◆−初投稿いたしますっ−みてい(2/2-15:21)No.13395
 ┗I→Lover1「もらってくれるyona…?」−みてい(2/2-15:46)No.13396
  ┣いきなりとちってしまった(謝)−みてい(2/2-16:15)No.13397
  ┗I→Lover2「…受け取れ」−みてい(2/2-17:00)No.13398
   ┣こんばんは!−あごん(2/3-00:50)No.13414
   ┃┗Re:こんばんは!ありがとうございますっ(感涙)−みてい(2/3-17:05)No.13429
   ┣はじめまして−一坪(2/3-19:42)No.13430
   ┃┗Re:ありがとうございますっ(感激)−みてい(2/3-21:28)No.13432
   ┗I→Lover3「受け取ってくださいっ」−みてい(2/3-23:25)No.13435
    ┣I→Lover4「つべこべ言わずに受け取んなさいっ!!」−みてい(2/4-10:01)No.13448
    ┃┣はじめまして!!−砂緒(2/4-21:23)No.13458
    ┃┃┗Re:はじめまして!!ありがとうございますっ(感激)−みてい(2/4-21:37)No.13459
    ┃┣「つべこべ言わずに受け取って下さいっ!!レスを!!」−あごん(2/5-20:55)No.13475
    ┃┃┗Re:受け取りましたっ−みてい(2/6-15:45)No.13484
    ┃┗Partner→Lover1「空と花」−みてい(2/6-12:40)No.13480
    ┃ ┗Partner→Lover2「炎と月」−みてい(2/6-16:13)No.13485
    ┣読ませてください♪−ゆえ(2/4-23:45)No.13461
    ┃┗Re:読ませてください♪ありがとうございますっ(感動)−みてい(2/5-09:11)No.13466
    ┗あああ、ゼルアメぇぇぇぇ(溶)−ねんねこ(2/6-18:32)No.13487
     ┣Re:片栗粉添付中(謎)−みてい(2/6-23:57)No.13498
     ┗LoverLover1「言霊」−みてい(2/7-19:21)No.13502
      ┣片栗粉、実は主原料ジャガイモだったり。−ねんねこ(2/8-10:22)No.13518
      ┃┗Re:アイダホ生まれのじゃがバタ○〜ンさんは♪−みてい(2/8-23:51)No.13525
      ┗LoverLover2「居場所」−みてい(2/8-16:33)No.13519
       ┣はじめましてです!!−あんでぃ(2/8-20:38)No.13523
       ┣甘いもの大好きです♪−砂緒(2/8-23:30)No.13524
       ┣Re:でかくなったなぁツリー(感涙)&あんでぃさん砂緒さんへのレスですv−みてい(2/9-00:22)No.13526
       ┣初めまして−桐生あきや(2/9-04:07)No.13528
       ┃┗Re:初めまして、ありがとうございますっ!−みてい(2/9-09:00)No.13530
       ┣Re:LoverLover2「居場所」−アメジスト(2/10-15:14)No.13558
       ┃┗初めましてですv−みてい(2/10-18:56)No.13563
       ┗まにあいましたーっ−ゆえ(2/12-23:53)NEWNo.13620


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13395初投稿いたしますっみてい 2/2-15:21


皆様の書かれる小説を読んでいたら、みていもちょっと書いてみたくなりました。
駄作ではありますが、何らかの感想を戴けたら幸いと思います。
<予告>
ガウリナ、ゼルアメです。
穴掘りたくなるほど甘っ甘です。
4話くらいで終わらないかなぁ…(希望。しかも無謀)

以上、みていでした。

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13396I→Lover1「もらってくれるyona…?」みてい 2/2-15:46
記事番号13395へのコメント

とうとうやっちまいました初投稿でございます。
ガウリイ視点です。

********************************************************************

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13397いきなりとちってしまった(謝)みてい 2/2-16:15
記事番号13396へのコメント

初投稿はちょっとショッパい…(泣)あらためて。
ガウリイ視点。I→Lover1
*************************************************
「もらってくれるよな…」
 
 
 オレとゼルは町の通りを歩いていた。
 目的は同じだ。
 
 いつものごとくばったり会ったアメリアは、いつものごとくどっかで捕まえたらしいゼルガディスと一緒だった。
 う〜ん、違うかな。
 前に会ったときよりも距離が近くなった感じだ。
 これからセイルーンへ向かう途中だったらしい。アメリア嬉しそうだ。ゼルもまんざらじゃないよな。興味の無いことには徹底的に無視かますヤツだし。
 …それに、手つないでたし。
 リナたちが「オトメの話があるのっ!」と部屋に戻ったから、部屋割りはリナとアメリア、オレとゼル。
 ゼルと久し振りに話して、いい気分になったとき、オレはふと思い出したことがあって口の端に乗せたら、自分でも案外いいかもしんないと思った。
 ゼルも乗り気だし、オレたちは明日リナたちにバレないよう出掛ける算段をした。
 ぶらぶらと二人して歩いてたとき、オレの目に覚えのある(よ〜な気がする)マークが飛び込んでくる。
 カンを信じてその店に決めた。
「こんにちはー」
 一本裏に入ったその店には客はいない。
 奥からのそりと小柄なじさまが出てきた。
「何じゃね。ここにゃ大したもんは置いとらんぞ」
「いや、作らせてもらえるのってココじゃなかったですか?」
 おそるおそる訊くオレにじさまは驚いた顔をしてみせた。
「お前さんたち、そーゆう関係じゃったのか」
『違うッ!』
「冗談じゃて。お前さんがたがあんまりにもいい眼をしとるからちぃとおちゃめしただけじゃわい」
 疲れるぢぢい…。
 とにかく、作らせてもらえることになった。
 じさまが奥から運んできた石の中から好きなのを選ぶ。
 どれがリナに一番似合うか、選ぶ。
 それでようやくにして見つけたのが米粒くらいの赤い石。角度によって炎のようにきらきら光る。
 後ろを見ると、ゼルは作業台でプレートを削っている。横に図面。ゼルのヤツ、考えたなぁ。
 視線に気付くと顔を紫にしながらにやりと笑ってみせた。
 オレは窓際でパイプを吹かしているじさまに言って、ゼルと同じく小刀を借りる。
 小さいのでやりにくいが、昨日必死に思い出して書いた紙を見ながらなんとか彫り進める。
「ガウリイ、何彫ってるんだ?」
「ん〜?」
 …彫っているのは、オレの願い。

「おっそ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いっ!!」
「おかえりなさぁいっ」
 宿に戻ると、すっかり暗くなってしまっていた。
 二人の待つテーブルにはケーキの皿が山となっている。
「おうっ、おとなしくしてたかぁ?」
「何よ人を珍獣みたいにっ!」
 リナの頭をわしわしなでて、オレとゼルは無言で頷いた。
「リナ、ちょっと」言うが早いかオレはリナを小脇に抱えて部屋へ連れて行く。
「何すんのよっ!」
 下ろすと真っ赤になったリナが抗議の声をあげる。
「ほい」
 更に言いつのろうとするのを遮って、さっきまで作ってたものを渡す。
「ごめんな。今日それ作りに行ってたんだ」
「えっと、…開けていい?」
 頷くと、リナは照れながら包装を開く。
 …静まれ、俺の鼓動。 
 勝算が無いわけじゃない。でも確証も無い。
「わぁ…」
 月明かりに透かしてペンダントを見つめるリナはとても綺麗で。
「もらってくれるよな…?」
 どもりそうになるのを堪える。そんなオレが自分でなんかおかしい。
「うん…」
 顔を赤らめて頷いてくれたリナ。
(でさ。それ、いつか嵌めてくれよ)
 言って、胸元を指差す。その先には金属の輪。
 そのつもりだった。けどやめた。
 もうちょっとだけ待つよ、リナ。
 ゆっくり、紡いでいこうぜ。

 その日の夕食は、宿屋のおばちゃんが驚くほど穏やかだった。
                                  /了/
*****************************************************************
ふっ、消化不良。
この後ゼルガディス視点に続く。
みていでございました。


 





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13398I→Lover2「…受け取れ」みてい 2/2-17:00
記事番号13396へのコメント

「いきなりとちってしまった」がタイトルになってるのが1です。
では同行したゼルガディスの思惑は…
何らかの感想がいただければ幸いです。
*******************************************************************
「…受け取れ」
 俺とガウリイはケトルの街の一角に来ていた。
 同じ目的を持って。
 ことの初めはガウリイの一言だった。
「この街ってさー、『約束の証』ってのがあるんだぜ」

 昨日このケトルの街に着いてすぐ出会ったリナたちは、ゼフィーリアへ向かう途中だと話した。
 どうやら俺たちと別れてからいろいろあったらしい。リナは大方のことは話してくれたが、かなりなヤマを踏んだのか、ときどき表情を隠すように俯いた。
 そんなとき、ガウリイは「リナ」と一言だけ声をかけた。それだけで、リナの表情に光が戻る。
 …確実に距離の縮まった、この二人。
 アメリアもそれは感じ取ったのか机の下でそっと手を寄せてきた。
 リナたちが部屋へ引っ込んだあと、俺はガウリイとそのまま酒を酌み交わした。
 互いにほろ酔いになった頃、ガウリイが言った。
「『約束の証』?」
「昔、ばーちゃんが言ってた」
 酒で饒舌なのかガウリイにしては珍しい自分の話。
 話を総合すると、この地域には石に願いを込めて贈る風習があって、未来の伴侶…その、結婚の申し込みに指輪を贈る風習の発端になったとか。
 …アメリアたちに見つからないよう出掛ける口実を考える。

 宿を出てからかれこれ2時間近く歩いている。
 それらしい店はいくつかあったが、ガウリイの旦那は気に召さないらしくずんずん歩いていく。と思ったら急に横道へ入っていった。
「こんにちはー」
 ガウリイが声をかけると、作業場から小柄な老人が現れた。
 老人とのやりとりでガウリイが此処に来たがったわけを知る。
「どれ、まずは石選びじゃぞ」
 不気味な会話のあと、老人は奥からいくつも箱を持ってきた。その中には赤やら黄色やら青やら、大きさのまばらな石が所狭しと入っている。
 宝飾品にするには小さかったり、傷があるものばかりだ。それでも掘り出し物は、ある。
 俺はちょうど金貨くらいの大きさの、乳白色で半透明の石に決める。
 俺の持つイメージに最も近い、アメリアの色。何かの本で見た『天使』の羽根の色。
「老人、ちょっと相談だが…」
 俺は自分の考えるものを説明する。老人はイタズラを共謀した仲間のような目をして快諾してくれた。石を渡し、代わりに小刀を借り受ける。
 作業に没頭して気がつくと、向かいにガウリイが座って何やら彫っている。文字らしいが、見たことがない。
 一息ついたところを見計らって訊いてみたが、うまくはぐらかされてしまった。 再び視線を戻す。手の中で天使が微笑む。
 願わくば…

「おっそ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いっ!!」
「おかえりなさぁいっ」
 完成したときには既に日が落ちかけていた。大急ぎで帰ってきたが、それでも着く頃には暗くなった。
 …また甘いものばかり食べたものだな。
「ゼルガディスさん、どこに行ってたんですか?」
 アメリアが小首を傾げて尋ねてくる。
 ちらと視線を外すと、ガウリイが頷く。
 と思ったら担いで行っちまった。
「ガウリイさん、リナさん持ってっちゃいましたね」
 アメリアが呟く。
「俺たちも行くぞ。ついて来い」
「あっ待ってくださいいっ」
 俺は帰ってくるときに目星をつけた場所までやってくると振り返った。
 アメリアは息を切らせている。しまった、焦りすぎたか。
「何なん、ですか。ゼルガディスさん」
 答えずに、俺は右手を差し出した。
 アメリアの丸い目がさらに大きくなる。
「…受け取れ」
 ぽっぽっぽっぽっぽっぽほにゃぁああああぁ…
「アメリア」
 やっとのことで出した声。震えるんじゃないかとひやひやした。
 とろけたアメリアの前で、包装を解き、手渡す。
 途端、アメリアの瞳から零れる涙。
「なっなんで泣くんだっ!?」
「嬉しいですぅ…」
 今、俺の顔は紫だろう。
 本当は違うものにしようと思った。
 だが、それはセイルーンでは聖なる儀式。永遠の誓い。
 だから、もう少しだけ待っていてくれ。

 久々に静かな食事。食事はこうあるべきだ。が、しかし顔が…

                                  /了/
*********************************************************************
はい、ゼル編でございました。いかがだったでしょうか。
自分で書いてて嫌んなりそうなくらい甘いです。
これで男性陣は区切り。…一応、女性陣もあるんです。まだ出来てないのですが。

まずはこれにて。みていでございました。



















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13414こんばんは!あごん E-mail 2/3-00:50
記事番号13398へのコメント

こんばんは!あごんとゆー者です!
初めまして・・・じゃあないですよね(汗)?
初めましてでしたら、初めまして!!(当たり前だ)

読みましたよ!「I→lover」!!
うはぁっ!
ガウリナもゼルアメめっさ可愛です!
ヤられました(完敗)。

お互いに緊張してるってのがナイスでしたね!
いやー、私ってばそーゆー初々しさとか忘れる位に、年寄り(笑)なので、読んでてあの頃を思い出しました(どの頃だ)!
そーいや恋愛ってドキドキするもんでしたよねぇ(遠い目)。

は!ノスタルジィに浸ってしまいました!
すいません!

初めての小説なんですか?
とてもそうは思えない完成された作品ですよね。
また是非読まさせて下さい!!

ではでは!
あごんでした!!!

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13429Re:こんばんは!ありがとうございますっ(感涙)みてい 2/3-17:05
記事番号13414へのコメント

>こんばんは!あごんとゆー者です!
今の時間だとまだ今日はです。でもこんばんは!

>読みましたよ!「I→lover」!!
>うはぁっ!
>ガウリナもゼルアメめっさ可愛です!
>ヤられました(完敗)。
…や、ヤられちゃったですか。ヤられちゃったですか(どきどき)

>お互いに緊張してるってのがナイスでしたね!
みていの考えてるガウリイとゼルは、「実は」不器用さんなのです。
リナたちのが開き直ったら強いと思います。

>初めての小説なんですか?
>とてもそうは思えない完成された作品ですよね。
>また是非読まさせて下さい!!
ありがとうございます!感想をいただけるということがこんなに嬉しいものだとは思いませんでした☆
調子に乗って空まで飛んで、もうちょっと細かいところに挑戦してみようと思います。そのときは是非また感想いただけたらと思います。
>ではでは!
>あごんでした!!!
以上、みていでございました。多謝。

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13430はじめまして一坪 E-mail 2/3-19:42
記事番号13398へのコメント

投稿ありがとうございました!

えっと、もし今度ミスったら『修正・削除 連絡伝言板』で教えてくださいね。
今回は、ちょっと直せませんが。


いやーーらぶらぶですねーーvv
ガウリイとゼルが、ある意味共犯ってのがいいです。
リナとアメリア編もあるそうで楽しみです。


では、これからもよろしくお願いします!

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13432Re:ありがとうございますっ(感激)みてい 2/3-21:28
記事番号13430へのコメント

初めまして、一坪さん。
>えっと、もし今度ミスったら『修正・削除 連絡伝言板』で教えてくださいね。
>今回は、ちょっと直せませんが。
えっ、直せるんですか!?
もしかして「修正・削除」って書いてあったところから…
いやーん。今度そうなってしまったら連絡します。極力しないようにはしますが…
(もっとよく要領得てからやれ自分)
>いやーーらぶらぶですねーーvv
>ガウリイとゼルが、ある意味共犯ってのがいいです。
>リナとアメリア編もあるそうで楽しみです。
「青臭い」と表現されてしまいそうな甘ぁいお話ですが…(汗々)
>では、これからもよろしくお願いします!
こちらこそよろしくお願いいたします。

以上みていでございました。

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13435I→Lover3「受け取ってくださいっ」みてい 2/3-23:25
記事番号13398へのコメント

調子こきまして第3弾でございます。
甘いのは相変わらず、語彙の少ないのも相変わらず。
アメリア版です。
*********************************************************************
「受け取ってくださいっ」



「リナさん、お借りしますね♪」
 朝早く、わたしは寝起きのガウリイさんにそう告げた。
 まだほーっとしながらも、頷くガウリイさんを後にして、わたしは窓から飛び出した。
 よしっ、不肖アメリア、頑張りますっ!
 ガッツポーズも絶好調!
 どべちゃっ
 今日も地面さんこんにちはぁ。
「ん?」
 わああああっ急いで逃げなきゃ、捕獲されちゃいますぅっ。

「遅いわよ、アメリア」
 待ち合わせたお店の前でリナさんが焦れていた。
 ほんのちょっと顔が赤いのがとってもぷりてい。
 …やば、魔法注意報発令っ!
 ……………………ぐいっ
「あれ?」
 その眼に負けないくらい真っ赤な顔したリナさんに腕を捕られて、店の中に引っ張り込まれる。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
 昨日応対してくれた女性が微笑みかけてくる。
 このお店を若いのに独りで切り盛りしているオーナーだ。
「約束、お守りいただけましたか?」
 リナさんは優しく笑んで胸のポケットからちっちゃい巾着袋を取り出した。
 わたしも慌てて同じようにする。
 あ〜、どきどきしますぅ。
「ありがとうございます」
 オーナーは本当に嬉しそうに笑うとビロードのクッションの入ったケースを取り出し、目の前で巾着袋を開けてくれた。
「ぁ…」
 わたしもリナさんも、思わず声を出すのも忘れて魅入った。
 リナさんの石は、空の色。
いかにもガウリイさんって色。
 そしてわたしのは森の色。
 森の木漏れ日も、その影に潜む闇も、すべて包んだゼルガディスさんの色。
 綺麗だなぁ。深い色だなぁ。
 光に透かすと、本当にキレイ。
 …何作ろう。
 どうしたら喜んでもらえるかな。
 脳裏に昨日のゼルガディスさんの姿が浮かぶ。
 照れて。うろたえて。暖かい手で。
 銀の髪が月光をまとって、すごく、神秘的に見えた。安心できた。
「うにゃぁぁぁぁぁあああっ」
 おろ?
 目の前で、頭をかきむしるリナさん。どうしちゃったんでしょう??
 手元のデッサンが、いくつも塗りつぶされている。
(ケトルにはね、石に想いを宿すことが出来る場所があるのよっ)
(すごいですっ!正義の心の宿る石…はぅカッコいい…)
(機会があったら探してみることねっおーっほっほっほっほっ)
 わたしの想いは、こんなふうに映ったんですね。
 でも、何贈ろう。
 ゼルガディスさんは、魔剣士で。
 おちゃめなって言うと嫌がって。
 いつも朝はコーヒーで。
 枝毛にはなすび印のはさみだとこだわって。
 わたしよりもずっといろんなこと知ってて。
 しゃらんって髪の毛が奏でて。
 …もとの姿に戻ることを何より望んでて。
 わたし、合成獣のその姿、好きですよ。
 ゼルガディスさんが、好きですよ。
 なのに、傍にいてくれませんか?
 セイルーンに来てくれませんか?
 ずるいです。言葉にしてくれないなんて。
 昨日の夜。
 リナさんと互いの宝物を見せ合った。
 明かり灯すのも恥ずかしくて、満月だけが頼りの室内で。
 リナさんがわたしをまねいたから。
 隣に行ったら、わたしがいた。
 ね、ゼルガディスさん。あなたに映るわたしは、こんななんですね。
 リナさんがわたしのブローチを下ろすと、壁に映ったわたしも消えた。
(魔鏡ね。粋なことするじゃない、ゼルも)
 わたし、期待してもいいですか。
 待っていていいですよね。
「アメリア様」
 思考が一区切りしたところで、オーナーが紙を差し出した。
『石に想いを込めてみませんか?』
「え、でも?」
 昨日真っ白だった石は、今きらめいていて。
『石に想いを乗せて、伝えてみませんか?』
 更に書き連ねて、オーナーはわたしを奥に誘う。
 何だろう?
 誘われるまま席を立つ。
 天井に明かり取りがあるだけのさっきよりもっと小さな部屋。
「アメリア様、ここは石に言の葉を託す場所。小さな囁きを、彼の人へ届ける場所」
 オーナーはわたしに水晶でできた中指の長さにも満たない薄い板をを手渡した。
「石と一緒に握って。…一言しか贈れませんが、アメリア様。何を伝えますか?」
 静かに響く声。
 わたしは万感の想いを込めて声を紡ぐ。

「ありがとうございました」
 リナさんと二人、店を出る。
 あの石は水晶に溶け込んでグラデーションを作った。
 これを渡したら、ゼルガディスさん、どんな顔するかな。
『声』を聞いたら、どうするでしょう?

 今は、想いを石に込めて。
                               /了/
********************************************************************
1、2よりは長い話になりました。
作中の魔鏡は、ブローチの金具の裏が鏡面になってまして、その裏にゼルがせっせかせっせか彫刻を施して、鏡に光が当たると厚さの違いを利用して絵が見えるという…(もとネタ、某C.H)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次はリナ編でございます。是非お付き合いくださいませ。

以上みていでした。





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13448I→Lover4「つべこべ言わずに受け取んなさいっ!!」みてい 2/4-10:01
記事番号13435へのコメント
さらに調子に乗って第4段でございます。
こうやってみると、女性陣の方がよく語ってくれます。
では、リナ編、どうぞ。
********************************************************************
「つべこべ言わずに受け取んなさいっ!!」



「今日一日、アメリア借りるわよ」
 あたしはゼルにそう言って食堂を出た。
 相変わらず朝はコーヒーだけなのね。
「待て」
 むず。
「何処に行くかくらい言い置いて行け」
 冗談じゃないっ。
「オトメの秘密よ」
「はぁ?」
 マントを引きつ引かれつするが、如何せん相手はゼル。
 と、二階でアメリアの声がする。やばいっ!!
 こーなったら…
「…話さないと、アメリアにあること無いこと吹き込むわよv」
 一瞬凍ったゼルの隙を突いてあたしは逃げ出した。
 何か後ろで音がしたが、無視っ。
 …想像つくけど。自分で何とかすんのよ、アメリア。

 来ない。
 来ない来ない来ない来ない来ない〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
 アメリアが待ち遠しい。
 一緒に入りましょうっなーんて言うから待ってあげてるのに、何してんのっ。
 ……………………恥ずかしいじゃない。
 ショーウィンドウに映る自分が自分の知らない表情してる。
「り、リナさぁぁぁぁぁぁぁん」
 反射の世界にアメリアの影。
 そんなに大きな声で呼ぶなぁっ。
 頭をかきむしりたくなって、腕を上げたら胸にある金属が存在を示した。
 んばばっ
 顔が赤くなったのがわかりすぎるくらいわかる。
 あたしはアメリアを店内に引きずり込んだ。

「どうぞこちらに」
 あたしたちは店頭から少し入った部屋に通された。
 宿の部屋くらいの広さで、中央に机が一つ。椅子が4つ。
 言われるままに椅子にかける。
「石を、こちらに」
 昨日一日肌身離さず付けていた巾着袋をオーナーに渡す。
 アメリアが一昨日の晩に言い出した『約束の証』の話。
 いつもならそんないかにも観光客向けの話、無視した。
 なのに、今回はいいかと思った。
 それはきっと…
 
 ころん。

「―――――」
 本当に驚くと、声も出なくなるんだ。
 ビロードの上に出された二つの石。
 一つはアメリアの、深みのある緑。
 そしてあたしの、…空の色。
 澄んだ澄んだ、どこまでも、いつまでも透き通るかと思わせるような蒼。
 ガウリイの色。
 何作ろう。
 …か、考えてこようと思ったのよ。だけど昨日はいろいろあって…
(もらってくれるよな…)
 月の光を背に浴びて、金色の髪が自ら輝いて見えて。
 ただ、荘厳だと思ったのよ。
 嬉しいと思えた。
「うにゃぁぁぁぁぁあああっ」
 がしがしがしがしがしっぐりぐり。
 誰に言い訳してんのよリナ・インバースっ!
 デザインもくしゃくしゃ。
 気に入らない。
 ガウリイ、剣士だから。
 光の剣が無くなって、斬妖剣を手に入れて。あたしは離れなくていい理由も手に入れた。
 …でもガウリイは。
 気付かないと思ってるでしょ。
 夜、闇にまぎれて練習してるの、あたし知ってんのよ。
 以前、聞いたことがある。一流の剣士になればなるほど、些細な違いでも影響が出るって。
 姿はとことんアブナイ奴だけど、そういう情報は確かな人間の話だから。
 ………だから、ダメよね。指輪。
 戦闘中に傷ついてもヤだし、指輪かばって支障が出るなんて以ての外。
 でも。
 顔を上げたら、アメリアが石を指で挟んで、頬を赤らめて溜め息をついた。
 美人になったじゃない、アメリア。
 ゼルも男冥利につきるわね。

 さらり。

 鎖を引っ張ってペンダントトップを引き出す。
 何処で見つけたのか、細いのにえらく丈夫な銀の鎖。
 …コレ、指輪よね。
 赤い石がはめ込まれて、あたしにもアメリアにも読めない文字が刻まれてて。
 期待するわよ、ガウリイ。
 期待してもいいよね、ガウリイ。
 あんたが言い出したんだから。とことん付き合ってよね。
 す、好きだ惚れたハレただの切ったはっただのよくわかんないけど、ガウリイが『必要』だってのはよぉっくわかったわ。
 だから。
 …だから。
「あの、ちょっといいですか?」
「何でしょうか、リナ様」
「あの、さ。金の鎖、ある?」

 オーナーは店の外まで出てあたしたちを見送ってくれた。
 朝一に店へ入ったのに、帰るときは夜の帳が近付いていた。
 これあげたら、ガウリイどんな反応するかな。
 楽しみだけど、怖い気もする。

 今は、石に願いを込めて。

                              /了/
*********************************************************************
ガウリイ、ゼルガディス、アメリアときてリナ編でした。
いかがだったでしょうか。
アメリアに比べてリナの科白におちゃらけ(?)が入ってしまうのは、単に照れゆえなんです。
まだ落ち着かない想いというか。馴染めないというか。
いやーん。テレます。自分で書いてて。

ここまでお付き合いくださってありがとうございました。
何らかのコメントいただければ幸いですv

みていでございました。






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13458はじめまして!!砂緒 2/4-21:23
記事番号13448へのコメント

みていさま、はじめまして!!砂緒と申します。
わたしもつい最近、初めてここに投稿しました!
でも、計画性がなかったので、タイ○ニックのごとく沈没中です・・・(涙)
関係ないけど、わたしまだタイ○ニック見てないです。(自分でも信じられないです)


>ガウリイ、ゼルガディス、アメリアときてリナ編でした。
>いかがだったでしょうか。
うう・・・・素晴らしいです。わたしとは大違いです。
ほのぼのあまあま、わたしには一生書けそうもないです。書いてる途中で照れちゃうので(笑)


>いやーん。テレます。自分で書いてて。
ありゃ。わたしだけじゃなかったんですね♪よかったよかった。


それでは、砂緒でした♪

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13459Re:はじめまして!!ありがとうございますっ(感激)みてい 2/4-21:37
記事番号13458へのコメント

>みていさま、はじめまして!!砂緒と申します。
はじめまして、みていです。
>わたしもつい最近、初めてここに投稿しました!
>でも、計画性がなかったので、タイ○ニックのごとく沈没中です・・・(涙)
>関係ないけど、わたしまだタイ○ニック見てないです。(自分でも信じられないです)
いやぁ…みていも観てないんです。
何がどうなってあの有名なシーンに繋がるのやら…

>うう・・・・素晴らしいです。わたしとは大違いです。
>ほのぼのあまあま、わたしには一生書けそうもないです。書いてる途中で照れちゃうので(笑)
書きあがってから読み直したらもぉ照れるのなんの。
途中でも思ったのですが、いやぁー…ははは(乾笑)
>それでは、砂緒でした♪
コメントありがとうございました!
もちょっと考えてから、『その後』を書きたいと思います(待ってない!?がーん)
以上、みていでございました。多謝。

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13475「つべこべ言わずに受け取って下さいっ!!レスを!!」あごん E-mail 2/5-20:55
記事番号13448へのコメント

二度目まして!あごんです!!
全部読みましたよ〜〜〜〜〜〜〜!!

いやー、最後にリナのエピソードが来た所が良いですね!
全部が全部、それらしさがちゃんと出てまして。
羨ましい限りですねぇ(ゼルとアメリアは苦手らしい)。

続き、とゆーか次の話もあるとか♪
楽しみにしております!!
ではではあごんでした!!

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13484Re:受け取りましたっみてい 2/6-15:45
記事番号13475へのコメント

こんにちは、あごんさん。
またも有難うございます。感謝感激雨霰でございますっ

続きもまたよろしければ見てくださいね。

以上みていでした。多謝vv

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13480Partner→Lover1「空と花」みてい 2/6-12:40
記事番号13448へのコメント

I→Loverの続編でございます。
なんだかガウリナ風味のゼルアメです。こんなはずでは…(汗)
では、どうぞ。
*******************************************************************
【空と花】


 わたし、待ちます。あなたのことを。

「よーっ、アメリア」
 小高い丘を歩いていた少女は、突然降ってきた声に空を仰いだ。
 少女の眼に飛び込んでくる木漏れ日。その中に揺れる大きなシルエット。
 少女は影が何であるか確認しようと目を細める。と、金色をなびかせ影は滑り降りてきた。

 とすん。

「ガウリイさんっ」
 この町で最も大きい木から飛び降りてきた男は少女の前でお日様の笑顔を浮かべた。
「こんなところで何してるんだ?」
「高いところウォッチングですっ!」
 ぐぐっと握りこぶしを作って力説するアメリア。
「ガウリイさんこそ何をしていたんですか?」
「いやぁ」
 頬をこりこり掻いて言葉を濁す男。
 ややあって、意外と大きな、はっきりした声で答えた。

「ゼフィーリア見えないかなーと思って」

 途端にキラキラおめめになる少女。しっぽがぱたぱた、ぴこぴこ動く耳すら見える気がする。
 期待満開興味大爆発の表情だ。
 男は忠告を思い出す。
(いいか、子犬アメリアには気をつけろ。無邪気なだけに性質が悪い…)
 聞いたときは惚気られたかと思ったが、成程なぁと悠長に感心している青年。
「見えましたかっ?」
「いや、さすがに見えなかった」
 この街からゼフィーリアまでは軽くひと月はかかる。さすがの彼の視力もそこまでは届かない。
「ガウリイさんv」
 いつの間にか地面に座り込んだ少女が男にも座れと促す。
 最初意味がわからず突っ立っていた彼も、彼女が地面を叩くのを見てようやくわかったらしく、隣に腰を下ろした。
「ガウリイさん、リナさんのことどう思ってますか?」
「どうって、リナだぞ。(断言)」
「そうじゃなくてですね…」
「リナは、リナのままでいいんだよ。アメリア」
 その言葉は、少女にすんなり溶け込んだ。
「リナは思うままに進んでいけばいい。オレは、リナが疲れちまわないよう、泣けるよう、その背中を護ってやりたい。せめて一か所でも気を張らずにいられるように」
「…………………」
 そう言う男の横顔はとても優しくて。照れくさそうで。
 でも、誇らしげで。
 知らず、少女の瞳が揺れる。
「アメリア?」
 
 ぽろっ…

「あ、アメリアっ!?」
「あれ、あ、あれ…」
 ぽろぽろぽろぽろ。
 後から後から透明な雫が少女の頬を辿って弾ける。
 正義の拳を戸惑う少女の動揺に変えて、幼子がするように涙をぬぐう。
 焦ったのは男も同じで。
 …男の場合は少女を誰より大切と思う彼の者に何を言われるかと冷や汗タラタラだったのだが。
 どうしようかといろいろ頭をめぐらしたが、溢れる雫の前に思考はまとまらず、結局落ち着くのを待つことにした男。
 二人を街を吹き抜けてきた風が凪ぎ、抜けていく。
「あ、あた、いいなって、リナさ…、うっく」
 嗚咽で途切れ途切れではあったが、男はようやく少女の泣き出した理由が読めてくる。
「ゼル、ディスさん、何も…ひぃっく」
「アメリア」
 ぽんっと男が少女の頭をはたく。
 反動で顔を上げた少女に男は一つの場所を示した。
 指の先は少女があるときから最上の宝となったブローチ。
「それ、ゼルが彫ったんだぜ」
 ぽぽぽっ
「よく考えてみろ。アイツが好いてもいない相手にそんな手の混んだことするか?」
 ぽぽぽぽぽぽっ
「でも…」
 顕著に頬を染める少女。
「石も自分で選んで、自分で考えて、自分で作って、その手で贈った」
 言って、自分と重なってしまったのか一瞬言葉をつぐむ男。
「…待っていて、いいんでしょうか」
 重荷になりませんか、わたし。
 ついていきたい。でも国は捨てられない。
 ついていきたい。でも邪魔にはなりたくない。
「そいつは、オレの答えることじゃないなぁ」
 いっそ忌々しげに言い捨てる男。
 小さくなる少女。
「それこそ、当人に訊くべきだ。アメリア」
 真っ直ぐに視線を合わせ、静かに告げる男。
「それとも…

 たった一度で捨てられる想いか?」

「そんなわけありませんっ!」

 言い切った少女の心にほわっと花が咲く。
 いつの間にか、涙は止まっていた。
 背中を押された気がする。
「あっ」
 ようやくわかった本当の自分の想い。
 生まれて、巡って、迷って。結局はもとに治まったこのキモチ。
 納得できたらまた光が零れた。
 その隣で今度ばかりは止める術を持たず、おとなしく殴られるかとひそかに覚悟を決めた男が一人。

 わたし、待ちます。
 迎えに来てくださいね、ゼルガディスさんv

                                /了/
********************************************************************
はいっ。引っ張ってます。どうしても先に入れておきたかったのがこの辺なんです。
しかし、泣きっぱなしだぞアメリア。

…砂糖吐きたくなった方、吐いた方、コメントいただけたら幸いでございます。
みていでした。

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13485Partner→Lover2「炎と月」みてい 2/6-16:13
記事番号13480へのコメント

Partner→Lover1の続き物です。まだの方は是非そちらからお読みください。
何がなじょしてこうなった、ゼルとリナ編です。
…ガウリナ、ゼルアメですので。
*********************************************************************
【炎と月】


『証』は手の中に…

 喧騒の静まった食堂兼酒場のカウンターで、紅い瞳の娘が独り、腰掛けている。
 指の先で転がすのは蒼い石の付いた指輪。
 机の上には緋色の石の付いた指輪。
「珍しいな。独りか、リナ」
 娘の横に白いフードの青年が立つ。
「ガウリイ殴っといて何言ってんのかなぁ?」
「ぐっ」
 むしろ楽しそうな口調で答える娘。
 青年は言葉に詰まる。
「座ったら?」
 促され、青年は娘の隣へ腰掛ける。
 娘が転がすと、机の上の指輪がぱちりと音をたてた。
 青年はフードを下ろす。
 しばしの沈黙。
 
 カラン

「カウンターに男と女がいたらグラスが無きゃ絵になりませんや」
 二人の前にグラスが二つ。
 数日の逗留ですっかり意気投合した宿屋の主人が二人の前にグラスを並べる。
 娘の方が微妙に琥珀が薄いが、これも主人の配慮だ。
「また落ち合うこともありましょう。今晩はゆるりと話されるがよかろうて」
 主人は軽く頭を下げると厨房を離れた。
 空間にまた静けさが戻る。

 この日の夕食はいつも以上に賑やかだった。
 今回は何のトラブルにも巻き込まれず、ただ再会を楽しむことが出来た。
 誰からも言い出さなかった次なる再会への希望の言葉。
 誰も口にしなかった未来への約束。
 刹那に生きる者たちだから、そのときを精一杯に生きて。
 将来(さき)など見えないから、今最善を尽くして。
「セイルーンまで行ったらどうするの?ゼル」
 何かのついでのように訊く娘。
 だがその表情は真剣で。
「考えてないわけじゃないんでしょう?」
「…ああ」
 カラン
 グラスの中の氷が踊る。
「俺の望みは、ただ一つだ」
「…へぇ」
 娘がぴんと片眉を跳ね上げた。
「人間の姿に戻る。すべてはそこからだ」

 ばしゃっ…

「あんたのアメリアに対する気持ちってそんなもんなの!?あたし、人を見る目には自信があったけど、今回ばかりはうまく騙されたわっ!」
 青年の髪を、頬を、琥珀の液体がつたう。
シロップが入っていたのだろう。甘い香りが青年を取り巻いた。
 まだ大きかった氷が結構痛い。
 憮然とした表情で顔を上げる青年。
 が、その瞳が見開かれた。
 娘から零れる一筋の涙。
「将来(さき)なんてね、わかんないのよっ。昨日まで笑ってた人が、ずっと隣にいてくれるなんて、必ずなんて言いきれないのよっ!」
 それ以上流すまいと、必死に目に力を入れる娘。
 青年は大きく溜め息をつくとべたべたし始めた顔を軽くぬぐった。
「誤解があったようだが」
「何をっ」
 さらに激昂し悪口雑言を浴びせようとする娘を遮るように、青年は言葉を繋げた。
「俺の望みは、アメリアとともにあることだ。そのための一段階に過ぎん」
 かつては最大にして唯一であった彼の者の望み。
 それを段階の一つと言わしめたのは、愛しい者の存在があったから。
「………あ、あは、あははははは」
 勘違いに気が付いた娘は慌てて呪文を唱える。
『浄水結(アクア・クリエイト)っ』

 ばしゃあっ

 青年に降りかかる水難第二段。
 頭上から落ちてきた水に、酒は流れたものの再び水浸しになる青年。
「…おい」
「どうせあとでシャワー浴びるんでしょ。床も濡れてたし、一石二鳥よ」
 言い切る娘に突っ込みたいことは数あれどどれから手を付けたらいいかわからず口をぱくぱくさせるしかない青年。
「…でも、謝らないわよ。あたし」
 二つの指輪を弄びながら少女は呟く。
「離れて、耐えられるの?アメリアだって年頃よ。見合いの話なんて山と来てるんじゃないの?」
 突然当たり前の存在が消えたあの時。
 いくら平常心を保とうと思っても、冷静になろうと思っても、不安はぬぐいきれなくて。
 娘の弱点であり強みである剣士は、自分の居場所を宣言してくれたけど。 
「ぬかりはない。と言いたいところだが、今の俺では随分と分が悪い。何かと体裁を気にするやつがいるからな」
 俺だって何も考えてないわけじゃない、と少し顔を紫にして呟きながら青年は立ち上がった。
 部屋へ戻りかけて、青年はちょっとした意趣返しを思いつく。
「そうだ。お前が今握っている指輪の刻印のことだがな」

 …ぼっ

 青年の科白に瞬間湯沸かし機(この世界にンなもんあるのか?)の如く真っ赤になる娘。
「なっ、何よっ?」
「さぁてな。ゼフィーリアの次に旦那が行きたがるところへ行けばわかるだろうがな」
 含みのある言い方にきょとんとする娘。
 が、青年の言わんとせんことが判るとその紅玉に負けないくらい顔を赤くする。
 なかなか渡せずにいる指輪が手の中で音をたてた。

 『証』をその手に…

                                 /了/

 追記:部屋に戻った青年は、同室の男に蹴り出されたことを加えておく。
*********************************************************************
副題、ゼルガディス受難編(笑)
しっかし、なんでこうもゼルが出張ったのやら。どっちの組み合わせも同じくらい好きなんですが。
まだ引っ張る外道みてい、あと2回で収拾つくのかみてい、自分の首真綿で締めてるぞみていっ

作者こんなですが、お付き合いくだされば幸いです。
以上みていでございました。

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13461読ませてください♪ゆえ 2/4-23:45
記事番号13435へのコメント

はじめまして、こんにちは。ゆえともうします。


4人それぞれの話、読ませていただいて。

うひょょょょょょょょょょょょょょょょょょょょょん♪と歓喜のコサックダンスを踊りたい心境です♪

とても初投稿とは思えない素晴らしい話ですっ。

とくにリナの照れかたがプリちーで♪
ガウリイのペンダントもまんまじゃないところがニクイじゃないですか♪
ゼルの魔境はこった彫刻がされてるのでしょうねぇ。
アメリアの託した言葉はなんなのでしょう〜♪

それぞれのタイトルも、各キャラの性格がすごい出てると思います。

続き、めちゃめちゃ気になります♪
たのしみにしておりまする〜〜♪

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13466Re:読ませてください♪ありがとうございますっ(感動)みてい 2/5-09:11
記事番号13461へのコメント

>はじめまして、こんにちは。ゆえともうします。
こんにちはーっ。
4人それぞれの話、読ませていただいて。
(どきどき)
>うひょょょょょょょょょょょょょょょょょょょょょん♪と歓喜のコサックダンスを踊りたい心境です♪
ちゃんららんらちゃんららんら(小躍り)
>とても初投稿とは思えない素晴らしい話ですっ。
いやー。おだてるとどこまでも昇りますよ、みてい。
>とくにリナの照れかたがプリちーで♪
>ガウリイのペンダントもまんまじゃないところがニクイじゃないですか♪
>ゼルの魔境はこった彫刻がされてるのでしょうねぇ。
>アメリアの託した言葉はなんなのでしょう〜♪
うふv
>それぞれのタイトルも、各キャラの性格がすごい出てると思います。
良かったー(安心)
>続き、めちゃめちゃ気になります♪
>たのしみにしておりまする〜〜♪
楽しみにしていただけますか?楽しみにしていただけますか??
やったぃ♪
ゼルアメ編はもう書くだけなんですが、ガウリナ編がまだなので、もちょっと待ってくださいね。今週中には…(希望)

ゆえさん、ありがとうございます。またのお越しをお待ちしてます。

以上、みていでございました。多謝。

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13487あああ、ゼルアメぇぇぇぇ(溶)ねんねこ E-mail URL2/6-18:32
記事番号13435へのコメント

はじめましてねんねこと申します。
投稿小説2の方でゼルアメしか書かないゼルアメ狂いの女としてちょっとばかし有名(?)な女です(苦笑)

ガウリナ、ゼルアメということで、早速読ませて頂きました。
受験で死んでたんですが、とろけました。ゼルアメぇぇぇぇぇぇぇ。
ゼルのあしらわれ方が好きです(ひど)。
リナに水ぶっかけられて、ガウリイに蹴り出され(笑)
これこそゼルガディス=グレイワーズです(爆)

彼にはぜひアメリアを連れて逃げて欲しいですね。
短い感想ですが、この辺で。次のお話を楽しみに待ってますねVv
……わたしもそろそろ投稿しよう……

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13498Re:片栗粉添付中(謎)みてい 2/6-23:57
記事番号13487へのコメント

>はじめましてねんねこと申します。
みていでございます。
>投稿小説2の方でゼルアメしか書かないゼルアメ狂いの女としてちょっとばかし有名(?)な女です(苦笑)
名前は存じておりますv

>受験で死んでたんですが、とろけました。ゼルアメぇぇぇぇぇぇぇ。
>ゼルのあしらわれ方が好きです(ひど)。
>リナに水ぶっかけられて、ガウリイに蹴り出され(笑)
>これこそゼルガディス=グレイワーズです(爆)
最初はそんなつもり全く無かったのですが…(汗)
災難にあって、それなりにダメージを受けてくれる(某くらげと某白蛇は復活早すぎの観が)ので、動かしやすいのかもしれませんね。

>短い感想ですが、この辺で。次のお話を楽しみに待ってますねVv
>……わたしもそろそろ投稿しよう……
楽しみにしております。
そしてありがとうございました。あと2話で完結です。まずは(不断言)

以上、みていでした。多謝。

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13502LoverLover1「言霊」みてい 2/7-19:21
記事番号13487へのコメント

でかいツリーになってまいりました。入るかな。
I→Lover、Partner→Loverときて、最終でございます。
まずはゼルアメの方をどうぞ。
********************************************************************
【言霊】



 邂逅と離別。
 再会と別れ。

「ゼルガディスさん」
「何だ」

 偶然逢った懐かしい友人とは数日前に道を違え。

「呼んだだけです」
「……そうか」

 少女の故郷セイルーン王国へ入っても。

「ゼルガディスさん」
「……………(溜め息)呼んだだけか?」
「はいv」

 まだ二人は共に歩んで。

「アメリア」
「………………」

 いつしか、少女に呼ばれることを厭わなくなった青年。
 いつからか、青年の隣にいたいと思うようになった少女。

「返事をしないか」

 王都が近付き、次第に少女の艶やかな黒髪が跳ねなくなって。
 かけられる声に、自分の立場を認識させられる。

「………………」

 城が視界に納まる。
 もう、旅も終わりだ。
 少女の足が止まる。

「アメリア」

 近寄る気配。と、青年はらしくない行動に出た。
「うきゃああああああぁあ!?」
 すっと姿勢を落とし、少女の顔を窺うとそのまま抱き上げて茂みの向こうの河川へ降りていった。
 すっとん。ぺた。
「ふっ」
 青年はごく静かに少女の足を下ろしたつもりだったのだが、腰の砕けた少女はそのまま地面に座り込んだ。
 その様子を悪いと思いつつ吹いてしまった青年。
「笑わないでくださぁいぃ」
 顔を染めて上目遣いをする少女。
 その姿にくらっときそうなのを彼のポリシー総動員で抑え、正面にしゃがみこむと周囲を見渡した。
 春の兆しに色付き始めた花の蕾が風に揺れる。
 聞こえるのは鳥の囀りと川のせせらぎだけ。
 人の気配の無いことを入念に確認して、青年はその顔を日の下に晒した。

「…セイルーンでは薬指というのは神聖なものらしいな」

 ぽつりと、独り言のように言葉を紡ぐ。
 銀の髪が川の流れからくる光を反射して、柔らかい光を放つ。
「一度しか言わないからな」
 すっと青年の顔が少女に近付く。

「好きだ」

 耳元で囁いて、すぐ顔が離れた。

 がしいっ

「もう一度言ってくださいぃいっ!」
 青年が離れるかかくや、といったところで少女が青年の襟を掴んだ。
「一度しか言わんと言っただろうがぁっ!」
「そんなっ正義じゃありませんっ!!」
「どーゆー理屈だっ」
 
「……ホント、ですか?」

 やがて半ば呆然としながら問うてくる少女。
 青年は答えずそっと少女を引き寄せる。
 手が震えていたのはどっちの方か。

「わたしも、好きです」

 自然と近くなる肌。
 が、青年がすっと身を引いた。

「ゼルガディスさん…」
「………」

 辛そうに目を細め、青年は少女の肩を持って半回転させた。
 その先は、彼女の家。
「お前にはお前の世界がある。待っていてくれとも、ついて来いとも言う権利は俺には無い」

「でも…!」
「聞け!!」

 血を吐くような青年の怒号に振り向こうとする少女。しかし肩をしっかり押さえられていて彼の様子を見ることは出来ない。

「…だが、俺の帰るところは、お前だ。それだけは言っておく」

 手が離される。
 ゆっくり振り返ると、青年は自分の髪を一本抜き、己の小指に巻いていた。
 その不可解な行動に見入る少女。

「これは、予約だ」

 そっと髪を指から引き抜くと、少女の手を取り薬指に嵌めた。
 それは、あたかもあつらえたかのように少女の指にぴったりな、銀の指輪。
「キャンセル権は、無しだ」
 抑えていた動悸がぶり返してきたのか、紫に変化していく青年の顔。
「じゃ、じゃあ、予約券を受け取ってくださいv」
 少女が慌てて取り出すのは水晶。
 森の色の溶け込んだ、少女の想いの形。
 青年の指の長さにも満たないほどのプレートを日に透かして見える世界は、みずみずしい息吹を湛えて。

「…確かに受け取った。アメリア」
『ゼルガディスさん』

「!?」
 彼が彼女にだけ見せる笑顔で答えたとき、それに応じた少女の声。
 まごうことなき、青年の想い人の声。
 ただし二つ。

「アメリア?」
『ゼルガディスさん(…)』

 やはり二つ。しかし今度は響きが違う。
「どういう…?」
 しゅぼっぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽっ
「あのう、もしかして…」
 これ以上無いくらい真っ赤になったアメリアが俯いて指をくにくにさせる。
「わたし、その、石に言葉を込められるって、聞いて…」
 語尾がだんだん弱くなる。
 合点のいった青年は恥ずかしさと嬉しさと照れくささに天を仰いだ。

                               /了/
********************************************************************
うきゃあああああああっ(予想外の展開にゲシュタルト崩壊)
……………ふぅ。
あ、アメリアが石にこめた言葉、わかっていただけたでしょうか?
髪の毛の指輪。よく考えると不気味ですか?でも土着の風習でそんなのがあると聞いたので…ダメかなぁ?

次はいよいよ最終回、ガウリイに頑張ってもらおう(予定)

以上、みていでございました。



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13518片栗粉、実は主原料ジャガイモだったり。ねんねこ E-mail URL2/8-10:22
記事番号13502へのコメント

再びねんねこです。
あまあまラブリーさんじゃないですか!(嬉)
あまりの嬉しさにとりあえず画面の前で小躍りしました。最近は体力不足と運動不足ですっかり息切れしましたが(汗)

『帰る場所はお前だ』とか、
『拒否権はない』とかいうゼルでもうやられました(笑)

アメリアも可愛いし、もうどうぞお二人どこまでもいっちゃってください。
などと思ってしまいました(^^)

次はガウリナ編とのことですが、楽しみにしてますねん♪
ではではねんねこでした。

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13525Re:アイダホ生まれのじゃがバタ○〜ンさんは♪みてい 2/8-23:51
記事番号13518へのコメント

>再びねんねこです。
たびたびありがとうございます!

>あまあまラブリーさんじゃないですか!(嬉)
>『帰る場所はお前だ』とか、
>『拒否権はない』とかいうゼルでもうやられました(笑)
このあたりは何度もリテイクを出した(書き直した)部分です。ですので、その都度『告白タイムv』を繰り返させられたゼルは終わった頃には開き直ったかその身体にヒビが入ったか…。

>アメリアも可愛いし、もうどうぞお二人どこまでもいっちゃってください。
>などと思ってしまいました(^^)
みていの中に駆け落ちの選択肢は無かったので(フィルさん公認ならありえるかも)ご期待に沿えてるかなぁとはらはら…

Loverシリーズはまずは完結となっております。
よろしかったら是非あと一話おつきあいくださいませ。

以上みていでした。多謝。

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13519LoverLover2「居場所」みてい 2/8-16:33
記事番号13502へのコメント

大トリはガウリナでございます。
Loverシリーズ最終話、どうぞおつきあいください。
感想いただければ幸いです。
********************************************************************
【居場所】


 使わなくなった『保護者』の枷。
 意識的に言わなかった。
 そして、最後に口にしたときには、別の意味も篭められていた。

(――お前の実家――なんてのはどうだ?)

 窓の桟に浅く腰掛け、身を乗り出し仰け反るようにして空を見上げる男。
 金糸の髪が夜風になびく。

(たまにゃあ里帰りってのもいいもんだぜ。きっと)

 里帰り、故郷、ふるさと。実家。
 そんな単語をせせら笑い、切り捨てたことがあった。
 オレにはそんなもの必要無い、と。

「よいせっ」
 男は桟に足を掛けると、反動を利用して屋根に手をかけた。
 と、部屋の中によく知った気配が滑り込む。
「…奇遇ね。盗賊いぢめ?」
 苦笑しながら近付く娘。
「いやぁ、え〜っとなぁ…」
 男は屋根に片手でぶら下がっていることも感じさせないくらい安定しているが、その表情はイタズラを見つけられた子どものようだ。
「ガウリイ、くらげなのに高いところ好きなの?言ってくれれば呪文でお星様にしてあげたのにv」
 からかいモードの娘に男は空いている手を差し出した。
「ん〜、ま、ちょっとつきあえ。リナ」
「魔法で飛んだ方が速いわよ」
 差し出された手をぺんと軽く叩き、呪文の詠唱に入る少女。その顔は少し赤い。
 男も予想していたのか軽く肩をすくめるとすんなり屋根へよじ登った。
 大して時間も経たず娘が男の横に降り立つ。
 虚空には爪でかいたような細い三日月。
 冬の華やかな星座は行き過ぎ、静かな春先の星座が闇に色を添えている。
「で、何してたの?」
「考えごとしてた」
「ガウリイが考えごと!?大変明日はくらげが降るわっ」
「何だよそりゃあ。リナこそこんな時間にどうしたんだ?」
「えっ…………」
 途端に言葉に詰まる娘。
 座っているので見上げる状態になる男の視線をかわそうと、娘は顔を逸らす。
 しかし、視線はついて来ずに逆に逸らされた。
「ガウリイ?」
 訝しげに声をかける娘。
 俯き加減の男の表情は、その豪奢な髪に邪魔され窺うことが出来ない。
「………よいしょっと。」
 すとん。
 娘は男の背後に回るとそのまま背中合わせに屋根に座った。傾斜も手伝って男の背に寄りかかる形になる。
「リナ?」
「じっとしててよ。あたし寒がりなんだからねっ」
 身じろごうとした男を娘は制する。
「つきあえって言ったのはあんたの方よ。早く…」
 言いかけて、娘は黙った。
 そのまま頭も背にもたせかけて男が切り出すのを待つことに決めたようだ。
 
「…逢ってほしい人がいるんだ。リナ」

 どれくらい経ったのか。
 男が口を開く。 
 さすがに手持ち無沙汰になった娘が手元で後れていた金糸を弄んでいた頃だった。

「誰?」
「オレのばーちゃん」

 肉親に手をかけ、出奔したあのときから。
 何処へ行っても何をしても何の感情も沸き起こらず。
 ただ、息をしているだけ。
 望む望まざると関係無く身体は反応し、腕を振り抜いた。

「おばあさん?」
「ああ」

 全身に人を殺める感触が染み付き、うっとおしい二つ名で呼ばれるようになり。
 金で雇われれば味方は色めき、敵は畏怖した。
 実家に目をつけ、仕官の誘いも幾度と無くあった。
 その何もかもがわずらわしく、長く留まることは無かった。
 
「リナに、逢ってほしいんだ」
「あたしに?」
「他の誰でもない。リナ=インバースに」

 唯一、留まりたいと思った場所。
 何にも、あの剣にさえ執着しなかった自分が、ただ一つ譲れないと思った場所。

「次の目的地、ってこと?」
「そうだな」

 ちょっと上ずった娘の声。
 どんな表情をしているか容易に想像が出来て、男は少し笑みを零す。
 いつの間にか、こんなにも娘のことがわかるようになった。
 いつの間にか、世界は色鮮やかなものに変貌していた。
 いつの間にか、自分が娘に強く惹かれていることに気がついた。

 しゃらり

 背後で金属のすれる音。
 娘はおもむろに立ち上がると背後から男の首に手を回した。
「りっリナぁっ?」
 状況がわからずうろたえる男。
 娘の手はそのまま男の髪をさらうように引かれ、かちりと硬質な音がして離れた。
「これは」
「つべこべ言わずに受け取んなさいっ」
 驚愕する男の手には蒼い石の付いた指輪。
 男が娘にあげたのと同じく、鎖に繋がっている。

「リナ…」
 心底嬉しそうに相好を崩す男。
 肩の金糸に、栗色の流れが交ざる。
 背中に優しい重み。

「ね、教えてくんない?この指輪には何て刻んであるの?」
「うーん。全部まとめて…」

 ちゅっv

 ぼばばっ
「こんのくらげぇぇぇぇっ!
 望みどおりお星様にしてあげるわっ!行ってこぉぉぉぉぉぉいっ!!」
「どひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…」

 屋根に残されたのは真っ赤な顔をした娘が独り。
 びしぃっと男の消えた方向を指差し、
「ぜぇぇったい訊き出してやるから、おっぼえてなさいよぉぉぉぉぉっ!!」
 と叫んだという。

                                /了/
********************************************************************
オトさんと気がすまんのかみてい…
ということでLoverシリーズ完結でございます。いかがだったでしょうか?
わ〜っごめんなさい石投げないでっ!
考えてないわけじゃない(このシリーズの最初から出来ていた)んですが、結果的に引っ張ってるんでしょうか、コレって。話がまとまらなくなりそうだったので…(言い訳。まとまってんのかのツッコミ付)

気まぐれなみていのこと、突然どっかで話が発生するかもしれませんvそのときはよしなにvv
ではでは、お目汚しでございました。みていでした。多謝v



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13523はじめましてです!!あんでぃ 2/8-20:38
記事番号13519へのコメント


はじめまして〜!!
あんでぃと申します!!
読みまくれ2の方にたま〜に出没しております(笑)
以後よろしくお願いいたします!!


さてさて、今回一番印象残っておりますvこの部分↓

>
>「ね、教えてくんない?この指輪には何て刻んであるの?」
>「うーん。全部まとめて…」
>
> ちゅっv


んにょ〜!!←奇声(壊れとる・・・/汗)
はあぁぁぁ・・・・・・v(ため息)すごいわぁ、このガウリイ。よくやった!!ぐっ!!
このガウリイなんだか、NEXTのゼロス(ゼルうさちゃんの回ですv)とイメージが似てますねぇv
しかし・・・・ガウリイが指輪に刻んだ文字は何語なんでしょう?
以外にもガウリイはバイリンガル?

らぶらぶな二人(ゼルたちも含めて四人ですねv)の行く末はいかに!!
ばあちゃんの遺言ってガウリイも言っておりましたし、この先気になる今日この頃でございます!!


>オトさんと気がすまんのかみてい…
>ということでLoverシリーズ完結でございます。いかがだったでしょうか?
>わ〜っごめんなさい石投げないでっ!

石のかわりに色紙投げますvサインしてから投げ返してください!!

>考えてないわけじゃない(このシリーズの最初から出来ていた)んですが、結果的に引っ張ってるんでしょうか、コレって。話がまとまらなくなりそうだったので…(言い訳。まとまってんのかのツッコミ付)

んふふ・・・(無気味な笑い)
書いてください!書いてください!!
楽しみにさせていただいております!!

>気まぐれなみていのこと、突然どっかで話が発生するかもしれませんvそのときはよしなにvv


またお話を投稿してくださる事を楽しみに待たせていただきます!!
それでは、あんでぃでした!!!

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13524甘いもの大好きです♪砂緒 2/8-23:30
記事番号13519へのコメント

きゃああああああああああああああああああああああああああああ!!
甘いです!甘いものは大好きですうううううううううううううううう!!
あ、こんばんわ。砂緒です。(←遅いよ)
とてつもなく楽しみに待っておりました〜♪

>ということでLoverシリーズ完結でございます。いかがだったでしょうか?
とっても素敵なお話でした!わたしは最後のガウリナで上の状態になりました(笑)
ほんと、おかわりも欲しいぐらい♪

>わ〜っごめんなさい石投げないでっ!
>考えてないわけじゃない(このシリーズの最初から出来ていた)んですが、結果的に引っ張ってるんでしょうか、コレって。話がまとまらなくなりそうだったので…(言い訳。まとまってんのかのツッコミ付)
引いて引いて、そして押す!は恋愛の基本ですねっ!(なに言ってんだ)
うう・・・・読んでる方としては続きが気になること気になること・・・・・。

>気まぐれなみていのこと、突然どっかで話が発生するかもしれませんvそのときはよしなにvv
>ではでは、お目汚しでございました。みていでした。多謝v
また、みていさまの作品に会える日を楽しみにしてます。

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13526Re:でかくなったなぁツリー(感涙)&あんでぃさん砂緒さんへのレスですvみてい 2/9-00:22
記事番号13519へのコメント

ツリーがでかくなってきて、いつ落ちてしまうのかわかんないので(どのくらいで落ちるんでしょう?それとも新規書き込みの押し出し形式なんでしょうか?)お二方に同時レスでございます。

☆あんでぃさん
>このガウリイなんだか、NEXTのゼロス(ゼルうさちゃんの回ですv)とイメージが似てますねぇv
 はじめまして、レス有難うございましたv
 ↑う〜ん、実は影で出葉亀(?)してた某ニコ目神官への報復措置…だったかもしれないですね。元ネタはおっしゃるとおりです。でも「ちゅv」したかったのは本音だろうと思ってます。ゼルに比べるとすんなり動いてくれましたし。
>石のかわりに色紙投げますvサインしてから投げ返してください!!
 日によって筆跡の変わるプレミアのつきそうにない代物でよろしければ…
 ていっ

☆砂緒さん
>とてつもなく楽しみに待っておりました〜♪
 そんなおありがたいことをおっしゃってくださるなんて…(感涙)
>ほんと、おかわりも欲しいぐらい♪
 「おーい、おかわりの注文だぞ〜」
 「まだ仕入れから帰ってきてないようですね」
 「なんだよー、俺とミリーナみたいに即座に」
 「あっつあつvなんて言わないでしょうね」
 「あう…」

初めての投稿にここまでたくさんの方からの感想をいただけるとは思っておりませんでした。
ありがとうございます。
このシリーズの続き(もしくは支線)になるとは思いますが、出来ましたらまた投稿させてください。
みていでございました。多謝vv



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13528初めまして桐生あきや 2/9-04:07
記事番号13519へのコメント


 初めまして……ですよね?(ちょっと不安)
 桐生ともうします〜。

 ステキな話をありがとうございます。
 ガウリナでゼルアメ。まさに桐生のツボでです。四人とも四人らしくて、すごく面白かったです。
 最近ちょっとつまり気味だったのですが、みていさんのお話を読んで、また書く気がおきてきました。いいお話を読むと、自然触発されて書きたくなりますよね。
 ゼルとガウリイがステキです。特にゼルのあの心憎い演出が……(笑)。
 ぜひまた小説を投稿してください。
 みていさんのお話もっと読みたいです。
 短いですが、それでは。

 桐生あきや 拝

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13530Re:初めまして、ありがとうございますっ!みてい 2/9-09:00
記事番号13528へのコメント

> 初めまして……ですよね?(ちょっと不安)
> 桐生ともうします〜。
みていと申します〜。
> ステキな話をありがとうございます。
> ガウリナでゼルアメ。まさに桐生のツボでです。四人とも四人らしくて、すごく面白かったです。
そう言っていただけるととっても嬉しいですv
> 最近ちょっとつまり気味だったのですが、みていさんのお話を読んで、また書く気がおきてきました。いいお話を読むと、自然触発されて書きたくなりますよね。
> ゼルとガウリイがステキです。特にゼルのあの心憎い演出が……(笑)。
みていもこちらに投稿してらっしゃる方の小説を読んでいたら唐突に書きたくなったクチです。でも逆の立場になれるとは…(汗汗)
> ぜひまた小説を投稿してください。
> みていさんのお話もっと読みたいです。
> 短いですが、それでは。
>
> 桐生あきや 拝

ありがとうございました、桐生さん。
続きが読みたいと言って下さる方が何人もいらっしゃって、とても感激しております。
調子にのって、続きを書こうかなと画策中。

以上みていでございました。多謝v

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13558Re:LoverLover2「居場所」アメジスト E-mail 2/10-15:14
記事番号13519へのコメント


>「うーん。全部まとめて…」
>
> ちゅっv


こんにちわ〜。
えーっと、ココでのガウリイのセリフ。
「スレイヤーズNEXT ?話」のゼロスと同じだあー!
ガウリイ、実はあの時しっかり見ていて
実はかげからばっちりみていたのかーーーーーー!
そうだったらいいな♪(おい)
あはははは(逃走)

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13563初めましてですvみてい 2/10-18:56
記事番号13558へのコメント

アメジストさん、コメント有難うございました。

件のシーンはですね、確かに元ネタになってますが、ガウリイがそのとき見ていたかどうかってのは…ん〜どうでしょう?

極短なコメント返しですが、またよろしければ何ぞや言ったってください。

以上みていでした。多謝。

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13620まにあいましたーっゆえ E-mail 2/12-23:53
記事番号13519へのコメント

おそくなりましたがっ。

うみょょょょょょょょょょょょょょん♪
ありがとうございましたっ。

ガウリイとリナ。やっぱり二人はラブラブが一番ですっ。

ガウリイが刻んだ言葉はすごい気になってます。

でも、このお話つづくんですよね♪

そうしたら、指輪の言葉もわかるっかなぁ♪

何だか支離滅裂な感想ですみませんっ。

でも次回も期待しておまちしてます。

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