◆−遙かなる絆 〜序章〜−ゆえ(1/15-00:18)No.13161
 ┣はじめまして♪−ねんねこ(1/15-15:12)No.13164
 ┃┗うひゃぁ♪(歓喜の小躍り)−ゆえ(1/15-23:59)No.13168
 ┣感謝&期待の正の感情vむんむん(!?)です。−あんでぃ(1/15-20:09)No.13165
 ┃┗感謝とお礼の感情むらむら♪−ゆえ(1/16-00:12)No.13169
 ┣遙かなる絆 1.【帰宅】−ゆえ(1/16-00:38)No.13172
 ┃┣ラスカルなる手綱(意味不明)・[鬼畜](悪ノリ)−あごん(1/16-03:19)No.13173
 ┃┣とうとう始まりましたねっ(←遅すぎ)−桐生あきや(1/16-08:21)No.13175
 ┃┃┗ゆえさんではなく、私のレスがですよ(笑)−桐生あきや(1/16-08:23)No.13176
 ┃┗きゃ―――――――っっっ(>▽<)−早坂未森(1/16-20:29)No.13180
 ┃ ┗怒濤のまとめレス(すんません)−ゆえ(1/16-23:51)No.13184
 ┣遙かなる絆2 【月華の散文】−ゆえ(1/17-01:34)No.13185
 ┃┣楽しみがまたひとつ♪−砂緒(1/17-19:35)No.13193
 ┃┃┗悩みもまたひとつ・・・・−ゆえ(1/17-23:54)No.13195
 ┃┣犯人は一体何処にっ!!−あんでぃ(1/17-21:08)No.13194
 ┃┃┗にやり♪−ゆえ(1/18-00:12)No.13196
 ┃┗命知らずな…−早坂未森(1/18-20:52)No.13204
 ┃ ┗人、それを無鉄砲といふ−ゆえ(1/19-00:37)No.13217
 ┣遙かなる絆3 【波紋】−ゆえ(1/19-00:07)No.13216
 ┃┗内容が無いよぅ(私の感想が)。−あごん(1/19-03:17)No.13218
 ┃ ┗私もないよぉ−ゆえ(1/20-00:18)No.13228
 ┗遙かなる絆4 【キボウ陰る時】−ゆえ(1/21-01:39)NEWNo.13237
  ┣あああっ、まさかとは思ってたけどっ(慌)−桐生あきや(1/21-03:20)NEWNo.13238
  ┃┗うわわわわ、そうでした。−ゆえ(1/21-23:53)NEWNo.13256
  ┣ああ〜!!△☆◇□▲〜!!!−あんでぃ(1/21-09:45)NEWNo.13241
  ┃┗はてしなぁい〜♪(by大都会)−ゆえ(1/21-23:41)NEWNo.13255
  ┗いやあああああああああ(泣−早坂未森(1/21-10:38)NEWNo.13242
   ┗どーどーよしよし(^^;−ゆえ(1/21-23:25)NEWNo.13254


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13161遙かなる絆 〜序章〜ゆえ 1/15-00:18


遙かなる絆 【序章】 




       既望の光陰る時 闇 器より溢れ充たさんとし 

       焔は 銀影にて 琥珀の永訣につかん

       二つの流れ交わりし力 彼方より此方へと渡りし者

       闇より生まれし白き光 携え 遙かなる流れより 導かん

       その者 白き光もて 再び 焔は灯り 白銀は金色へと還らん





何故自分はここにいるのか。

自分になにが出来るのか。

自分は何のために生きているのか。

自分は何処にいて、何処へ行くのか。



『存在の理由と意義』


それは誰しもが持つ疑問でもあり、課題でもある。


そして人は問い、自分自身に、自分以外の誰かに、それぞれの答えを求めて彷徨う。





――――― 出会った事に後悔してる?

――――― 出会わなければ何も始まらなかった、後悔なんてしてない。

――――― この頃思うんだ。

――――― 出会いと別れを繰り返し、人は人になっていくんだって。

――――― 巡り会ったり、すれ違ったり。出会ったり、出会わなかったり。



     一億分の一の偶然を知らずに 今を生きていく。



――――― たくさんの偶然と、幾つかの必然があって、自分は成り立ってるから。


    出会えないふたりの関係が、街角で今、すれ違ってゆく

    捜してる互いの愛情に巡り会えたら、何かが変わるのに

    出会えない誰かの関係が、別々の朝迎えてゆくように

    いつの日か、互いの方向が重なるのなら、かけがえのないこと



――――― 辛いことも、哀しいこともあったけど。



    この世の中で、彼女はここにいて、彼はあそこにいる。

    この世の中で、僕はここにいて、君はあそこにいる。




――――― 今、こうして生まれて来たことに、感謝をしてる。

――――― だって、あなたに出逢えたから。





言葉は力となり、ここから遙かなる旅が始まる。



**************************************
とうとう地雷を自ら踏みました(自爆笑)

予告通り書いちゃいました、「天空歌集」第2部、スタートします。

お話は全作よりさらに、時間が立っています。
一応今回の主役はセフィルになってます。いいのか、オリキャラに主役張らせて(滝汗)
そしてもう一人、こちらは次回に。

今回はあまり歌詞ネタは入れないようにしてます、と、いいつつものっけから使ってます(をい。)
後ろの方の言葉は、TM NETWORKの「Human System」の一節の直訳です。
勝手にこの話のテーマ曲に私の中で決定してます。(ほんと、勝手だわ)
実はもう一つテーマBGMがありまして、それがセフィルの『呪歌』として使ってます、アディマエスのアルバム
「THE ETERNAL KNOT」日本語で「遙かなる絆」、そう、この話のタイトルまんまです。ああっぱくってばっかっっ。
買った時から、どーにかして使いたかったものですから・・・・・・こんな奴だとご勘弁くださいませ。(^^;

さて、全作の「天空歌集」ですが、あの時出したオリキャラも乱入しますので、たぶんそちらを読まれたからの方がいいと思います。(宣伝も入ってる)
それでもわからんっ!登場人物の説明tが欲しいと言われるのなら、私の解説付きで紹介いたします・・・(いらんって)

さあ、ラストしか見えてないこの話、一体どこまで続くのでしょーかっ!!!ああ、恐い・・・・・・・・・

なにはともあれ、またまたおつきあい頂けると幸いです。
さらにレスなんて頂けると、必ず返事付きで、張り切っちゃいます♪

よろしくお願いします。

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13164はじめまして♪ねんねこ E-mail URL1/15-15:12
記事番号13161へのコメント

はじめまして、ねんねこというものです。
実はゆえさんの作品全て網羅しまくっていたのですが、なかなかレスをつけられず(泣)申し訳ないです。

ああ、ついに始まりましたね!第二部!
ねんねこはもろゼルアメ好きなのでガウリナはあまり読まないのですが、ゆえさんのガウリナ好きですVv
セフィルちゃんが主役(実は隠れファン・笑)なので、期待大!です。

かなり短いですが、これからの活躍も楽しみにしています。
ではでは〜☆

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13168うひゃぁ♪(歓喜の小躍り)ゆえ 1/15-23:59
記事番号13164へのコメント

>はじめまして、ねんねこというものです。

はじめましてっ!ゆえと申します。
ねんねこ様にレスしていただけて、こーえーしごくでありまする♪


>実はゆえさんの作品全て網羅しまくっていたのですが、なかなかレスをつけられず(泣)申し訳ないです。

うきゃっ、読んで頂いて嬉しいです〜。
私は前の話を読むと、顔からドラ・スレぶっ放しそうになります(ちゅどーん)
でも、こうしてレスを頂けてありがたいです。はい。


>ああ、ついに始まりましたね!第二部!
>ねんねこはもろゼルアメ好きなのでガウリナはあまり読まないのですが、ゆえさんのガウリナ好きですVv
>セフィルちゃんが主役(実は隠れファン・笑)なので、期待大!です。

気に入って頂ける話で良かったです♪
第二部では主役張らせるんですから、セフィルにはがんばって貰いましょう♪


>かなり短いですが、これからの活躍も楽しみにしています。

ありがとうございます。
以降の話にもおつき合いくださりませ♪

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13165感謝&期待の正の感情vむんむん(!?)です。あんでぃ 1/15-20:09
記事番号13161へのコメント


こんにちはぁ!
あんでぃです。うふふ・・・(←怪しい)

>とうとう地雷を自ら踏みました(自爆笑)

私も一緒に踏みました。(苦笑)
ちゅど〜ん!!

>
>予告通り書いちゃいました、「天空歌集」第2部、スタートします。
>お話は全作よりさらに、時間が立っています。
>一応今回の主役はセフィルになってます。いいのか、オリキャラに主役張らせて(滝汗)

いっえぇぇぇい!!
私のお気に入りのセフィルちゃん(はあと)
ついに主役!!
リナちゃんは出ないのかしら?(←リナちゃんも大好きっ子)

>そしてもう一人、こちらは次回に。

出てくるのはあの子かしら・・・?
私の予想が合っているとしたら、どちらかしら?(^▽^)

>
>今回はあまり歌詞ネタは入れないようにしてます、と、いいつつものっけから使ってます(をい。)
>後ろの方の言葉は、TM NETWORKの「Human System」の一節の直訳です。

TM NETWORKは私の姉がファンでアルバムを貸してもらったりしています。小室さんが今よりも健康そうに見えるのは私だけ?

>さあ、ラストしか見えてないこの話、一体どこまで続くのでしょーかっ!!!ああ、恐い・・・・・・・・・

私はラストさえ見えてません(汗)
番外編だけ浮かんでるという大馬鹿者です(T T)
>
>なにはともあれ、またまたおつきあい頂けると幸いです。
>さらにレスなんて頂けると、必ず返事付きで、張り切っちゃいます♪

ゆえさんは私のあの駄文にもレスして下さり、とてもとてもうれしいです(感涙)
その上グリーブに名前を付けて頂いて・・・感謝感激です!!
あの駄文の続きは今必死に検討中ですが、やっぱし今月中には自信が無いです(汗)それでもお付き合い下さるとうれしいです。(あ、CM)
>
>よろしくお願いします。

私のよーな人間のレスでいいのなら、いつでも出させていただきます!!
それでは!あんでぃでした〜(^▽^)/

>

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13169感謝とお礼の感情むらむら♪ゆえ 1/16-00:12
記事番号13165へのコメント

>こんにちはぁ!
>あんでぃです。うふふ・・・(←怪しい)

どうもっ、ゆえです。
ひゅーほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ(←つられた)


>いっえぇぇぇい!!
>私のお気に入りのセフィルちゃん(はあと)
>ついに主役!!
>リナちゃんは出ないのかしら?(←リナちゃんも大好きっ子)

主役を張らせたからには、彼女にはきりきり働いて貰いましょう(笑)
リナちゃんもちゃーんと出ますよ〜♪無論、ガウリイも。
ただ、登場人物が増えすぎると、私が対応しきれないという、自爆モードに鳴りかねませんが・・・・・どーにかします(滝汗)


>出てくるのはあの子かしら・・・?
>私の予想が合っているとしたら、どちらかしら?(^▽^)

そんなもったいつける事でもないんですけどね。
たぶんお考えの通りだとおもいますよ〜。



>TM NETWORKは私の姉がファンでアルバムを貸してもらったりしています。小室さんが今よりも健康そうに見えるのは私だけ?

先日9年ぶりのライブにいくのに、「TMのライブにいくの♪」と友人に告げたら、「TMレボリューション?」と言われました。しくしくしくしく・・・・・
小室さんの顔色よくみえるのは、私もです。先生どーしたんでしょ?


>私はラストさえ見えてません(汗)
>番外編だけ浮かんでるという大馬鹿者です(T T)

私もそんなもんです・・・・・

>その上グリーブに名前を付けて頂いて・・・感謝感激です!!
>あの駄文の続きは今必死に検討中ですが、やっぱし今月中には自信が無いです(汗)それでもお付き合い下さるとうれしいです。(あ、CM)

ひゃぁ〜、私が名付け親でいいんですかっ?!ううっ、身に余る光栄・・・・・
親となったからには、彼の行く末を見守らなければいけませんっ!これ親の義務!
と、いう訳でひたすらついていきまーす♪


>私のよーな人間のレスでいいのなら、いつでも出させていただきます!!

そんなっ、出してくださいっ!心よりお待ち申し上げてます!!

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13172遙かなる絆 1.【帰宅】ゆえ 1/16-00:38
記事番号13161へのコメント

のっけから投稿を失敗しまくってます・・・・・すみません・・・・・・

**************************************

 遙かなる絆 

1.【帰宅】


聖王都セイルーン、首都セイルーン・シティ。
彼らの家はその中心部より少し離れた所、小高い丘の上ある大きな樹が目印だ。
懐かしい我が家を目の前にして、彼らは少し寄り道をしていた。丘の向こう側には、広く鬱そうとした森が広がっている。
森の中にある行き馴れた一軒の小さな家を窓越しにのぞくが、どうやら家主は不在のようだ。

「ありゃ、いないぞ。どーゆーことだ?」
「ここじゃなくて、あっちに居るんじゃないの?」
「みたいだな。ちぇっ、無駄足かぁ。だったらさっさと戻ろうぜ。」
「・・・・・・・・・ねぇ、ここに、こんな木あったっけ?」
「木なら周りにうじゃうじゃ生えてるだろ。んなこと、どーでもいいじゃねーか、ほれ、行くぞ。」
「あ、ちょっと待ってよ。・・・・・・・・・・とにもう、せっかちなんだから。」

彼はずんずんと来た道を戻り始め、彼女も歩き出したがもう一度小屋の方を振り返ったが、
連れが向こうから呼ぶので、少し気にしすぎかと思い直し彼の後を追いかけた。



小屋の横にそびえ立つ樹の影から、くすりと小さく笑いが漏れる。
その影からは、白銀の輝きが風になびいていた。




夏の始めのこの時期は、暑くもなく寒くもなく、なんとも気分のいい季節だ。
森を抜け、丘の上の懐かしい樹の下を通ればあともう少しだ。二人の足取りも自然と軽くなり、気が付くと走り出していた。

「なんでお前まで全力で走るんだよっ!」
「だって、負けるのシャクじゃない。」

まるで先を争うようにして、走る二人はゴールと同時に家のドアを―――――ぶち抜いた。


「だぁれがドアをぶち壊して入ってこいなんて、しつけたつもりはないわよっっっ!!」

どぉしゃごーん!!

門度無用の《ティルプランド》によって、二人はまともに吹っ飛んだ。

「・・・・・・・・・・・・・・ってーなぁ、久々なんだから手加減してくれよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ただいま。」

「おかえり―――ティリス、フィリス。」

リナはこめかみをぴくぴくさせながら、最初より少々ぼろっちくなった我が子の1年ぶりの帰宅を出迎えた。

「なんだ、騒がしいと思ったら、お前達か。」
部屋の奥から、ひょいっと現れた金色の長い髪。
「・・・・・・・わるかったな。」
「ただいま、父さん。」
平然としたフィリスと、ぶ然としたティリスの二人をみて、ガウリイは笑って出迎えた。



異界への扉が閉じられたあの一件後、彼等がこの地に暮らすようになって数年。
リナとガウリイの子供、双子のティリスとフィリスは、17才に成長していた。
金色に茶色が少し交じった髪と青い瞳のティリスは成長期の男の子らしく、ぐっと背も伸びてガウリイより少し低いぐらい。
娘のフィリスは母親譲りの肩まで伸ばした栗色の髪と、くるんとした赤い瞳。背はティリスより低いが、リナより少し高い。
二人とも腰に剣を差し、フィリスは黒いマントとショルダーガードの魔道士姿、ティリスは額にバンダナとライト・メイル身につけている。


「帰ってくる早々これだもんなぁ・・・・・」
「家に帰ったって実感がわいていいじゃないの。」
「だったら、もっと平和的に実感したいぞ・・・・・・」
リナに睨まれながら壊したドアを直し、ふたりは改めて帰って来たことをしみじみと実感していた。
「で、あんた達、どのへん回ってきたの?」
「その辺、沿岸諸国連合の方をぶらぶらしてた。」
「結構のんびり旅していたから、あんまりあちこち行けなかったのよ。」

ティリスとフィリスはちょうど1年前、16才の時に旅に出た。
リナとガウリイはもっと早い時期に旅立たせたかったのだが、色々とあって1年伸ばしになってしまった。
旅の目的はひとつ―――――リナがかつて旅立つ時に言われた言葉と同じ。
『世界をみてこい』
そうして、双子は旅だったのだが・・・・・・・・

「ずいぶんと、帰ってくるの早かったわね。」
こぽこぽとお茶をカップに注ぎながらリナは以外といった感じで、ティリスをみた。
「いや、本当はもっと、うろうろするはずだったんだけどさ――――。」
そういってティリスはきょろきょろと家の中を見渡す。
「お母さん、セフィルは?」
カップを受け取ると、フィリスも同じ様に部屋を見てたずねた。

「セフィルなら、エルフの村に行って帰ってきてないぞ。」
のんびりとした口調でガウリイが答える。
「え?なんだそりゃ。」
「変ねぇ・・・・・・」
「なにが?」
ティリスとフィリスが眉をよせて首を傾げるのを見て、お茶を注ぎ終えて座ったリナが聞いた。

「だって私たち、セフィル姉さんに呼び戻されたのよ?」




さらさらの長い金髪を風に靡かせて、セフィルは通い慣れた道筋を急いでいた。2ヶ月ぶりの帰宅だ。
「リナさん、プリン作っててくれるといいなぁ♪」
この調子で飛んでいけば、あと少しで着きそうだ―――――そう思った時、彼女の表情が一瞬曇った。
「・・・・・・・・・・・でも、そのプリンもいつまで食べられるかな・・・・・・」
ぽそりっと呟くと、彼女はぶんぶんと首を振り、ぱんぱんっと両手で頬を叩いた。
「話すって決めたんだから、うじうじしてどーするっ!」
自分で自分に気合いを入れ直すと、彼女はもう一つの故郷となった、セイルーンへ向けて《レイ・ウィング》のスピードをあげた。



「―――――――時が満ちる。」
フードを少しあげた間から、一房の髪がさらりと覗く。
空を飛び交う鳥の間に金色の少女の姿を目にし、ふっと口元を緩ませた。



「呼び戻されたって・・・・・・どういうことなの?」
どうにもリナはフィリスの話が腑に落ちないらしく、腕を組んで考えこんでいる。
「だってあの子は、2ヶ月も前にエルマドのエルフの村に出かけて行ったのよ?」
「エルマドぉ?!」
「そーよ、報告書の受け渡しと毎度の魔術の修行に。そろそろ帰ってくる頃ではあるけど・・・・・」


エルマドはディルス王国の北西、竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)近くにある、エルフ族の村だ。

リナは迫り来る魔族との戦いに対して何らかの対策と手だてを講じる為に、エルフ族と黄金竜族、そしてアメリア達セイルーン王室と協力して準備を整えるべく、さらなる魔道の研究・開発を行っている。
その作業の中で、どうしてもセフィルの存在は無視できなかった。
彼女の持つ魔力はエルフ族でも独特のもので、中でもある特殊な力は流れる血と前世によるもの、その力はリナと同様に、混沌の力を使うことが出来るほどだ。
それ故に彼女の協力が必要なのだが、ひとつだけ問題があった―――――セフィルが人とエルフの間に生まれた、ハーフエルフと言う事実だ。
忌まわしい過去から、エルフ達はハーフエルフの存在を認めようとはしなかったが、ここ数年の出来事とある事件をきっかけに態度も軟化し、リナ達の助言もあって、幾つかの村ではハーフエルフを受け入れるようになっていた。
エルマドもそんな村の一つで、ここにはリナとガウリイと顔見知りのエルフもいるので、セフィルはこの村によく出かけていた。
エルフ独自の魔道の習得と、リナ達人間とのパイプ役をかって出ている。

ちなみに、ティリス達が寄り道した森の小屋はセフィルの家。
やはりエルフの血からなのか、森の中が落ち着くからと、週の半分はリナとガウリイの家、残りを森の小屋で生活している。
無論、リナとガウリイ、ふたりに気をつかっての事でもあるが。
――――だって、二人っきりに、させてあげたいじゃない
ごもっともです。


「でも、確かにセフィルからのメッセージだぜ?」
ティリスは頭の後ろで両手を組み、椅子の前足を浮かせて言う。
「イルマードの魔道士協会で受け取ったのよ。ちょうど2ヶ月ほど前に。」
「・・・・・・・・・・・・・あんた達イルマードに行ってたの・・・・・」
フィリスから出た地名にリナはちょっぴし羨ましいやら、後ろめたいやら複雑な気分だった。
沿岸諸国連合に属するイルマード公国はその名も知れた観光で、リナもかつて立ち寄ったことのある場所だ。
「ちょいと、有名なビーチと入江を見てみよっかなーって、思ったんで。」
その時にちょっとした経緯から『死の入江』なんてものを作り上げた過去が、砂浜に埋まっているらしい。
「リナ、冷や汗なんぞ流してどーしたんだ?いるなんとかに何かあるのか?」
「何かねぇ・・・・・・・・」
ティリスが妙な含み笑いをしながらリナを見ている。フィリスの視線も冷ややかなものを感じるのは、リナの気のせいだろうか。
「・・・・・・・・・・・・・・やかましい。」
どうやら、双子は魔道士協会でメッセージ以外にも色々と聞いてきたようだ。

「―――んな、話はいいのよ。で、そのメッセージは、何だって言ってたのよ。」
ちょっと汗を一筋ながしながら、リナは話を戻すと、フィリスはメッセージを書き写した紙をテーブルに出した。

『急用あり、至急戻られたし。    セフィル=フィラ=ティリス』

「協会にメッセージが届けられた日付は、私達が受け取る1ヶ月前だったよ。」
「−−−−−−−−−妙ね。」
リナには余計おかしいな話としか聞こえなかった。
その話からすれば、メッセージを届けたのは今から3ヶ月前。その頃彼女は自分達と一緒にセイルーンにいたのだ。
もし本当にセフィルが出したとしても、その事を自分やガウリイに告げない訳はないし、万が一理由があって言えないとしてもやはり変だ。―――――なにより妙なのは、宛名がフルネームで名乗っているってこと。
普段名乗る事はそう無いが、どうしてもと言う時は、(セフィル=ガブリエフ)で通している。その方が何かと都合がいいから。
しかし、彼女にはキチンと本名があって、それが先ほどの(セフィル=フィラ=ティリス)と言うわけだ。
(ティリス)の名字が双子のティリスと重なるのと、この名が持つ意味に複雑な思いがあって、彼女もあまりこの名を口にはしない。

「だったらこのメッセージは何なの、母さん?」
小さく呟き考え込んだリナに、自分が説明した事を信用してもらえないのかと、フィリスはすこし不満顔だ。
「いいじゃねーか、んなもんどーだって。」
突然、ティリスが面白くなさそうに立ち上がる。
「本人に聞けば判ることだろ。オレ、疲れたから部屋で寝てるわ。」
ちらりとガウリイを見るとぷいっと顔をそらして、ティリスは自分の部屋へ行った。

「あいつ、どーしたんだ?」
以前とは違う我が子の態度に、ガウリイはきょとんとしてリナを見る。
「旅に出る前も思ったけど、急に自分のこと『ボク』から『オレ』になってるし、あたし達との間に線を引きたがるし・・・・・反抗期かしらね。」
さすがは母親、我が子の微妙な変化に気が付いている。
「・・・・・・・・線って、そんなもんどこに書いたんだ?」
「意味がちがぁぁぁう!」

すっぱぁぁぁぁぁぁぁぁん!

雷光の如く、リナの懐から出たスリッパで頭を叩かれるガウリイ。
「ティリスが父さん達を避けてるって意味よ、父さん。」
至極冷静な口調でフィリスは、リナに首を締め上げられているガウリイに告げるのだった。



「・・・・・・・・・あーあ、つまんねーや。」
自分の部屋に戻ってきたものの、眠たくも無いし、かといってやることもないし。ティリスはベッドの上で大の字になっていた。
下ではリナとガウリイが騒いでいる音がする。また、いつもの奴かとティリスは体を起こし、2階の窓を開けた。
窓からはあの丘の上の樹がよく見える。
「あの頃はよかったよなぁ・・・・・・」
ぽつりっとでた言葉を否定するかの様に、首をブンブンと左右に振り、ティリスは窓のさんを蹴って外へと飛び出した。
ティリスは『レビテーション』を解くと、丘の上の樹の下に立ち、やおら腰にさしていた剣を抜いた。
ガウリイの持つ『妖斬刀(ブラスと・ソード)』ほどの魔力剣と言うわけではないが、無銘とはいえエルフが創り出した魔力剣を彼は携えている。
腕にはそこそこ自信はある。子供の頃からあのガウリイに叩き込まれたし、なによりその血を受け継いでいるのだ。
同じくフィリスも一緒に習っていたが、彼女は剣よりも白魔術の方に興味があり、腕前は彼の方が勝っている。

手にした剣を閃かせる―――――そのたびに、ひゅんっひゅんっ、と風を斬る音がする。
何かを振り払うかの様にティリスはそのまま暫く木の下で、一心不乱に剣を振りかざしていた。

「――――オレはオレだっつーの。」
思わず気持ちを口に出してしまう。

「誰が誰だって?」

その瞬間、ティリスは手を止め声が聞こえた樹の上の方を睨み付けた。
「・・・・・・・・・・・・何時から、そこにいたんだよ。」
「なんかブツブツ言いながら、むすっとした顔して剣をぶんまわし始めた時から。」
「じゃぁ、ずっとそこで見てたのか?!」
「見てたってより、寝てた。」
「寝てたぁ?!」
「結構とぱして来たから疲れちゃって、それでここで一休みしてたら気持ちよくってさぁ〜、そのまま寝ちゃった見たい。」
ふわりっと未だ睨んでいるティリスの目の前に木の上から降りてくる。
「ここに来ると、やたら落ち着くってゆーか、妙になじむんだよね―――――この樹は。」
そう言ってセフィルは眩しそうに目を細めて大きな樹を見上げた。
「・・・・・・・・・・・ったく、人を呼び出しといて、自分は昼寝かよ。こっちは大騒ぎして帰ってきたってーのに。」
「呼び出したぁ?」
ティリスがぼりぼりと頭をかくと剣を鞘にしまいながら言ったセリフに、セフィルはキョトンとしている。
「大体、なんで旅に出てた筈のティリスがここにいるわけ?んで、わたしが呼び出したって、どーゆーこと?」
真紅の瞳をまん丸くさせて聞くセフィル。どうやら、本気で知らないようだ。
「――――オレが聞きたいくらいだ。」
ともかく二人は家に帰ることにした。



2ヶ月ぶりの帰宅と、思いがけないフィリス達の帰宅に喜ぶもつかの間、セフィルは矢継ぎ早に説明を求められて困惑していた。

「だから、わたしは二人にメッセージなんか送ってないよぉ。第一、イルマードに行ってるなんてこと自体知らなかったのに。」

リナの手作りプリンを食べながら、セフィルは事情をフィリスとリナから聞きますます首を傾げた。
「だよなぁ・・・・・だってあそこに行ったは、ほんと気まぐれだったんだし。」
「でも、メッセージは間違いなくイルマードで受け取ったし、差し出し人はセフィルなのよ。」
ティリスとフィリスが冗談を言っているようには思えない。なによりここに、自分が出したというメッセージがあるのだから。
セフィルはその写しを読みながら、ある事に気が付いた。
「これって、どこから出されたんだろ?」
2つ目のプリンを受け取りながら、持ってきたリナに尋ねた。
「セイルーンじゃなかったら、わたしが協会からメッセージを届けてもらうなんて出来ないよ。」
「あ、そうか・・・・・・・セフィルが一人で協会に行けるわけはないもんね・・・・・・。」
セフィル自身の指摘で、リナは忘れていたもう一つの妙な事実に気が付いた。

魔道士協会は各地に点在し、その場所にメッセージを届けて旅をしている者と連絡を取ることができる。
大抵の魔道士は旅の途中にその土地の協会や支部などに顔を出すことが多いからだ。
ただし、これは協会に加入している魔道士のみが利用出来ることで、一般には解放されていない――――大金を払えば別だが。
メッセージの伝達に『幻影器(ヴィジョン)』やレグスル盤などが利用されているので、送信側は特に制限があるし、何より何処に居るのか解らないなら、かなりの所に出されければならない。
そんな現状で魔道士でもなく、ましてやハーフエルフのセフィルがほいほいと利用することは出来ないし、本人も行きたがらない。
使えるといったらセイルーンの王宮にあるものぐらいだろう。


「送られた場所を特定できたら、この妙なメッセージの正体もわかるかもしれないわね。」
ぴんっとメッセージの書かれた紙を指で弾くリナ。
「けどまあ、その手紙が誰がだしたにせよ、だ――――。」
今まで黙って話しを聞いていたガウリイが(単に話しに入れなかったという意見もあるが)
「1年ぶりに家族が揃ったんだ。それでいいんじゃねーのか?美味い飯を食べて、旅の話でもしながら、な?」
「・・・・・・・・それもそーね。理由がなんであれ久々にみんな揃ったんだし、今日はガウリイのおごりでぱぁっと食べにいきましょーか!」

リナの音頭にその場の全員が乗った―――――ガウリイ以外は。

「まてっ!それってオレの小遣いからだせってことかっ?!」
「けちけちしないのよ。と、言うわけで、街の食堂にしゅっぱーつ!!」
「私、ストラムのスープセットがいいなぁ、4人分。」
「あ、オレ、ガルネ牛のステーキセット5人分とBセット7人分。」
「あたしは、スペシャルセット6人前でいいから。」
「わたしはCセットにデザートのケーキ付き♪」

次々に家を出る全員の気分はうきうきモード全開だ。約一名を除いて。

「・・・・・・・・・・・だったら小遣いあげてくれよぉ・・・・」

後ろをとぼとぼと付いてくるガウリイは冷や汗をかきながら自分の財布と相談していた。



*******************************************

さて、本格的に話が始まった筈ですが・・・・・また進まないよ(滝汗)

設定は全作「天空歌集」から13年後、子供達は大きくなっております。ああ、リナとガウリイはいくつになるんだっっ!
この話の中心人物は言わずとしれた、全作の主役(?)セフィルと、さらに二人の子供の長男ティリス君です。
わかりにくいですが、ティリスは男の子で、金髪+青い瞳。
金髪といっても少し茶色がはいってますので、この辺の表現はのちほど(笑)
そして娘さんの方はフィリスちゃん、栗色の髪+赤い瞳のリナコピーです。
それぞれの性格は追々解るとは思いますが、意識的なのかどーなのか、某コンビにそっくりになってしまいました。
しかし、セフィルが全然動いてない・・・・・・(あせあせ)でも、まあ、そのうち動き回るんでしょうけど。動いて貰わないと話が続かないし。

さて、この回の新事実、ガウリイは小遣い制だった!!一体リナから月いくらもらってるんでしょーか。
一応、夫婦共働きなんですけどね。

あとセフィルの甘いもの好きは相変わらずです。
今回のプリンはただ単に私が食べたかっただけで(あのな)、
セフィルはどこぞの高貴なお子様とはちがってあそこまでは執着はしてないとは思います(笑)

でも、この回は説明っぽくなっちゃいましたね。たぶん次回もそーなると思います。
ううっ、こんな所は飛ばせばいいのに、相変わらずの裏設定好きですぅ〜。これが自ら首を締めてるっちゅーに。
話は続きます。たぶん次で本格的に始まると思います〜〜。(と、いいなぁ・・・・・・)

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13173ラスカルなる手綱(意味不明)・[鬼畜](悪ノリ)あごん E-mail 1/16-03:19
記事番号13172へのコメント

こんばんは!お目汚しのあごんでございます!
読みましたぁ!「遥かなる絆1・帰宅」!!

ティリスがちと気になります。
ティリス×セフィルの展開を期待したいのですが(笑)。
どんなものでございましょー?

ティリス君はアレですかね。両親のネームバリューにコンプレックスを持ってるわけですかね。
まぁ、もしそーゆーコンプレックスを持ってるとして、それがリナにばれたりしたら・・・。
コンプレックス粉砕スープレックスでもカマされそうですが(笑)。
失礼致しました。単なるネタふりですので(オイ)。

リナとガウ・・・40代前後ですかねぇ・・・。
うーみゅ。やっぱし胸はないのだろーか・・。
そしてそれはフィリスにも受け継がれているのだろーか・・・。
ここが「遥かなる絆」の見所ですねっ(違うっ!)!

やっぱしいつまで経っても仲良い夫婦(おもろい夫婦でも可)で、万歳!
ガウリナ人間の星でございますよね、ゆえ様は。

いっぱいいっぱい気になるところあるんですけど。
全部書いちゃうと、日が登り更に沈んでしまいそーですのでこの辺で。
明日からの憂鬱な仕事もこれで乗り切れそーですっ!
あ、あごんは月曜が休みな奴なんです!

ではでは、人外魔境のあごんでした!
失礼いたしました!
続きがむばってくださいねっ!

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13175とうとう始まりましたねっ(←遅すぎ)桐生あきや 1/16-08:21
記事番号13172へのコメント

 
 おはようございますっ(オイ)。
 桐生です。
 昨日、おとといとネットしなかったら、もう始まってて
ちょっとびっくりです。でも嬉しい♪

 ティリスの髪金茶なんですね♪。
 光に透けるときっとキレイなんだろうなあ(うっとり)

 てゆうか、私今日からテストじゃん(爆)。
 短くてすいません。
 テスト期間でもしっかり読ませていただきますので(^^)
 それでは、またです。

 桐生あきや 拝

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13176ゆえさんではなく、私のレスがですよ(笑)桐生あきや 1/16-08:23
記事番号13175へのコメント


 なにやら誤解をまねきそうなタイトルだということに、いまさら気づきました。
 ゆえさんが断じて遅いのではありません。
 私のレスが遅いんですぅぅぅっ。

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13180きゃ―――――――っっっ(>▽<)早坂未森 E-mail URL1/16-20:29
記事番号13172へのコメント

せぇぇぇぇふぃぃぃぃぃぃるぅぅぅぅぅぅぅちゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっっっっ!!!!!!(また第一声がそれかι
どうも、そんなわけで早坂未森ですっ♪
いやん、天空歌集第二部!!
待ってましたよ未森は!!
待って待って待って待ちまくりましたよおおぅ!!(←大袈裟
にしてはレス遅くてすみませんですι

>「・・・・・・・・・ねぇ、ここに、こんな木あったっけ?」
ゆえさん、早速なんかあるんですか?
うみゅ、気になる。
>「あ、ちょっと待ってよ。・・・・・・・・・・とにもう、せっかちなんだから。」
ちっちゃい頃は可愛かったのに…いや、今も可愛いけど(あのな
>小屋の横にそびえ立つ樹の影から、くすりと小さく笑いが漏れる。
>その影からは、白銀の輝きが風になびいていた。
白銀…気になるよゆえさんっ!!
>まるで先を争うようにして、走る二人はゴールと同時に家のドアを―――――ぶち抜いた。
ぶち抜いちゃいかんよ二人とも(^^;;
>異界への扉が閉じられたあの一件後、彼等がこの地に暮らすようになって数年。
>リナとガウリイの子供、双子のティリスとフィリスは、17才に成長していた。
>金色に茶色が少し交じった髪と青い瞳のティリスは成長期の男の子らしく、ぐっと背も伸びてガウリイより少し低いぐらい。
>娘のフィリスは母親譲りの肩まで伸ばした栗色の髪と、くるんとした赤い瞳。背はティリスより低いが、リナより少し高い。
>二人とも腰に剣を差し、フィリスは黒いマントとショルダーガードの魔道士姿、ティリスは額にバンダナとライト・メイル身につけている。
誰か絵描いて<自分が描け
>ティリスとフィリスはちょうど1年前、16才の時に旅に出た。
>リナとガウリイはもっと早い時期に旅立たせたかったのだが、色々とあって1年伸ばしになってしまった。
いろいろ・・・?またまた伏線ですな。
>さらさらの長い金髪を風に靡かせて、セフィルは通い慣れた道筋を急いでいた。2ヶ月ぶりの帰宅だ。
>「リナさん、プリン作っててくれるといいなぁ♪」
プリンですか♪
リナちゃんの作ったプリンみもも食べたい(爆
>この調子で飛んでいけば、あと少しで着きそうだ―――――そう思った時、彼女の表情が一瞬曇った。
>「・・・・・・・・・・・でも、そのプリンもいつまで食べられるかな・・・・・・」
セフィルちゃん、んなこと言っちゃイヤ(泣
またまた伏線?奥が深いぞ
>「―――――――時が満ちる。」
>フードを少しあげた間から、一房の髪がさらりと覗く。
>空を飛び交う鳥の間に金色の少女の姿を目にし、ふっと口元を緩ませた。
ああまた伏線。
気ににゃる〜〜〜(@@;;;
>「ちょいと、有名なビーチと入江を見てみよっかなーって、思ったんで。」
>その時にちょっとした経緯から『死の入江』なんてものを作り上げた過去が、砂浜に埋まっているらしい。
あそこですね(爆
>以前とは違う我が子の態度に、ガウリイはきょとんとしてリナを見る。
反抗期ですよん♪
親が優秀だからねぇ
>「・・・・・・・・線って、そんなもんどこに書いたんだ?」
>「意味がちがぁぁぁう!」
>
>すっぱぁぁぁぁぁぁぁぁん!
>
>雷光の如く、リナの懐から出たスリッパで頭を叩かれるガウリイ。
>「ティリスが父さん達を避けてるって意味よ、父さん。」
>至極冷静な口調でフィリスは、リナに首を締め上げられているガウリイに告げるのだった。
ガウ君、年食っても頭は以前と変わらぬ…(爆
>リナの音頭にその場の全員が乗った―――――ガウリイ以外は。
ガウ、ご愁傷様・・・(意味違うっけ?
>「まてっ!それってオレの小遣いからだせってことかっ?!」
>「けちけちしないのよ。と、言うわけで、街の食堂にしゅっぱーつ!!」
>「私、ストラムのスープセットがいいなぁ、4人分。」
>「あ、オレ、ガルネ牛のステーキセット5人分とBセット7人分。」
>「あたしは、スペシャルセット6人前でいいから。」
>「わたしはCセットにデザートのケーキ付き♪」
>
>次々に家を出る全員の気分はうきうきモード全開だ。約一名を除いて。
>
>「・・・・・・・・・・・だったら小遣いあげてくれよぉ・・・・」
>
>後ろをとぼとぼと付いてくるガウリイは冷や汗をかきながら自分の財布と相談していた。
お小遣い制なんですね…がんばれ。
しかし食欲は相変わらずなんですね♪
>設定は全作「天空歌集」から13年後、子供達は大きくなっております。ああ、リナとガウリイはいくつになるんだっっ!
>この話の中心人物は言わずとしれた、全作の主役(?)セフィルと、さらに二人の子供の長男ティリス君です。
>わかりにくいですが、ティリスは男の子で、金髪+青い瞳。
>金髪といっても少し茶色がはいってますので、この辺の表現はのちほど(笑)
>そして娘さんの方はフィリスちゃん、栗色の髪+赤い瞳のリナコピーです。
>それぞれの性格は追々解るとは思いますが、意識的なのかどーなのか、某コンビにそっくりになってしまいました。
>しかし、セフィルが全然動いてない・・・・・・(あせあせ)でも、まあ、そのうち動き回るんでしょうけど。動いて貰わないと話が続かないし。
ああ、誰か絵描いて(おまーが描け
>ううっ、こんな所は飛ばせばいいのに、相変わらずの裏設定好きですぅ〜。これが自ら首を締めてるっちゅーに。
裏設定おおいに結構♪
楽しみにしてますわ♪
>話は続きます。たぶん次で本格的に始まると思います〜〜。(と、いいなぁ・・・・・・)
頑張ってくださいね♪
なんか今回もレスっぽくないなぁ…ι
まぁこのへんで。
んでわっ!

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13184怒濤のまとめレス(すんません)ゆえ 1/16-23:51
記事番号13180へのコメント

こにゃゃちわ〜、ゆえでございます。
突然の寒波で、部屋中洗濯物がぶら下がっている、やたらと頭の上がうるさい状態です。
本来なら、おひとりづつ、レスを返すべきなのでしょうが、ツリーをやたら長くしてもわるいかなぁと思い(おお、めずらしく謙虚)まとめレスで失礼させて頂きます。

*あごんさま

ティリスとセフィルの関係、良い線いってます。と、いいますか正解ですね(苦笑)この二人が主役なのですし、まあ、いろいろとあると思いますよ〜(笑)

ティリスの両親に対するコンプレックスは特にガウリイに対してはなおさら、といった所です。一方フィリスの方は・・・・我関せず、です。うーんこの子って・・・

>うーみゅ。やっぱし胸はないのだろーか・・。
>そしてそれはフィリスにも受け継がれているのだろーか・・・。

・・・・・・・・・・・親子ですし・・・・・がんばれフィリス!!(どうがんばるっ!)

*桐生さま

>ティリスの髪金茶なんですね♪。
> 光に透けるときっとキレイなんだろうなあ(うっとり)

最初はまんまの金髪にしようかと思いましたが、あまりにもコピー過ぎると思い、金茶にしました。長いのもやめて、ショートにしてます。
でも、製造元はガウリイですし、彼もまた、かっこいいんですよねぇ(私のイメージでは♪)

明日からテストですか〜、うーむ学生の宿敵ですね。
勉強の合間にでも読みにきてくださりませ♪
ユズハの話も楽しみにしてますぅ♪


*早坂さま

うぉう、毎回セフィルに激ラブ♪頂きましてうれしいです〜〜。

伏線相変わらず張りまくりです。
でも中には伏線じゃなくて、単に思いつかなかったからという、なんとも手抜きな場面もあちこちに・・・・・
如実にででるのが、ティリス達が旅に出るのが先送りになったこと。理由が思いつきませんでした・・・・・誰か私に教えて下さい(いや、本気で・・・・・)

ティリスとフィリス、そしてセフィル。ほんと一度絵にして見たいです。
セフィルだけは、以前設定を考えるときにちょこちょこっと書いてみたのですが・・・・下手の横好きとはこのことだと確信しました。
早坂さま、イラストおじょーずじゃないですかぁぁぁ〜。
良かったら一度書いてみて欲しいと、マジで流れ星にお願いするゆえでした。



ホント今回は一人称を使わなかったので、なんか語りが固いです・・・・
日本語しらないし。書いちゃあ、直しの繰り返しなのでペースが少し遅いですが、完結はさせますので。(させるんじゃなくて、するの)
でもこれだけは間違いなく言えます。長くなります、絶対に。
予定の10話なんぞとうの昔に越しましたから・・・・・わっはっはっはっはっはっ(アクション仮面風)

しかし、新たな問題も。今回から始めたサブタイトル。・・・・やめときゃ良かったかも(冷や汗)

何はともあれ、みなさまのレス、本当にありがとうございます。
次回もよろしくお願いいます♪


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13185遙かなる絆2 【月華の散文】ゆえ 1/17-01:34
記事番号13161へのコメント

〜遙かなる絆〜

2.【月華の散文】


翌日、リナ達は正体不明のメッセージを調べるべく、セイルーン王宮へとやって来ていた。
セイルーン王室は、現国王として第一後継者のフィリオネルが即位し、アメリアはその補佐役の巫女頭として忙しい日々を送っている。
一方、アメリアと行動を共にしていたゼルガディスは、あの一件後元の生身の体へ戻り、そのままセイルーンでアメリアと結婚していた。二人の間には一人娘のセリシアが生まれ、ゼルは王宮の警護とフィル国王のよき右腕として、その才能を高く評価されている。


リナは早速メッセージの発信元と、その発信者についての調査をアメリアに頼んだ。
「でも、ホントおかしな話ですよね。何の目的があって、セフィルさんの名前を使って二人を呼び戻したんでしょーか。」
中庭に近いベランダで、アメリアはリナ達とそのメッセージの話をしていた。
向こうにはセフィルとセリシアが庭の花を摘んでいるのが見える。
「妙な事だらけよ。ま、とにかく発信元が解れば、おのずと答えもでるでしょ。それに単なるいたずらなのかもしれないし。」
リナはそう軽く答えていたが、もちろんそうは思っていない。いたずらにしては、手回しが良すぎる。
これが変な事件のきっかけにらなきゃいいけど・・・・・・・そう思っていたリナだが、口にする事は無かった。
口に出したら本当にそうなりそうな気がするし、大概はそうなるパターンが多いから。
「私も本当は無視するつもりだっのだけど、どうしてもティリスが帰るって聞かないから戻ってきただけだし。」
フィリスがまるで他人事のように淡々と話す。
「あたし、それ初耳だけど。」
「だろうね、言ってないもん。」


本来はのんびりとした性格だが、時折妙に冷たいというかさめた感じのするフィリス。
直情型で、こうと思うと突っ走る性格のティリスと似たような性格のリナのストッパー役が、昔からフィリスの役割。
のほほんと何も考えてない父親に、盗賊いぢめにいそしむ母親、そして似たような性格のティリスとくれば、おのずと残ったフィリスの性格がしっかりしてくるのも、いたかたないかと。
あと、セフィルもいるのだが、ガウリイのフォローは出来ても、リナとティリスの勢いに巻き込まれて、引きずられていくのが落ちだ。
自分だけは、しっかりとしていよう・・・・・・幼い日に秘かに心に決めたフィリスだった。
とはいえ、彼女もまたちゃーんと二人の性格は受け継いでいて――――――それはまた後ほど。

動のティリスに静のフィリス。―――――これはこれで、バランスがとれているのだ。


一方、ティリスはゼルに連れ出されて、王室内にある兵士の訓練場に来ていた。
「旅はどうだった。」
ゼルガディスはぽんぽんと剣で肩を叩きながら、目の前のティリスに尋ねていた。
「・・・・・別に、なーんにもない、普通の旅でしたよ。」
ティリスは剣をガウリイからのみ教えられていたのではなく、ゼルもまた彼の先生だ。
実践型で剣のみのガウリイに対して、ゼルは理論派、豊富な知識と魔術に裏打ちされた剣術は、ガウリイとはまたひと味違う。
ゼルガディスの剣は魔道を駆使した剣術だから、同じく魔道を使えるティリスにはその方がいいだろうとガウリイが言い出したのだ。
「まあいい、答えはお前の腕に聞くさ――――。」
すらりと剣を抜き放ち、ティリスの前に剣先を向ける。
ティリスもまた自分の剣を抜くと、そのまま駆け出し二人の剣の混じり合う音が訓練場に響きわたった。


「リナさん、あれから体の調子はどうですか?」
アメリアが心配そうに聞いてくる。
「全然平気、絶好調よ。たまにあるめまいも、時たま魔力を使った時に出るぐらいだし。」
「それが気になってるんじゃないですか。」
アメリアがリナに詰め寄る。
「魔力を使ったぐらいで、リナさんがめまい起こすなんて、普通は絶対考えられない話なんですよっ!それなのにこうして時々とはいえ、症状がでてるんですから・・・・・どうせ、その時もガウリイさんかティリス達を呪文で吹き飛ばしたんでしょ?」
さすがはアメリア、リナの行動パターンは知り尽くしている。
「原因がはっきりするまでは、あまり魔法を使わないで自重してください。心配している周りの身にもなって下さいよ。」
ぷぅっと頬を膨らませて叱りつけるアメリア。とても1児の母親とは思えない表情だ。
「そーよ母さん、アメリアさんの言うとおりよ。」
フィリスがさらに追い打ちを掛ける。
「はいはい、わかってるって。だから盗賊いぢめも最近はいってないでしょーが。」
未だに行っていたのか、盗賊いぢめ・・・・・・まあ、これなくしてリナは語れないという話もあるが。
真顔でいってくる二人に対して、リナは苦笑しながらパタパタと手を振った。



結果は惨憺たるものだった――――ティリスの完敗だ。

「お前、旅に出て何をやっていたんだ。」
肩で息をして、その場にへりこんだティリスに冷ややかな視線を送るとゼルガディスは剣を納めた。
「技術も体力も、旅に出る前より落ちてるじゃないか。一体1年間、何をやって来たんだ。」
ティリスの剣の腕は、この頃にはゼルガディスと並ぶほどにまで成長していた。
ゼルとガウリイからの日々の訓練の成果もあるが、やはり剣士としての才能はガウリイ譲りといったところか。
ガウリイの剣術にゼルとリナからの魔術。
この二つが揃えば、どんな風に成長していくのか―――ゼルは秘かに期待していただけに、この有様がたまらなく苛立たしかった。
「ガウリイは旅の途中でも、自分の体を甘やかすことなど無かったぞ。」
あのボケた記憶力は置いておくとして、ゼルはガウリイを自分よりも格上、超一流の剣士だと認めている。
ガウリイの剣が、血筋と才能だけで支えられていたわけでは無いことも、よく知っている。
「・・・・・・・・・・・・・・・だからなんだってんです・・・・・・」
ティリスが地面の上からゼルをにらみ返す。
「・・・・・何かってーと、すぐみんな父親の名前を出したがる・・・・・・・・・・・オレはあの人の息子であっても、コピーじゃないんだっ!」
がしゃんっ!とその場に剣をたたきつけると、ティリスは駆け出して訓練場を飛び出していった。

「やれやれ・・・」

ため息交じりにティリスが投げ捨てていった剣をガウリイが拾い上げた。
「妙にオレを避けてたのは、そーゆー理由か。―――ったく、すまんなゼル。」
扉の影から出てきたガウリイは、苦笑しながらゼルガディスの方を向いた。
「いいってことさ。しかし、ティリスは旦那の事、ずいぶんと意識しすぎてるな。前はあそこまでひどく無かったようだが・・・・」
「――――みたい、だな。リナはともかくとして、オレの事は別に気にするもんでも無いと思うんだけどなぁ。」
自分の置かれてた状況を知ってか知らずか、呑気に話すガウリイ。
今はブラストソードを携えているが、以前は伝説の『光の剣』を受け継いだ伝説の勇者の子孫であり、リナと同様、
いくつもの事件をその腕一本で切り抜けてきた事実はすでに伝説となりかけているというのに。
稀代の名剣を2本も手にした剣士は、周りの評判とは無関係のようにマイペースだ。
ティリスはおそらく旅先で名乗る度、色々と言われてきたのだろう−―――あのリナ=インバースとガウリイ=ガブリエフの子供
――――――「魔を滅せし者達(デモン・スレイヤーズ)」の称号を継ぐ者―――と。
聞かずとも、今のティリスの態度で容易に想像がついた。
「ま、こればっかりは自分でどうにかするしかないだろ。」
「ああ。ゼルには手間をかけさせちまったな。」
ガウリイは自分を避けているティリスが気になり、その原因を探るのと剣の腕を見るのとで、ゼルに鍛錬を頼んだのだ。
「今更、他人じゃあるまいし、気にするな。」
戦友であり、剣士として認め合う二人は、互いに顔を見ると吹き出し、笑いながら王宮内へと戻っていった。



ティリスはもやもやとした気分のまま、中庭まで走ってきていた。
向こうにはセフィルとセリシアが遊んでいるのが見える―――――こうして眺めるとこのふたり、どうみても同じ歳の友達同士だ。
ティリスのイライラはますますひどくなっていった。
「セフィル!あんたオレ達よりも年上なんだろ!それが、いい年こいて、セリシアと花摘みかよっ!」
いきなり現れたティリスに怒鳴られてセリシアはびくっと怯えた顔になる。
「ちょっと、それどーゆー意味?わたしが何してようと、わたしの勝手じゃない。それに花摘みのどこが悪いってのよ。」
ぎっと睨みつけるセフィルの口調は年上の姉らしかったが、如何せんその姿だ。いまいち迫力に掛ける。
セリシアの歳は10才。艶やかな黒髪とくりっとしたのアイスブルーの瞳が愛らしい少女だ。
セフィルはティリスと一緒に暮らし始めて、もう10年以上もほとんど変化無く、セリシアと同じに見えるということは、
ほとんどあの時のままの姿をしているのだ。見た目には、10才程の少女としか思えない。
「そーですっ!セフィルさんに対するティリスさんの態度は正義じゃないですぅぅぅぅぅぅぅ。」
ちょっとびくびくしながらも、ぴしっと指さして言ってるセリシア。正義感が妙に強いのは、やっぱり母親の影響だろう・・・・
「何があったか知らないけど、イライラをこっちに向けないでよ。わかった?」
腰に手をあてて言い聞かせるセフィルだか、やっぱり迫力は無い。
ティリスはそんなセフィルに何か言いたそうだったが、そのまま立ち去っていった。

「・・・・・・・・・・・人の気も知らないで・・・・・・・・。」
自分の言いたいことだけいって立ち去ったティリスの見送りながら、セフィルは俯きながらぽつりと呟く。
「セフィルおねぇちゃん、どうかしたの?さっきからため息ばっかり、付いているし・・・・・・」
セリシアが心配そうに顔をのぞき込んでくる。
「・・・・・・・・・あ、ごめん・・・・・・・何でもないよ、気にしないで。それよりもほら、そっちの花の茎も薬草だから、ちゃんと取っていかなきゃ。」
この中庭に植えてあるのは全て薬草。セフィル達はその中の花を摘んでいたのだ。
セリシアは言われたとおり、右手に咲いていた白い花を摘つんでいる。
その後ろで、セフィルはまた、ほうっとため息をついて、夕暮れ近い空を見上げた。




空は日も落ち、黄昏時を迎えていた。
気の早い十五夜の月はもう空に昇って、その淡い光を放っている。

「リナさん、調査の結果が出ました!」

ティリス以外の全員が集まっていた部屋に、頼んで置いた調査の報告をもってアメリアが駆け込んできた。
「あのメッセージはサイラーグから3ヶ月前に出されたものでした。しかも依頼してきたのは、若い女性だっていうんです。」



城の一番高い所の屋根の上で、ひとりティリスはまだ収まらないイライラを抱えていた。
「オレ一人が何でこんなにイライラしなくっちゃ、ならねーんだよっ!」
勢いに任せて、手にしていたリンゴをぶんっと空に放り投げる。そのまま飛んだリンゴは屋根の上に落ちると、下の方へ転がっていくはずだった―――が、そんな様子は微塵も無い。
ティリスは自分以外の気配を感じとり、腰に手をやったが、自分が剣を置いてきた事を思いだし舌打ちした。
ざわりっと風がその場を凪ぐ。
その気配の主は月華を背に、投げたリンゴを手にして立っていた。
「・・・・・・・・・・・・てめぇ、何もんだ・・・・・・」



アメリアは報告の書かれた紙をテーブルに置くと、先ほど聞いたことを繰り返した。
「目深に被ったフードのせいで顔はよく解らなかったそうですが、歳の頃は17,8―――
紫がかった濃い藍色のフード付きのマントを着て、その間から出てきた華奢な腕は透き通るような白い肌で、すらりとした体に、
銀色の長い髪の女の人だそうです―――――。」



ティリスは間合いを取りつつ、臨戦態勢に入る。
しかし相手は動じることなく、一口かじるとふっと口元を緩ませ、手にしたリンゴをティリスに投げ帰してきた。
「――――今晩わ――――いい月夜ね――――。」
紫紺色のマントとフードを着た魔道士風だが、目深に被ったフードと月明かりのみの薄暗さのせいで顔は見えない。
ただ、そのフードの合間から見える銀色の長い髪と伸びた華奢な白い肌をした腕、そしてその声から女で在ることには間違いなさそうだ。



そしてアメリアはやや言い難くそうに、言葉を続ける。
「・・・・・・その女性は一人で協会の支部に来て、セフィル名義で出すように頼んだ見たいなんですが・・・・
・・・・・実はその・・・・・・・・メッセージを依頼する時にある名前を名乗っていたんですが・・・・・・・・
・・・・・・・・・その女性、『アルウェン』って名乗ったそうなんです――――。」



「月の具合なんて聞いてないっ。何もんだって、聞いてるだろーがっ!」
投げ帰されたリンゴを無視して、ティリスは大声を張り上げると、すぐに小声で呪文の詠唱を始める。
女はフードを被ったまま、くすくすと小さな笑いを漏らすと、ふわりっとマントを風にはためかせた。
「――――――アル、とでも名乗っておくわ―――」




『―――――――っな?!』

リナとゼル、そしてセフィルがアメリアのセリフに驚愕の声をあげた。
「どうしたんだ?知ってる奴なのか?」
詳しい事情を知らないフィリスとセリシアはともかくとして、一人解ってないガウリイにリナはスリッパをお見舞いすると、
「何いってんのよっ!『アルウェン』っていったら――――」
リナの視線は、一番奥にいた、セフィルへと注がれた。
「―――――――――わたしのかあさまの名前よ。」
セフィルは床を凝視したまま、呟いた。
思いも寄らなかった名前の登場に、その場の全員が沈黙した――――――その時だ。



「エルメキア・ランス!!」

ティリスは唱えておいた呪文をその女めがけて解き放った。が、しかし――――

ぱきぃぃぃぃぃぃん!

「なっ――――!?」
光の槍は、彼女から出された右手だけであっさりと消え散った。
「―――――――ここで騒ぎを大きくすると、後々厄介なのよ――――悪いけど、少しじっとしててくれる?」
余裕さえ伺える態度で術をあっさりと跳ね返され、呆然としていたティリスに女はぽそりっと何かを呟くと、次の瞬間ティリスの身体はまったく自由が効かなくなっていた。
(―――――金縛り?!――まさか、これ《霊縛符 ラファス・シード》かっ?!)
呪文を唱えようにも完全に体の自由を束縛され、声を出すこともできない。
「黙って、人の話を聞きなさい。」
圧迫感のある口調で言う女に対して、未だかつて味わったことのない緊張感と焦りにティリスはどうすることも出来なかった。




『アメリア(さん)?!』
「お母さん?!」

アメリアが手にしていた報告書を落とすと、突然ふらふらとバルコニーの方へ歩き出した。
「ちょっとアメリアどうしたのよっ!」
あわててゼルとリナが目の焦点の合っていないアメリアを止めようとした時、フィリスが二人の前に立ちふさがった。
「フィリス、どけっ!何のつもりだっ!」
「落ち着いて下さいっ!――――今、アメリアさんは神託が降り始めてるんですっ!!」
「神託?!」
フィリスの言葉にリナとゼルは驚くと、その場にいた全員がアメリアの行動に息を呑んだ。
「――――――おそらく―――だとすれば、もうじき神託の言葉があると思います。」
その言葉通り、アメリアはバルコニーの一番奥に立つと、月夜を背にして振り返り、なんの感情もない表情で神託を口にし始めた。


―――――そして、紫紺をまとった白銀の女からも、神託と同じ言葉がティリスへと告げられた。



    きぼうのひかりかげるとき やみ うつわよりあふれ みたさんとし 

    ほむらは ぎんえいにて こはくのえいけつにつかん

    ふたつのながれまじわりしちから  かなたよりこなたへとわたりしもの

    やみよりうまれししろきひかり たずさえ はるかなるながれより みちびかん

    そのもの しろきひかりもて ふたたびほむらはともり 

    しろがねはこんじきへとかえらん




「答は一つだけとは限らない――そして以外と近くにあるもの―――よく覚えておくことね――――。」
意味不明な言葉と、妙に意味ありげなセリフを残し、女の姿は月華輝く十五夜の闇に消えていった。




神託の言葉を告げるとアメリアはふっと瞳を閉じ、その場に倒れ込んだ。
「アメリア!」
ゼルガディスが駆け寄り、倒れたアメリアを抱き起こす。
「・・・・・・・・・・・・・・・ご神託が降りたんですか。」
暫くして気が付いたアメリアには、その時の記憶は一切無かった。

「神託とは巫女が持つ能力で、神やそれに準ずる高位のものと意識を通わせ、本来なら知り得ない事を知ったり、告げたりする能力です。それが何時、何処でどんな意味を持つ神託なのか―――――それは誰にも解らないことだけど、その神託は絶対に間違うことは無い。――――それが神託と言うものです。」

よほど体力を使うのか未だに動けないアメリアの代わりに、フィリスが神託の説明した。
フィリスは巫女と言うわけではないが、アメリアの元で白魔術の修行をやっていたので、神託の降りてくる状態を知っていたのだ。
セリシアもまた巫女として修行中だが、実際に神託の降りる瞬間をみたのはこれが始めて―――いや、その場にいた全員も初めてだったろう。


「なあ、その神託ってーのは、誰かが教えにくるもんなのか?」
ガウリイはなぜかバルコニーの外、向こう側の屋根の方を見ている。
「教えにくるってもんじゃ無いとは思うけど・・・・・どうかしたの、父さん?」
フィリスはガウリイの横に並ぶと同じ方向に目を凝らすが、何も見えない。
「あそこにティリスがいるんだが、ついさっきまで、もう一つ別の気配があったんだ。」
ガウリイのセリフにリナもバルコニーに出て見るが、やっぱり何も見えない。
しかし、ガウリイには見えていて、そこにもう一人の気配があったと言うのなら、間違いであるはずが無い。
「フィリス、ちょっと様子見てきて。」
リナに言われフィリスは頷くと、とんっとバルコニーの柵を蹴り《レビテーション》を唱えて飛び上がった。
ふわふわとガウリイの示した方向に飛んでいくと言われた通り、ティリスがジト汗流しながら屋根の上で固まっていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・なに遊んでるのよ。月見?」
「やかましいっ・・・・・・・・・とにかく、とっととこの術を解いてくれよ。動けんっ!」
「術ってなんの?」
「たぶん《ラファス・シード》だろ。どうでもいいから、とっととやれよっ!」
全然気が付いていないティリスにフィリスは、ほうっとため息一つつくと、ぽんっと肩に手を置いた。
「じゃぁ、なんであんたは喋ってるのよ。」
実は術などとっくの昔に解けていて、動けないのはただ単に自分で金縛り状態になっていた事実にやっと気が付いたティリスだった。




夜も更けきった頃、リナ達は自宅へと帰ってきた。

「なんだか、とんでも無いことになってきたね・・・・・・・」
アメリアはあのまま休ませ詳しい話は明日にしようということになり、今日は一旦解散となったのだ。
「セフィル、大丈夫か?」
自分も何かのいたずらだと思っていたメッセージの一件が、自分と母親の名前を騙る人物によるものと、
そして突然下った神託の事でセフィルは頭はいっぱいだった。
「・・・・・・・ん、え?はいっ?!・・・・・・・・その、驚いてるとゆーか、ちょっと今は混乱してるかなぁ・・・・・・」

―――――それに、あの話もしてないし―――心の中で呟き、セフィルはこつんっとテーブルの上に頭をつけた。

「どうして今頃、かあさまの名前が出てくかなぁ・・・・・・・・」
相当答えたのだろうか、セフィルの声が弱々しい。
「あんまり気にするな、と言っても無理な相談か・・・・・・・今日は取りあえず寝ちまった方がいいな。果実酒でも飲んで、ゆっくり寝ればいいさ。」
ガウリイが片手でぐりぐりとセフィルの頭をかき回すと、台所にある果実酒の入った瓶を取り出す。
去年リナと一緒に作った山桃の果実酒だ。カップに注ぐとすこし水で割ってから、セフィルに手渡した。
「ありがと・・・・・・・・あれ、リナさんは?」
「洗濯物の存在を忘れてたって、今フィリスと取り込んでるよ。」
ガウリイがそう説明すると、庭の方からなにやら呼ぶ声が聞こえた。
何事だとガウリイ、セフィル、ティリスが庭に回れば、そこには怒り心頭のリナと、それを必死で止めているフィリスがいた。

「わちゃっ?!何よこれ。」
セフィルが干しっぱなしになっていた洗濯物をみて驚いた。

「フフフフフフフフフフフフフフフフフフフ・・・・・・・・何処のどいつか知らないけど・・・・・いい度胸してるじゃないの・・・・・・」
「リナっ落ち着けっ!ご近所は夜中なんだぞっ!それに洗い直せば済む事じゃないかっ!だから《ドラ・スレ》はやめろって!!」
「何処のだれともわからないで、呪文ぶっぱなすなよっっっ!!」
「明日私も手伝うからっっ!だから落ち着いてってば、母さんっ!!」
今にも暴れ出しそうなリナを3人がかりでなんとか押さえていた。

「何も、リナさんの干した洗濯物に水ぶっかけなくても・・・・・・命知らずな人もいたもんだわ・・・・」
セフィルはその中に、自分の着替えがほとんどあった事実に気付き、ひとり涙するのだった。
「・・・・・・・・・・わたしの着替え、あるかなぁ・・・・・・・・・」


「いっやぁぁぁぁぁぁ!!何かぶち壊さないと気が済まないっっっっっ!!」

―――――――夜中に響き渡るリナの声に、ご近所は絶対に悪夢を見ているに違いない。合掌。



イヨイヨダ――モウジキ―――タノシミダナ−−−−−リナ=インバース――――

闇に紛れたそのものは、低く笑みをこぼした。


********************************************

みょぉぉぉぉぉぉ。なんとか2話まで書けました〜。
サブタイトルの「月華」とは、月明かりの事です。月光でもいいんですが、こっちの方が好きなので♪
全然、内容とはあってませんが・・・・最近またあらたな本を入手したので、それに書かれている言葉を使いたくって
しょうがないのでありまする。ちなみにその本は「自然の言葉」といいまふ。
散文の方はまさに書き散らかしてるし・・・・・やっぱりサブタイトルつけるのやめようかなぁ・・・・しくしく。

さて、今回のポイントそのいち、ゼルはしっかりアメリアとくっついてました。
この辺の事情も詳しく書きたかったのですが、また長く長くなりそうなので、何時の日か・・・・・・・(遠ざかっていく意識)


そのには、今回一番がんばった、あの神託の言葉です。(これが月下の散文だとおもってくれい←さりげなくフォロー)
序章の最初に書いていたものと同じ内容ですが、こちらは訳あってひらがなで表記しました。
いやー、苦労しました。今でもちょっと気になる点はあるのですが、そうしてたらきりがないので、
この辺で妥協点を見つけて、使うことにしました。

さぁて、なんとか事件のきっかけだけは振ることができました。
あの銀髪の女は何者なのかっ!セフィルの悩みとはなんざんしょっ!(もうばればれだって)
それよりも、洗濯物を汚した犯人はいったい誰なのかっ?!

・・・・・・・・・・・・・・・・・だれか私におしえてぷりーず♪(←他力本願)

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13193楽しみがまたひとつ♪砂緒 E-mail 1/17-19:35
記事番号13185へのコメント

祝!「遥かなる絆」登場!!
と、小躍りして喜んでいる砂緒です♪(レスおそくなってごめんなさい)
日々の楽しみが、またひとつふえますね♪

今回はサブタイトルがついているんですね。
実は、わたしも「サブタイトルつけなきゃよかった(汗)」って後悔してたとこなんです・・・。

それにしても、謎が謎を呼んでいる(笑)
信託を解読しようと思ったけど無理でした。(←別に暗号じゃないだろうに)
セフィルとティリスの関係はどうなっていくんでしょうか♪
そして、フィリスの性格のゆがみとは!?(←別にゆがんでません)
わくわく♪

ああ続きが楽しみだ♪
それでは、砂緒でした。

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13195悩みもまたひとつ・・・・ゆえ 1/17-23:54
記事番号13193へのコメント

こんにちわ、ゆえです。

>祝!「遥かなる絆」登場!!
>と、小躍りして喜んでいる砂緒です♪(レスおそくなってごめんなさい)

祝って頂いてありがとうございます〜。
私は別の意味で小躍りしています(話がつづかない焦りの踊り)

>>日々の楽しみが、またひとつふえますね♪

クリ・クロは私の楽しみ♪るんるん♪


>今回はサブタイトルがついているんですね。
>実は、わたしも「サブタイトルつけなきゃよかった(汗)」って後悔してたとこなんです・・・。

自分のポキャブラリーのなさを自覚してないとしか思えない行動です・・・・・しくしく。
他の方のを読んでいて、おおっかっこいいっ!と思わず乗ってしまったのが運の尽きでした。
こーなりゃ意地でも・・・・・つけれたらいいなぁ(やっぱり弱気)

>
>それにしても、謎が謎を呼んでいる(笑)
>信託を解読しようと思ったけど無理でした。(←別に暗号じゃないだろうに)

それなりに意味は持たせては居るんですが、後でなんじゃこれゃって思うかもしれません・・・・・(ひやひや)
呪文も思うんですが、あーゆー文って、また違った難しさが在りますよねぇ。
神託の解説は追々でてきますので♪


>セフィルとティリスの関係はどうなっていくんでしょうか♪
>そして、フィリスの性格のゆがみとは!?(←別にゆがんでません)

普通ならひっつけちゃう所ですが、少々いぢわるしたいとは思ってます。
最終的には・・・・どーなりますやら。
フィリスの性格はかなーりいい性格ですよ(笑)一応スレキャラのある方を基盤にしておりますので。
いや、間違っても高笑いするあの人じゃないですが・・・・・・・

1話かくのに今回は全作の倍の時間がかかってます・・・・あう。
早いとこ本題にいかなきゃっと思いつつ、何故か行けない次回です。わははははは(笑ってごまかす。)

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13194犯人は一体何処にっ!!あんでぃ 1/17-21:08
記事番号13185へのコメント


こんにちは!!あんでぃです!
ステキなお話に私は今感動しています!

>とはいえ、彼女もまたちゃーんと二人の性格は受け継いでいて――――――それはまた後ほど。

↑・・・っていや〜!!この部分が今回一番気になる所ですわ〜!!
なんだか怒らせると怖そうですね・・
私はフィリスを絶対に怒らせないぞ!!(←それ以前の問題)


>
>    きぼうのひかりかげるとき やみ うつわよりあふれ みたさんとし 
>
>    ほむらは ぎんえいにて こはくのえいけつにつかん
>
>    ふたつのながれまじわりしちから  かなたよりこなたへとわたりしもの
>
>    やみよりうまれししろきひかり たずさえ はるかなるながれより みち>    びかん
>
>    そのもの しろきひかりもて ふたたびほむらはともり 
>
>    しろがねはこんじきへとかえらん
>
>
この神託の部分がすごいです!!
私にはこんなすごいものを考える力はございません(T T)
“しろがねはこんじきへとかえらん”このフレーズが気になります・・・
どうか、悪い事が起きませんように!!


>―――――それに、あの話もしてないし―――心の中で呟き、セフィルはこつんっとテーブルの上に頭をつけた。

・・・セフィルちゃん・・何を隠してるのかなぁ?
私にだけ教えて♪


う〜みゅ・・リナちゃんを狙うのは何者!!
これからが気になるところですね・・・

>みょぉぉぉぉぉぉ。なんとか2話まで書けました〜。
>サブタイトルの「月華」とは、月明かりの事です。月光でもいいんですが、こっちの方が好きなので♪

華って言う漢字にはなんか風流があって私も好きです。花の方はかわいいって感じかな?

>全然、内容とはあってませんが・・・・最近またあらたな本を入手したので、それに書かれている言葉を使いたくって
>しょうがないのでありまする。ちなみにその本は「自然の言葉」といいまふ。

読書家ですねぇ・・・私なんて最近絵に小説と書き荒らしていて、本なんてほとんど・・マンガぐらいかなぁ?読んでるの。
私もただ今ある本を探しております。しかしその本の値段が三千円・・・悲しすぎ・・・

>さて、今回のポイントそのいち、ゼルはしっかりアメリアとくっついてました。

密かなゼルアメ(笑)

>この辺の事情も詳しく書きたかったのですが、また長く長くなりそうなので、何時の日か・・・・・・・(遠ざかっていく意識)

さあ、この五円玉を見て〜
あなたはだんだん書きたくなぁ〜る〜
(ちっくたっくちっくたっく)
>
>
>そのには、今回一番がんばった、あの神託の言葉です。(これが月下の散文だとおもってくれい←さりげなくフォロー)

神託って難しいですよね・・・
神託から話がそれちゃいけないし、分かりやすくてもダメ。
月下の散文もう、サイコ〜!!Σ(>o<)oぐっ!!

>序章の最初に書いていたものと同じ内容ですが、こちらは訳あってひらがなで表記しました。

深いですね・・・また楽しみが増えてうれしい♪
もうパソを開くのが楽しみ!!

>さぁて、なんとか事件のきっかけだけは振ることができました。
>あの銀髪の女は何者なのかっ!セフィルの悩みとはなんざんしょっ!(もうばればれだって)

バレバレじゃないです〜ごめんなさい
分からないです〜(汗)

>それよりも、洗濯物を汚した犯人はいったい誰なのかっ?!

これすごい気になります・・・実はゼロスとか?
(怪奇現象はすべてゼロスのせいにするクセ)
>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・だれか私におしえてぷりーず♪(←他力本願)

洗濯物の犯人は話の重要なカギになる!・・・・・・ってことは無いですよね・・・

さあって♪次の話を楽しみに待たせていただきますぅ!!
・・・・・・ところで本当にどうでもいい話ですけど、某婦人・・・わかりました?

訳のわからない終わり方ですが、それでは!!あんでぃでした!

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13196にやり♪ゆえ 1/18-00:12
記事番号13194へのコメント

>こんにちは!!あんでぃです!
>ステキなお話に私は今感動しています!

おーはー♪ゆえです。
私はありがたいレスに感激してますっ!!


>>とはいえ、彼女もまたちゃーんと二人の性格は受け継いでいて――――――それはまた後ほど。
>↑・・・っていや〜!!この部分が今回一番気になる所ですわ〜!!
>なんだか怒らせると怖そうですね・・
>私はフィリスを絶対に怒らせないぞ!!(←それ以前の問題)

フィリスの性格にはモデルがいます。しかもスレの中に。
2人なんですが、それをたして2で割ったかなーと(なんじゃそりゃ)
怒らせると恐い。正解です(笑)


>この神託の部分がすごいです!!
>私にはこんなすごいものを考える力はございません(T T)
>“しろがねはこんじきへとかえらん”このフレーズが気になります・・・
>どうか、悪い事が起きませんように!!

そういって頂けると、苦労したかいがありますっ(号泣)
最後の一文はいれようかどうしようかと悩んだあげくにいれました。
後で、あーなーんだ、そーなんだ。と思って頂けたら、成功かなーと。

>・・・セフィルちゃん・・何を隠してるのかなぁ?
>私にだけ教えて♪

だいじょーぶです。すぐに解りますよー。
(隠し事を長くできない性格の私)


>う〜みゅ・・リナちゃんを狙うのは何者!!
>これからが気になるところですね・・・

実はですねぇ・・・・・・ふふふふふ。お楽しみに。


>華って言う漢字にはなんか風流があって私も好きです。花の方はかわいいって感じかな?

風流といいますか、稟とした感じがしますよね。
私が画数の多い漢字が好きなので、これからもちょいちょい使うかもです。


>読書家ですねぇ・・・私なんて最近絵に小説と書き荒らしていて、本なんてほとんど・・マンガぐらいかなぁ?読んでるの。

いえいえ、私もまともに小説なんて読んだことのない人間でした。
こんなに読んだのはスレが始めてですし(笑)
最近になって図書館に資料集めで通ってるぐらいですから。
「自然の言葉」は前にも使った「いろいろな色」とか「宙の名前」などのシリーズだと思って頂ければ解るかと。
この中のある言葉に一目惚れしたので、タイトル入れ替えようかとも思ったのがありまて。たぶんサブタイトルで使うと思います。


>さあ、この五円玉を見て〜
>あなたはだんだん書きたくなぁ〜る〜
>(ちっくたっくちっくたっく)

・・・・・むかしむかしあるところに、おひめさまがおりまして・・・・・
−−−−はっ?!わ、私は一体何を書こうとしていたんだっっっ!!


>神託って難しいですよね・・・
>神託から話がそれちゃいけないし、分かりやすくてもダメ。
>月下の散文もう、サイコ〜!!Σ(>o<)oぐっ!!

難しいです。同様に呪文も。
セフィルにはある呪文を唱えさせたいのですが、既に限界を越したので諦めました(おーい)
この神託もうまいこと使わないとですねぇ・・・一番の核爆弾かもしれないな・・・


>バレバレじゃないです〜ごめんなさい
>分からないです〜(汗)

ちょっと、ほ。なるべく少しずつ明かしていきたいので。
といいつつ、次回にはわかっちゃう事もあるんですが(笑)


>これすごい気になります・・・実はゼロスとか?
>(怪奇現象はすべてゼロスのせいにするクセ)

ゼロスは使いやすいですよねぇ、そーゆーのに(笑)


>洗濯物の犯人は話の重要なカギになる!・・・・・・ってことは無いですよね・・・

犯人は・・・・鍵にはならないんです。住みません。
でも、これの事件もちょっと在ることに繋がるので、覚えて置いてもらえるとうれしいかなぁと。
ああ、伏線地獄。

>・・・・・・ところで本当にどうでもいい話ですけど、某婦人・・・わかりました?

解りました(笑)そーか、あのご婦人ですか・・・・・私はあの方が苦手です(苦笑)

そのご婦人命名(違う)のお話の続き、楽しみにしてます〜〜。

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13204命知らずな…早坂未森 E-mail URL1/18-20:52
記事番号13185へのコメント

どうも、未森です♪
今回はわりと大人しい未森です(爆
第一部ありがとうございましたっ!!届きましたです♪
合いそうな壁紙を一生懸命探してまいりました(爆
そして早速更新させてもらいました♪
次回待ってます♪ふふふふふふふふふ♪(妖しいっての
セフィルちゃんのお母さん…同姓同名ってワケでもなさそうですねぇ…やっぱり。
しかしセフィルちゃんの「話」ってなんなんでしょう?
うみゅ、気になるぞ…
ティリス…可哀想に…あんだけ親が有名だったらコンプレックス(?)にもなるわな(え、ならない??
リナちゃんの場合悪い意味もあるだろうけど(爆
にしても…リナちゃんが干した洗濯物に水ぶっかけるとはなんつ〜命知らずな…
それの犯人も知りたいですねぇ♪
ゼルとアメリアくっつきましたか♪うふふ♪
んでわ、次回楽しみにしてます♪
第一部もらえたことで燃え尽きて大人しかった未森でした(爆死

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13217人、それを無鉄砲といふゆえ 1/19-00:37
記事番号13204へのコメント

こんにちは、ゆえです。(私も控えめに♪)

>第一部ありがとうございましたっ!!届きましたです♪
>合いそうな壁紙を一生懸命探してまいりました(爆
>そして早速更新させてもらいました♪
>次回待ってます♪ふふふふふふふふふ♪(妖しいっての

うう、前作「天空歌集」を引き取っていただいて、ありがとうございますぅ〜
こことはまた違って、HPもいいですねぇ。
といっても、私はつくれないのですが(手駒がない)


>セフィルちゃんのお母さん…同姓同名ってワケでもなさそうですねぇ…やっぱり。
>しかしセフィルちゃんの「話」ってなんなんでしょう?
>うみゅ、気になるぞ…

伏線好きなので♪ばんばん気になっちゃってくださーい(おいっ)


>ティリス…可哀想に…あんだけ親が有名だったらコンプレックス(?)にもなるわな(え、ならない??

いろいろといわれたんでしょーねーぇ。(まるっと他人事)
彼もまた主役なのですし、多いに悩んでもらいましょう!
でもこのままだと、性格が悪くなりそうなので、そろそろ救済したいと思ってます。


>にしても…リナちゃんが干した洗濯物に水ぶっかけるとはなんつ〜命知らずな…
>それの犯人も知りたいですねぇ♪

自殺したいとしか思えない行動ですな。(笑)犯人はちゃーんと居ますし、判明しますが、それはまた後ほど♪

>ゼルとアメリアくっつきましたか♪うふふ♪

ひっつかない訳がないでしょう♪うへへへへへへへへへへへへへ(やめいって)

>んでわ、次回楽しみにしてます♪
>第一部もらえたことで燃え尽きて大人しかった未森でした(爆死

さくさくっと作業しておおくりしますね〜

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13216遙かなる絆3 【波紋】ゆえ 1/19-00:07
記事番号13161へのコメント

遙かなる絆 3【 波紋 】


「それで、お前さん、そんな格好している訳か。」
「・・・・・・・・・・・・・しょーが無いじゃない。好きでしてるんじゃないもん。」
自分を見るなり言うガウリイに、ぷうっと頬を膨らませながら気恥ずかしそうに、セフィルはその瑠璃色の服を摘んだ。

「ガウリイもあんまりからかわないでよ、それしかないんだから。―――犯人は見つけ次第、お仕置きフルコース決定ね♪」

     ―――リナのお仕置きフルコース―――

そのセリフに全員は顔が青ざめ、いまだ見つからない洗濯物汚染犯に黙祷を捧げた。

昨晩の洗濯物汚染(?)事件により、リナ達は朝から水をぶっかけられて汚れた洗濯物をもう一度洗い直していた。
そしてその後わかったのだが、なぜかセフィルの残りの着替え全部にも水が掛けられていたのだ。
着た切り雀というのも気が引けるので、リナは代わりの服として、ティリスが子供の時に来ていた古い服を引っ張りだして来ていた。
だからセフィルは今、ティリスの服を着ているので、ぱっと見は可愛い顔した男の子のよう。

「にしても、よくこんな服をとっていたな。」
ガウリイがしみじみとセフィルを眺めている。
「あたしもすっかり忘れてたんだけど、この際仕方ないでしょ。セフィルの着替え、一枚も残ってないんだから。」
「けど、なんで私の昔の服は残ってないの?」
「フィリスのはお下がりで出しちゃったのよ。だから、たまたま残ってたティリスの服で暫く我慢してよね。
でも、その服、けっこー良いものなんだから。」
実際、その服はリナが自慢げに言うほどのものはあった。
青みがかった深い紫色のシャツと同色のズボンには、魔道銀(ミスリル)の繊維で刺繍された魔術文字が模様として描かれている。
この服自体がひとつの結界になるように仕立て上げられた、なかなかの一品なのだ。
フィリスにも同様の服を持っていて、これはまだ幼い二人が魔族などの攻撃から多少でも身を守れるようにと、リナが特注したもの。
が、やっぱり男の子の服には違いない。
「・・・・・・・・・・・・・うん・・・・」
諦めるしかないか・・・・・セフィルははぅ〜とため息を付いた。



――――ねぇ、ガウリイ。
ひとり窓辺で、リナはふたりだけの時に交わしたガウリイとの話を思い出す。
――――あたしといて幸せ?
聞くまでもないこと。でも聞いてみたこと。
――――あの子は、幸せ?
聞かなかっこと。聞けなかったこと。
――――何かの犠牲の元に成り立っていても、幸せ?

「あたしは・・・・・・あの子にエゴを押しつけているだけなのかもしれない――――。」
――――でも。
手放せないものと、かけがえのないものと――――その全てを守りたいと願うことは、エゴと呼ぶべきなのだろうか。

何処からともない不安と罪悪感は、波紋となってリナの胸を締め付けていく。




「あの頃の服、か・・・・・・・・」
苦笑しセフィルは着ている瑠璃色の服を見ながら、複雑な思いに駆られる。

「オレがチビの時の服が着れるんだな。」
丘の上の樹に寄りかかっていたセフィルの横にティリスが腰を下ろした。
言われたセフィルは速攻で「うるさいっ。」と、いつもなら答える所なのに、今日の彼女の態度はすこし変だった。
「・・・・・・・・・・・・そだね。」と、ぽつりと一言だけ。
必ずともいって良いほどここに来たら木の枝に座っている彼女が、この時は樹の幹を背もたれ代わりに寄りかかり、
ズボンを着た両足を伸ばしてちょこんっと地面に座っていた。
そんなセフィルの姿をティリスは改めて見る。
見事な金色の長い髪、透けるような白い肌、真紅の瞳、そして、昔とほぼ変わらない華奢で小さな身体と、とがった耳。
日々成長していく自分達とは違い、彼女の姿は多少背が伸びたとはいえ、あの日あの時のまま。
そんな彼女にティリスは何となく前々から聞いてみたかった質問を投げかけてみた。


「―――なぁ、セフィル。ハーフエルフに生まれてきて、よかったと思うか?」


「―――――――――!!」

ぴくんっ、とセフィルの体が反応する。

「ほら、お前さんとオレ達、生きていく時間が違うだろ?それでさ・・・・・・・・・・・・」

自分の様子に気付かず話を続けるティリスに、セフィルは伏せていた顔をあげ彼の顔を凝視した。
その表情にティリスは驚き、絶句した。


「セフィル―――!ティリス―――!」


家の方からフィリスが二人を呼んでいる。
昨日の一件でゼルとアメリアが家を訪れる約束になっていたのだ。
そろそろ約束の時間だからと呼び戻す声に、そのタイミングを待っていたかのように、セフィルは彼に背を向け森の方へ駆け出した。
「あ、ちょ――――っ。」
逃げるように走っていくセフィルにティリスは何か言おうとしたが、結局なにも言えなかった。
彼女が森に走り去った後、その方を向いてティリスはがしがしっ、と頭をかく。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで泣くんだよ。」

あんな顔始めて見た。
驚きと不安、そして淋しさと哀しみと―――そんなものが入り交じった彼女の瞳には、大粒の雫が溢れていた。
ティリスの元には理由は解らなくとも、彼女を泣かせてしまった事に対する気まずさと後悔だけが残った。



「おーい、二人ともいたかぁ?」

フィリスが丘の上にいたティリス達に声を掛けている横に、ひょいっとガウリイが様子を伺いに現れた。
そして見えたのは家に戻ってくる二人ではなくて、全く正反対の森の方へ走り去るセフィルと立ちつくすティリスの姿。
「・・・・・・あの二人、まぁたケンカしてるみたいね。」
フィリスはやれやれと肩をひょいっとあげた。
兄妹ケンカは珍しくないが最近の場合、ほとんどティリスvsセフィルの構図になっている。
普通なら双子のフィリスが相手なのだろうが、このフィリス嬢、リナの子供よろしく口が達者。大抵はティリスが言い負かされて終わる。
それでとっくみあいのケンカはしないが、口げんか相手はセフィルが多いのだ。勝率は五分五分。

今回もいつもの口げんかだとフィリスは思った。
だが、ガウリイは真っ直ぐに二人のいた丘の樹の方へ歩き出す。
そしてティリスの前に立つなり、
げしっ!
左手で軽く頭を殴った。

「――――って――――――!!なんだよっ!いきなりっ!」

叩かれた頭を抱え、文句を言って見上げれば、珍しくガウリイが怒っている様子。
叱り付けるのはリナの方が圧倒的に多く、ガウリイはフォローする方だ。
なのに、今のガウリイは固い表情で自分を真っ直ぐに見下ろしている。―――さらに珍しいことに、彼が手をあげた。
そんな滅多に見せない父の態度に、ティリスは反射的に身を固くした。

「セフィルと何を話していたんだ。」

攻めるでもなく、怒鳴りつけるでもなく、ガウリイの言葉は穏やかだった。
あの時ガウリイは、走り去るセフィルの瞳から涙がこぼれているのを見逃さなかった。
セフィルは滅多に泣かない――――――よほどの事が無い限り。
ガウリイでさえ彼女が泣いているのを見たのは数える程。
そんな彼女が涙をこぼしながら走っていった―――――ティリスと話していた直後に。

ガウリイの顔を直視出来ず、ティリスは右下に視線を落とす。
「別に大したことじゃ―――――ただ、ハーフエルフでよかったかって・・・・・・・・・・・・。」

ごんっ!

二度目の鉄拳が頭上に降りた。
「ってーなっ!なんなんだよっ!!」
「自分が何を言ったのか、わかってるのか?」

ただならぬ二人の様子にフィリスも駆けつけた。
「だから、オレ達と何かと違うあいつがどう思って―――――」
「全然わかってないな、お前。」
ティリスの答えをさえぎって、ガウリイが言う。

「フィリス。」
振り向きもせずに後ろで様子をうかがっていた娘を呼ぶ。
「オレはちょっと森に散歩に出かけてくる。―――――リナにそう言っといてくれ。」
「散歩って、父さん、みんな例の一件で集まるんでしょ?」
「オレがいてどーにかなると思うか?」
「思わない。」
速攻で、きっぱり言い切る。
「そういう事で、後はよろく頼むな。――――それと、お前は家に戻ってろ。いいな。」
フィリスに軽く手を振り、視線を外したままのティリスをその場に置いてガウリイは森へ歩き出した。


「―――――父さんがあんなに怒るなんてね・・・・・・・一体何したのよ。」
つんっと軽く肘で俯いたままのティリスをつつく。
「・・・・・・・・・・あのこと聞いただけだよ」
「バカ。そりゃ怒るわよ。」
「・・・・・・・・・なんでだよ。お前も聞いてみたいって言ってたじゃねーかよ。」
「みたいってだけで、本気で聞けるわけないでしょーが・・・・・・ったく、変な所で鈍感なんだから。」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「とにかく、セフィルには後でちゃんと謝んなさいよ。」
さすがに本人も反省したらしくしょげ返っている。フィリスは、ティリスの背中をぱぁんっと大きく叩くと、にっと笑い掛けた。




丘の向こうの森ははたから見るより、結構深くて広い。

別に迷路の様には入り組んでないのでそうそう迷うことは無いが、それでも抜けるにはそれなりにコツがいる。
そんな森が庭みたいな彼女にとっては、あまり人が行かない泉に来ることなど容易い事だ。
泉のすぐ側にはこの森で1,2位ぐらいの高さをもつ木が立っている。
そのえらく高い木のてっぺん近くの枝に腰掛け、セフィルは真下の泉に向かって木の実を投げた。
ぽちゃんっと音がして、水面に小さな波紋が広がる。
次第にその輪を広げ、最後には波紋は消えまた穏やかな水面に戻る。
たとえ小さな木の実でも、その波紋は泉全体に広がるさざ波を起こす――――まるで、今の自分の様に。
はあっ、とまたため息をついた。

「・・・・・・・・・・だめだなぁ・・・・・アレぐらいの事でこんなんじゃぁ、この先どうするのよぅ・・・・・」

ティリスの言葉を思いだし、ずきんっと胸が痛み、またじわりと目の端が熱くなる。
同じ様な事をつい先日、メフィから言われた時にはなんとも無かったのに。
ただ、心のどこかに引っかかるトゲのようなものにはなっていたが。
帰ってくる時の決意なんて、とうの昔に萎えてしまってる。
誰かが言ってたっけ――――――大切なものが出来ると、強くなると同時に、弱くもなると。

「・・・・・・・・わかってる・・・・・・・わかっちゃいるのよ・・・・・・わかりすぎるぐらい・・・・・・・・・」

これは宿命だと、自分の使命だと言い聞かせてここまでやってきたのだ。
おそらく2,3日後には、例の物も到着するだろう。
その時、みんなはどんな反応をするだろうか?
凄いとほめるだろうか?それとも逆に、とんでもないと恐れるだろうか?・・・・・・まあ、たぶんこっちの方は無いと思うけど。
セフィルはくるりと反対側の方にむき直した。
あの丘の上の樹にリナ達の家、さらに向こう側には六芒星に囲まれたセイルーンの町並みが見て取れる。

ティリスのセリフがよみがえる。

―――なぁ、セフィル。ハーフエルフに生まれてきて、よかったと思うか?

「わたしが聞きたいくらいよ・・・・・・・・・」ぽつりと漏らす。
「ますます言いづらくなっちゃったなぁ・・・・・・どうしよう・・・・・」帰ってくるなり事件続きでなかなか切り出せずにいる。
「・・・・・・・・事件って・・・・・・・あ、そうだった――――」フィリスに呼ばれていた理由を思い出した、その時、


「おーい!そんな所でなにやってんだぁ〜!」


聞き慣れた声は木の下の方からだった。
「ガウリイ?!」
パタパタと手を振りながら自分を見上げているガウリイを見つけ、セフィルはふわりっと目の前に降り立った。
「よ。何処にいるのかと思ったら、こんな所にいたんだな。」
わしわしと頭をかき回す。
「・・・・・・ガウリイ・・・・・・・なんでここに?」
見上げた瞳の端に輝く雫をそっと指で触れるとガウリイはふっと微笑んだ。

「どうやら、大丈夫そうだな。」

その表情はどこまでも優しい。
ガウリイはティリスとのやり取りで逃げ出した自分を心配して追いかけてきてくれたのだと気が付いた。

「・・・・・・・・・・・・・ん・・・・・だいじょう・・・・・・ぶ・・・・」
その気持ちが嬉しくて、セフィルは瞳からぽろぽろと涙をこぼした。

「・・・・・・・あれ・・・・・?・・・・・・なんでだろ・・・・・・・変だね・・・・止まんない・・・・や・・・・・」

わたし、こんなに泣き虫だったっけ?
それでも溢れ出るものを止めることも出来ず、立ちつくしたセフィルをガウリイは何も言わず、静かに頭をなで続けた。




「そう、ガウリイがそーいったの。」
家にティリスと戻ったフィリスはガウリイから言付かった伝言をそのままリナに伝えた。
「ならいいわ。じゃ、こっちも始めましょっか。」
既に席についているゼルとアメリアにそう告げると、リナは二人にも席に着くように言った。
「ガウリイはともかく、セフィルも居ないのか。」
ゼルが腕を組んだまま言う。
「いーのよ、ほっといて。あたし達だけでも話はできるでしょ。」
―――――――ガウリイに任せておけばいい
フィリスにはそう聞こえた。

「んで、これがあの時の神託を書き記したものね。」
「ああ、そして例の銀髪の女が言ったセリフでもあるな。そうだろ、ティリス。」
ゼルに話を振られ「・・・・・そう。」と気のない返事を返す。

「何かあったの?」
感のいいアメリアがこそこそとフィリスに聞いてくる。
「ちょっと――――まあ、兄妹ケンカみたないなものですよ。あんまり気にしないで下さい。」
同じくひそひそ声で説明するフィリス。
アメリアもなんとなく察したのか、それ以上は聞いてこなかった。

「しっかし、意味がぜんっぜんわかんないわよね。」
羊皮紙に書かれた文字を読むと、リナはぽいっとテーブルに投げ出した。
「言葉自体は間違ってないと思います。ただ内容までは私にもさっぱりで・・・・・・」
「でも、神託だからな。おそらくは何かの警告か何かだとは思うんだが。」
「警告ねぇ・・・・・」
ゼルガディスの言うことには一理ある。
どんな内容にせよ、神託が間違うことなどないのだ。それは何らかの警告の場合が多いのだ。
ただ、その何らかと何時の事なのかが解らなければ、まったく意味がない。
「あの『アル』って名乗った、怪しさ満点の女の方はどうなの?」
「そちらも目下調査中ですが、おそらくはセフィルさんの名前を使ったメッセージの件と同一人物だと思います。」
「あたしもそう思うわ。――――謎の女と、神託、繋がりがあると思っても、不思議じゃないでしょ。」
「同感だな。」
「そうですね。」
「私もそう思う。」
「・・・・・・・・・・・」
全員がリナの考えに同意した。

食卓のテーブルの上には、神託が書き綴られた羊皮紙―――――そこにはこう書かれていた。


    希望の光陰る時 闇 器より溢れ充たさんとし 

    焔は 銀影にて 琥珀の永訣につかん

    二つの流れ交わりし力 彼方より此方へと渡りし者

    闇より生まれし白き光 携え 遙かなる流れより 導かん

    その者 白き光もて 再び 焔は灯り 白銀は金色へと還らん


「取りあえず、この『銀影』ってのは、あの女の事だろう。」
「じゃあ、この『希望の光』ってなんなんですか?」
「オレに聞くな。言ったのはお前だぞ。」
「だから神託が降りた時の記憶はないんですよぉ〜。」
「『闇 器より溢れ――』てのも、いまいちピンとこないよね。」
「でも『永訣』って、たしか永遠の別れって意味ですよ。」
「だとしたら、誰かが死ぬってこと?」

最後のフィリスの言葉に、全員が沈黙する。

「だとしたら、結構おおごとになりそうねぇ・・・・・・」そうリナが呟いた刹那、


      どくん


リナの中で何かが蠢いた。

「リナさん?」
突然言葉を止めたリナにアメリアが怪訝そうに声をかける。
「・・・・・・・・あ、いや、何でも無い――――」
そういって笑って見せた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・オレは何やっているんだ。」
そんなリナを余所に、一人考え込んでいるティリス。
涙を浮かべたセフィルの顔が目に焼き付いて離れない。
「・・・・・・・・・・・・・・・悪いことしたな。」
後で彼女に合ったらキチンと謝って、そしてまた笑って話そう。



それぞれに投げたられた言葉が、それぞれの心に波紋を描き出す。


*******************************************

うう、第3話「波紋」をお送りいたします。

ティリスの性格が妙に悪いです・・・・こんなはずじゃぁ・・・・
彼の為にもフォローとして、多感なお年頃♪悩める青少年♪と思ってやって下さい。
内容も暗いといいますか、じめじめしてますねぇ。
セフィルは泣かせるし。リナもなんだか変ですし。
一応シリアス目指してと思って書いてたら、どんどこ暗くなりつつり在ります。

話もまぁだ、本筋の事件が始まりません。
本当はこの辺で始まってる予定だったのに、書いているうちにまぁた長くなりまして・・・・・
でも、各キャラの背景とかちゃんと書きたかったので、ごかんべん下さい。

さてさて、今回セフィルは男の子の服を着ています。まあ、感じとしてはフィブリゾでしょーか。
これを着せたのにもちゃーんと理由があります。いや、趣味じゃなくて(笑)

次回にはあの二人(?)が出てきます。
キャラが増えたら大変だというのに、まぁた増やしてるし・・・・しかもまたまた出てくる、いけいけ裏設定攻撃!!!
ほんと、不思議と思いつくから不気味です。
というわけで、次回第4話をお楽しみに(してください)・・・・・・・さーて、サブタイトルどーしよっかなぁ・・・・・・

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13218内容が無いよぅ(私の感想が)。あごん E-mail 1/19-03:17
記事番号13216へのコメント

こんばんは、あごんです!
第三話読みましたっ!

ん〜〜、フィリスが何を隠しているのかわかりません(汗)。
何が届くんです!?
喜ぶか恐れるかのどちらかの感情を持つモノですよね?
・・・・・・・・。
ドラゴン、とか(笑)?
あ!わかりましたよっ!
黄金竜の長老様が最新のギャグをひっさげて来訪するんですね!
そーいえば。
フィリスも半分とはいえエルフですよねぇ。
ってことは、ミルガズィアさんのギャグをタノシク理解できるのでしょーか?
・・・またネタふりでした(笑)。すいません。

なにはともあれ!
次回が気になるあごんです!
あんまり突っ込んだコト書いても、ゆえ様を困らせそーですし(笑〜。
答えにくいこともありますものねぇ?

ではでは、「いたい」を変換すると最初に「遺体」が出てくるドリームキャスト使いのあごんでした!

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13228私もないよぉゆえ 1/20-00:18
記事番号13218へのコメント

>こんばんは、あごんです!
>第三話読みましたっ!

こんばんわです。毎回ありがとうございますっ


>ん〜〜、フィリスが何を隠しているのかわかりません(汗)。
>何が届くんです!?
>喜ぶか恐れるかのどちらかの感情を持つモノですよね?

リナなら問答無用で喜びます。きっと(笑)


>・・・・・・・・。
>ドラゴン、とか(笑)?
>あ!わかりましたよっ!
>黄金竜の長老様が最新のギャグをひっさげて来訪するんですね!

ぎくぎくぎくぎくっ!!!・・・・・・・・・・・・・・ほ・・・・ほほほほほほほほほほほほ(図星だったらしい)
ドラゴン印の宅急便ってことで・・・・・・


>そーいえば。
>フィリスも半分とはいえエルフですよねぇ。
>ってことは、ミルガズィアさんのギャグをタノシク理解できるのでしょーか?
>・・・またネタふりでした(笑)。すいません。

うーん、お話のながれからするとフィリスじゃなくて、セフィルのことでしょーね。(フィリスは双子の片割れの娘です)
彼女もエルフとはいえ、半分は人間ですし、そっちの世界での暮らしも長いから、リナ達よりは耐性があるって程度だと思います(笑)

ネタふりついでに、あごんさん。
まぢでセフィル貸し出しますので、その話書いて下さいっっっ。死なない程度のギャグで♪


>なにはともあれ!
>次回が気になるあごんです!
>あんまり突っ込んだコト書いても、ゆえ様を困らせそーですし(笑〜。
>答えにくいこともありますものねぇ?

ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ(崩壊寸前)
いや、突っ込んでください。その方が話しを進めやすいので。
予告しましょう。出ます。黄金竜のギャクおやじと暴走エルフ娘。
ただ内容的にボケたギャクはしないかと・・・ただ単に私が書けないだけなんですけどね・・・


>ではでは、「いたい」を変換すると最初に「遺体」が出てくるドリームキャスト使いのあごんでした!


いたい・・・・・ドライアイスで冷やしておくんですよねぇ・・・・って、何の話だっ

がんばって、バソの前で異体にならないようにします。(なりかけてるかも・・・)

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13237遙かなる絆4 【キボウ陰る時】ゆえ E-mail 1/21-01:39
記事番号13161へのコメント

遙かなる絆

4.【キボウ陰る時】



セイルーンから遠く離れたカタート近くの地、エルマドの村では、ようやく完成したアイテムを前に彼女は満足そうに眺めていた。
並べられたアイテムは3つとも武器、いや、一つだけは武器とは言いにくいかも。
そのどれもにエルフ族と黄金竜族のもつ知識と技術がそそぎ込まれた、久々の傑作だ。
中でも白銀輝くアームレストには託されたあの石がはめ込まれ、その能力は装着者を限定する。
自分の持つアーマーと能力は同様なのだが、形と装着方法は付ける本人から頼み込まれてだいぶ違う形になった。
残り二つもこのアーマー程ではなくても、その力は大いに彼等に役立つだろう。
後は一刻も早く手元に届けるだけだ。
彼女は丁寧に箱に詰める作業をしていると、背後からよく聞き知った声が掛けられた。

「どうやら完成したようだな、メフィ。」
金色の髪さらりとゆらし、メンフィスは振り返った。
「ミルガズィアおじさま。何時いらしたんです?」
変身魔法を使い、中年の紳士の姿をした黄金竜の長老が立っていた。
「今し方だ。お父上から例のアーマーが完成したと聞いてな。それで見に来たのだが、良い物が出来たな。」
「はい、私もそう思います。特にこのアームレストには苦労しましたけど、出来映えは予想以上ですわ。」
「うむ。後はこれをあの娘に届けるだけなのだな。」
箱詰めされたアイテムを眺め、ミルガズィアは頷く。
「おじさま・・・・・・一つ、うかがってもよろしいです?」
「お前が改まって聞くとは珍しいな。なんだ?」
「どうして彼女にだけ、あんな力があるのですか?」
メフィは純粋に疑問に思っていたことをぶつける。
「―――これは私の考えだが、あれは水と油の関係だな。」
「水と油・・・・・・ですか?」
首を傾げるメフィにミルガズィアはその意味を説明する。
「なるほど・・・・・それなら私も頷けます。――――――だから、彼女にこれを託すのですね・・・・・・。」
「あの娘には申し訳ないが、今はこれが最善の策だろう。―――どれ、これは私が届けよう。」
ミルガズィアは丁寧に詰められた箱をメフィから受け取る。
「何も、おじさま自ら行かれなくても。」
「あのもの達にも久々に会っておきたいしな。明日には辿り着くだろう。」
「解りました、よろしくお願いします。・・・・・あの、おじさま。彼女に伝えて下さい。『私達は貴方を歓迎する』―――と」
「承知した。」
大きく頷くと、その姿はみるみるうちに金色に輝く黄金竜へと戻る。
そして背中の翼を大きく羽ばたかせ、ミルガズィアは一路、セイルーンへと急いだ。




森の奥深く、その小さな泉の前で、セフィルはどうにか気持ちを落ち着かせていた。
「・・・・・ごめん、ガウリイ・・・・・・ありがと・・・・」
「何で謝るんだ?お前さんが謝ることなんて、ひとつも無いだろ。」
いつになく弱気なセフィルにガウリイはぽんぽんっと頭に手を置く。
「――――取りあえず、あいつは殴っといたから。」
呑気な顔をしていても、ガウリイはちゃんと見るところは見ていて、ポイントはしっかりと押さえている。
セフィルはその一言で、ガウリイはティリスとの話の内容を知っていると気付いた。
「で、オレとリナに何か言いたかったんじゃないのか?」
ひょいっと手元にあったドングリを泉に投げる。ぽちゃんっと音がして、また波紋が輪を描く。
「ガウリイには、かなわないね・・・・・・・」
「まあな、いろいろとお前さんとは長いつき合いだしな。」
確かに長いといえば、長いかもしれない。なにせ、千年も前の前世からなのだから。
仲間であり、兄であり、父親のようでもあり――――それよりもなによりも一時とはいえ好きだと思った人だ。
そんなガウリイに促され、ようやくセイルは重い口を開いた。


「エルマドに―――エルフの村に行こうかと思って――――。」




神託の言葉の解読を進めようと頭を突き合わせていたが、話は完全に暗礁に乗り上げた。
つまり、肝心の内容そのものが、まったく解らないのだ。
単語単位で考えてみるが、やっぱり意味不明なものが多い。
ただ、その中のいくつかの言葉から、どうやら何か魔族がらみの事件が起こるのではないか、そしてその事件により
誰かが死ぬ―――そんな言葉の羅列から、不吉な予感がにじみだしているようだった。

「何時、何処で、誰に対してなのかさえ解ればいいんだが・・・・・なんとも不便なものだな、神託というものは。」
「不便でもなんでも、神託が間違うことは決してないんですっ!神託が懇切丁寧だったら有り難みが薄れちゃうじゃないですかっ!」
「いや、別に薄くてもいいと思うんですけど・・・・・」
今にも正義の演説を始めそうな勢いのアメリアに、フィリスがぼそっと突っ込む。
なんだかんだと話しているうちにすっかり日も暮れてきた。

「あらら、もう、こんな時間なんですね。セリシアも待っていますし、私たちはそろそろ城に戻りましょうか?」
「そうだな。解読は追々やるしかないだろう。
―――――しかし、セフィルとガウリイは戻ってこなかったな。まあ、ガウリイが居たところでなにも変わらんが。」
「夕食どきだし、そのうち帰ってきますよ。」
フィリスが言う。
「リナさん、大丈夫です?なんなら、城から医者をよこしますが?」
あれから椅子に深く座り直したまま、動かないリナにアメリアは心配そうだ。
「・・・・・・・・・・・・・・なんでも無いわ・・・・・・心配ないから。」
言って立ち上がり二人をドアまで見送ろうとしたとき、リナ達はその音を聞いた。




「行くって・・・・?セフィル、お前それって―――――」
「―――――――――――変だ。」
彼女の言葉が信じられない、と呟くガウリイの言葉を遮り、突然セフィルの表情が険しくなって立ち上がった。
「セフィル?」
「嫌な気配のする風を感じたの。・・・・・・・・・・・・これ、魔の気配だよっ!」
セフィルの言葉にガウリイは当たりの気配を探るが、何も感じない。
「どこからか、解るか。」
しかし、ガウリイは疑うことなく、その気配のする場所をたずねる。
「風上の方からだから―――――これリナさん達の居る方角だよっ!!」
予測出来なかった事態に、ちいっ、とガウリイは小さく舌打ちをした。
迂闊だった。最近はあまり姿を見ないので気が緩んでいた。
「セフィル!大急ぎで戻るぞっ!」
「うん!!」



ここにも予測外の事に舌打ちをするモノがいた。

「こちらの都合、お構い無しか・・・・・・・ある程度は予想していたとはいえ・・・・・これはまずいわね。」

紫紺のローブを風になびかせ木の上に立つ彼女は、自分が書いたシナリオとは違う展開に、苛立ちはするとも
焦りも驚きもしなかった。
「――――――予定外の事は起こりうるもの、か・・・・・・・・・・万事が全て、都合良くとは行かないか・・・・・・・・・。」
さて、これからどうしたものか。
彼女は頭をフル回転させて、軌道修正を図るべく動き出した。



っどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!


爆発音と共に、丘向こうの森の木々が紅蓮の炎に染まる。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「なんだっ?!なにが起きたんだっ?!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!」

いくらここが町外れとはいえ、他に住んでいる住人達は、その音に驚き、恐怖の声を次々にあげ逃げまどう。
家の中にいたメンバー全員もこの音と騒ぎに飛び出してきた。
「フィリスとアメリアは街の人の避難誘導!ゼルとティリスはあたしと一緒に森へ!!」
―――だめ!!
素早く指示をだし、走り出すリナをアメリアとフィリスは止めようとしたが、逃げる人並みに押されてその声もかき消される。
同様にゼル達も止めようとしたが、それよりも早くリナは呪文を唱え終え、空高く舞い上がった。
「レイ・ウィング!!」
仕方なくゼルとティリスも呪文を唱え、リナの後を追いかけた。




「よくもまぁ、派手にやってくれたものね・・・・・・・・・・・」

騒ぎから離れた所で、その原因をあきれたように眺めると、彼女は天を見上げた。
時はまさに黄昏、逢魔が時―――時期 に天は夜の帳を下ろす。
その時―――――チャンスは一度だけ。
彼女の白銀の髪が、十六夜に照らされ一層白く輝きを増す。
「――――十六夜の月―――これが始まりであり、終わりでもあるのね――――」
その為にも、障害は取り払うべきだ。彼女はすっと、その場から姿をかき消した。


カウントダウンが始まった。




リナが付いたところは森の入り口近く、当たりからは火の手が上がり、木の焦げる臭いと煙が立ちこめている。
遅れて到着したゼルガディスとティリスは降り立つと同時に、腰の剣を抜いた。
「ブラストデーモンのご一行様とは、また、豪勢だな。」
吐き捨てるように言うと、ゼルガディスはデーモン達に切り込んでいく。
森に突如現れたこの騒ぎの原因は、その数30ともおぼしきブラストデーモンの大群だった。
ティリスも呪文をぶっぱなしながら、次々とデーモンを剣で一閃していく。

「ブラスト・アッシュ!!」

リナの解き放った黒いモノが数匹のデーモンをまとめて一瞬にして塵と化す。
一体なんんなのよっ!
そう叫んで文句も言いたかったが、今はとにかく数を減らしていくのが先決だ。
時折襲われるめまいにもにた虚脱感に襲われながらも、リナは攻撃の手をゆるめなかった。



セフィルは誰よりもいち早く、森に蠢いていたブラストデーモン達の気配を感じ取っていた。
二人がいた泉はその場所からだいぶ離れていたので、ガウリイは気付かなかったのだ。
飛ぶセフィルの後ろをガウリイが凄い勢いで走って付いていく。
ここで『レイ・ウィング』でも使ってリナがするようにガウリイを抱えて飛べばいいのだろうが、セフィルには魔力はあっても体力がない。
自分よりずっと大きいガウリイを抱えて飛ぶにはリスクが多すぎるのだ。
焦る気持ちを押さえつつも、やはり不安で仕方がない。そう思う彼等の前に、立ちふさがる者が現れた。
「ガウリイ!!こいつはわたしが相手するから、早くリナさんの所に!!」
森の入り口付近でデーモン達が暴れているのはガウリイも気配で解っていた。
「すまん!!」
現れた異形の下級魔族をセフィルに頼み、ガウリイはリナの元へと急いだ。




「リナ・インバァス・・・・・マヲホロボスモノ―――ワレラニアダヲナスモノ。ナラバコノトキニジョウジテ、オマエヲコロス―――。」

ずるりとした皮膚を引きずりながら、浅黒い目のようなものをリナに向けながらそいつは喋った。
「低級魔族の分際で、あたしにケンカ売ろーなんて、いい根性じゃないの。」
目の前に現れた異形の魔族に対してリナは強きで言い返す。
しかし、実際はそんな余裕などなかった。
先ほどの攻撃で、魔力をつかったせいで、頭痛とめまいがひどくなっていた。
ゼルガディスとティリスも気が付いてフォローに回りたいが、デーモン達の数に押されて近づけない。
「イマコノトキデナケレバ、ワレニカチメハナイカラナ――――リナ・インバァスヨ、ヤミニクラワレボブガイイ―――」
どこから出してるのか解らない不気味な声で、異形はくっくっとひくく笑う。

「かぁさん!!!」
ティリスが叫ぶ。ただならぬ気配に不安を振り払うように剣を閃かせ、魔族と対峙する母のフォローに回ろうともがいている。
「リナっ!無茶をする―――――――――っなにぃ?!」
ゼルガディスはデーモンを剣で切り裂いた向こうに見えたものが、信じられなかった。

今、ここで死ぬわけには行かないのよっ――――――リナは覚悟を決める。
「・・・・・・・・・・はい、そうですかって、聞けるわけないでしょ・・・・・・・・・・・そっちこそ滅びなさい―――。」
気力を振り絞り、リナはあの呪文を唱え始める。向こうは森だけ、他の気配は敵以外感じない。
一発で決める。
とぎれそうな意識を必死でつなぎ止るため、リナはもうすぐ来るであろう、相棒の顔を思い浮かべる。




セフィルの前に現れた魔族は、彼女の放った『崩霊裂(ラ・ティルト)』一撃であっさりと滅びた。
その後に数匹のブラストデーモンも出てきたが、これもいともあっさりとうち砕く。
「ガウリイは、リナさんと会えたか――――――――っな!?」
再び『レイ・ウィング』を唱え、夜の訪れたばかりの空に舞い上がったとき、彼女はその、異変に気付いた。




街の方に進入してきたデーモン達はアメリアとフィリスによってことごとく滅ぼされた。
避難もほぼ無事にすみ、あとは残ったデーモン達を倒してリナ達と合流するだけだった。
「アメリアさん!!!!あれ見て下さい!!!」
フィリスが珍しく慌てた様子で、アメリアを呼ぶと、その指さした先に光るものを見て驚愕した。




カウントダウンは、ラスト間近だ。

その異変に気付いていないのは、走るガウリイと必死でリナを守ろうともがくティリス、そして目の前の敵に対し
今、まさに呪文が完成しようとしていたリナ本人だけだった。


      黄昏よりも暗きもの 血の流れより赤きもの
      時の中に埋もれし 偉大なる汝の名において
      我 ここに闇に誓わん
      我らが前に立ちふさがりし 全ての愚かなるものに
      我と汝が力もて 等しく滅びをあたえんことを



「やっぱり『竜破斬(ドラグ・スレイブ)』を使いますか・・・・・・・・・・」
森の奥深くにいた自分の書いたシナリオ以外の出来事、ブラストデーモンと魔族2体を片づけて、銀髪の女は丘の木の上からリナを見ていた。
カウントダウンはもうすぐ。
「そろそろ−−−−−−−時間ね。」
解っている事とはいえやはり辛いのか、彼女の顔に苦渋がにじむ。
「――――時は来たれり――――――彼女に琥珀の眠りを―――彼等に祝福を―――」
彼女の口から、旋律にもにた呪文が紡がれ始める。





「――――――なんて事なのっ!!みんな完全に勘違いしていたんだっ!!」
セフィルは今頃になって気が付いた自分を攻めながら、天を睨み付けスピードをます。
「ガウリイっ!!!リナさんを守って―――――っ!」
悲鳴にも近い、セフィルの願いだった。



ガウリイが森の横手から飛び出し、リナの前にいる異形の者に斬りかかろうとしたときだった。
唱え終えた呪文は完成し、あとは『力ある言葉』として、解き放つだけだった。



      う゛ぁんっ。


リナの中で黒いものが溢れ返ろうとしていた。


「トキハワレニミカタシタ―――!!!」
歓喜に震えたように魔族がリナへ光弾を投げつけようとした、刹那。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

裂帛の気合いと共にガウリイがブラストソードを閃かせた。
と、同時に―――

しゅぱぁぁぁぁぁぁぁん!

どこかともなく出現した青白い光が、ガウリイの剣に合わせたかのようにして、魔族の体を貫いた。


「リナ!!!!」
しかし、そんな事はどうでも良いことだった。



―――――――既望の光陰る時  



「リナ――!」
ガウリイの目の前で、リナの瞳がゆっくりと曇っていき、崩れ落ちる。



―――――――闇 器より溢れ



「かぁさん!!」
「リナっ?!」
ゼルガディスとティリスもリナへと駆け寄る。


―――――――充たさんとし
  


「―――――これより一切の邪魔だて、あなた方にも遠慮して頂く―――」
呟き、彼女は闇に落ちた空を飛び、白銀の髪と紫紺のマントを揺らめかせ、リナの前に降り立つ。


―――――――焔は



リナに駆け寄ろうとしていた全員の体がその場に張り付いた―――何かの術なのか、一歩も動けない。
叫び睨む彼等を後目に、彼女は緩やかな唄と共にそのものをリナへとかざした。
「全てはこの時の為に―――――リナさん、ごめんなさい―――――」



――――――――吟詠にて


「りなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」

ガウリイの叫びが、宵闇の天にこだまする。

リナの体は、彼女の手からかざされた琥珀色したものに包み込まれ、飲み込まれた。
まるで眠るように。

――――――――琥珀の永訣につかん



闇が月を飲み込んだ、この月食の夜のように



*************************************

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐちゃっ!・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・いよっと・・・・・・はあ、あまりの重さにつぶれてしまいました・・・・
ということで4話をお送りいたします。

冒頭のお二人は、全話で指摘を受けた通り、偏食エルフと、親父ギャクのでっかいとかげの人です。
(って・・・・・・・・・・・・・・・・・・あああああああああ、すみませんっ!すみませんっ!)

さて、エルフの作ったアイテムですが、そのうちの一つはもうお気づきの通りです。
アームレストと書きましたが、用は腕輪といいますか、手首にはめる長さ10センチ程度のものです。
いやぁ、あーゆーのを何て呼ぶのか解らなくて頭を抱えました。
詳しい説明は次回の本文のなかで。(出来るのか、私)

えー、補足というなの蛇足設定フォローですが、セフィルはハーフエルフなので、人間よりも魔力容量も魔力自体も
上まっています。
ただ、よく言うハーフだからエルフより力が半分ってことには、彼女は当てはまりません。
でっかいトカゲの人が言うように、彼女の力の説明として「水と油」を例に出しました。
分離し合うものだったら何でもいいんですけどね。これが一番わかりやすいかと。この当たりも次回の話で。
んで、魔力は大きいけど、エルフの華奢な体力も受け継いでいるので、セフィルには体力がありません。
まるで、階段を登り切ると、ぜーばーと息を切らしまくる私のように(←基礎体力ゼロ)

裏設定、伏線迷路でございます。暗中模索とは・・・・・・なんだっけ?

神託の言葉の意味も一部でてきましたね。

次回が、実は本当の意味でのスタートかと。なっがい前振りですが・・・・・
いくつかの伏線は次回にわかるかなーと。(だといいなぁ)
と言うわけで、次回をお楽しみにーっ!!・・・・・・・・・・・・・・・プチっ(また重みでつぶれたらしい。)

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13238あああっ、まさかとは思ってたけどっ(慌)桐生あきや 1/21-03:20
記事番号13237へのコメント


 こんばんわ。桐生です。
 まさかとは思ってましたけど、リナだったんですね……。
 赤で連想するのは神魔両方とこの娘だけですから、よもやとか思ってたんですが……(T−T)。
 それにしてもゆえさん、伏線のはりかた上手すぎです(><)
 最初っからきちんと作りこんでないとできないことですよね。
 リナが信託通りになっちゃうシーンとかも、ものすごい緊張感があって、もうたまんないです(←バカ)。
 少しは見習わないと………。ムリか……。
 セフィルとティリスの関係も気になるところですし。続きがものすごく気になります。やっぱりゆえさんすごいです。

 ではでは、続きを楽しみにしつつ、桐生でした(←お前もさっさと書け) 

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13256うわわわわ、そうでした。ゆえ E-mail 1/21-23:53
記事番号13238へのコメント

> こんばんわ。桐生です。

こんにちはです。ゆえです。

> まさかとは思ってましたけど、リナだったんですね……。
> 赤で連想するのは神魔両方とこの娘だけですから、よもやとか思ってたんですが……(T−T)。

やっぱりリナには赤が連想する色なので。前作の色の話でも緋色でしたし。
リナのイメージにはどうしても、赤とか炎とかが出てくる者ですから。
しかし、4話にして主人公つぶしてどーするよ、私・・・・・・


> それにしてもゆえさん、伏線のはりかた上手すぎです(><)
> 最初っからきちんと作りこんでないとできないことですよね。

う゛っ・・・・・・・・・・・・
毎回、作り込みはじつはほとんどしてません(やっと吐いたな)
アル程度のあらすじと、ラストだけで、あとはほんと思いつきです。
仕事しながら、ぽーっと考えついた事を必死に繋げてるありさまでして・・・・
絶対にどこかで無理が出てきますよ〜。見つけたら、そのポイントつついてやって下さい(泣)


> リナが信託通りになっちゃうシーンとかも、ものすごい緊張感があって、もうたまんないです(←バカ)。

頭では映像になった事を、言葉に変換するのが大変でした・・・・
でも、多少なりとも伝わって頂けたようで、書き手としては嬉しい限りです。


> セフィルとティリスの関係も気になるところですし。続きがものすごく気になります。やっぱりゆえさんすごいです。

最近、ちょっと考えがかわりまして。セオリー通りには行かないかもです。
いや、そのセオリーって?・・・・・・・・ともかく、この二人の関係もどうなることやら。おたのしみに〜♪


> ではでは、続きを楽しみにしつつ、桐生でした(←お前もさっさと書け) 

私も楽しみにしてますよ〜〜
今日TVの「学校の怪談」にでてきてた人形を見ていて(全部はみてないけど)、金髪といい、アンティークドールといい、ユズハを思い出してました。
いや、ユズハはもっと可愛いですが。
人形時代(?)はあんなかんじかなぁと思ってました。
ユズハ、激ラブです♪ファンクラブ作ろうかしら♪

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13241ああ〜!!△☆◇□▲〜!!!あんでぃ 1/21-09:45
記事番号13237へのコメント


こんにちは、あんでぃです・・・・
はぅぅぅぅ・・・雪が・・・今日部活あるのに〜しくしく・・・
って、ああああああ(泣)
リナちゃんが〜なーんてことに!!


>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐちゃっ!・・・・・・・・・・・・・・・
>・・・・・・・・いよっと・・・・・・はあ、あまりの重さにつぶれてしまいました・・・・


つぶれますね・・・私も一緒に
ぐちょっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)

>ということで4話をお送りいたします。

3話でレスれなくってすみません(汗)
でも、セフィル&ティリスの時にガウリイがゲンコした時、
ガウリイがゲンコ!というのも驚きなのですが、きちんと意図的に利き手の逆の方で殴っていて(加減してるって事ですね)そのことに感動しました。
ガウリイ父親〜!!って感じで。

>
>冒頭のお二人は、全話で指摘を受けた通り、偏食エルフと、親父ギャクのでっかいとかげの人です。
>(って・・・・・・・・・・・・・・・・・・あああああああああ、すみませんっ!すみませんっ!)

私好きですこの二人v
何だかんだいって良い人(?)達ですし。

>
>
>えー、補足というなの蛇足設定フォローですが、セフィルはハーフエルフなので、人間よりも魔力容量も魔力自体も
>上まっています。
>ただ、よく言うハーフだからエルフより力が半分ってことには、彼女は当てはまりません。
>でっかいトカゲの人が言うように、彼女の力の説明として「水と油」を例に出しました。

石鹸水で混ざりますねv(違うだろ)

>分離し合うものだったら何でもいいんですけどね。これが一番わかりやすいかと。この当たりも次回の話で。
>んで、魔力は大きいけど、エルフの華奢な体力も受け継いでいるので、セフィルには体力がありません。
>まるで、階段を登り切ると、ぜーばーと息を切らしまくる私のように(←基礎体力ゼロ)

まるで四階にある教室までひ〜ひ〜言いながら登ってる私のように(一年生は教室が遠い/泣)

>
>裏設定、伏線迷路でございます。暗中模索とは・・・・・・なんだっけ?

そろそろ私のお話もツリーに落ちた故始めようかなぁ?・・・と、
しかし早くもいっぱいいっぱい・・・・・
だから、裏設定とか伏線にあこがれる今日この頃・・・

>
>神託の言葉の意味も一部でてきましたね。

ってああああ!!!
思い出してしましました!
リ〜ナ〜ちゃ〜ん!!
無事に帰って来てもらいたいものです・・・・・はぅぅぅ・・・・

>
>次回が、実は本当の意味でのスタートかと。なっがい前振りですが・・・・・

なんだか、気になるですよこれはまぢで・・・
続きはもうドッキドキして待たないと・・・

>いくつかの伏線は次回にわかるかなーと。(だといいなぁ)

例えば、洗濯物の犯人とか(笑)
(こればっかしだ自分・・・)

>と言うわけで、次回をお楽しみにーっ!!・・・・・・・・・・・・・・・プチっ(また重みでつぶれたらしい。)

はい!っ楽しみにしています。
あああああ、ゆえさんつぶれないでぇ!!
って事は次回も重いって事ですか?
涙がこぼれないように上を向いて歩こうっと。

あんでぃでした!!

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13255はてしなぁい〜♪(by大都会)ゆえ E-mail 1/21-23:41
記事番号13241へのコメント

あんでぃさんは No.13241「ああ〜!!△☆◇□▲〜!!!」で書きました。

いや、別にタイトルの「ああ〜」でその曲を思い出しただけです・・・すんません


>リナちゃんが〜なーんてことに!!

えらい事になってしまいました(人ごとのよーに・・・・)


>3話でレスれなくってすみません(汗)
>でも、セフィル&ティリスの時にガウリイがゲンコした時、
>ガウリイがゲンコ!というのも驚きなのですが、きちんと意図的に利き手の逆の方で殴っていて(加減してるって事ですね)そのことに感動しました。
>ガウリイ父親〜!!って感じで。

ちゃーんと父親はやってると思いたいので(笑)
げしっ!と殴ったのを書くときは、NEXTでフィルさん暗殺騒ぎのときに、ゼルの一言に対してガウリイが無言でゲンコした時を思い浮かべてました。
左手で殴った理由はおっしゃった通りで♪
うーん、わかって頂けてよかったですぅ〜


>私好きですこの二人v
>何だかんだいって良い人(?)達ですし。

私も好きです♪ただ、ミルさんのギャグだけは聞きたくないですが(笑)


>石鹸水で混ざりますねv(違うだろ)

よかった答えがあったよ・・・・・・
じつはなにをいれたら混ざるかど忘れしてたんですよ(無知)
乳化するっていうんでしたっけ?ああああすみません、科学って習ってないもので・・・・(理科だった)


>まるで四階にある教室までひ〜ひ〜言いながら登ってる私のように(一年生は教室が遠い/泣)

これが不思議なことに、遅刻するとかいうせっぱ詰まった状況だと、一気に上れるんですよねぇ。
私もよく5階の教室まて駆け上がりましたわ・・・・・・(遠き日の思ひ出)

>そろそろ私のお話もツリーに落ちた故始めようかなぁ?・・・と、
>しかし早くもいっぱいいっぱい・・・・・
>だから、裏設定とか伏線にあこがれる今日この頃・・・

早く読みたいですよぉぉぉ〜。
こーなったら実力行使ですっっっ(はためーわく)

>
>>
>ってああああ!!!
>思い出してしましました!
>リ〜ナ〜ちゃ〜ん!!
>無事に帰って来てもらいたいものです・・・・・はぅぅぅ・・・・

全ては展開次第かと・・・・・といいつつも、ラストは決まってるんですけどね。
でも、話の流れで変わったりして・・・・・って、決まってるんじゃなかったのか、をい。


>例えば、洗濯物の犯人とか(笑)
>(こればっかしだ自分・・・)

な、なんだか自分が予想してなかった洗濯事件の犯人が、妙にみなさまの心をげっちゅーしたみたいですねぇ。
ホントこれは予想してませんでした。
犯人クン、今ならまだ間に合う。カツ丼用意するから投降しなさい。


>はい!っ楽しみにしています。
>あああああ、ゆえさんつぶれないでぇ!!
>って事は次回も重いって事ですか?
>涙がこぼれないように上を向いて歩こうっと。

重重です・・・・・・・・・・・・・・・・
7Gぐらいの重力下でがんぱります。

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13242いやあああああああああ(泣早坂未森 E-mail URL1/21-10:38
記事番号13237へのコメント

せえええええええええええええええふぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいるううううううううううううううちゃあああああああああああああああああああああああああああんっっ!!!!!!
嫌よ嫌、そんなこと言っちゃ嫌あああああああっっ!!!!!!!!
ああ、ショックでうまく言えないですうう…
リナちゃんはどうなっちゃうんですか?ふえぇぇん
ああ、速く続き読みたいです…怖いけど…
短くてごめんなさいです〜〜でわっ!!

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13254どーどーよしよし(^^;ゆえ E-mail 1/21-23:25
記事番号13242へのコメント

>せえええええええええええええええふぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいるううううううううううううううちゃあああああああああああああああああああああああああああんっっ!!!!!!

のっけから壊れてますね〜(笑)これも愛ゆえってことですよね♪

>リナちゃんはどうなっちゃうんですか?ふえぇぇん

どうなるでしょう?(←きくな)
取りあえず暫くは出番が無いのは確かだと・・・・・(すてててて・・・・・・なぁんですってぇぇぇ!!!げすっ!!)あ゛う゛っ?!

・・・・・・・・・ち、ちゃんと出番は控えてますから・・・・・・えぐえぐ(かなり痛かったらしい)

>ああ、速く続き読みたいです…怖いけど…

よしよし、ほーら恐くないよぉぉぉぉ(怪しいって)
とことん重くなりつつある展開に、本気でつぶれかかってますが、次回もおもーいですよーん♪
逃げないで、読んでくださりませ♪

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