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15827金と銀の女神33神無月遊芽 E-mail URL6/5-21:04


 遥かなる昔の物語
 剣と魔法の交わる世界のお話
 か弱き勇者は試練を乗り越え
 輝く光を手にする

 ↑意味なし詩。いや、たまには出だしを変えようと思って。
 というわけでこんばんは、神無月です。

 33章です。
 作者も意外な(おい)あの子が登場♪

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                      金と銀の女神
                    〜世界が始まるとき〜


  33章 女神の裁判 人の決断

 gold 一つの苦しみをこえて 一つの再会を果たした
   ねえ 苦しくても辛くても 貴方の気持ちを忘れないでね




   気付かないふりをしてただけなの。
   だって苦しいもの。

   見えないふりをしてただけなの。
   だって解らないもの。


「愛してる…」
セリオスがもう一度、その言葉を紡いだ。
アリアはぴくりとも動かずに、その言葉を頭の中で響かせていた。
だが、考えれば考えるほど頭が痛くなる。
考えれば考えるほど胸が痛くなる。
 だから、考えない。
『…黙れ。戯言を。それでも命乞いをしているつもりか?』
考えなければ痛くないもの。
「命乞い…なんかじゃない…」
ねえ、血塗れの貴方?何を言っているの?
解らないわ。
「好き…なんだ…君が……。
 君と僕が戦う運命でも……君が僕を好きでなくても……」
解らないわ。何の事?
どうしてそういう目で私を見るの?
どうして…?
『…私の心を乱したいならば、もう少しマシな嘘を吐くがいい』
「…アリア…」
…ううん、解ってる。
嘘じゃないのね。

      だけど
                                            信じたくないの
                                          信じちゃいけないの

『…もう少し楽しませてもらおうかと思ったが、気が変わった。
 狂言を吐く者は嫌いだ。すぐ楽にしてやる』
アリアの手に、剣のような、鞭のような、不思議な物体が現れる。
それは、セリオスの血を吸わんと真っ赤に輝いていた。
「アリア…」
『仲間への別れの言葉は、冥界で言うのね!!』
アリアが駆けた。
だが、次の瞬間驚愕する。
『なっ…』
セリオスが傷だらけのまま立ち上がり、剣も持たずに微笑んでいた。
そしてその口が、小さく動く。
アリアの頭の中で、いつか見た光景が蘇る。


                      『ただいま』
                      『おかえり』

             ―僕のところへ 帰ってきてくれてありがとう―

  『言うなれば約束なのよ』
                               『お兄ちゃん彼女出来たんだね』

                   『教えて 私は誰なの?』


  『貴方が何であろうと私には関係ない…』            『そんな問題じゃないわ!』


                     ―君を護りたい―

頭の中でリフレインしている誰かの声。

        『貴方は一人じゃないわ』          『大丈夫だよ きっと』



                    ねえ 貴方はだあれ?



                  『絶対にアリアを護るんだ!!』


『貴方にしか出来ないの ―――を 癒してあげて…』
                            『大切な人一人護る事が出来なかった』


                 『女神が悪魔に変わりやがった!!』

                   ごめんなさい ごめんなさい



          『貴方は間違いなく、少なくとも私にとっては、勇者なんだから…』



















                     「…愛してる…」

彼女の頭の中が、真っ白になった。



                   アイシテイルワ セリオス

『いや、黙れ、黙れ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「っアリア!?」
セリオスが彼女に手を伸ばしかけ…

   ぐさあっ!

暗転した。

『 ……え?』

感情制御が出来なくなった彼女が、自分の魔力を抑えきれなくなって、剣鞭がアリアの肉体を貫いていた。
『なに…これは……』
アリア自身、信じられないとでも言うかのように自らの腹部を見る。
手から腹部までカーブを描いたその鞭は、先端のほうで鋭い剣へと変わっていた。
自らの武器が刺さって、魔族特有の蒼い血をどくどくと流していた。
「アリア!アリア!!」
セリオスが慌てて駆け寄ろうとするが、アリアは必死の抵抗を見せて拒んだ。
『こっちに来るなぁ!』
「くうっ…!」
小さな雷の塊がセリオスの身体にぶつかった。
全身が痺れ、動く力がなくなってしまうと同時に、その衝撃が、忘れかけていた傷の痛みを思い出させる。
『こんな…こんな人間ごときの戯言に惑わされて、このような失態を見せるなんて…!』
手についた自分の血を見ながら、わなわなと震える。
『…勇者も倒せない、天界へも攻め込めない。使命を果たせないならいっそ!』
アリアが叫ぶと、剣鞭はその形状を変えて、完全な剣の形になった。
そしてそれを両手で掴むと、刃先を自分へと向ける。
 それを見てセリオスははっとすると、傷口を庇いながらも立ち上がった。
「アリア、やめろ!!」

『…私が望んだのは全ての破滅』

アリアはそう呟くと、その剣で、自らの胸を貫いた。
「―――っ!」
蒼い血が、空に舞う。


  いつまでも一緒にいたかった
  そう願っていたのよ?
  ねえ 狂っていたのは 運命と私
  どちらだったのかしら?


          ねえ セリオス
            うた
          私の詠唱は 貴方に届く?

  歌えば貴方に届くのならば
  私は貴方の為に歌うわ
  どうか 届いてね―


    もう 何も要らないわ だって
    私は 自分の望みを叶えたもの

    全ての破壊なんて 無理でしょう?
    貴方を殺すなんて 無理でしょう?

    なら…






               私が消えれば 私の中の世界は全て消えるわ…






「アリアぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
セリオスの絶叫が、闇の中にこだまする。
レイラを失ってから1滴も流れる事の無かった涙が、まるで滝のように溢れ流れていた。
 セリオスは放心したままアリアの元まで歩くと、その体の上に泣き崩れた。
紅い血と蒼い血が混ざりあう。
「アリア…アリアぁぁぁ!!」
「そんな…ひどいよぉ…」
「アリアさん…」
ルナがセリオスと同じように泣き崩れて、アイセラは溢れ出す涙を抑えきれずに、嗚咽だけは漏らすまいと口を手で隠していた。
ソードは、セリオスの姿をどこか自分と重ねて、その光景を見ないようにしていた。
「アリア…」
その時、アリアの唇が動いた。
『セ…リオ…ス』
「アリア!?」
セリオスががばりと起き上がり、差し出されたアリアの手をとった。
『セリオ…ス…聞こ…え…る…?』
それは、独白に近かった。
セリオスはただ頷いて、今にも消え去らんとするアリアの手を必死に握り締めていた。
『もう…私は…アリア・ルーン・アヴィスは死ぬわ…』
「やめてくれ…そんなこと、言わないでくれ…!」
そう言うと、アリアが一瞬だけ微笑んだ。
『いってきます…』
セリオスの瞳が、これ以上ないほどに見開いた。
「…いって…らっしゃい……」
その言葉が、彼女に届いたかどうかは解らないけれど。
いつか、おかえりと言える日が来るまで。

 彼の胸の中で、彼女は静かに瞳を閉じていた―。





 どれほどの時が経ったのか―
一瞬とも永遠ともつかぬ時間の流れの中で、腕の中で眠る彼女を見つめたまま。
胸の中にこみあげる悲しみを抑える事も出すこともせず。

「セリオス…気を落とさないで。
 アリアも、これが精一杯だったのよ…」
ルシェルが魔法障壁を解いて、セリオスの肩に手を置いた。
「……ああ…」
力なく頷くと、思い出したかのように自分の傷口を手で庇う。
「…こんなんで、戦えるだろうか―」

                        天使と…

アイセラが駆け寄って、傷の手当てをしようとしたその時
 凄い光の渦が、セリオスを取り巻いた。
「っ…!?なんだ…!?」
そしてその光はセリオスの身体を一瞬で癒し、淡雪のように消え去る。
皆が、その起こった出来事を把握できずにたたずんでいると、前方上空から凄まじい気配を感じた。
優しくて、あたたかくて、神秘的な…気配。
それは、セリオスの瞳の中におさまったときに、ふっと悲しく微笑んだ。
『お久しぶり…お兄ちゃん』
「レ…イラ…?」
宙に浮かんだまま話し掛けてきたエプロンドレスの少女は、間違いなく、死んだはずの彼の妹レイラだった。
 光か輝くオーラを身に纏い、いつもと同じ若草色のドレスを身にまとって。
そう、死ぬ前とまったく同じ格好で…
「ど…して……」
レイラは悲しげな笑みを浮かべたまま、何も答えない。
ルナ達も事の重大さを察してか、それとも、目の前の、まるで神とも言うべき気配をもつ少女に圧倒されているのか―一歩も動けずにいた。
『お兄ちゃん…ううん…勇者アレス・ロイ・シルヴァセントよ…。
 私は…この世界を創生し育んだ金の女神ファリカと銀の女神カーラです…』


目の前の少女が放った言葉に、対応できなかった。

「……え…?」

『私は、ファリカとカーラの魂が混同し、レイラという魂へ変わりました…。
 …遠い昔、私はこの世界から消えた―…だけどそれは、人に転生を果たすためだったのです…』
「何故…?」
本当に、何も解らない。
『私達は全ての存在を産み終えた後に考えたのです。
 私達は本当に、この世界に必要なのかと』

真実は、思わぬ形で手に入った。

『完成した世界には、本当に色々な存在がいました…。
 その時、私達が枠の外にいることに気付いたのです…。
 そして本当に、秩序だけが正しいのか。混沌のみを推すのが正しいのか。
 自分達の存在は、本当に、この世界に必要なのか。
 考えた時、おのずと答えは出ました。
 だから、女神の肉体を捨て、私達の魂は融合し、転生を繰り返し…
 今貴方の前にいる』

ルシェルが、表情を一片も崩すことなく、その語りを聞いていた。


『私達が望んだのは、女神のいない、人々が自分で自分の幸せを勝ち取っていける世界だったのです』


  女神は、世界を捨てたのかと思った。

『私達が女神の肩書きを脱ぎ捨てた後に世界が混沌としてしまったのは、正直考えていませんでした…。
 既にこの大地は、一人でも生きていける強さがあったから…』

  だけど女神の立場になって考えれば そうだったのだろう

『そして人に転生してみれば、平穏な幸せと凄惨な現実の板ばさみ…』

  女神達は信じていたんだ
  この大地を この空と海を
  天使も魔族も人間も―

『その苦しさに、私達はいつしか転生をしなくなりました』

  血にまみれた大地は 想像以上に苦しかっただろう
  人が一生を生きてるうちに どれだけ傷つき倒れる事か

『ですが、天使と魔族の一人が愛に芽生えた時に、私達は今一度転生しました。
 私達の特性をよく受けついた天使と魔族が繋がり、転生がしやすかった…
 それに、勇者を護りたいと思ったから』

  この広い世界の中で レイラに出会えたのはどれほどの確立なのか
  考えた事もなかったけど

『だから産まれて来た
 貴方と出会うために』

  今思えば 必然――――

『アマルズに殺された時に女神としての記憶が蘇り、もう人間には戻れません…。
 けれど、貴方を、そして、世界の全てを愛している事には変わりありません』

  僕に出会ってくれて、ありがとう。

『女神より…いえ、全ての存在を代表して頼みます。
 勇者よ、どうか、この世界を救って!!』
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
女神の言葉に反応を示したのは、以外にもアイセラだった。
「セリオスに頼むより、貴方方が天使長に会いに行ったほうが効果があるのでは?
 セリオスが天使長を倒すというのは、あくまで最終手段なんです…!」
『…確かにそうかもしれません。ですが、私は記憶が戻っただけ…。
 人として転生を果たすうちに、私の力は失われています…』
「では、先程の光は?」
セリオスの大怪我を一瞬で癒した光。
アイセラほども威力のある治療魔法が、そう簡単に唱えられるのか。
『先程の光は、私のただの祈りです…。
 私は世界を育んでいました。祈りの力だけで治療することくらいならできます。
 だけど…あの子は私には無理です…
 あの子の意志は、私にも止められないのです…。
 力を失った、人間の身体の中にいる女神などでは…』
天使長を、我が子を思い、涙を必死に堪える。


 自分の作った世界が壊れていく。
 だけど自分には何も出来ない。
 それは、どれほどの苦しみなのだろうか。


  絶対過ギル秩序ト 忠実過ギル混沌ノ中デ
  壊レタ 世界ヲ
  私達ノ判断ノセイデ 消エ行ク世界ヲ


 救ってみせるよ。皆の為に、自分の為に。
 だからどうか泣かないで。


  ドウカ 救ッテクダサイ…


 女神の生まれ変わりが僕の妹だなんてところが
 とても 不思議で とても 皮肉だけど


「”レイラ”、行ってくるよ」


 後書
 *セ=セリオス。ル=ルナ。ソ=ソード。ア=アイセラ。
セ「ぼーぜん」
ル「作者…こうきたか…」
ア「これはさすがに予想外です…」
ソ「伏線も張られてないのにいきなり女神として出てくるとは…」
*「ふっ、出演者を騙してやったぜ」
セ「…っていうか出演って?」
*「気にするな」
ル「それより今回やけに長くない?」
*「確かに横のスクロールバーは長いけど、サイズはいつもと変わんないよ?」
ア「…まあ、長いのはいつものことですけれどね」

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15866金と銀の女神34神無月遊芽 E-mail URL6/9-15:01
記事番号15827へのコメント

 神無月です。
 34話ですよ奥さん!(誰や)
 ラスボス登場←これは言っていいのか?

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                       金と銀の女神
                     〜世界が始まるとき〜


   34章 神に等しき王子の嘲笑

 silver 女神の祝福は 彼の人に
    どうぞ 貴方が希望に満ちて戦えますように…



 女神は判決を下した。
自分達が産み育てた者を護るために、いきすぎた混沌と秩序を正すと。
だが、その混沌と秩序すら自分の子供のようなもの。
彼女らがこの決断に、どれほどの悲しみを押し殺したのか。
それは彼女らにしか解らないだろう。
そう、例え彼女達がこの決断を出来ずに世界を滅びへと向かわせていても、誰も責められなかったはずだ。
 人間達は、彼女らに信用されすぎた。
だから彼女達は可能性という希望を信じて女神の存在を捨てた。
自分の手の離れた、愛しい子供達を、傍で見たくて人間になった。
だけど見えたのは、もっと悲惨なものだったんだろう。
 そしていつか転生をやめて、だけど、僕の為にまたレイラとして産まれて来た。
死ぬ瞬間に女神の記憶を取り戻したなんて言うんだから、皮肉なものだ。
「…女神達よ。貴方方の判断では、すなわち”あのお方”を倒すということ…。
 勇者とはいえ、天使を束ねるものにかなうのでしょうか?
 …魔界王は、最初から死ぬつもりでいました。だけどあの人は違う…
 勝てないかも、しれない…」
ルシェルの言葉に、女神が…レイラが、顔を俯けた。
『…正直解りません。
 ですがルシェル。貴方は私たちの考えに最も近い存在…
 私たちの思うことは、貴方の思うことです』
「解らない。でも…信じている…と?」
ルシェルの言葉に、セリオスが目を見開いた。
ルシェルはそれを見てふっと微笑むと、女神達に同意を求める。
女神は静かに頷いた。
『ルシェル。私たちが最後に生み出した人間達は、本当に未完全な存在でした。
 自然の、世界のサイクルも気にせず殺し、欲望に忠実で、身勝手で…でも……』
その瞬間の表情は、いつかのレイラの表情だった。
『天使より魔族より、人間が一番希望があった』
大人びて、苦しさも喜びも全て認知している表情。
とても我侭だけれど、とても賢い欲求を持っている。

   その使命故に意志を許されない天使。
   その欲望故に安息を求められない魔族。

   だけど希望さえあれば
   どんな世界でも 生きていけるはずでしょう?

『それに私は、一度は勇者の妹だったのです。
 …兄を信じたいという気持ちは、無条件なものでしょう?』
「レイラ…」
「女神様……」
セリオスとルナ達が、驚いたような、嬉しいような気持ちで女神の姿を見た。
そう、セリオスでさえ、女神と人間という枠をつくって話していたような気がする。
”レイラ”と呼んでも、違和感があった気がする。
だけど女神達は、女神である今も兄と思ってくれている。
『…信じています。勇者と兄を』
その強い意志のこめられた言葉に、セリオスは力強く頷いた。
「……ああ、レイラ」
「そうとなったら、さっそく天使長を倒しに…」
ルナが言葉を言い終わる前に。
「…残念だけど、私とセリオスだけで行くわ」
「ええっ!?」
ルシェルのその言葉に、ルナ達が驚愕する。
「ちょ、ちょっと!私たちだって戦えるよ!」
「そうです…!足手まといにだけはならないようにしますから…!」
「毒を食らわば皿まで。…ここまで来て何を言う!」
不満の嵐に、ルシェルはただ首を振るばかり。
「よく考えて。今無傷なのは私とセリオスだけ。貴方達はもうぼろぼろなのよ?
 それに女神に傷を治してもらったとしても、ルナやアイセラは魔力を使いすぎているわ。
 それでなくても、魔力を封じていた鎖の解けた私や、勇者に覚醒した状態になったセリオスとはLVが違いすぎる…このままではただの足手まといになるだけだわ」
「…」
3人が一様に押し黙る。彼女の言う言葉が最もだったからだ。
だが、感情としてついていけるかどうかと言えば…
結果的なセリオスやルシェルの身の危険を感じれば、身を引くしかないだろう。

「…解りました」

アイセラが辛そうにそれだけ言った。
「心配するなよ。この魔方陣で一気に天界までいけるし、ルシェルが一緒なんだ。
 …絶対、勝つよ」
役にたてない事に、ルナが少し涙を溜めるが、それを強引に拭い取ると、セリオスに叫んだ。
「絶対に帰ってきてよ!じゃないとぶん殴るからね!!ルナスペシャルをおみまいするからね!!」
「…それはちょっといたいな…」
苦笑する。
「生きて帰って来い。世界の滅びの危険がなくなった後も、することはたくさんある」
「…ああ、エルア国とかは、国の再建とかいろいろあるだろうし…
 他の地域も、魔物にやられたところが随分あるからね」
顔を俯けて。
「どうか…無事に帰ってきてください…」
「…大丈夫だよ」
微笑んだ。

   人はこんなに小さいのに
   最初はとても弱いのに
   どうして苦しみを知る度に 一歩前へ進めるのでしょうか?

「…セリオス、いきましょう。…大丈夫、天界は私が案内するから問題ないわ」
「……うん」
そうして、魔方陣の元へと向かう。
『…待って!』
女神の発した言葉に、セリオスは振り返った。
『……行ってらっしゃい』


   …ねえ お兄ちゃん 必ず帰ってきてね

        もちろんだよ

   本当に?本当に帰ってくる?
   絶対にいなくならない?
   お養父さんとお養母さんみたいにいなくならない?

   私…もう一人になりたくないよ…

        解ったよ…じゃあ…出かける時にはこうしようか

   なあに?

        必ず帰ってくると 約束をこめて…こう言うんだ


「…行ってきます」
その言葉に優しく微笑んだ女神は、セリオスの前まで移動し、そっと胸に手を触れた。
『…勇者に、女神の加護があらんことを』
その言葉が終わるや否や、セリオスの身体を突き飛ばして魔方陣の上に強制的に乗せたせいで、セリオスは「あっ」という暇も無かったけど。
 その言葉を述べた女神は、少しだけ照れたような笑みを浮かべていた。









 天界と聞いて、何を想像するだろうか?
何もないところ?それとも楽園?
だが目の前の光景は、全ての想像を裏切るものだった。
 雲の平原が果てまでも続くだけ。
何もないには足場が多すぎ、楽園には全てが足り無さすぎる。
だが、周りが眩く光り輝いていて、目も開けられないほどだった。
「…変だな。天使が一人もいない」
薄目をあけてかろうじて確保できた視界の中に、予想した姿はない。
だがルシェルは間の抜けてしまったセリオスとは逆に、緊張した面持ちだった。
「……大丈夫よ。私が移動の先の場所を指定して、天使長の前に設定しただけ。
 ここはさすがに、他の天使もよらないもの…」
ありあまるような魔力を持つルシェルだからこそ出来た芸当なのだろう。だが、感嘆する暇もない。
セリオスはそれを聞いて思わず震えた。
そう。恐怖は当然。それは、天使を倒すものとて同じこと。
「…僕に、出来るんだろうか…」
不安は、人が人である限りつきまとう。



                            だけど



「…大丈夫よ…だって…貴方は……」

   恐怖という闇があったからこそ…

ルシェルはすっと目を閉じ、そして微笑んで言った。
「貴方は、人間、なんだもの…」

   人は、希望という光に照らされた



 そう、希望はどんな闇の中でも、どんな強い光に当てられても消えない。
例え全てを奪われても…
「……ルシェル、天使長はどこに?」
『…ここだ』
「っ!?」
声のした方向を慌ててセリオスがむいた。
空を仰いだ視線の先に、金色に輝く存在があった。
ルシェルが硬い表情で、セリオスに説明する。
「…あれが天使たちをまとめるもの。絶対なる秩序」


蜂蜜色の短髪。黄金にも勝る金色の双眼。
そして、その1対の翼は、それそのものが金色に輝いていた。


「天使の王子”ミカエル”」


強い眼差しを向けるセリオスに嘲笑を浮かべると、ミカエルは翼を一度、羽ばたかせた。
『…天界へようこそ。混沌の泥に塗れし者よ…』


   …貴方は知っていますか?
   この世に本当に綺麗な存在など無い…

   もし いるとしても…


   綺麗な存在こそ 汚れて見えることを……


 彼は清らかさの代わりに
 何を失っているのだろう…


 後書
 *セ=セリオス。ル=ルナ。ソ=ソード。ア=アイセラ。
ル「ぶーぶー!」
ソ「どうして俺達がパーティーから外れるんだ!」
ア「訴えます!」
*「だって…人数多くて邪魔…」
ル・ソ・ア「なにい!?」
セ「まあまあ…それより今回は比較的短いね?」
*「前回の反動かなあ…これ以上進めるととぎれるところがなさそうだから…」
セ「…いい加減だなあ」

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15909金と銀の女神35神無月遊芽 E-mail URL6/11-22:09
記事番号15866へのコメント

 神無月ですv
 35話です…もう眠いのでこれ投稿して寝ますぅ…。

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                      金と銀の女神
                    〜世界が始まるとき〜


  35章 無垢なる女神よ 歩き出した人間達よ

 gold 長かった旅がようやく終わりを告げようとしている
   一人の勇者の紡ぎだした運命の糸が 静かに未来を映し始めた…


 セリオスとルシェルに緊張が走る。
それを見て、黄金の瞳が笑った。
『フッ…笑わせてくれる…。人間ごときと堕天使風情が、我の前に立っているとはな…』
「なんですって!?」
怒りを露にしたルシェルを、ミカエルは更に嘲った。
『怒るのは図星の証拠。という人間界の言葉を知らぬか?』
「そうは言うけれど、私の力を恐れて産まれて一年だった私にいちいち監視をつけておられた”天使長様”はどうなの?」
『私は天界を治めるもの…お前の力を恐れたりなどせぬ。
 それに、監視をつけていたら案の定お前は人間などにほだされ、堕天使になった。
 我の目が確かだっただけだ』
ルシェルの挑発もするりとかわして、余裕の、そして、見下した笑みを浮かべ続けるミカエル。
…その余裕はどこからくるのだろう。
魔界王を倒した勇者と、魔界王に匹敵するほどの力を持つ堕天使と対峙して…。
そう、セリオスの目から見ても、ミカエルの態度は信じられないものだった。
余裕があるとかないとかではなくて、最初から感情が揺れるということがないのかもしれない…。
 意志のない天使達の長。
統率のためだけに、唯一意志を許されている天使。
…いや、全ての天使から意志を奪った、”最初に生まれた天使”…。
だが、それも自分の考えを持っているというだけで、人間のような感情の持ち方はしていないのだろうか…。
それとも…?
『…それに、勇者はまだ半覚醒のままのようだな…?まだルシェルの方が強いと思うが…?』
勝利の笑みとも言うような表情を浮かべたミカエルに、セリオスが同じような表情を返した。
ミカエルが、疑惑の表情を浮かべる。
「心配無用」
そう言うと、愚者の剣を眼前に構えて、力をこめる。
「…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
『なっ…!』
セリオスの蒼青の髪が真紅へと変わっていく。
閉じられた瞳が開くと、それはミカエルと同じくらいの純度を放つ金色の瞳になっていた。
ミカエルの顔に、初めて”動揺”という感情が浮き出た。
「自分の持つ力もコントロール出来なきゃ、勇者なんて呼べないよ」
『バカな…いつ覚醒していたのだ!?』
その言葉に、セリオスが寂しそうに瞳を閉じた。
「つい、さっきだよ」


                         いってきます…
                        いってらっしゃい…



「…アリアが倒れた時に、自分の中から力が溢れ出してきたんだ。
 だけど、容易に抑える事が出来た。
 ……だから”勇者化”をしなかったんだ。
 …この力が、とてつもないものだということを感じたから」


  そう……この力は、アリア、君にもらったんだ


『くっ…』
セリオスの言う通り、彼の力をミカエルも感じていた。
彼の周囲は絶えず揺らめいて、その力が空間を圧迫していた。
今の彼なら、苦戦はしても、全力のルシファーを一人で倒せてしまうかもしれない。
その証拠に、持ち主に反応してその輝きを変える愚者の剣は、直視できないほどの輝きを放っていた。
「天使長ミカエル。世界を必要以上に束縛し、魔族の心の自由を奪った罪は重い。
 だが、殺したくは無いんだ…。
 もうこれ以上、世界を束縛して破滅へ導くのはやめてくれ…!」
『黙れ』
光がセリオスの傍で弾けた。
咄嗟に顔を反らすが、その頬から薄く血が流れていた。
『私は大天使ミカエル…この世界の安定がために生きている…。
 人間の戯言などに付き合う気は無い…』
「……そうか…なら…力づくでも、やめさせてみせる!!」
セリオスの闘志に呼応して、愚者の剣が輝く。
それを合図に、最後の戦いが始まった。




『…―――っ』
何か胸騒ぎを感じて、レイラはくるりと振り向いて空を見上げた。
空の暗雲はどんどん晴れていっていたが、その代わりに、全てを焼き尽くすほどの光で埋め尽くされていた。
 皆、既に魔界からは脱出し、外で戦っていたクロス達と合流している―こんな事態なので説明は省いたが、クロスもサリラもレイラの正体に気付いているようだ―ので、後は安全な場所まで移動して、セリオス達の帰りを待つだけなのだが…。
周りを警戒しながら進む騎士達を見て、ぎゅっと手を握る。
『何も、出来ないなんて』
「女神様…?」
鬱な表情のレイラに、ルナが心配して話し掛ける。
途端
『っ…!げほっ…』
「女神様!?」
ルナの叫びに、アイセラ達が駆けてきた。
「っ!?」
その瞳に映ったのは、地面に手をつき、苦しげに血を吐いている金髪の少女の姿だった。
レイラは皆を心配させまいと必死に咳を堪えようとしているのだが、逆に、その唇から流れる血は量を増すばかりであった。
「一体…どうして…!」
『…少し、無理しちゃったみたい…』
荒い呼吸を繰り返す少女を少しでも楽にしようと、アイセラは少女の上体を抱えて背中をさすってやった。
気休めでしかないことは、解っていたけれど。
『…女神の魂が宿っているとはいえ、一度は滅びた体…。
 傷を治そうと思って…ずっと休んでたんだけど…
 お兄ちゃんがルシファーと戦ってるのを知って…じっとしていられなくて。
 無理して、出てきたの…』
「………」
ソードが口を噤んだ。
少女の行く末を、知らず感じて。
『そんな顔しないでよ。
 私…もう一度お兄ちゃんに会えるまで、死んだりしたくないもの』


   モウイチドアエルマデ…


『…女神って何が出来るのかな…。
 自分で選んだことだけど、転生を繰り返して力を失って…
 本当に必要な時には何も出来ない』

   死んだ時に思い出した記憶…
   世界を創生するほどの力を持ちながらも、常に闇の中で二人で生きていた…。
   自分の手を離れた者達を見守る事しか出来なくて。
   愛しさと孤独で一杯だった。

そして記憶を取り戻したと同時に、生き返った…変な表現かもしれないけど、本当なら体から離れて転生するはずだった魂が抜けなくて、そのまま息を吹き返してしまった。
意識がはっきりしないまま…無意識で精霊界にたどりついて―ちなみに、生き返ってすぐに精霊界に行ったから、お墓は荒らしてないよ―眠って、身体を癒して…。
暫く経った時、とてつもない波動と、お兄ちゃんの声を感じて、目が覚めて。
まだ重い体だったけど、必死に祈って、お兄ちゃんの元まで行ったんだ…。

『ミカエルは…この世で最も力を与えられた存在…。
 どうしてお兄ちゃんを黙って見送らなくちゃいけないんだろう…』


  ドウシテナニモデキナイノ?


唇をぎゅっと噛み締めて、いたたまれない気持ちにただ涙する。
「…女神様、今は待つしかないよ…」
『………』
ルナの言葉に、レイラは頷く。
だがすぐに、自分の頷きを否定するかのように首を振った。
『だめっ!やっぱり、じっとしていられない!!』
「女神様!!」
姿がしゅっと掻き消える。
ルナの手の先にはもう何も無かった。
それを見て、わざとらしく溜息を吐くソード。
「…随分と騒々しい女神だな。じっとしていればいいものを…」
「……セリオスさんを信じてる。だけど、何も出来ない自分は許せないでいる…。
 …女神様でも、そんな気持ちになるんですね…」
アイセラの言葉に、ソードは苦笑した。
「人が一生のうちに、いや、幾度転生を繰り返したとて、一握りの真実と、少しの体験しか得られない。それは女神も同じことなのだろう。
 女神はひたむきすぎる。純真なものは大人になれない」
「でもさ、大人になんてならなくてもいいんじゃないかな?」
アイセラとソードの会話に、ルナが割り込んできた。
「純真だから、子供だから出来る事もあると思うの。
 大人って、今まで築いたものがあるから臆病だもん。
 臆病になって何も出来なくなるくらいならなりたくない。
 物分りがよくなって、なんでもかんでも理性的に判断したくない」
「ルナ…」
ルナはソードに返答の余地を与えぬように、にこりと微笑んだ後、また口を開く。
「ゆっくりでいいの。
 人生ってあっという間だけど、だからこそ大切にしたい。
 今だから出来ることをしたい。
 それをやり尽くしてからでも、大人になるのは遅くないもの」
彼女の微笑みは、相変わらず無垢で大人びていた。
彼女はまだ子供だが、精神的には大人を上回るほど成長している。
ソードは以前からそれを感じていた。
だからこそルナに魅力のようなものを感じているし、一緒に旅をしてきたのだ。
セリオスが、この戦いに決着をつけても、それは変わらない…。
「…待っているから、ゆっくり大人になってくれ」
「え?」
小さく呟かれた言葉に、ルナが小さなリアクションを返した。
ソードは聞こえるとは思っていなかったのだろうか。顔を紅くした後、ルナから視線を反らす。
「……なんでもない」
「………」
アイセラは二人のかけあいに思わず微笑みながら、ふと空を見上げた。
「(…セリオスさん…ルシェルさん…)」
勇者達の無事を想うと、知らず指を絡ませて祈っていた。




「…まったく…あっちはべたべたしてやがるな」
ルナとソードの様子を遠くから見ていたクロスが、顔をしかめながらそう言った。
 彼らは騎士隊やルナ達を―とりあえずはエルア国まで―誘導するのが役目なため、この集団の最先端にいた。
最も、騎士隊の数が多いのと、皆が皆、馬を持っているのではないため、移動はとても遅いのだが…。
そのためクロスはこの亀LVのスピードにいらつきながら、馬の上で悪態をつくばかりだ。
「そんなこと言わないの。ルナちゃん達、微笑ましくていいじゃない」
「どこがだよ」
どこか拗ねているようなクロスの言葉にくすりと笑いながら、サリラは馬の震動に身を任せている。
「魔物に脅えるような時代だからこそ、ルナちゃん達のような平和な一コマが尊いわ。
 セリオスがこの戦いに決着をつけても…まだこの世界が平和になっていくのには時間がかかるもの」
サリラの呟くような言葉に、クロスは口を閉じたままだ。
真剣な表情でその言葉を頭の中で繰り返すと、顔を俯けた。
「…サラ…」
「なに?」
言葉が途切れた。
「……俺、難しい事はわかんねえから、平和とか言われても何も出来ねえ…だけど…」
いきなり瞳の中に収まったその翡翠の瞳に、サリラは一瞬どきっとした。

「俺の力で何かが解決するなら、サラを護りたい」
「……っ」

いきなりの告白に、サリラの動きが止まった。
「クロ…『副隊長ーーーーーー!!』」
雰囲気もぶち壊して響いてきた兵士の言葉に、クロスはがくりと頭を項垂れたが、気を取り直して兵士に声をかけた。
「一体どうした?」
兵士が敬礼をする。
『はっ。エルア国が見えてまいりました。
 アイセラ様達の話通りに、壊滅しておりますが…』
「解った。とりあえず隊長の命令どおり、エルア国で駐屯しよう。どこか休めそうなところがあれば探しておいてくれ」
『解りました』
会話が終わると兵士はまた忙しそうに来た方向へ戻っていった。
そしてクロスはふうと溜息を吐くと、サリラに振り向いた。
「言っとくけど、冗談じゃないぜ?」
「…解ってるわ。クロスは嘘を吐けるほど器用じゃないもの」
「へへっ。さすがサラ。解ってるな」
サリラの言葉に満足したのか、クロスが満面の笑みを浮かべた。
「…それにしても、失恋の乙女の心の隙を狙うなんて、いつのまに憶えたの?」
「誉め言葉ありがとよ。まあ、返事は俺が聖騎士になった時にでも聞くから、せいぜい考えておいてくれ」
想いを告白できてすっきりしたのだろうか。何を言っても堪えないクロスを見て、サリラは深い溜息を吐いた。
「…聖騎士になるのは、まだ大分先そうだから、今でいいわ」
「っ!」
いきなり馬から上体を起こしてクロスに身体を預けると、その耳元で何かを呟いた。

 彼女の答えは解らないが、二人とも心なしか顔が紅かった。




   お兄ちゃん、ごめんね。
   私、お兄ちゃんの役に立ちたい…。
   迷惑でもいいの。
   一分一秒でも長く、お兄ちゃんの顔を見ていたいから…。


 後書
 *セ=セリオス。ル=ルナ。ソ=ソード。ア=アイセラ。
セ「…作者」
*「…なに?」
セ「36話で終わるといわなかったか?」
*「言った」
セ「この調子だとどうしても36話じゃおわらなそうだが」
*「大丈夫。36話が最終話で、別にエピローグを書くから」
ル「…悪あがきしてる」
*「あはは。でも確かにちょっとオーバー気味。予定ではもうセリオスとミカエルの戦闘が始まるはずだったんだけど」
ア「ええと…今回はなんだかカップリングを意識してません?」
*「うん。ソードとルナ。あとクロスとサリラね」
ソ「なぜいきなりあの二人がくっつくんだ?」
*「お母様の要望なのv」
セ「別にいいけど…それじゃあ皆さん。最後までお付き合いください!」
*「いやん、セリオスが立派になっちゃったー」
セ「悲しむなぁ!!」

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15952おめでたう!!(どんどんぱふぱふ〜)葵楓 扇 URL6/14-16:56
記事番号15909へのコメント


 お久しぶり!(汗)ホント、しばし音沙汰無しでゴメン。扇です〜。

 いやはや、超久しぶりに来てみたら! とうとう終りね!! すごいわすごいわ!!
 オリジナルで、ここまでしっかりストーリーができあがっていて、なおかつ35話も続けられるなんて!! 羨ましすぎ〜(*^^*)
 自分としてはルナちゃんとクロスさんがお気に入りです。ああ、もう魅力あるオリキャラばっかで羨ましいわ〜(>▽<)

 エピローグ、楽しみにしてますわっ!!
 そして次回作も!!(気が早い)
 これからも頑張れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜vvv

PS.HP作りました。御伽噺とリンクしても良い?(爆)今度遊芽ちゃんのHPにもカキコするので♪

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15953おかげさまでです!神無月遊芽 E-mail URL6/14-20:37
記事番号15952へのコメント

> お久しぶり!(汗)ホント、しばし音沙汰無しでゴメン。扇です〜。
 扇さん、こんばんはv
 お久しぶりかもですね…。

> いやはや、超久しぶりに来てみたら! とうとう終りね!! すごいわすごいわ!!
> オリジナルで、ここまでしっかりストーリーができあがっていて、なおかつ35話も続けられるなんて!! 羨ましすぎ〜(*^^*)
> 自分としてはルナちゃんとクロスさんがお気に入りです。ああ、もう魅力あるオリキャラばっかで羨ましいわ〜(>▽<)
 ああっ、そんなに誉め殺しにしないでください。
 私舞い上がってしまいます。
 ルナとクロスが好きですか。ありがとうございます、やっぱり自分の作ったキャラクターを魅力的と言っていただけると本当に嬉しいです。

> エピローグ、楽しみにしてますわっ!!
> そして次回作も!!(気が早い)
> これからも頑張れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜vvv
 はい、是非エピローグまでお付き合いくださいませ!
 次回作…ですか。ふっふっふっ、いいのですね…?(邪笑)

>PS.HP作りました。御伽噺とリンクしても良い?(爆)今度遊芽ちゃんのHPにもカキコするので♪
 リンク確認しましたvついでに私のHPの掲示板にも返信してますv
 リンクありがとうございますです。七夕過ぎたらこちらからもリンクさせていただきますね。

 それでは。
    神無月遊芽

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