ああ・・・なるほど・・・確か、エンシェントドラゴンの一族はどちらにも属さず、結構強力な力がある・・・ということから・・・自ずとわかりますねぇ。」 ゼロスの納得した声。 「ををうっ!?そういえば、混沌の力に近いんだったな。」 ヴァルがぽんっと手を打つ。 「あとは、攻撃と防御に分かれて、自分たち狙ってくるのだけプチ倒すこと。いい?」 『了解。』 その言葉を合図にしたかのように、いっせいに出現する魔族(反逆者)御一行! おしっ!勝手に少し暴走してやるっ! 「一番! リナ=インバース 竜破斬 of 金色の魔王っ!」 おっし!よくやったリナ!おまけに威力が数倍してあるぞっ! きゅどどどどどどどどどどどどどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんんんんんんんっ! 「っとわっ!」 「づげげげげげ。」 ゼラスとヴァルの声がする。予想外の威力に驚く声と、結界がもたないかもしれないという不安の声とが。 「おっしゃ結構減ったっ!」 「へえ・・・腕を上げたね。リナ=インバース・・・」 聞き覚えのある声がする。 「ようやっとのお出ましね♪ フィブリゾ君♪」 「いやー。助かりましたよ。一時はどうなることかと。」 「何せこのままじゃ一ヶ月もたんしなぁ・・・。」 リナ、ゼロス、ガウリイのめっちゃくちゃありがたがってる声。 「なんのことかな?」 ちょっと引きつつ減らず口を叩くのを忘れないフィブリゾ。 『・・・・・・・・・・・・・。』 知らん顔を決め込むまわり。 おいおいおい。 「いやぁ♪こちらにも事情がありまして♪」 にっこにこの笑顔で言っているが、実はその間まわりの魔族達が悲鳴を上げてのた打ち回っていたりする。もちろん精神世界からのゼロスの攻撃に対して・・・である。 ゼロス自身は小さな針ほどの本体を相手に送っているだけなのだが・・・あたしの力添え(暴走ともいう)で、上級魔族でもかなりダメージが来る。 「・・・・・?ゼロス、おまえ・・・・いつそんなわざを・・・・?」 ゼラスが気づくが、ゼロスは、 「暴走してるだけです。気にしないで下さい・・・・いえ。気にしてはいけません。」 「わかった。気にしないわ。」 冷や汗かきつつの会話に、ヘルマスターが吹き出した。 「あっはっはっはっは・・・。ゼラス、君、いつからそんなに物分かりが良くなったんだい?部下のいうことをおとなしく聞くなんて。それにしても・・・・これだけ被害を出してくれたお礼はしなきゃね。」 いって、結晶を虚空から引き出す。 「覚えてるよね・・・?これを壊すと、どうなるか。」 アメリア、ゼルガディスの二人は、 「・・・死ぬ・・・・はず・・・・」 「りなさん・・・がうりいさん・・・・・」 かすれた声でつぶやく。 それを聞いたまわりが、叫ぶ。 『リナ(さん)っ!ガウリイ(さん)!』 しかし。二人は、そんなことなど気にもしていなかった。 「それで・・・?あたしたちがどうにかなるとでも・・・?」 「あの時とは違うんだよ。オレも、リナも、ゼロスも。」 「・・・・ノーコメント。」 「・・・ふむ・・・ゼロス、そのノーコメントっていうのはどういう意味だい?」 「そのままです。違うっていえば違うし、違わないといえば違いませんから。・・・僕もまだあんまり状況についていけてないんですよ。急すぎて・・・。」 困った顔でいう。 「ま、いいけど・・・?じゃあ・・・そっちのお兄ちゃんの方から壊してあげるよ。」 「まった。あたしから壊してくんない?」 「おいおいリナ。何言ってんだよ。」 「三人同時の方がいいに決まってるじゃあないですか。」 「うんうん。もしリナだけだったら、止めなきゃならないしな・・・。」 「多分、これですよ。『処理』って。『とあることをきっかけにして直す』とかいってらっしゃいましたから。」 めっちゃくちゃほのぼのと・・・・緊張感すらなく、いう三人。 「何言ってるんですかっ!?」 「おいっ!?」 「なんのつもりだっ!?」 抗議の声が、あがる。 『これをもとにもどす(んです)。』 そういって自分を指す。 その一挙動で。 「頑張って下さい。」 「戻ってこいよ。」 「お土産くださいね。」 「まあ・・・殺してもしなんだろ。」 フィリア、ヴァル、アメリア、ゼルのつぶやき。 妙に和んで、お茶飲んで会話しつつ現実逃避に走っている、ミルガズィア、メフィ、ゼラス。 「お茶がおいしいわ・・・。竜族って、お茶を入れるのうまいのねぇ。」 「このお茶っぱは私のむらで作ってるんです。」 「当然のたしなみだ。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。いいんだろーか・・・・? とにかく。それを見て、冥王は切れた。 ・・・その部下は、すでに全員滅んでいる。・・・ガウリイの一閃させた斬妖剣から出た混沌の衝撃波で。 ぱきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃんん・・・・・・ 妙に長い余韻を残して、三つの結晶が割れる。 「・・・・・・・御愁傷様・・・・・・・・・。」 「自爆装置作動開始・・・・。」 「付近の皆さんは全力で逃げましょう♪」 それが。 三人の死にぎわの言葉だった。 言葉どおり、付近の生き物は非難し、なおかつ結界を張る。 「・・・・・・?」 冥王が首をかしげたその時。 先ほど壊した結晶の中から、混沌の力が溢れ出す。 同時、三人の被害者(?)の体が霧散し・・・いや。一度霧散し、再構成されはじめる。 「 −有を無へ・・・・ 無を有へ・・・・ われは純粋にして すべての母・・・・ 在りし日の姿は有か無か・・・ われに反逆せしわれの一部をわが混沌のうちに・・・ われを楽しませしわれの一部をうつしよに・・・ わが意志は・・・汝が意志の欠片にして・・・・ 汝が意志は・・・わが意志の欠片にして・・・・ 混沌の・・・子供たち・・・・ − 」 歌が・・・聞こえた。その間に、冥王は滅び、三人は完全復活した。 「りなさああああああああんんんっ!」 皆が駆け寄ってくる。 「うしゃああああああああああっ!完・全・復・活っ!」 「はあ・・・・。これで僕の今回の仕事は終わりですね・・・・」 「リナぁ・・・腹減ったぞ・・・・。」 その喧騒の中。声が響いた。 「まだ終わってなかったりするのよね〜♪」 びしびしびしっ!! 三人は、瞬く間に凍り付いた。 「なんっ!?なんで貴方がこんなとこにっ!?」 「何か・・・不手際でも・・・・?」 冷や汗垂らしつついう、リナとゼロス。 「・・・・。暇だから、あんたと一緒に旅しよっかなーって♪部下Sは当分溺死体の真似することになってるから(はぁと)」 もちろん、他の人も居るが、もう慣れたらしく、なんとか冷静になっているらしい。 「・・・・旅費は・・・・?」 「自分の分は自分で払うわよ。あ、盗賊いじめはいっしょさせてね♪分け前はいらない〜♪」 「それならいいわよ。」 「そうだな。今回いろいろ世話になっちまったし。」 そういう問題じゃないんだけどな・・・。ま、いいか。許可できたし。 「あ、ゼロス。あんた、この一行と一緒にいると面白いからいなさい。」 「御言葉のままに。・・・ま、確かにリナさんたちといるとあきませんしねぇ・・・・。」 「あの・・・私も同行してもよろしいですか?このところここの魔族は弱くって、回復ばっかりで暇なんです。」 「獣王・・・か。ま、いいわ。好きになさい。いいわね?リナ。」 「いいわよ。楽しそうじゃん?・・・ところで、なんて呼べばいい?」 「そうね・・・エルって呼んどいて。呼び捨てでいいわ♪あなたたち二人はね♪」 かくして。一つの事件は、終わった。 「さて・・・ミルガズィアさんとメフィは緊急会議開くとかって帰ったし・・・ゼルとアメリアもセイルーンに行ったし・・・フィリアとヴァルも帰ったし・・・どこ行く?エル。」 「なあ、俺の実家、一回帰ってみていいか?兄ちゃんと弟に顔見せたいし・・・。」 「なんで今更いうのよ・・・もっと早くに言えばいいのに。」 「わすれてた。」 あ、やっぱし。 「じゃあ、行き先は、ガウリイさんの実家、エルメキアのミプロス島ですね。」 ガイドブックなんぞ取り出しつつ、言うゼロス。 「ふむ・・・それでは・・・いきますか?」 『おうっ!』 ゼラスの問いに、最強の三人組みは、機嫌良く、返事したのだった・・・。 ★☆ 完 ☆★ ************************************* はい。とんでもない終わり方です。続くことばればれです。 私、これ、今日、ついさっき仕上げたんですよ。 ただたんにL様とリナの暴れるのがみたいだけだったりして。 書き始めたときは、こんなこと予想もしていなかったんですよね・・。 恐れ多いですよね・・・いくらなんでも。 まあ、ぼちぼち書いてくると思うんで、それまで、待ってやって下さい。 もし良ければ、ですが。 それでは、ねじばなでした。 |
16274 | Re:わかりやすい神託 最終話 | かお | 7/24-10:59 |
記事番号16223へのコメント こんにちは!やっと投稿できました!! 何度も失敗してて・・・。 楽しく拝見させていただきました! できたら次も読みたいです☆ では、期待してます☆ |
16328 | おおおおおっ!? | ねじばな E-mail | 7/29-10:09 |
記事番号16274へのコメント >こんにちは!やっと投稿できました!! こんにちはっ! >何度も失敗してて・・・。 >楽しく拝見させていただきました! >できたら次も読みたいです☆ >では、期待してます☆ おおおおおおっ!?なんか・・・「みち」のほうに気がいっててみおとしてたっ!ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃっ! あ、「みち」ってのは、「神託」の続きです。上にツリーあるんで、見てやって下さい。・・・・もうみたかな。 なんか大好評なんで。うれしいです。 レス、ありがとうございました。 また、おあいしましょうっ! |