◆−LegendMaster7 「鎮魂歌」−みてい(3/3-18:29)No.14029
 ┣電柱の影からこっそり♪ぱちり−あんでぃ(3/3-21:00)No.14032
 ┃┗Re:電柱の影からこっそり♪ぱちり−みてい(3/4-00:31)No.14049
 ┃ ┗足元に要注意。某物体踏みつけ警報発令中−みてい(3/4-01:06)No.14054
 ┣これが「格好良い」ということだ!−あごん(3/3-21:34)No.14034
 ┃┗どもども。−みてい(3/4-00:45)No.14050
 ┣すごいですぅ・・・・・・(←アメリア風で)−ゆえ(3/3-23:48)No.14047
 ┃┗収拾はつくんだろうな?(ゼル風)−みてい(3/4-00:57)No.14053
 ┣LegendMaster8 「琴線歌」−みてい(3/4-21:45)No.14060
 ┃┣悪の栄えた例しはなぁい!!!−ゆえ(3/4-23:20)No.14063
 ┃┃┗勝利はあたしのためにあるっ!−みてい(3/5-08:40)No.14064
 ┃┗↑誰の格言??−toto(3/5-17:07)No.14066
 ┃ ┗正義は必ず勝つんですっ☆−みてい(3/5-18:54)No.14071
 ┣LegendMaster9 「贈る言葉(前編)」−みてい(3/5-21:58)No.14076
 ┃┣可愛すぎます・・・−穂波(3/5-23:23)No.14081
 ┃┃┗犬化アメリア?−みてい(3/6-11:18)No.14084
 ┃┣前のお話にレスしないうちに・・・(汗)−あんでぃ(3/5-23:47)No.14083
 ┃┃┗これだけが取り得っす。−みてい(3/6-11:34)No.14085
 ┃┗そんなあなたにメロメロさっ♪−ゆえ(3/6-22:51)No.14095
 ┃ ┗めろり〜な♪(不明)−みてい(3/6-23:23)No.14097
 ┗LegendMaster10 「贈る言葉(後編)」−みてい(3/7-01:19)No.14099
  ┣シュクフクノハナタバ♪−ゆえ(3/8-01:44)No.14115
  ┃┗ぶ〜けニカンシャヲコメテ…−みてい(3/8-08:33)No.14118
  ┣お疲れ様でした!!−あごん(3/8-04:11)No.14117
  ┃┗ありがとうございました!−みてい(3/8-08:54)No.14119
  ┗糖分100パーセント!−砂緒(3/8-23:59)No.14149
   ┗カロリー表示はいずこ(爆)−みてい(3/9-00:20)No.14150


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14029LegendMaster7 「鎮魂歌」みてい 3/3-18:29


どもどもども。みていでございます。
最初に断っておきます、激重いです。ばりばりシリアスです。ギャグありません。
途中、地雷がたくさんありますが、みてい、ハッピーエンド好きなんです。
あと2話で完結です。早よほのほのらぶらぶまで行こう…(マジ切実)

ではでは、第7話、おつきあいください。
*********************************************************************

【鎮魂歌】


―――チャンスは必ず訪れる
―――誰何問わず平等に
―――だからこそ気をつけよ
―――目の前にぶら下がるものが自分のものとは限らない
               〔『ガイリア王宮青騎士団遵守要項』より抜粋〕
**************************

「代々、『光の剣』を保管していたのが、ここだ」

 思わず訊き返したあたしに、ガウリイはもう一度、ゆっくり言葉を紡いだ。
「でも…?」
『神聖樹(フラグーン)』がざわめく。
 雨が近い。匂いが変わった。
「でも?」
 ガウリイは聖木の造りだした不思議な空間に座り込んで。
「『光の剣』は、魔族よ。魔を吸収して成長するはずなのに、どうして…?」
「オレにもわからん」
 ぽつりと答えて、剣の刺さっていた痕にガウリイは触れた。
「この木だけ変に成長早かったとか、そういうことは無かった…はずだ」
 あたしはガウリイに寄る。
 彼の、いつも快晴の空を思わせる蒼の双眸が、今は降りだしそうな色を湛えて。
 目を逸らさぬまま、あたしはもっと距離を狭める。
 そして―――

 ぱあんっ!

「………リナ…?」
「何を怯えるの、ガウリイ=ガブリエフ。
 …あんたが昔、あたしと会う前に何をしてたかなんて問題じゃないのよ」
 両頬をあたしに挟まれたガウリイの目が大きく揺れる。
「あんたが話したいってんなら聞いてあげるわ。無理に話すことなんかない」
 ―――聞きたい。あんたの口から。何が本質か。
「何かに懺悔したいってんならお断りよ。そんなの自己満足だわ」
 ―――何に縛られているの?ガウリイ。
「リナ…」
「このあたしを見くびらないでほしいわね」
 彼の顔を捕らえた両手に力を篭め、あたしは目を逸らさぬまま、触れる。
 ―――あたしは初めて、自分からガウリイに唇を重ねた。
 見開かれるその目に宿る光が、じわりと広がる。
「あたしはね、一度信じた相手は信じきることにしてるの。
 ガウリイ。あたしの居場所を教えてくれたのは、あんたよ…?」
 ―――信じてるわ。ねーちゃんと同じくらい。

「そうだったな」

 引き寄せられる。
 力強く。優しく。温かく。
 あたしの周りを、金糸が包む。
 顔は見えないけど―――笑ってるわね?
 呟かれた声に、影はもう窺えない。

「聞いてほしい。うまく話せるか、わからんが」
「話すのはあんたよ。うまくなんて期待してないわ」
「ひでぇなぁ」

 軽口も、必要。

「ガウリイが、話して。わかんなくなったら、その場で訊くわ」

 他人から聞く話はもういらない。
 必要かどうか。
 判断するのは、ガウリイであり、あたし。

「最初、信じられなかった。ゼルの言ったことが。オレは、半分信じて、疑ってた」
 ぽつ。
 ぽつ。
「オレに帰郷を促す詩がある、ゼルはそう言った」
 村へ来てすぐランディさんと遭遇したから、ゼルと話したのはその前日。
 あたしが寝た後だろう。
「ゼフィーリアへ行こうと思ったときから、ここへ来ようと考えてた。けど、変わらずいてくれるとは思ってなかった」
 ぽつ。
 ぽつ。ぽつ。
「オレの親父が死んで、『光の剣』は継承者を失った」
 ガウリイの部屋にあった、一枚の肖像画。
 彼がおばーちゃん子だったのがわかる気がする。
 だってそっくりなのよ。
「使う、使わないはおいといて、誰が継ぐか。決めなきゃならなかった。
 …『光の剣』は、一本じゃないんだ」

「えっ!?」

 黙って聞こうと思ってたのに、あまりのことについ声が出てしまった。
「オレが使っていた『光の剣』、えっと、『烈火の剣(ゴルンノヴァ)』だっけ。あれとも一つ、『神聖樹(フラグーン)』とともに譲り受けたというのが、もう一本の『光の剣』。本当は別の名が付いてるのかもしれんが、オレは知らん」
 竜族から貰い受けた『神聖樹(フラグーン)』。
 魔族を忌み嫌っているあの種族が、『光の剣』と同じく魔族を元とする武器を所持しているとは思えない。
 だとすると、竜族が創り出した武器―――?
「オレが使うようになるまで、けっこう長い間あの剣は使われなかった」
 ぽつ。
 ぽつぽつ。ぱたっ
 自らの重みに耐え切れなくなった雨粒が葉から落ちる。

「リナ。オレは、そのときまで『光の剣』は寝てたんじゃないかって気がする」
「寝てた?」
 
 魔を吸収する聖木と、異界の魔王の創り出せし武器。
 相反するもの。
 決して並ぶこと無きはずのものが、実際こうして場を共にしていた。

「寝て、力を蓄えてたんだ。そのときまで」
「力を蓄えて…?つまり魔を溜め込んでたってこと?」

 ガウリイは無言で頷く。
 あたしの作った光がだんだんと弱くなる。
 雨音が強くなる。
『光の剣』が自らを封じていたのか、それとも別の要素が係わったのだろうか。
 だとすると、『神聖樹(フラグーン)』は…?

「寝て、ここから抜かれたとき、―――目覚めた」

 魔である己に滅びを齎す存在、『神聖樹(フラグーン)』。
 本来すべての滅びを望むはずのその『光の剣』は、人間でも扱えるように干渉され、そのベクトルが狂ったのかもしれない。
 この形態をとらざるが得ないからこそ、ここで養分とされるよりも再び使われるようになるそのときを待った。
 ―――自らを使い、滅びを撒くものを迎えるために。
「リナ…?」
「何でもないわ。続けて」
 自分の推測に畏怖を覚えた。
「震えてるじゃないか」
「寒いのよ。離さないで」
 ―――離れないで。
「……あの黒い剣、覚えてるか?えっと何だっけ、単純な名前の魔族が使ってたやつ」
 ガウリイの胸の鼓動が、早鐘のようで。
「あの剣に触れた奴が、デーモンに変化した」
 シェーラのドゥールゴーファ、か。
 覇王将軍が自ら創り出した魔族であり、武器。
 うかつに触れようものなら、たちまち魔に呑まれる。

「あれと同じようなのを、見たことがある」

 魔に呑まれた者。
 自ら望んだ者。
 共同戦線を張った者。
 あたしはこれまでにさまざまな相手にぶつかった。
「めちゃくちゃ嫌な予感がして、あの日オレはここに来た」
 魔力で作った明かりはすっかり消えてしまった。
「着いたとき、『神聖樹(フラグーン)』が輝いて、きしんだ」
 ガウリイはあたしの肩に顔をうずめる。
「気がついたら、顔に血がついてた。飛びのいたオレのいたその場所で、あいつは笑ったよ」

 ―――『見つけた』。

「あいつって…?」
「テラ――弟だ」

 刹那、苦しいほどに腕に力が篭められる。

「剣圧に耐え切れなかったのか、テラは刀身が弾けて柄だけになった剣を捨てて素手でかかってきた。異形になったわけでもない、姿かたちはそのままなのに、…それだけだった」
 もはや、テラの自我は崩壊してしまってたんだろう。

「逃げ場の無くなったオレは、手に触わったのを無意識に握り締め、振り抜いた」

 ―――『神聖樹(フラグーン)』は、鞘の役を果たしていたのではないか。
 鞘から放たれたとき、その刃を現したとき、『光の剣』は溜め込んでいた瘴気を一気に吐き出した。
 そして『神聖樹(フラグーン)』は発光、急成長し、そこにいたテラは魔に呑まれてしまった。

「駆けつけてきたランディは、オレに待てと言った。自分に任せろと言った。
 …オレは、逃げた」

 感情の篭らない、いや篭められない声。

「初めて魔族と戦って、自分から『光の剣』を使って。霧みたいになって消えてく様が…重なって。
 魔族と化した者が土にすら還れないと知ったのは、そのときだ」

 雨は降り続く。
 ―――あの腰巾着Aはこのことを匂わせていたのではないか。
 客観的に見れば、そうかもしれない。
 そのときのガウリイがどんな気持ちを抱いたか、想像はできても理解しきるなんてできない。
 でも、わかることもある。
 あの戸惑った表情も、警戒心も、アメリアに見せた優しさも、全部本物。
 それを思うと、あの腰巾着Aにどす黒い感情が湧く。
 
「ありがとう―――半分は、背負ってあげるわ」

「え…っ?」
 明かりを燈しなおすと、きょとんとした表情のガウリイ。
「何度も言わせないでよ。あんたが言い出したことよ」
 もしかしたら、一生言いたくなかったことかもしれない。
 言わずにいられたことかもしれない。
「覚えておいてあげるわ」
 ―――ありがとう、話してくれて。
「覚えておいて。あたしが背中を預けるのは、ガウリイ、あんたしかいないのよ」
 ―――ここに、『本質』がある。
「ひゃっ」
 唐突に引き寄せられる。

「……その言葉が欲しかった。サンキュ、リナ」

 その笑顔はあたしが思わず見惚れるほどかっこよくて。
 その瞳に迷いは無くて。
 これこそが、ガウリイ=ガブリエフ―――

 ざざざざざざざざざざわざわぁっ

「!」
 突然、『神聖樹(フラグーン)』がざわめき立つ。
「数が、多い…」
 瞬く間に凄腕の剣士へと変貌したガウリイが舌打ちする。
 その表情からあたしは急ぎレグルス板を取り出す。
「ゼル、アメリア、聞こえる?」
 あたしは余計な声が漏れないように慎重に呼びかける。
「もしもし?ゼルガディス?アメリア!?」
「リナ?」
 あたしの剣の鞘を被せ光を消したガウリイが訝しげな声を出す。
「つながらないわ」
 レグルス板から聞こえてくるのは耳障りなノイズばかり。
「あっちでも何かあったかもしれない」
 視線を交わすことなくあたしたちは身を翻した。
 あたしは翔風界で上へ。
 ガウリイは重力に任せそのまま下へ。

 がざぁっ

 空へ出たあたしは新たな呪文を唱える。
「『光明(ライティング)!』」
 持続時間ゼロ、光量最大の光を炸裂させる。
 あっちに何かあったならこっちの異変も察知してくれるかもしれないが、連絡妨害によるものだったらこっちの状況を知らせなければならない。
 無論、敵にも居場所がばれてしまうが、やむを得ない。
 …………多い!!
 光に浮かび上がった人数はざっと見ても30人以上。
 その中心に、ガウリイがいる。
 集中して短時間に雨が降ったせいか、地面がぬかるんでいるらしい。敵も動きにくそうだが、ガウリイさえも動きが鈍い。
 と、ガウリイが雑木林の方へ進路を変えた。
 あたしは気配を消して林を先回りし呪文を詠唱、タイミングを待つ。

「『烈閃槍(エルメキア・ランス)』ミストっ!!」
 ぱうっ

 ガウリイがすっと身を返したその瞬間を逃さずあたしは呪文を放つ!
「が…」
「へやぁ…」
 乾いた破砕音と同時に薄緑の魔法弾は霧状に弾け、まともに浴びたやつらがばたばたと倒れる。
 人間相手に普通に使えば極度の神経衰弱状態を引き起こすが、分散させたこの状態では広範囲になる分効果は薄い。
 って言っても、当分は起き上がれないし後ろから来るやつらの足止めには十分!
 あたしはガウリイと背中合わせに立つ。
「よっリナ」
「はぁいv」
 ―――あたしたちに勝てると思ってんの?
「く、くそっ。噂は本当だったのかっ」
 苦々しい表情で悪態をつくヤラレ役その1。
 …どーやら、あの噂を流さなくても、すでに流れてるらしい。
 嬉しいやら、悲しいやら。
「ほら、来ないの?」
「挑発すんなよ…」
 髪の毛ほどの隙も無いあたしたちを囲んで膠着状態が続く。

「でえええええやああああああああっ」

 緊張に耐えられなくなったのか、一人があたしたちに向かって飛び込んでくる。
 それにつられるように一斉に人の輪が縮まる。
 が。
 すでに呪文詠唱は終えている!
「『雷撃破(ディグ・ボルト)』!」
 びばしぃっ
 雷をその身に浴び、あたしの視界から敵は消える。
 残りはガウリイがすべて仕留めた。
 油断せずあたりの気配を探る。
「…………千客万来だな」
「よくそんな言葉知ってたわねv」
 足場の悪いこの場を離れ、相手と距離をとる。
 途中来るやつもいたが、ものの数ではない。
 あまりのしつこさにでかい魔法一つぶちかまして終わらせたかったが、ガウリイの故郷の地形これ以上変えるのは、とステキな誘惑を断り続けている。

「イヤッホウ!おれたちゃ運がいいぜ!!」

 はぁ。
「何がそんなに運がいいのかしらぁ?」
 敵の数もかなり減り、雑木林をそろそろ抜けようとしてた頃、ヤラレ役その…いいやめんどい。そいつは現れた。

「少なくとも家襲ったやつらよりは運がいいぜ。『金色』はこっちにいたんだからなぁっ!」

「何ですって!」
 家にはゼルとアメリアがいるが、ランディさんやシャルレさんもいる。
 もしあたしたち以上の数でかかられたら…!
「家には、何人向かった?」
 あたしですらぞっとするようなガウリイの声。
 真っ向からぶつけられたそいつは、瞬きすらできない。
「答えろ」
「し、知らねえよっ!他人のことなんかいちいち構ってられっかぁっ!!!」
 無様にわめき散らすそいつは、ガウリイが剣を引くとへたり込んだ。
「戻ろう」
 ガウリイはさっきの声が信じられないくらい静かな声であたしに促した。
 あたしも彼に続こうとして、

「っっっったばれえええええいっ!!」

 背中に叩きつけられる殺気!
 狙うは!!

「ガウリ…イ…」

 どさぁっ

「ガウリイ…」

 表情も、殺気すら消して。

 ガウリイはそこに佇んでいた。
 ―――傭兵時代の彼を、垣間見た気がした。

「行きましょう、ガウリイ」
 あたしの声に、彼のまとう存在感というか雰囲気に表情が還る。
 差し出した手にガウリイの手が重なろうとしたそのとき。

「リナ」
「わかってるわ」

 あたしたちはそろって一方向へ目を遣る。
 そこに立っていたのは。

「行かれては困るんだがね」

 ―――ジャイル。

                                  /続/
*********************************************************************
お、おつきあいいただけてるかしら…。見捨てないでくださいね。

『光の剣』と『神聖樹(フラグーン)』との関係ですが、なんとなぁくでもわかっていただければ幸いです。
説明する人がガウリイで、リナはそれを手掛かりに想像をしてく形式なのであいまいな部分もままあります。わざとあいまいにした部分もありますが、多少ならお答えします。のちに某方が説明してくれる部分もあるんですがv
名前付オリキャラその3、テラ。ちびっとしか出てきませんが、実は中心人物かもしれない…。

ではでは、是非是非最後までご贔屓いただけますよう…
みていでございました。多謝。




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14032電柱の影からこっそり♪ぱちりあんでぃ E-mail 3/3-21:00
記事番号14029へのコメント


こんばんわ!まだ親には試験前だって事は内緒vのあんでぃです。
みていさんはいかがお過ごしですか?
私は今父さんがケーブルで見ている『銭形平○』のOPの歌詞に衝撃を受けています。まぢびっくりです!(←一度聞いてみてくださいませ)


今回のお話でリナちゃんがガウリイ君を叩いているのを見てびっくりしました!!スリッパでツッコムことはあってもあんなふうに叩く事ってありませんから。あんまり。
さりげなく自分からちゅーvするところがす・て・きv


それにしても私の前回のレスの疑問はここのお話で晴らされましたv
『光の剣』は言われてみたらドゥールゴーファとゴルンノヴァって『同じ』って感じがしますね。
もちろんゴルンノヴァの方が明らかに力は強いでしょうが。
はう・・・(感動のため息)もともとある設定からさらに広がるこのお話、すごいです!さすがみていさん!!


>お、おつきあいいただけてるかしら…。見捨てないでくださいね。


見捨てるなんて、そんな事をする訳無いじゃないですか!!
それどころか、家の近くにある電柱の影に気をつけてくださいね・・・・(にやり)ふら○でー又はふぉ○かすの記者が張ってるかもしれませんからv
もう有名人は辛いですねえv(うりうり)


>『光の剣』と『神聖樹(フラグーン)』との関係ですが、なんとなぁくでもわかっていただければ幸いです。


フラグーンがまだガウリイ君の実家にあるならば、ブレスブレードもまだあるんでしょうかねえ?
あれはサイラーグのフラグーンにのみ、一家(?)に一本だったのでしょうか?


>説明する人がガウリイで、リナはそれを手掛かりに想像をしてく形式なのであいまいな部分もままあります。わざとあいまいにした部分もありますが、多少ならお答えします。のちに某方が説明してくれる部分もあるんですがv


ガウリイ君、光の剣が手元から離れてから賢くなっております!!
やっぱり一部でささやかれていた光の剣は知能を吸い取るという説が正しい事が証明されました!!
某方・・・・ううむ、女性か、男性か、それとも雌雄同体(?)か・・・・?
一体誰なんでしょうか?気になっちゃいます!!


>名前付オリキャラその3、テラ。ちびっとしか出てきませんが、実は中心人物かもしれない…。


光の剣・・・・もしや今回悪役ですか?(何を今さらなのかもしれない)
テラ、って言う名前には何か由来があるのでしょうか?ちなみに私の名前の決め方はもっぱら英和辞典か、キーボードのめちゃ押しです(汗)
次回もテラ君は出てくるのでしょうか?気になります・・・・・


>ではでは、是非是非最後までご贔屓いただけますよう…
>みていでございました。多謝。


うう・・・あと2回で終わってしまうとのことなのですが、寂しいです・・・
番外とかありますかね?ありますか!?(をい)やったー!!楽しみにしています。

私のお話のほうは最近手付かずです(汗)うーん長いお話を考えすぎてしまった・・・
とりあえず目先の目標は、学年末試験です。この前のテストで順位百人抜かれという大偉業を成し遂げてしまいまして(滝汗)
これにはさすがにあんまり成績にうるさくない私の親も『これ以上落ちたらさすがにパソコン触るの禁止』という風に言ってきました(当たり前だ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・がんばります。
なんだか私事のいっぱいなレスでどうもすみません・・・
それでは、次回を楽しみにしています!!あんでぃでした。

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14049Re:電柱の影からこっそり♪ぱちりみてい 3/4-00:31
記事番号14032へのコメント

>こんばんわ!まだ親には試験前だって事は内緒vのあんでぃです。
>みていさんはいかがお過ごしですか?
こんばんは。みていは…ん〜、まぁ、似たようなもんです(と笑って誤魔化す)
>私は今父さんがケーブルで見ている『銭形平○』のOPの歌詞に衝撃を受けています。まぢびっくりです!(←一度聞いてみてくださいませ)
えっと、人生楽ありゃ苦もあるさ、お池にはまってさぁ大変♪…曲がごっちゃになった…
男だったぁら 一つにかける〜 かぁけて もぉつれーたぁ 謎を解くぅ♪
誰が呼んだか、誰が呼んだか銭形平ぃ○〜♪ 
花のお江戸は八百八町おおおおん 今日も決ぃめての 今日も決ぃめての 銭がぁ飛ぉぶ〜♪
……みていが覚えてるのこれなんですけど、何をびっくりされたかわかりません…

>今回のお話でリナちゃんがガウリイ君を叩いているのを見てびっくりしました!!スリッパでツッコムことはあってもあんなふうに叩く事ってありませんから。あんまり。
>さりげなく自分からちゅーvするところがす・て・きv
入れてやろうとけっこう最初に思ってたシーンですが、書いていくうち、なんだかガウリイが弱くなってしまったので、喝入れていただきました。
最初はちゅうだったんですが。

>はう・・・(感動のため息)もともとある設定からさらに広がるこのお話、すごいです!さすがみていさん!!
恐縮です〜。

>見捨てるなんて、そんな事をする訳無いじゃないですか!!
>それどころか、家の近くにある電柱の影に気をつけてくださいね・・・・(にやり)ふら○でー又はふぉ○かすの記者が張ってるかもしれませんからv
>もう有名人は辛いですねえv(うりうり)
有名なんですか?いや〜ん。
みていの近所は落ちている動物を拾って買うことになぁんの抵抗も無い地域なので、下手に留まってると誰かに拾われますよ〜。

>フラグーンがまだガウリイ君の実家にあるならば、ブレスブレードもまだあるんでしょうかねえ?
>あれはサイラーグのフラグーンにのみ、一家(?)に一本だったのでしょうか?
「本来、フラグーンには吸収した瘴気を浄化するだけでなく、バランスをとるため何らかの形で吐き出す能力がある」ということだけ今は残しておきますv

>光の剣・・・・もしや今回悪役ですか?(何を今さらなのかもしれない)
言われてみたら、悪役ですね。おもっきし。
>テラ、って言う名前には何か由来があるのでしょうか?ちなみに私の名前の決め方はもっぱら英和辞典か、キーボードのめちゃ押しです(汗)
>次回もテラ君は出てくるのでしょうか?気になります・・・・・
テラの名には全然意味がありません、と言ったらみもふたもないのですが、名前を新たに付けることが何より苦手なみていのこと、どっかに元ネタが転がってるはずと考えたら、某メガテンのテラと○ナ。偶然某おねーさまと同じ言葉が出てきちゃいましたが、まったく関係ないっす。
テラの以降の出番は…無い、です。おそらく。

>うう・・・あと2回で終わってしまうとのことなのですが、寂しいです・・・
>番外とかありますかね?ありますか!?(をい)やったー!!楽しみにしています。
番外…ですか?ネタがどっかに落ちていれば書くかもしれないです。
>>とりあえず目先の目標は、学年末試験です。この前のテストで順位百人抜かれという大偉業を成し遂げてしまいまして(滝汗)
「抜かれ」はやばいでしょう。
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・がんばります。
気張ってください。みていもいー加減本腰入れんとなぁ…(ちと遠い目)
>それでは、次回を楽しみにしています!!あんでぃでした。
ありがとうございました!作者をも敵に回したあの男がけちょけちょになる話になる予定…いや、します。
どうぞおつきあいくださいvみていでございました。多謝v

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14054足元に要注意。某物体踏みつけ警報発令中みてい 3/4-01:06
記事番号14049へのコメント

いやぁ、ちょっとタイトルに味気無さが…(素直に直し忘れたと言え)
ついでに文もちょっと訂正を。
>最初はちゅうだったんですが。
ちゅうだけだったんですが、が正しい文章です。

これだけじゃかーなーり、寂しいので着目点というか予告みたいなのを一つ。
ずばり、『もう一本の光の剣』です。
登場決定してます。ある意味もう登場しちゃってます。

ではでは、どうぞ以降の話もご贔屓に賜りたく。
みていでございました。

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14034これが「格好良い」ということだ!あごん E-mail 3/3-21:34
記事番号14029へのコメント

こんばんは〜〜!あごんですっ!

うぅぅぅ(嬉泣)!!
リナがっガウリイがっ!!
かっこいいですっっ!!
まさしく、私の中にある「イイオトコ・イイオンナ」の典型ですよぅっ(><)

フラグーンなんかどーでもいーや(をい)。
光の剣?なにそれ(待てコラ)。

私にはみてい様の書かれるガウリナがあればそれでいいです(笑)。

冗談は置いときまして、テラ君、が何か重要な鍵を握っているんですね?
ううっ!気になります!!
家にいるゼル達もどーなってるのか!?
ところで、シャルレさんの兄ってひょっとして・・・。
だからリナの紅茶も半分だったのですか?

様々な謎を鮮やかに残したこの話!!
続きを楽しみにお待ちしておりますvv

ところで・・・。
凄い速筆ですよね、みてい様。
見習いたいです〜〜〜〜のあごんでした!

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14050どもども。みてい 3/4-00:45
記事番号14034へのコメント

>こんばんは〜〜!あごんですっ!
こんばんはっみていですっ!

>うぅぅぅ(嬉泣)!!
>リナがっガウリイがっ!!
>かっこいいですっっ!!
>まさしく、私の中にある「イイオトコ・イイオンナ」の典型ですよぅっ(><)
そう言っていただけるとすっごく嬉しいですっ(感涙)
>フラグーンなんかどーでもいーや(をい)。
>光の剣?なにそれ(待てコラ)。
そ、そりはちょぉっと困るかも…。
>私にはみてい様の書かれるガウリナがあればそれでいいです(笑)。
>冗談は置いときまして、テラ君、が何か重要な鍵を握っているんですね?
…冗談だったの?きゅうっ(泣)
>ううっ!気になります!!
テラ、予想外の反響にちょっとみてい驚いています。今回の話の大元を作ることになったことには違いないんですが、うう〜ん。
>家にいるゼル達もどーなってるのか!?
>ところで、シャルレさんの兄ってひょっとして・・・。
>だからリナの紅茶も半分だったのですか?
シャルレの兄、誰を想像されましたか(わくわく)
>様々な謎を鮮やかに残したこの話!!
>続きを楽しみにお待ちしておりますvv
謎をすべて処理できるかが問題。

>ところで・・・。
>凄い速筆ですよね、みてい様。
気分屋なもんで、その気になったときに一気に書かないと頓挫しかねないので…。

ありがとうございました。
最初は「指輪の文字」だけだったのに、何故にここまででかい話になってしまったのやらと驚いているみていでございますが、今後もぜひおつきあいをv多謝v

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14047すごいですぅ・・・・・・(←アメリア風で)ゆえ E-mail 3/3-23:48
記事番号14029へのコメント

こんにちは、ゆえです。
いや、毎回の投稿ペースの速さとこの内容の濃さに関心よりも、崇め奉り御利益受けたいなと・・・・・すごいです。みてい様

そしてこの設定も凄いです。
フラグーンを『鞘』なんて思いも寄りませんでした。さらに『光の剣』がもう一本。
これってよく通販とかである「今ならさらにもう一本付いてきます!!」とは違うんですよねっ(←フラグーンの下に埋めて下さい)

ガウリイがかっこいい!それよりもっと、リナがかっこいいですっ!
両手でガウを叩いて、自分からちゅっ♪のシーンは最高でした。

弟さんのテラ君。登場いきなり大変な役回りですね。
話も佳境に入ってきました。

ああああああ、あと2話で終わりなんてもったいないですっ!
でも最後のほのぼのってのも読みたいし・・・・・・
うう、やはり次回を楽しみに待ってます♪

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14053収拾はつくんだろうな?(ゼル風)みてい 3/4-00:57
記事番号14047へのコメント

>こんにちは、ゆえです。
こんちは、みていです。
>いや、毎回の投稿ペースの速さとこの内容の濃さに関心よりも、崇め奉り御利益受けたいなと・・・・・すごいです。みてい様
その気になったときに書かないとみてい話立ち消えにしてしまいそうなので、始めた以上はきっちし終えます。
>そしてこの設定も凄いです。
>フラグーンを『鞘』なんて思いも寄りませんでした。さらに『光の剣』がもう一本。
>これってよく通販とかである「今ならさらにもう一本付いてきます!!」とは違うんですよねっ(←フラグーンの下に埋めて下さい)
ある意味近いような気もするんですが、同じものが2本ってことは無いです。
>ガウリイがかっこいい!それよりもっと、リナがかっこいいですっ!
>両手でガウを叩いて、自分からちゅっ♪のシーンは最高でした。
あのシーンは、力入ってますっ!
>弟さんのテラ君。登場いきなり大変な役回りですね。
>話も佳境に入ってきました。
佳境です(汗々)
>ああああああ、あと2話で終わりなんてもったいないですっ!
終わらんかも…。
>でも最後のほのぼのってのも読みたいし・・・・・・
>うう、やはり次回を楽しみに待ってます♪

ありがとうございました。
本当は出るかもしれなかったのに某カップルに出番奪われた「でっかいトカゲのヒマな人」改め「でっかいトカゲのえらい人」もしくは「自称ゆかいな人」より一言…『人間の娘よ、いい言葉を贈られたものだな』

こんなとこにまで謎まいてどうするみてい…(最終回予告でもあります)
そんなこんなですが、ぜひともおつきあいを。多謝v

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14060LegendMaster8 「琴線歌」みてい 3/4-21:45
記事番号14029へのコメント
みていでございます。
今回の副題、「琴線歌」はみていの造語です。好きなように想像ください。

第8話ですね。
とうとうあの人がシメられます。
********************************************************************

【琴線歌】


―――止まぬ雨は無い
―――明けぬ夜は無い
―――信じよ
―――汝が真に護りたらんものを
                              〔某家家訓〕
*********************
 雨が降り続く。

「悪いけど今忙しいのよ。心配しなくても後でちゃあんとはっ倒してあげるからおとなしく待ってなさい」
「それは困る。こっちを優先させてもらおう」

 ジャイルはあたしたちをねめつけてくる。
 あたしたちを見下しきった目で。
「なぁにすぐ済む。ガウリイ、その伝説の剣を渡してもらおう」
「「い・や・だ」」
 もぉこれ以上無いってくらいぴったりあったあたしたちの声。

「ほおう、断ると」
「当然でしょ」

 ジャイルは一歩、足を進める。

「ならば、歴史にのっとって力づくで渡してもらうとしようかな?」

 自分の優位が揺るぎないと確信した厚かましいほどの自信。
 思わせぶりに唾鳴りをさせる。

「今なら痛い目に合わずとも済むぞ。どうするね」

「やってみろ」

 ガウリイが自分からかかってこいと言うのは珍しい。
「いいのかね」
 悠々と剣を抜き、あたしたちに突きつける。
 あたしたちは…動かない。

「おれは、おまえが傭兵風情に身を落としている間、ずっと王宮騎士団に属していた。その差は、歴然だ」

 もう存在そのものに苛立ちを感じているからか、その噛んで含めるような言いようがいちいち癇に障る。

「…忘れたわけじゃあるまい。おまえに剣を教えたのは、この叔父なのだぞ?」

 太刀筋も、癖も、すべて把握している。そう言いながら小馬鹿にしたように目を細める。
 …いや、実際あたしたちを、ガウリイを侮っている。
「じゃあなんであんたは今ここにいるの?お仕事はいいのかしら」
「ふん。アルス始め改革派とやらに見る目が無かっただけのこと」
 悪びれず、いやむしろ憮然として言い放つジャイル。
 要するに解雇されたんじゃない。
 言ってやろうかと思ったが、何つーか、もぉ話したくない。
 それにランディさんたちのことも気にかかる。

「おや、本宅へ行こうというのかね。だとしたら、無駄というものだ」
「………………何ですって?」

 自分でもわかる。めちゃくちゃ声にドスが入っている。
 ガウリイのその瞳に、冷たさが宿る。

「おや、何を怒る?歴史の再現をしているだけのこと。
 ―――そこのガウリイと同じく、肉親に手をかけてな」

 ここまで相手に対し憎悪を感じたのは初めてかもしれない。
 顔から血が引くのがわかる。

「これは失礼、知らなかったのかね」

 わざとやったくせに、白々しい。
 あたしの顔から衝撃の事実にショックを受けたとでも勘違いしたのだろう。
 ―――でもあたしは、ガウリイの本質を知っている。

「どうしてランディまで…」

 ガウリイが歩みを進める。
 剣に手をかけてすらいない。
 しかしその迫力に気圧され、ジャイルは一歩、後ずさる。

「決まっているだろう!『光の剣』を持っているのはガウリイ、おまえだけじゃないのだからなっ!!」
「それじゃあっ!?」

 気圧された自分を誤魔化すようにあえて大声を出して虚勢を張ろうとする。
 しかしあたしのあげた声にペースを取り戻したジャイルはにやっと笑った。

「ランディも『光の剣』を持っているのだよ、『盗賊殺し(ロバーズ・キラー)』」

「あんた、知ってて、知ってて襲わせたのっ!?」
「これは人聞きの悪い。勘違いした傭兵崩れどもが勝手に本宅を襲っただけのこと…」

 こ、こいつ……!!

「継承者は二人も必要ない。有能で資格ある者がすべて受ければいいことだ」

 ―――そのとき、ガウリイが疾った。
 抜刀はしていない。しかしすぐにでも抜ける間合いだ。

「来るかっ」

 嬉々として、ガウリイを迎え撃つジャイル。
 ガウリイの身体が沈み込む!
「え…っ!?」
 二人の距離が肉薄したとき、突然ガウリイが大きく跳躍した。
 ―――後ろへ。
 ガウリイが開けた進路に文字通り飛び込んできたのはアメリア!

「直伝っ!正義注入キックあんどキィィィィィィック!!!」
 
 がすっ
「まだですっ!」
 うまく入らなかったことに気づくやいなや、地面にかがみこむと両腕に重心を移し、両足に渾身の力を篭めて蹴り上げる!!

 どがああああああんっ

「アメリアっ!」
 待ち望んだ声にあたしはその名を呼んだ。
「これに懲りて、これまでの言動を改めるのですっ!」
 雑木林を吹っ飛んだジャイルにびしぃっと指を突きつけ勝ちどきのコールをするアメリア。

「間に合ったようだな」

「ゼル!…ランディは…?」
「心配無用だ。まぁ後の片づけが大変かもしれんが」
 そう言って肩をすくめ苦笑するゼルに、ガウリイの顔に安堵の色が広がる。

「―――そんなっ!?」

 アメリアの愕然とした声に雑木林を抜けると。
「馬鹿な…」
 ゼルが呆然とする。

「アメリア王女、下賎な振る舞いをするのは感心できませんな」

『神聖樹(フラグーン)』を臨む小高い丘、平然と立ち上がるジャイルの姿。
 アメリアに蹴られた鳩尾を軽く払うその動きにダメージは窺えない。
 いくら地面がぬかるんでいたとは言え、あの素手で魔族をぶっとばすアメリアの渾身の一撃を受けてどうして立っていられるの!?
「『青魔烈弾波(ブラム・ブレイザー)』!」
 ゼルから放たれた緑の光の帯が一直線にジャイルに向かう!

 びうぅっ  ぱきぃん…

「弾かれたっ!?」
 緑の残滓と高い音を残し、ジャイルの直前で光の帯は砕けてしまう。

「種明かしをしてやろう」

 ジャイルはあたしたち一人一人の表情を確認して、傲然と語りだした。
「おれの身に付けている鎧はさる高貴な方から直々に賜った代物で、精霊魔法を無効化し物理攻撃を吸収するはたらきをする。つまり、おまえたちの攻撃は通用しない。
 …て、なんだ。その揃いも揃っての露骨なツラは」
「よくいんのよね。アイテムの能力を自分の実力と勘違いして居丈高になるヤツが」
 ちょっぴり取り乱して損したっ。
 結局は自分を過信してるだけじゃないの。
「だが、おれに魔法が通じないことには変わりない。どうするね。この『神聖樹(フラグーン)』のすぐ傍で黒魔法を使ってみるかね?」
 …う〜みゅ……
 黒魔法なんてストックはいくらでも…まぁ使えないのもあるが…
 いーや、悩んだら即実行!
「そーねー。試してみようかしら」
「ほう、どう来るつもりだ?」
 びっ!
 ガウリイが指弾を放つ。
「何のつもりだ?まさかこんなものが聞くとは思っておるまい」
 もちろん牽制!!

「『魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)』!」
 ぃんっ
 ―――辺りが赤く染まる。
「『地撃衝雷(ダグ・ハウト)』!」
 ぞんっ

「何ぃっ!」
 あたしは地面に両手を叩きつける。
 魔力を得た地面がゼルの呪文によって凶器となり、ジャイルの足元から襲い掛かる!
 飛びずさるジャイルの後を土槍が連なり、追いかける。

 がぞむっ!

 ひときわ大きく後退したジャイルの着地場所を広範囲に土槍が交差する。
「やりましたかっ!?」
「まだだ」
 ばごぉおんっ
 ガウリイの声に応えるように土槍が弾け、ジャイルが姿を現す。
 いー加減、しつこいぞアンタ。
 ジャイルの鎧のところどころにうっすら赤い痕。
 あれは…?

「ほぉ、終点が『神聖樹(フラグーン)』とは上出来じゃないか」

 聖木がざわめく。
『神聖樹(フラグーン)』を背に立ったジャイルは腕だけ動かすと
幹をなでた。
 ざわめきが大きくなる。
 ―――『神聖樹(フラグーン)』が反応しているのだ。
 ジャイルの放つ悪意に。
 あたしたちに渦巻く感情に。

「最期に訊いてやろう、ガウリイ。その剣、おれに渡せ」
「断る!」

 ガキィンッ

 二人の剣士が交錯する。
 防戦に回っているのはガウリイの方だった。
 二度三度太刀を重ねたが、その後はずっと相手の剣を流すのみになっている。
「どうした、こんなものか!」
 ジャイルの挑発。
 再び切り結んだとき、ガウリイの表情にかすかな戸惑いが浮かんだ。
「ちぃっ」
 ガウリイが一旦距離をとる。
「やはり癖はぬけておらんようだな。もらったぞガウリイ!」
 引いたガウリイを追おうともせず、余裕かますジャイル。
「何やってんのよガウリイ」
 彼に聞こえるだけの音量で問い掛ける。
 何かを狙ってるのかもしれないが、それにしては動きが悪すぎる。
「切れ味が…悪すぎる」
 小さく、しかしはっきり聞き取れる声で返ってきた答えは。
 ―――わざわざ切れ味を落としてもらってようやく扱える代物だった斬妖剣。
 それが、なぜ…?
「行ってくる」
 ガウリイはいつもの正眼の構えから肩越しに水平に剣を構える形へ体位を変える。
 刀身の腹で、竜族の長が書いてくれた文様が鈍く光る。
 ―――そうか!
 斬妖剣は、周囲の魔力を糧とし、それを切れ味に転化するとある人が言っていた。
 …皮肉なことに、魔力を吸収し成長する『神聖樹(フラグーン)』がガウリイの枷となってしまっているのだ。

「構えを付け焼刃で変えたとて…何っ!?」

 ジャイルに動揺が走る。
 今防戦一方なのはジャイルの方だ。
 ―――この男はいくつもの失策に気づいていない。
 その一つが今、証明されている。
 ガウリイを、百戦錬磨の傭兵の実力を誤認していたこと。
 傭兵はその特性から様々な敵と相対する。そのためあらゆる方策を身に付けていなければ生き延びられない。
 通り一遍、王宮騎士の地位に胡座をかいていたヤツに到底かなう相手ではない。
 …それでも、勝負が拮抗しているように見えてしまうのは。
 斬妖剣の切れ味が、その辺で二束三文で売られてるようななまくら刀以下になってしまってるからか。

 がざざざざざざざあっ

 今までになく、『神聖樹(フラグーン)』がざわめき立つ。
 聖木自身が、震えるように。

 ぎしっ

「ゼルガディスさんっ!」
 何かのきしむ音に顔を上げたアメリアが上空を指差す。
 振り仰ぐと、『神聖樹(フラグーン)』のかなり大ぶりの一枝がたちまちのうちに枯れていく!

 べきべきべきべきいっ!!

 ―――折れる!
「ガウリイ!」
 異常に気づき、牽制してその場を離れようとするガウリイをジャイルが追いすがる。
 今にも落ちそうな枝は彼等の真上!
 あたしは呪文で砕こうと急ぎ詠唱を始める。

 ―――間に合えっ!!

 落ちゆく枝が、スローモーションのように見えた。

「ガウリイさんっ!」

 ―――あと少しなのにっ!

 巨大な音が響き渡る―――と思いきや。

「ガウリイ!!」

 音も、その大きな姿すら霞み消えながら、枝は一陣の風へと成り代わる!!
 その風があたしのもとへ届いたのと、あたしが呪文を放ったのは同時だった。

「『爆烈陣(メガ・ブランド)』!!!」

 地面を爆発させる術だったが、アレンジしたものの目標が消えてしまったので従来どおり地面へ抜け発動させる。
 爆発する地面目掛け、ガウリイがジャイルを蹴りこむ!
「ぐわああああああっ!」
 土煙まだ残る中、ガウリイが中に飛び込んだ。
 ―――この風、瘴気!?
 あたしがそれに気がついたのはこのときだった。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああっ」

 響き渡るジャイルの悶絶。
 風は止みつつある。

 土煙が静まり、あたしたちが見たのは。
 何の感情も浮かべず冷ややかに目の前の男を見下ろすガウリイと。
 ひびが入り、一部崩れ落ちた鎧を身にまとわりつかせ、右腕を失い転げまわるジャイルだった。

「無様だな」
「ひ、ひぃっ」
 切れ味の戻った斬妖剣がジャイルの首筋に当てられる。
「助けてくれっ!同じ血の流れる…っ」
 言葉は続けられなかった。ガウリイが剣の刃をさらに強く押し当てたから。
 …あとは、引くだけで、終わる。
 ―――この男は失策を犯した。
 ケンカ売る相手を、誤った。
「アメリア」
「は、はいっ?」
 突然呼ばれ、焦るアメリア。
「回復してやってくれ」
「ええっ!?」
「何を甘いことを言っている!」
「…ゼル」
「こういう奴は、今仕留めておかんと何度でもやってくるぞ!」
 食いかからんばかりのゼルに対し、ガウリイは口の端だけで笑った。
「アメリア、頼む」
 ガウリイに言われ、ほんっとうにしぶしぶアメリアは呪文を唱える。
 これが『復活(リザレクション)』」じゃなく『治癒(リカバリィ)』だってところがアメリアの心情を物語ってるのだろう。
 呪文が続く間、ガウリイは剣を下ろさなかった。

「ガウリイ、礼を言うよ…」
 体力をかなり消耗したらしく、顔色の悪いジャイルが媚びるような笑みを浮かべる。
 無くなった右手の代わりに左手を差し伸べたが、彼は身を引いて触れさせなかった。
 アメリアが立ち上がる。
「わたし、あなたのこと忘れません。仕官したいときは言ってくださいね。手を回させていただきます」
 にっこり笑う彼女。
 表面だけ見ると実ぅに優しい文章だが、裏を返せば「あんたの仕官の道は閉ざされたのよ。OK?」である。
 意味を正しく理解したジャイルがさらに蒼褪める。
「こ、殺せ!」
 権威をかざせぬ生き方など、この男には不可能だろう。
「死にたければ死ぬがいい。貴様にそれだけのことができるならな」
 ―――この男は、失策を犯した。
 ガウリイを、本気で怒らせたこと。
 あたしがヒューマニズムを語る資格は無いけれど。
 あの男にとって、これから生きていくのは死ぬことよりも残酷だろう。

 この場を去るとき、一度だけガウリイが『神聖樹(フラグーン)』を振り返り、一言だけ漏らした。
 テラ、と。
 あたしは、何も言わなかった。

                                  /続/
**********************************************************************
どシリアス大爆発(汗)。でも次回からほのほのです。…反動が凄そう。

ちょっと内容の解説を。
文中に出てきましたアルスは、某国で将軍職についてましたが、あることの引責を取り辞任、しかし国の再建のため再び担ぎ出された方、という設定です。
ジャイルの身に付けていた鎧ですが、「精霊魔法を無効化」と勘違いしてましたが、本当は「精霊魔法を吸収」していたのです。で、一度に吸収しきれなかった分が弾かれたように見えたという。いくら吸収するったってリミットがありやすので、リナが異変に気づいたときはもう限界だったんですね。

あと1話、なんですが、前後編になる可能性大。
なんであの男あっさりやられてくれんかったんだろう…(それだけ恨みこもってますんで)

ではでは、ぜひ最後までおつきあいください。
みていでございました。多謝。



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14063悪の栄えた例しはなぁい!!!ゆえ E-mail 3/4-23:20
記事番号14060へのコメント

ほーっほっほほっほっほっほっ♪

締め上げられましたなおっさん。(←かなりムカついてたらしい)
ガウリイの心境を思えば、そーそーもいいことじゃないのですが、ともかく一つの悪が滅びたということで。びくとりーV♪

フラグーンの側での戦闘シーンは迫力ありました。
なにって、一番は
>「直伝っ!正義注入キックあんどキィィィィィィック!!!」
でした。
おぅ、さすがアメリア♪

そしてブラストソードにフラグーンが与える影響に納得しました。
魔を糧にするのは一緒でもこうも影響してくるとは。
あ、めもっとこ(何に使う気だおまいは・・・・・・・)

ガウリイにはいろいろと辛い帰省になりましたね。うう、かぁいそう・・・・・
次回のほのぼのでガウリイとリナが幸せになるのですよねっ?!ねっみてい様♪
たのしみにしてますっ。

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14064勝利はあたしのためにあるっ!みてい 3/5-08:40
記事番号14063へのコメント

>ほーっほっほほっほっほっほっ♪
あーっはっはっはっはっは。
>締め上げられましたなおっさん。(←かなりムカついてたらしい)
シメられました。
>ガウリイの心境を思えば、そーそーもいいことじゃないのですが、ともかく一つの悪が滅びたということで。びくとりーV♪
まずは、喜んでください。
>フラグーンの側での戦闘シーンは迫力ありました。
>なにって、一番は
>>「直伝っ!正義注入キックあんどキィィィィィィック!!!」
>でした。
>おぅ、さすがアメリア♪
正義注入しても無駄な奴もいる…。
>そしてブラストソードにフラグーンが与える影響に納得しました。
>魔を糧にするのは一緒でもこうも影響してくるとは。
>あ、めもっとこ(何に使う気だおまいは・・・・・・・)
この話(第8話)を書く直前に気がついて急遽放り込んだエピソードです。
ガウリイにちょっと救いあげたくて、クライマックスを変更しました(本当は誰かに剣を借りる予定だった)
>ガウリイにはいろいろと辛い帰省になりましたね。うう、かぁいそう・・・・・
今回の帰省は、いろいろな要素が重なって一番きついカードでした。
>次回のほのぼのでガウリイとリナが幸せになるのですよねっ?!ねっみてい様♪
>たのしみにしてますっ。
まだ書いてないんですが、本当に反動が凄そうです。
が、引っ張りまくった謎を片していくのでぜひお付き合いくださいませ。

ではでは、みていでございました。多謝v

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14066↑誰の格言??toto 3/5-17:07
記事番号14060へのコメント

totoです。ガウリィ恰好良いですねえ。
ガウリィの謎のクラゲ思考回路が少し理解できました。
こんなこと考えていたんですねえ。全く男の中のおとこです。
>「やってみろ」
> ガウリイが自分からかかってこいと言うのは珍しい。
そうですねえ、うーん。ひらすらガウリィ恰好いい。
>「直伝っ!正義注入キックあんどキィィィィィィック!!!」
しかし、ガウリィがまともな分アメリアが頑張っていますねえ。私はみていさんの、アブノーマルな(?)アメリアの表現がとっても好きです。
> ―――この男は、失策を犯した。
> ガウリイを、本気で怒らせたこと。
> あたしがヒューマニズムを語る資格は無いけれど。
> あの男にとって、これから生きていくのは死ぬことよりも残酷だろう。
ガウリィさん文句無しですねえ。騎士精神??
というわけで、良いテンポで読ませていただきました。続き期待しております。

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14071正義は必ず勝つんですっ☆みてい 3/5-18:54
記事番号14066へのコメント

>totoです。ガウリィ恰好良いですねえ。
みていです。
「勝利はあたしのためにあるっ!」はアニメシリーズ第一弾でリナが口上(?)を述べたあと入る科白です。この直後からOP曲が始まります。たしか。

>そうですねえ、うーん。ひらすらガウリィ恰好いい。
なぁかなかここまでシリアスにならないですからねぇ。
>>「直伝っ!正義注入キックあんどキィィィィィィック!!!」
>しかし、ガウリィがまともな分アメリアが頑張っていますねえ。私はみていさんの、アブノーマルな(?)アメリアの表現がとっても好きです。
本当はアメリアも紆余曲折だの葛藤だのあったはずですが、こうして彼女がいられるのはゼルガディスの功績でしょうv
>> ―――この男は、失策を犯した。
>> ガウリイを、本気で怒らせたこと。
>> あたしがヒューマニズムを語る資格は無いけれど。
>> あの男にとって、これから生きていくのは死ぬことよりも残酷だろう。
>ガウリィさん文句無しですねえ。騎士精神??
そんなキレイごとではなく、一番ジャイルにとって辛いことを選択しただけです。
よっぽど腹に据えかねたんですね。

>というわけで、良いテンポで読ませていただきました。続き期待しております。
ありがとうございました。
次回は反動ありあまってめっちゃくさ甘いです。アメリアが出張ってます。

ではでは、またおつきあいください。多謝。

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14076LegendMaster9 「贈る言葉(前編)」みてい 3/5-21:58
記事番号14029へのコメント

どもどもども。みていでございます。
やっぱり反動が山盛り出てしまいました。
分けた意味があるのか(なんか中途半端になりそうだったので)前後編ですが、もぉ砂糖に埋もれてください。

では、第9話、おつきあいください。
*********************************************************************


【贈る言葉(前編)】


―――花を贈ろう
―――旅立つあなたに
―――また逢おう
―――刻はめぐる そのときに
                〔某魔道士養成校の一角に彫られていた文字〕
*******************
 ……こんだけ整ってると、落書きしたくなってくるわね。
 何がって?
 このくらげの顔よ。
 どっかにマジック無いかな。
 ゼルのカバン…っと、出かけてるんだっけ。

 ―――家に戻ると、お風呂の準備が出来ていた。
 どういうわけか庭のところどころに箸が刺さってたりしたけど。

(身体温めてこい、話はそれからだ)

 ランディさんはそう言い張って、あたしたちをお風呂場へ放り込んだ。
 …混浴じゃないからね。この家には内風呂と外風呂があるの。
 その後、事の顛末を説明して。
 終始黙って聞いていたランディさんは、最後に一言、今日はゆっくり休んで欲しいと言って頭を下げた。

 ―――で、今に至ってるんだけど。
 この部屋にはあたしとガウリイ、二人だけ。
 アメリアとゼルはここにいない。
 …気ぃ遣ってるつもりなのかな。
 ……いーわよ、ノセられてあげるわ。
「お疲れ」
 あたしの横で目を閉じるガウリイに呟く。
 返事は無い。
 でもいい。
 彼は今回、知恵熱が出そうなくらい頭使って、気遣って。
 やっと休めたんだから。
 そっと、いつも顔にかかる前髪を掻き上げる。
 村へ来て、やっと見せてくれた穏やかな表情。
 気配には人一倍敏感なのに、あたしがこうやって横でもぞもぞしてても何の反応もせず、寝ててくれる。
 ―――それだけ、安心しててくれるんだよね。
「ふあ………あふ」
 寝顔見てたらあたしも眠くなってきちゃったなぁ。
 …あたしも寝よ。
「おやすみ、ガウリイ」
 耳元で囁いて。

 あたしは布団に戻り―――しばらくして、枕だけ持って隣の布団に移動した。

****************

「リナさぁん、リナさぁんってばぁ」

 呼ばれた気がして目を開けると、なんかカリカリ引っかく音とアメリアの声。
「リ・ナさぁん」
 周りに遠慮しているのか、小声だ。
「何よ」
 眠っているガウリイを起こさぬようにそっと布団から抜け出し戸を開ける。
「こんばんは♪」
「何なのその体勢は」
 廊下にぺたんと座り込み、戸を猫のようにカリカリやっていたそのままでアメリアはほにゃっと笑みを浮かべた。
「お月見しましょ☆」
「月見ぃ?」
 言われて気がついた。
 もう月が天高く昇っている。
 そういやまたゴハン食べそこねた。
「いいじゃないですかぁ、しましょしましょしましょしましょ〜〜〜っ」
「あんたはお子ちゃまかああああっ」
 駄々をこねるアメリアにあたしは小声で怒鳴る。
 ええい服を引っ張るなあっ!

 …でも…。
 
 あたしは後ろを振り返る。
 と、真っ直ぐあたしを見つめる二つの蒼い石とぶつかった。
「行ってこいよ、リナ」
「いいの?」
「いいぞ」
 ガウリイは頷くとまた目を閉じてしまった。
 もしかしてこれ伝えるためだけに起きたのかな。
 …ををう。
 小さく吐息をついて、視線を戻すとあたしをじぃぃっと見上げるアメリア。
 なんか、「よしっ」とか言いたくなるぞ。気のせいかそわそわしっぽが…。
「行きましょ、アメリア」
 あたしが応えると、彼女は花が綻ぶような微笑を浮かべた。

「どこに行くの?」
「屋根の上ですっ」
「いやぁよホコリつくじゃない」
「雨で流れてますよ」
「濡れるじゃない」
「シート敷けば大丈夫ですっ」
「ゼルは何してるの」
「魔道書読みながら寝ちゃってました」
 先に誘おうとしたのね…。
「どーして魔道書読みながら寝るか…な……」
 ――――あっ!
「リナさん?」
「あああああああああっ」
「んにょわああああっ!?」
 しまったああっ!!
「どうしたんですかリナさん近所迷惑ですよっ!?」
「魔道書よおっ!!」
「へっ?」
 あたしは呪文を唱える。
「『翔風界(レイ・ウィング)』!」
 方角を確かめ、飛ぶ。
「へっ!?あのっリナさんっ!?待ってくださいよぉっ」
 待ってられないぃっ!

「リナさん、突然高い所に行きたくなったんですか?」
 聖木によじ登るあたしに追いついてきたアメリアの声が投げられる。
「違うわよっ」
 この格好じゃ説得力無いよーな気もするが…。
「わたしもお供しますぅv」
「ダ・メ。すぐ戻るから待ってなさい」
 何を期待したのかきらきらおめめになるアメリアを留め、あたしはさらによじ登る。
 ―――あの場所は、教えないでおこうと思った。
 ―――伝説の裏の現実は、ちょっと、キツイから。
 それにしても、けっこうあるなぁ。
 この『木登りのリナ』なんて自慢する気もしないような称号を贈られたあたしにかかればすぺぺのぺいっだけど。

 がさっ

「あ、お帰りなさい」
「あんたこそ何してんのよ」
「ええ〜…、懐いてます。」
 びとっと木に抱きついていたアメリアは『神聖樹(フラグーン)』から身を離す。
「木に懐くの?」
「木にだって性格があるんですよ」
「へぇ…?」
「この木は、優しいです」
「…そうね」
 あたしとアメリアは同時に『神聖樹(フラグーン)』を仰いだ。
 さやさやと夜風に葉がそよぐ。
「リナさんは何してたんですか?」
「これ取りに行ってたのよ」
 少し湿ってしまった麻袋から魔道書を取り出す。
「魔道書ですね」
 ガウリイのおばあさん直筆の、魔道書。

 帰りがけ、出かけようとするゼルに会った。
 訊くと、『噂』流しに行くところだと答えてきた。
 この様子だと、かーなーり、強烈な噂広めそうである。何しろ怒ってたもんね。
 しかも、そういう噂ほどあっという間に広がる。
 また変な二つ名つくかぁ。
 ―――いいや、今度はガウリイと一緒だ。
 家から一人の吟遊詩人が追いかけてきた。
 一度だけ顔を合わせた親族の一人で、ともに噂を流しに行くらしい。
 …この人は信用できるわよ。
 あの会で、ランディさんの側についていた人なんだから。
*****************
「なんだ、また髪型変えたのか」
 真顔でつっこむランディさん。

「「「ぶっ」」」

「ひどいぞ〜、リナ」
 髪に必死にブラシを入れるガウリイ。
「あんたがいつまでもくーかくーか寝てるのが悪いのよ」
 言い切るあたし。
「今度はソバージュか」
 呆れた口調のゼルガディス。
「何色のリボンにしますかっ?」
 サテンやらフリルやらどこにあったんだって思うほどのリボンを広げるアメリア。

「「「ぎゃーっはっはっはっ」」」

 昨日あんまりにもよく寝てるから気合入れてアメリアとたくさん編んでみたら…あんなんなっちゃった。てへv
 でもなんで爆発しないわけ、あんたの髪はっ!
「紅茶です」
 全員の好みをすべて網羅し、そつの無い動作でティーカップを置いていくシャルレさん。
 …ねえ、どうしてあたしのお茶請け菓子の器だけ陶器じゃなくて同じ色の金属のなのかな…。
「さて、それはさておいて」
「さておくな」
「一息ついたら出かけるとしようか」
「しくしく…」
 すねるなよ、ギャップの大きいやつだなぁ…。

 あたしたちは来る道すがら、ランディさんの話を聞いた。
 花も実もつけない、繁殖能力が無いとされる『神聖樹(フラグーン)』。
 寄せ木・接ぎ木をしようにも切ればあっという間にその枝は枯れ、風へ還ってしまう。
 しかし、ただ一つだけ、株分けの方法がある。と。

「お願いします」

 計画の責任者として、王女として、一人の人間としてアメリアは伝説の末裔に請う。
 ランディさんは頷くと、腰に差していた横笛を手にした。
 …吹くの?
「当家には、役割がありました。
 魔を滅す『光の剣』を継承し有事の際の使用を惜しまぬこと、魔を吸収し成長する『神聖樹(フラグーン)』の守(も)り人たることを」
「守り人?」
「『神聖樹(フラグーン)』は、その特殊性から無闇にあちこちに植えることはできません。誤れば、世界のバランスが崩れてしまいます」
 ―――あたしたちのいるこの世界は、言うなれば神のエネルギーと魔のエネルギーが微妙なバランスを保って成立している。
 この世界にある程度の魔が溶け込んでるってのは今までの事例とか思い出すとわかる。
 そのバランスが崩れたらどうなるのか想像もつかないが、おそらく今の状態を維持できなくなるんではないんだろうか。
 …う〜みゅ。自分で言ってて我ながら説得力ないなあ。
 自分で納得できてないもんなぁ…。
「そこで守り人が必要と認めたときのみ、株分けを可能にするための手段を講じました。
 …それが、これです」
 ランディさんは横笛を両手で持つと、片手を返して捻った。

 コキン。

 固い物が外れる音がして、横笛は二つに分解され、引き離される。
 分かれたその先に付いていたのは、水晶もかくやというくらい透明度の高い小さな刃だった。
 ―――これが、『もう一本の光の剣』。
 普通の横笛と比べるとちょっと形のバランスが悪いかなと感じてたけど、そうなってたとは…。
「この刃で切ったもののみが、枯れることなく新たな地へ赴くことができます」
 では取ってきますと言葉を残して、ランディさんは風をまとう。
 その光景を、誰もが黙って見ていた。

「お待たせしました。三本が、限度です」

 ややあって下りてきたランディさんはアメリアに『神聖樹(フラグーン)』の枝を手渡した。
 聖木の枝はみずみずしい断面を見せ、見た目のわりにしなやかだった。

「たしかに、受け取りました」

 アメリアは折らないようにそっと枝を握り、『神聖樹(フラグーン)』の幹を抱きしめて。

「おっと」

 振り返ると、ゼルに飛びついた。
 あんたも、大変だったもんね。
 …しかし、目のやり場が……いや、なんであたしが照れるのよ………。

 ランディさんとガウリイが目配せする。
 あたしも交ぜてもらい、三人して小さく笑った。

 邪魔をしないように、『神聖樹(フラグーン)』から離れる。
 晩御飯までには帰っといでね、二人とも。
*************

「リナ、やりなおししたいんだけど」
「はぁ?」

 ランディさんと別れ、急に立ち止まったガウリイを振り返ると、彼は困ったように頭を掻いていた。
 手の動きに合わせて赤いゴムのついたしっぽがぴこぴこ跳ねる。

「だから、もう一度、ばーちゃんに会ってくれないか?」

                                  /続/
********************************************************************
はははははははははは(微妙に壊れている)
ちょっと甘すぎですな。アメリアやけに幼いし。
しかも小ネタ大特集。

次で最終話になります。
ぜひぜひ最後までおつきあいよろしくお願いしますv
みていでございました。多謝vvv


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14081可愛すぎます・・・穂波 3/5-23:23
記事番号14076へのコメント

こんばんは、みていさん。

前編で感想書くのもどうかなぁとも思ったのですが、アメリア好きとしてどうにも言わずにいられなかったので、いわせてくださいませ。

…アメリア、可愛い、可愛すぎます。
読んでて、理性がぶっ飛びそうになりました(笑)。<(ガウリナも好きです、一応、念のため・汗)

> 廊下にぺたんと座り込み、戸を猫のようにカリカリやっていたそのままでアメリアはほにゃっと笑みを浮かべた。
>「お月見しましょ☆」

ここで、まず、落ちました(笑)。
…いきます、たとえ雨でも嵐でも! 是非月見におともさせてください…つうか、姫に(笑)。

> 小さく吐息をついて、視線を戻すとあたしをじぃぃっと見上げるアメリア。
> なんか、「よしっ」とか言いたくなるぞ。気のせいかそわそわしっぽが…。

か、かわいい。
くぅぅ、お持ち帰りしたい可愛さです<それは犯罪。

>「魔道書読みながら寝ちゃってました」
> 先に誘おうとしたのね…。

ゼル…惜しいことを(笑)。


>「ええ〜…、懐いてます。」
> びとっと木に抱きついていたアメリアは『神聖樹(フラグーン)』から身を離す。

・・・もはや、言葉が出ないです。フラグーンすら羨ましい<(大丈夫か、私)


次回は、ガウリナ大ブレイクっぽいですね。
ばあちゃんの墓の前で、プロポーズでしょうか?
楽しみにしております〜。

では、良いもの読ませてくださりどうもでした。

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14084犬化アメリア?みてい 3/6-11:18
記事番号14081へのコメント

>こんばんは、みていさん。
おはようござい…もうこんにちはですか、みていです。
>前編で感想書くのもどうかなぁとも思ったのですが、アメリア好きとしてどうにも言わずにいられなかったので、いわせてくださいませ。
いえいえ、是非どうぞ!

>…アメリア、可愛い、可愛すぎます。
>読んでて、理性がぶっ飛びそうになりました(笑)。<(ガウリナも好きです、一応、念のため・汗)
アメリアは非常に動かしやすいので、たくさん出張ります。主役食ってまいそうなほどに…
>> 廊下にぺたんと座り込み、戸を猫のようにカリカリやっていたそのままでアメリアはほにゃっと笑みを浮かべた。
>>「お月見しましょ☆」
>ここで、まず、落ちました(笑)。
>…いきます、たとえ雨でも嵐でも! 是非月見におともさせてください…つうか、姫に(笑)。
ノックするとうるさいかなぁという考えから出た行動だったんですけど(苦笑)
>> 小さく吐息をついて、視線を戻すとあたしをじぃぃっと見上げるアメリア。
>> なんか、「よしっ」とか言いたくなるぞ。気のせいかそわそわしっぽが…。
>か、かわいい。
本人無意識ですからねv
>くぅぅ、お持ち帰りしたい可愛さです<それは犯罪。
ゼルが速攻で奪還するでしょう。
>>「魔道書読みながら寝ちゃってました」
>> 先に誘おうとしたのね…。
>ゼル…惜しいことを(笑)。
ええ、惜しいことを。
>>「ええ〜…、懐いてます。」
>> びとっと木に抱きついていたアメリアは『神聖樹(フラグーン)』から身を離す。
>・・・もはや、言葉が出ないです。フラグーンすら羨ましい<(大丈夫か、私)
ん〜、どう表現すればいいのか難しいのですが、フラグーンにすべて受け止めるような優しさというか、家族愛みたいなもん感じたのかもしれません。
翌日に株分けしてもらうんで、そのお礼をしてたのかも…

>次回は、ガウリナ大ブレイクっぽいですね。
はいvシリーズ当初(Lover、Familiar)からあったシーンです。
>ばあちゃんの墓の前で、プロポーズでしょうか?
あ、あれ?書き散らしておいたメモはどこだ…(マジ)
>楽しみにしております〜。
この二人+二人+αのこと、素直に大団円になるだろうか(汗)

>では、良いもの読ませてくださりどうもでした。
ありがとうございました。是非最後までおつきあいください。

ではでは、みていでございました。多謝。

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14083前のお話にレスしないうちに・・・(汗)あんでぃ E-mail 3/5-23:47
記事番号14076へのコメント


こんばんは、今日もまた試験前だってことは内緒内緒vのあんでぃです。(しかもまだ一分も試験勉強していない大馬鹿者がここに/汗)
もう、卒業式のシーズンですねぇ(しみじみ)
私の学校は卒業式に一、二年も出席しなくちゃいけないためたいへんですわ。はっはっは(困)


「LegendMaster9 「贈る言葉(前編)」
いやはや、ほんっとに早いです!!私も見習えって感じですね(汗)
ううむ・・・それ以前に私が話を書いている事を知っている人のほうが少ないのではないでしょうか・・・?(寂しげな目)
あい〜する〜あなたへ〜♪(ちゃんちゃんちゃん♪)おくる〜ことば〜♪
ををっ!なんかこのサブタイトルぴったしじゃあないですか!!
しかも関東では今『金○先生』の再放送もやっている事ですしv


やっぱりこのお話で一番気になるのは、ゼルのかばんの中でございます。
『四次元バック』と名付けてしまい勢いです(笑)
ゼルアメ、そしてメインのガウリナ!?うーん紅茶に砂糖いらず(?)
リナちゃんたちは改めておばーちゃんに合いに行くのですなv
次回が最終回だなんて・・・・(泣)


すっごくさびしーのです!?
もう終わりなんですかああああっ!!
ううっ・・・・(T T)

次回も楽しみに待っております!!
暴走しないうちに失礼させていただきます・・・・(汗)

それでは、かなり名残惜しいあんでぃでした。


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14085これだけが取り得っす。みてい 3/6-11:34
記事番号14083へのコメント

>こんばんは、今日もまた試験前だってことは内緒内緒vのあんでぃです。(しかもまだ一分も試験勉強していない大馬鹿者がここに/汗)
こんにちは、ちょっと腰の痛いみていです。
今は学校なんでしょう、時間的に。
>もう、卒業式のシーズンですねぇ(しみじみ)
>私の学校は卒業式に一、二年も出席しなくちゃいけないためたいへんですわ。はっはっは(困)
笑いが乾いてますよ〜。

>「LegendMaster9 「贈る言葉(前編)」
>いやはや、ほんっとに早いです!!私も見習えって感じですね(汗)
その気になれば早いみていです(ならなきゃ全然進まない)
>ううむ・・・それ以前に私が話を書いている事を知っている人のほうが少ないのではないでしょうか・・・?(寂しげな目)
気長に待ってますv
>あい〜する〜あなたへ〜♪(ちゃんちゃんちゃん♪)おくる〜ことば〜♪
>ををっ!なんかこのサブタイトルぴったしじゃあないですか!!
>しかも関東では今『金○先生』の再放送もやっている事ですしv
…今気が付いた。「なんばしょっとおじさん」が歌っていた名曲のタイトルですねコレ。
みていは今年見送り組です。

>やっぱりこのお話で一番気になるのは、ゼルのかばんの中でございます。
>『四次元バック』と名付けてしまい勢いです(笑)
きっとお持ち帰りする数冊の魔道書もあっさり入ってしまうんでしょう(爆笑)
>ゼルアメ、そしてメインのガウリナ!?うーん紅茶に砂糖いらず(?)
甘いだろ〜っ(開き直り)。反動出過ぎ(汗)
>リナちゃんたちは改めておばーちゃんに合いに行くのですなv
行くのですv
>次回が最終回だなんて・・・・(泣)
>すっごくさびしーのです!?
>もう終わりなんですかああああっ!!
>ううっ・・・・(T T)
「ちょっとぉ、泣かれたらあたしが悪者みたいじゃないっ」
「泣くことないじゃないか」
「ど、ど、ど、どうしましょう…」
「まいった」
お好きなリアクションをお受け取りください。
>次回も楽しみに待っております!!
>暴走しないうちに失礼させていただきます・・・・(汗)
工事中のマンホールには気をつけて(謎)
>それでは、かなり名残惜しいあんでぃでした。
ありがとうございましたv
この話は次回で終わるのですが、一つぶち上げといて話の流れ上解決できない謎があることが判明。
場面場面じゃにおわせてあるんですが、駄目かな…。

ではでは、みていでございました。多謝vv

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14095そんなあなたにメロメロさっ♪ゆえ E-mail 3/6-22:51
記事番号14076へのコメント

こんにちは、ゆえです♪

ああ、ほのぼの。ほっとします。
ガウリイはかなりお疲れのご様子ですね。延々と寝てますし。
しまいにゃソバージュになってるし(笑)そりゃもうお美しいことでしょう♪

今回の子犬アメリアが可愛いです♪フラグーンに懐くトコなんてメガトン級のクラクラです。

そして、もう一本の「光の剣」は、なんとランディさんの横笛だったんですねっ?!これは盲点でした。
剣というのですっかりでかいとばかり・・・・・・さすがみてい様でございます。

アメリアも無事に大役を果たせて、一気にゼルに飛び込んじゃいましたね。
ゼルもちゃんと支えてくれたし♪仲良きことは良きことかな♪

今回は本当に読んでいて気持ちがほんわかとなりました。
ガウリナは無論、ゼルアメもちゃーんとあって。

とうとう次回がラストですね。
そしてあの指輪に刻まれた文字も解るのですねっ!!ずぅっと気になってました。
次回最終回楽しみにしてます。

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14097めろり〜な♪(不明)みてい 3/6-23:23
記事番号14095へのコメント

>こんにちは、ゆえです♪
みていです。こんにちは。
>ああ、ほのぼの。ほっとします。
ええ、みていもほっとしました。

>ガウリイはかなりお疲れのご様子ですね。延々と寝てますし。
>しまいにゃソバージュになってるし(笑)そりゃもうお美しいことでしょう♪
寝てます。慣れないこと(頭脳労働)してしまったので。
>今回の子犬アメリアが可愛いです♪フラグーンに懐くトコなんてメガトン級のクラクラです。
今回の話苦労人2のアメリア。出張ると暴走し始めるアメリア。ちょおっと何かに抱きつきたい衝動に駆られたのかも(どんなや)
ゼルが見たらどんな行動にでるんでしょうねv
>そして、もう一本の「光の剣」は、なんとランディさんの横笛だったんですねっ?!これは盲点でした。
>剣というのですっかりでかいとばかり・・・・・・さすがみてい様でございます。
ほほほ。
ランディの持つ『光の剣』は柄が無く、剣というよりは小刀です。それを代々の継承者が自分の身近におけるようどっかに仕込んだ(今回は笛)という設定です。
>アメリアも無事に大役を果たせて、一気にゼルに飛び込んじゃいましたね。
>ゼルもちゃんと支えてくれたし♪仲良きことは良きことかな♪
ゼル、たまに出てきては(失礼)いいところを掻っ攫っていきますv

>今回は本当に読んでいて気持ちがほんわかとなりました。
>ガウリナは無論、ゼルアメもちゃーんとあって。
どっちも好きなので、出てもらったからにはご褒美(違)を…。
>とうとう次回がラストですね。
>そしてあの指輪に刻まれた文字も解るのですねっ!!ずぅっと気になってました。
ずぅっと気にしていただいて…(感涙)
引っ張りまくってのびてないかと心配してました。引っ張った甲斐があったかどうか(汗)
>次回最終回楽しみにしてます。
ありがとうございました。とうとう最終回です。
ぜひぜひ最後までご贔屓に預からせてください。

ではでは、みていでございました。多謝vv

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14099LegendMaster10 「贈る言葉(後編)」みてい 3/7-01:19
記事番号14029へのコメント

みていでございます。
いよいよLegendMaster最終回です。

さあ、もぉ砂でも砂糖でもメープルシロップでも何でも吐いてくれいっ。
*********************************************************************


【贈る言葉(後編)】


―――覚えておいで
―――季節は巡り 風変わろうとも
―――おまえがおまえでいられる場所は
―――きっと、驚くほど近くにあるんだよ
                    〔くらげ記憶簿(ちょビット)より〕
*************************

「もう一度ばーちゃんに逢ってくれないか?」
 瞳と同じ色の空を背に、ガウリイは言った。
「いいわよ」
 風に髪なびかせ、あたしは答えた。

 あたしとガウリイは前に歩いた道を行く。
 やがて、大きな木が見え、前方に白い墓石並ぶ緑の芝生が広がる。
 同じ道を辿り、再び、逢う。

「出直してきたぞ、ばーちゃん」
「その挨拶、なんかケンカ売ってるみたいよ」

 初めてここに来たときからたいして日にちは経っていないのに。

「また来たわ」

 あたしたちをとりまく環境は、けっこう変わったと思う。
 …いらないの排除しただけって気もするけど。
 ―――もう一度、ここから始めない?
 この村に来て真っ先にここにつれてきてくれたってことが、どれだけ意味をもつことだったか。
 今なら少し、わかる気がするわ。

「ねぇ、これ、何て読むの?」

 あのときと同じように文字に触れ、かつては遮られてしまった質問を再び投げる。
 …あのときはわからなかったけど。
 何かに似てるどっかで見たぞと気になってた。
 意味が知りたいと思った。
 ―――ようやく、わかったわ。
 斬妖剣に刻まれた、あの文様に似ていたのよ。
 
「いやぁ、わからん」

 すかぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ
 ぱんぱぁぁぁぁああんっ(往復)

「あんたは何だかよくわからんもの指輪に彫って贈ったんかいっ!!」
 紅く光るスリッパ握り締め(魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)発動中v)あたしは雷鳴を背負う。
「待てっ!墓石は痛いぞっ!!!」
「問・答・無・用vv」
 おちゃめなじょ〜くにしても程があるっ!

 どずんっ

「あ、あぶね、あぶねっ」
 ちっ。避けやがったか。
 ガウリイはちょっと涙目になりながら地面に半分めりこんだ墓石を軽々ともとの場所に戻す。
 雷でも落としてやろうと呪文を唱え始めたそのとき、大きな手で口を塞がれた。
「待てって」
「むぐむぐ(何を待つのよ、離さないとその手齧るわよっ!)」
「話は最後まで聞けって」
「むぐむぐ(離せぇっ!一発シメなきゃ気がすまんわぁっ!!)」
「全部聞いてから、それでもシメたいってんならいくらでも齧られてやるから、…聞いてくれないか?」
 困ったようにあたしを見つめるその蒼からは嘘やその場限りの言い訳は全然感じられなくて。
「むぐむぐ(しょうがないわね)」
「じゃ、離すからな」
 手が離される。
 触れていた部分に風があたり、妙にスースーする。

「この模様は、オレのばーちゃんが若いときに山に行って、そのときに出会った相手から教えてもらった言葉だってさ」

「言葉、なの?」

「読めないけど、意味はちゃんとあるんだ」

 そう言って、彼は一旦視線を落とす。
 白い墓標の上を、一枚の花びらが撫でて、過ぎた。
 ガウリイは言葉を紡ぐ。
 謡うように。

「我、誓わん。
 他の何でもない、汝に。
 この想い、力となりて、汝とともにあらんことを」

「……………………。」

「オレ、これしか覚えてないけど。…なかなかだろ?」
 少し照れくさそうに笑って。

「誓うよ。
 他の誰でもない、リナ=インバース、おまえに。
 ずっと一緒にいよう。
 オレの居るところは、リナの傍だ」

 …そんな。
 そんな意味を持ってたなんて、知らなかった。
 この指輪をくれたあのときから、あたしの答えを待っていてくれたの?
 あのときから、あたしと…?

「リナ?」

 あたしは指を辿らせて銀の鎖を引き出す。
 銀鎖で緋色の石が踊る。最高の意味を秘めた文様が煌く。
 手袋を外し、左の薬指に嵌めて光に透かした。
 ―――その先には、ガウリイ。

「誓うわ。
 神でもあたし自身にでもない、ガウリイ=ガブリエフ。あんたに。
 これからも共にいるわ。
 あたしの隣に立てるのは、ガウリイだけよ」

 言葉は、自然と出た。
 風が凪ぐ。
 ガウリイは少し目を見開いて、それからすっごく優しい笑顔を浮かべて。
 すっと金の鎖を掻き寄せ、あたしが贈った指輪を手に納める。
 空色の石が、その手の上を転がる。
 指輪が、嵌められる。
 左手に。

 近付く。

 手が差し出される。

 触れ、繋がる。

 互いの指輪がかち合い、小さな音をたてる。

「ひゃっ?」

 ガウリイが腕を返す。
 あたしは動きにつられ、くるっと一回転してその広い胸とぶつかる。

 見上げる。

 影が落ちる。

 ―――初めてしたときみたいに熱くて、どきどきした。

 がざべきぼきがさっ        どさどさっ

 し〜〜〜〜〜………………ん。

「あ、あは、あは、あははははははは…」
「いやその、まぁ〜なんだ。せっかくだから」

 手をあわせたまま固まる二人と、両手に枝持って出歯亀発覚した二人。
 合わせて間抜けな4人組☆
 …思考回路が一本ズレたか、あたし……

「あ・ん・た・た・ちぃ…いつからぁ……?」

「えっと、えっといつからでしたっけ」
「…指輪の意味を伝えたあたりからだ」

 じゃあほぼ最初ッからってことぢゃないのっ!?
 うひゃあああああああっ
 顔が赤い、赤ければ、赤いとき、赤かろう、赤いのよっ。

「が、がうりぃ…」

 そぉっと目を移して驚いた。
 あのガウリイが顔真っ赤にしてる!

「リナ…」

 手に力がかかる。
 ガウリイがあたしに身体を預けた。

「ちょっガウリイっ!?」

「大胆ですねぇ」
「まったくだ」
「若いっていいねぇ」

 待テ、あんたたちに言われたかない。

「リナ」

「ガウリイってばあっ」

「オレ、頭痛いかも…」

「「「へっ?」」」

********************
「まぁったく、本当に知恵熱だなんてねっ」
「頼むからでかい声出さんでくれ、頭に響く…」

 ぱたん

「……本気で頭使ってなかったんだな…」
 巫女であり医療関係にも詳しいアメリアに言わせると、原因は『知恵熱』。
 そこまで頭使わないでよく生きてられたわねっ。
「だろうなとは思ったが」
 何故かあたしたちより遅く帰ってきたランディさんが呆れ顔で呟く。
「ガウリイは何食べても腹壊さんし病気らしい病気もしたことないが、ごくごくたまぁに慣れんことすると熱出すんだ。今までから考えて、明日にはケロッとしてるだろう」
「慣れないことって何ですか?」
「「「頭脳労働」」」
「なるほどぉっv」
 得心顔でふみふみと何度も頷くアメリア。

「それでですねリナさんっ。結婚式はいつ挙げられるんですかっ!!」
「け、け、け、結婚っ」
「あれだけはっきりプロポーズしたんだ。今更照れることでもあるまい」
「ぷっ」
「そうだな聞いておかねば。リナさん、何処で挙げるつもりかな。何ならここでやっていくか?」
「…うっ…」

「「「さあさあ(楽)」」」

「余計なお世話よおおおおおおおっ」

 どがっしゃああああああんっ

「ソーサー一枚、二枚…」

************
「ねえガウリイ」
「おう?」
 ぱんっとタオルを広げる。
「その…」
「うん」
 おでこにのせる。
「式は、どうすんの…って…」
 ううっ、声が小さくなる。
「ん」
「ん、てあんたも考えてよ」
「リナはどうしたい?」
「あたしは…もうちょっと旅したい。
 まだまだ行ったことの無い場所いっぱいあるし、食べたことのない絶品料理だってあるし、海の見えるリゾート地に行きたいし、それから」
 ぷっとガウリイが吹き出す。
「何よ」
「いやあ、リナだなあって思って」
 彼の手があたしの髪を梳く。
 こうされるのは、嫌いじゃない。
「いーんじゃないか。
 …でもせっかくリナのお袋さんが作ってくれたのあるからいつかやろうぜ。小さくても、懐かしい奴ら呼んでさ」
「そうね…」

「じゃあもう寝なさい。あんた一応病人なんだから」
「お休みのちゅうvは?」
「………………………………………………………………はあ?」
「…いいですすみませんおやすみなさい」
 もごもごと布団に埋もれるガウリイ。

 寝静まった頃。
 あたしは部屋へ戻ってきて布団からはみ出ている頭にキスを落とした。
 …今日だけよ。
*******************
「じゃあ皆息災でな。リナさん、年に一度くらいは近況教えてください」
「どうしてオレに言わないんだ?」
「「ガウリイが覚えてられるの(か)?」」
「おおっ♪」

「ゼルは何処までついていくんだ?」
「セイルーンまでが仕事だ」
「素直じゃないわねぇ」
「ほっとけ」

「じゃあリナさんガウリイさんお元気で!お式挙げる気になったらセイルーンに来てくださいね〜っ!!」
 道が分かれ、あたしたちはまた気ままな二人旅に戻った。
 人数がときどき増えるけど、結局は二人。
 ―――あんたとなら、何でもどうにでもなりそうな気がするわ。

「行くわよガウリイっ!」
「おうっ!」

                                  /了/
*********************************************************************
ここまでおつきあいくださいましてありがとうございました。
反動が凄いですな。書いてて照れまくり。
引っ張りまくった指輪の意味は、ああでした。どんなもんでしょう?

ではでは、みていでございました。
感想などいただけたら幸いです。

今後の予定は…立ってません。書くかも書かないかも。今のところ半々です。
この話の番外…とか。何があるかな。後書きの座談会か?
次の話思いつかないっす。ネタや〜いっ。

またお会いしましょうv多謝vvvv

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14115シュクフクノハナタバ♪ゆえ E-mail 3/8-01:44
記事番号14099へのコメント

こんにちは、ゆえです。
ああああああああ。甘いもの好きには答えられない一品ですっ!
どこぞの半分娘も小躍りするほどあまーいです♪


>「我、誓わん。
> 他の何でもない、汝に。
> この想い、力となりて、汝とともにあらんことを」
>
>「……………………。」
>
>「オレ、これしか覚えてないけど。…なかなかだろ?」
> 少し照れくさそうに笑って。
>
>「誓うよ。
> 他の誰でもない、リナ=インバース、おまえに。
> ずっと一緒にいよう。
> オレの居るところは、リナの傍だ」

がうりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
あんたっ!かっこよすぎよっ!
あああ、溶けていく・・・・・・・・


>「誓うわ。
> 神でもあたし自身にでもない、ガウリイ=ガブリエフ。あんたに。
> これからも共にいるわ。
> あたしの隣に立てるのは、ガウリイだけよ」

りぃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(いい加減やめい)
実にリナらしい言い方です。
とにもかくにも。
リナの横にはガウリイで、ガウリイの隣にはリナなです。はい(断言)




> 手をあわせたまま固まる二人と、両手に枝持って出歯亀発覚した二人。
> 合わせて間抜けな4人組☆
> …思考回路が一本ズレたか、あたし……

いたのかあんたら・・・・・・ちょっと参加したい気もしますが・・・・・(おい)

>「リナ」
>
>「ガウリイってばあっ」
>
>「オレ、頭痛いかも…」
>
>「「「へっ?」」」
>
>********************
>「まぁったく、本当に知恵熱だなんてねっ」
>「頼むからでかい声出さんでくれ、頭に響く…」

ちっ、知恵熱?!(大爆笑)
3歳児かおまいわ(笑)いや、実にガウリイの発熱にはふさわしい病名ですな。


>「ガウリイは何食べても腹壊さんし病気らしい病気もしたことないが、ごくごくたまぁに慣れんことすると熱出すんだ。今までから考えて、明日にはケロッとしてるだろう」
>「慣れないことって何ですか?」
>「「「頭脳労働」」」

体力担当だからねぇ・・・・・・・・(笑)


>「じゃあもう寝なさい。あんた一応病人なんだから」
>「お休みのちゅうvは?」
>「………………………………………………………………はあ?」
>「…いいですすみませんおやすみなさい」
> もごもごと布団に埋もれるガウリイ。

妙に大人で、それでいてちらっと子供っぽくて。
みてい様のガウリイは、もうクラクラです。



>ここまでおつきあいくださいましてありがとうございました。

バレンタインからでしたね。お疲れさまでした♪


>反動が凄いですな。書いてて照れまくり。
>引っ張りまくった指輪の意味は、ああでした。どんなもんでしょう?

もう最高です。ここまで待っていた期待以上のすばらしい文でした。
どんな顔しながらガウリイはあの言葉ほを指輪に彫っていたのですかね♪


>今後の予定は…立ってません。書くかも書かないかも。今のところ半々です。
>この話の番外…とか。何があるかな。後書きの座談会か?
>次の話思いつかないっす。ネタや〜いっ。

ええっ。そんな座談会なんて。。。。。待ってます♪
それよりも、ここはやはり。いくしかないでしょう−−−−−『結婚式』
もう極甘殺人事件なみでしょう。ああっ、みてみたい♪読んでみたい♪

本当に連載お疲れさまでした。
毎回のあのテンポのいい会話と、意表をつく設定に毎日バソを開くのが本当に楽しみでした。話の敵役の登場人物にこれほど殺意を抱いたこともなかったです(笑)
次回作も指折り数えててお待ちしてます♪

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14118ぶ〜けニカンシャヲコメテ…みてい 3/8-08:33
記事番号14115へのコメント

>こんにちは、ゆえです。
みていです、おはようございます。
>ああああああああ。甘いもの好きには答えられない一品ですっ!
>どこぞの半分娘も小躍りするほどあまーいです♪
甘さコーティングにより固まりました☆

>>「我、誓わん。
>> 他の何でもない、汝に。
>> この想い、力となりて、汝とともにあらんことを」
覚書に書き散らしておいたメモを紛失、いっちばん時間かかったところです(ンな理由でか)
>>「誓うよ。
>> 他の誰でもない、リナ=インバース、おまえに。
>> ずっと一緒にいよう。
>> オレの居るところは、リナの傍だ」
>
>がうりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
>あんたっ!かっこよすぎよっ!
>あああ、溶けていく・・・・・・・・
さりげないかっこよさを狙ったんですが…露骨すぎました?
ガウリイもゼルも、気障な科白が気障に聞こえない人たちだと思います。
>>「誓うわ。
>> 神でもあたし自身にでもない、ガウリイ=ガブリエフ。あんたに。
>> これからも共にいるわ。
>> あたしの隣に立てるのは、ガウリイだけよ」
>
>りぃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(いい加減やめい)
>実にリナらしい言い方です。
>とにもかくにも。
>リナの横にはガウリイで、ガウリイの隣にはリナなです。はい(断言)
せっかくなのでガウリイと対にしてやろうと♪
最初「神も仏でも」と浮かんだのですが、待て待て仏はおらんぞ、と。
で、「あたしでもない」。リナは自分に対し自信(根拠も実績もありまっせ。何処ゾの制裁加えられた奴と違い)を持ってますので、「このあたしが認めた」ってのも入ってるんだろう…と。

>> 手をあわせたまま固まる二人と、両手に枝持って出歯亀発覚した二人。
>> 合わせて間抜けな4人組☆
>> …思考回路が一本ズレたか、あたし……
>いたのかあんたら・・・・・・ちょっと参加したい気もしますが・・・・・(おい)
実はもう一人覗いていた方がいました。気づかれましたか?

>>「まぁったく、本当に知恵熱だなんてねっ」
>>「頼むからでかい声出さんでくれ、頭に響く…」
>
>ちっ、知恵熱?!(大爆笑)
>3歳児かおまいわ(笑)いや、実にガウリイの発熱にはふさわしい病名ですな。
あまりの甘さに我慢できなくなったみてい、小ネタ持ってきました。ガウリイを起こしておいて二人で語らせると、ひったすら甘くなるような気がひしひしとしたので……結果的にはなお甘いか?
>>「慣れないことって何ですか?」
>>「「「頭脳労働」」」
>
>体力担当だからねぇ・・・・・・・・(笑)
兄をも認める肉体労働派。

>>「じゃあもう寝なさい。あんた一応病人なんだから」
>>「お休みのちゅうvは?」
>>「………………………………………………………………はあ?」
>>「…いいですすみませんおやすみなさい」
>> もごもごと布団に埋もれるガウリイ。
>
>妙に大人で、それでいてちらっと子供っぽくて。
>みてい様のガウリイは、もうクラクラです。
いやあ、こんなガウリイもいかがでしょう?今なら顔が赤くてちょっとおとなしいリナちゃん付き!


>>ここまでおつきあいくださいましてありがとうございました。
>バレンタインからでしたね。お疲れさまでした♪
そういえばそうでした。バレンタインのなかでもバレンタイン企画に乗らず(笑)
>もう最高です。ここまで待っていた期待以上のすばらしい文でした。
>どんな顔しながらガウリイはあの言葉ほを指輪に彫っていたのですかね♪
どんな顔をしていたか。それはゼルと宝飾店のおじさんしか知りませんv(露骨にLover宣伝)
>ええっ。そんな座談会なんて。。。。。待ってます♪
>それよりも、ここはやはり。いくしかないでしょう−−−−−『結婚式』
>もう極甘殺人事件なみでしょう。ああっ、みてみたい♪読んでみたい♪
結婚式かぁ。考えてみますv素直な式になるとはとーてい思えないのですがv
>本当に連載お疲れさまでした。
ありがとうございましたっ(感激)
>毎回のあのテンポのいい会話と、意表をつく設定に毎日バソを開くのが本当に楽しみでした。話の敵役の登場人物にこれほど殺意を抱いたこともなかったです(笑)
悪役らしい悪役を作るのは得意です。最も苦手とするのは某黒い二等辺三角形のような何考えてるのかわからんヤツ。
>次回作も指折り数えててお待ちしてます♪
嬉しいですっ。ぜひぜひまたおつきあいくださいっ!

では、みていでございました。多謝。

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14117お疲れ様でした!!あごん E-mail 3/8-04:11
記事番号14099へのコメント

こんばんは!!
あごんです!

連載終了おめでとうございます!
そしてお疲れ様でした!
なによりもこんな素敵な物語をありがとうございました!!

指輪の言葉がとにかく素敵でした!!
そして勿論その後の二人のやりとりもvvv

ガウリイがガウリイらしくって。
リナがリナらしい言葉を言う。
つまりは二人らしい告白ってことですよね!
ああああああ溶けそうですぅぅぅぅ。

その後の知恵熱(笑)も実にガウリイ!!
もー一生みてい様についていきますっ(断言)!!

ところでシャルレさん兄さんって。
吟遊詩人のお方でしょーか?
どきどき、ちがうかなぁ?
最初はこともあろうにジャイルだと(笑)。
家の屋根を吹っ飛ばされて怒ってるんだわー、とか(笑)。
でもそこはシャルレさん♪
兄は兄。私は私で、ランディの味方になってるのよ、ってゆー愛の劇場かと(謎)。

座談会、楽しみにしてます♪
あと番外編とかも、お願いします(笑)。
シャルレさんやランディさんをもっと知りたいですぞ。

ではでは!
あごんでした!

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14119ありがとうございました!みてい 3/8-08:54
記事番号14117へのコメント

>こんばんは!!
>あごんです!
おはようございます、みていです!
>連載終了おめでとうございます!
>そしてお疲れ様でした!
>なによりもこんな素敵な物語をありがとうございました!!
拙作におつきあいくださりありがとうございました。
あっという間でしたが、終わってみると妙に感慨深いですね。う〜ん、癖になるかも。
>指輪の言葉がとにかく素敵でした!!
>そして勿論その後の二人のやりとりもvvv
>ガウリイがガウリイらしくって。
>リナがリナらしい言葉を言う。
>つまりは二人らしい告白ってことですよね!
>ああああああ溶けそうですぅぅぅぅ。
最初は左手で繋ぐだけだったんですが、そうすると悲しいかなガウリイの腕が邪魔になる(爆)ので、一動作加えましたv
ガウリイはふとしたときに、自然に「好きだぞ」って言いそうですが、リナは勢いが要りますので。それにたまにはガウリイ主動でもいーんじゃないかと。
>その後の知恵熱(笑)も実にガウリイ!!
寝まくっているガウリイに気づいた(どなたかのコメントでいただいた)ときに生まれた設定です。
>もー一生みてい様についていきますっ(断言)!!
なかなか前進しませんよ?
>ところでシャルレさん兄さんって。
>吟遊詩人のお方でしょーか?
>どきどき、ちがうかなぁ?
そうです。あの会で唯一ランディサイドについていた親族であり、ゼルとともに『噂』流しに行ったあの方です。
>最初はこともあろうにジャイルだと(笑)。
>家の屋根を吹っ飛ばされて怒ってるんだわー、とか(笑)。
>でもそこはシャルレさん♪
>兄は兄。私は私で、ランディの味方になってるのよ、ってゆー愛の劇場かと(謎)。
ゆくゆくは、姉さん女房かもしれませんv
>座談会、楽しみにしてます♪
座談会はやろうと思ってます。小ネタ暴露大会です。
>あと番外編とかも、お願いします(笑)。
番外編…構想中です。
>シャルレさんやランディさんをもっと知りたいですぞ。
思わぬ個性がついてしまったのでこの場だけのキャラにするのがもったいなくなってきました。どっかで出しましょうか。うん。
>ではでは!
>あごんでした!
ありがとうございました!
しばらくはこの話の支線番外編を書かせていただくことになりそうです。
そのときはまた是非ご贔屓に賜りたいと思います。

ではでは、みていでございました。多謝v

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14149糖分100パーセント!砂緒 E-mail 3/8-23:59
記事番号14099へのコメント

砂緒の「砂」は、砂糖の「砂」〜♪
とゆーわけでこんばんは!(どういうわけだ)

『LegendMaster』完結おめでとうございます!
今、10話一気に読んだところだったりします(笑)
テスト週間とちょうど重なってしまったので、ずっと読むの我慢してました・・・・・・しくしく。
でも今は幸せの絶頂です!だって、みていさまのガウリナが読めたんだもの!(喜)

もぉ、読み応えたっぷりでした。
みていさまはシリアスも上手です!
そして何より、ほのぼのでまとめられるってのが!わたしには絶対無理なので、みていさまが輝いて見えます・・・・・・。
指輪の意味、よくガウリイ覚えてたな(笑)とゆーのは言ってはならないツッコミですね。
ともかくガウリイがかっこよかったです!

次の話も楽しみに待ってます。
それでは、砂緒でした〜♪


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14150カロリー表示はいずこ(爆)みてい 3/9-00:20
記事番号14149へのコメント

>砂緒の「砂」は、砂糖の「砂」〜♪
>とゆーわけでこんばんは!(どういうわけだ)
こんばんは!タッチの差でした。みていでございます。
>『LegendMaster』完結おめでとうございます!
>今、10話一気に読んだところだったりします(笑)
>テスト週間とちょうど重なってしまったので、ずっと読むの我慢してました・・・・・・しくしく。
あ〜そっか、学期末の時期かぁ。みていはだいぶ前に終わって、終わってならないものまで終わってしまったよな気もしてます。
>でも今は幸せの絶頂です!だって、みていさまのガウリナが読めたんだもの!(喜)
そう言っていただけると嬉しいです!
>もぉ、読み応えたっぷりでした。
>みていさまはシリアスも上手です!
ありがとうございます(感涙)
>そして何より、ほのぼのでまとめられるってのが!わたしには絶対無理なので、みていさまが輝いて見えます・・・・・・。
最後はハッピーエンド。それがみていのテーマだったりします。
10話一気に読まれたのですか。気分が上昇したり落ちまくったりしませんでしたか?みていは書いてて疲れてしまったんですけど(爆)

>指輪の意味、よくガウリイ覚えてたな(笑)とゆーのは言ってはならないツッコミですね。
>ともかくガウリイがかっこよかったです!
あれだけなんですよ、覚えてるの(笑)初めて聞いたときに、興味を持ったもののみ記憶してくんじゃないか、と。それなら世間一般で「常識」とされてることにも、もちっと興味持てとかリナなら言いそうですが。

>次の話も楽しみに待ってます。
>それでは、砂緒でした〜♪
ありがとうございました!
次回作と言いますか、LegendMasterの番外が近日中に上がります。
小ネタ総特集なので、そちらを読んでいただけるとまた別の楽しみがあるかも(かも、です。あくまでも)

ではでは、今後もご贔屓に預からせてください。みていでございました。多謝v

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