◆−(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(上)−あごん←長編の続きを書けお前は。(11/23-20:54)No.12451
 ┣続きがたのしみです!!−karin(11/24-16:50)No.12453
 ┃┗あわわわ(狼狽気味)っ!ど、どーもです!−あごん(11/24-20:57)No.12454
 ┣Re:(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(上)−亜由菜(11/24-23:19)No.12457
 ┃┗ありがとうございます!−あごん(11/25-18:52)No.12471
 ┗(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(中)−あごん(11/25-22:27)No.12475
  ┗(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(下ー前編)←またかい。−あごん(11/28-22:23)No.12489
   ┣Re:(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(下ー前編)←またかい。−亜由菜(11/28-23:52)No.12492
   ┃┗どうも!本当にありがとうございます!−あごん(11/30-20:53)NEWNo.12501
   ┗(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(下ー中編)−あごん(11/30-20:46)NEWNo.12500


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12451(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(上)あごん←長編の続きを書けお前は。 E-mail 11/23-20:54


「随分と待たせたな」
 昼下がりのティータイム。
 リナ達四人にそう声を掛けたのは、ルヴィナガルド共和国特別捜査官の任に就いているワイザー・フレイオンだった。
 リナ達の手の動きがぴたりと止まる。
 全員が全員ぽかんと口を開け、その一瞬の後にはたと顔を見合わせる。
「・・・ってぇ事は」
 ルークが小さく呟く。
「その通りだ。人心に於いても机上に於いても事件は完全に解決した」
 ルークの呟きに答えたワイザーがそう続け、最後にニヤリと笑ってみせた。
「じゃあ、この町を出てってもいーのねっ!おっちゃん!」
 声が輝くとすれば正にこの時のリナがそうであろう。
「うむ。本部も協会も了解済みだ」
「やったー!これでお邪魔虫共とはおさらばして、ミリーナと二人っきりで愛の街道まっしぐらな旅ができるぜ!」
「そんな奇妙な名前の街道なんて知らないわ。一人で歩けば?」
「ぁぅ・・・」
 ルークの叫びにもミリーナは相変わらずに冷たく応えた。
「おっしゃ!これで物事の基準が女一人だけってゆーゾウリムシ並の男と離れられるぅっ!」
 リナが机から身を乗り出して、ガウリイに向け大きくガッツポーズを取る。
「・・・そーゆー事を言うからお前・・・」
 ガウリイが疲れた声でリナにそう言いかけた時。
 ルークが静かに笑いつつリナを正面から見据えた。
「んっんっんっ!誰がゾウリムシだ?おチビちゃん?」
「はっはっはっ!誰がお邪魔虫なの?万年フラレ男くん?」
 一見した所は温和なテーブルだが、そこにある感情はそれには程遠いモノであった。
「誰が万年フラレてるって!?」
「だぁれがおチビちゃんよっ!!」
 食堂全体に響き渡る大声が二人の口から同時に発せられた。
「ケンカになるんだぞ・・・って言う所だったんだがなぁ」
 目前で行われている口喧嘩にも動じず、ガウリイはのほほーんと香茶を飲んだ。
 ミリーナもガウリイ同様に、何も聞こえないかのように一口香茶をすする。
 怒鳴り合う二人と、静かにお茶を飲む二人の四人組みは、同じ食堂にいる他の客からは奇異の目で見られていたのだった。
 ワイザーがちらりとミリーナに目をくれる。
 その視線の持つ意味を読み、ミリーナがため息と共に立ち上がった。
「ルーク、リナさん。お茶は静かにたしなむ物よ?」
 大きくも、強くもないその一言で。
 リナとルークは同時に口をつぐんだのだった。
 
「まぁ、とにかくそういう事だ。いつでも発っていいぞ」
 そう残し、ワイザーは扉の外へと消えた。
「ん〜〜。今日はもう遅いしねぇ」
「そーだなー。支度して町を出る頃には夕方近くになっちまうなぁ」
 リナがアップルパイを噛りながらガウリイに言うと、ガウリイもサーモンサンドを噛りつつ応える。
「明日にしましょうか、あたし達は」
「異存なし」
「ミリーナ達は?」
 リナの声に、ルークとミリーナは顔を合わせた後、すぐリナ達に向き直った。 
「俺達は・・・っと。どーする?ミリーナ」
「そうね。リナさん達と同じ、ね」
「そーゆーこった」
 微かに笑うミリーナと、肩をすくめるルーク。
「じゃあ、明日でお別れだな」
 ガウリイがゆったりと笑いながら、右手を差し出した。
「そーだな。感慨なんてねーけど、一月以上も顔を突き合わせたもんな、あんたらとは」
 苦笑しつつその右手を握り返すルーク。
「そね。まあ、実質今日がお別れになるでしょうし」
「ええ。宿に帰ってから荷造りをしないとね」
 リナとミリーナも男達に倣うように握手をした。
 そして。
 誰からともなく席を立ち、食堂を出ようとしたその時。

 バァァン!!

 木製の両開きの扉が派手な音と共に開いた。
 ちょうど逆光になっているため、入ってきた人物はひとつのシルエットになって目に映る。
 その体を描く線から見て、女だった。
 しかもかなりグラマラスな体型の保持者であるらしい。
 女にしては高すぎるほどの身長。
 長い髪が風に煽られ、翻る。
 リナの顔がひくりとひきつった事に気付いたのは、どうやらガウリイだけだった。
「どうかしたのか?」
 そう口を開きかけたその時。
「ほーーっほっほっほっほっほっほっほ!!」
 耳をつんざく高笑いが食堂に響く。
「久しぶりねっ!リナ・インバース!!」
「なっ・・ナーガ!!??」
 三人の目がリナに集中し、すぐにナーガと呼ばれた女に向けられた。
「ほーっほっほっほっほっほ!!」
「あんたの知り合いか・・・?」
「・・・認めたくないけどね・・・」
 ボーゼンとルークがリナに尋ねる。
 その間も視線はナーガへと注がれていた。
「おーーっほっほっほっほっほ!!」
 聞き慣れていたはずのそのバカ笑いに、リナは軽い目眩を覚えた。
「なんであんたがここにいんのよ・・・」
「ふっ!愚問ねっ!リナ・インバース!」
 ふぁさっと髪をかき上げながらナーガがびしっとリナを指さす。
「たまたまこの町に寄って、たまたまこの食堂に入ったらあなたがいたのよっ!」
「単なるぐーぜんってことね・・」
 リナは頭を抱えて、大きくため息をついたのだった。



ああああああ!すいません!
長編もやります!!
なんかギャグが書きたくなっちゃって・・・。
てへ☆
これはすぐにおわりますんで・・・。
ではでは!!  

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12453続きがたのしみです!!karin 11/24-16:50
記事番号12451へのコメント

あごん←長編の続きを書けお前は。さんは No.12451「(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(上)」で書きました。
始めまして(ですっけ?)karinです。
楽しそうなのでレス書きま〜す。
>
>「随分と待たせたな」
> 昼下がりのティータイム。
> リナ達四人にそう声を掛けたのは、ルヴィナガルド共和国特別捜査官の任に就いているワイザー・フレイオンだった。
> リナ達の手の動きがぴたりと止まる。
> 全員が全員ぽかんと口を開け、その一瞬の後にはたと顔を見合わせる。
>「・・・ってぇ事は」
> ルークが小さく呟く。
>「その通りだ。人心に於いても机上に於いても事件は完全に解決した」
> ルークの呟きに答えたワイザーがそう続け、最後にニヤリと笑ってみせた。
>「じゃあ、この町を出てってもいーのねっ!おっちゃん!」
> 声が輝くとすれば正にこの時のリナがそうであろう。
うふふv
>「うむ。本部も協会も了解済みだ」
>「やったー!これでお邪魔虫共とはおさらばして、ミリーナと二人っきりで愛の街道まっしぐらな旅ができるぜ!」
>「そんな奇妙な名前の街道なんて知らないわ。一人で歩けば?」
私も知らない・・・
>「ぁぅ・・・」
やっぱルクミリらしい。
> ルークの叫びにもミリーナは相変わらずに冷たく応えた。
>「おっしゃ!これで物事の基準が女一人だけってゆーゾウリムシ並の男と離れられるぅっ!」
あんたそれはちょっと・・・
> リナが机から身を乗り出して、ガウリイに向け大きくガッツポーズを取る。
>「・・・そーゆー事を言うからお前・・・」
> ガウリイが疲れた声でリナにそう言いかけた時。
> ルークが静かに笑いつつリナを正面から見据えた。
>「んっんっんっ!誰がゾウリムシだ?おチビちゃん?」
>「はっはっはっ!誰がお邪魔虫なの?万年フラレ男くん?」
二人ともホントの事いわれて怒って・・ぐさ!!
ル・リ:うるさい!!
はいはいごめんなさい(T_T)
>「ケンカになるんだぞ・・・って言う所だったんだがなぁ」
おそいって!
> 目前で行われている口喧嘩にも動じず、ガウリイはのほほーんと香茶を飲んだ。
> ミリーナもガウリイ同様に、何も聞こえないかのように一口香茶をすする。
> 怒鳴り合う二人と、静かにお茶を飲む二人の四人組みは、同じ食堂にいる他の客からは奇異の目で見られていたのだった。
> ワイザーがちらりとミリーナに目をくれる。
> その視線の持つ意味を読み、ミリーナがため息と共に立ち上がった。
>「ルーク、リナさん。お茶は静かにたしなむ物よ?」
> 大きくも、強くもないその一言で。
> リナとルークは同時に口をつぐんだのだった。
ミリーナさんの一言だ。。。

>「そーだな。感慨なんてねーけど、一月以上も顔を突き合わせたもんな、あんたらとは」
> 苦笑しつつその右手を握り返すルーク。
>「そね。まあ、実質今日がお別れになるでしょうし」
>「ええ。宿に帰ってから荷造りをしないとね」
> リナとミリーナも男達に倣うように握手をした。
> そして。
> 誰からともなく席を立ち、食堂を出ようとしたその時。
>
> バァァン!!
も、もしや・・・
>
> 木製の両開きの扉が派手な音と共に開いた。
> ちょうど逆光になっているため、入ってきた人物はひとつのシルエットになって目に映る。
> その体を描く線から見て、女だった。
> しかもかなりグラマラスな体型の保持者であるらしい。
> 女にしては高すぎるほどの身長。
> 長い髪が風に煽られ、翻る。
> リナの顔がひくりとひきつった事に気付いたのは、どうやらガウリイだけだった。
やっぱり・・・・
>「どうかしたのか?」
> そう口を開きかけたその時。
>「ほーーっほっほっほっほっほっほっほ!!」
出たました!金魚のうんちのナーガ!ないすな組み合わせですね。
> 耳をつんざく高笑いが食堂に響く。
>「久しぶりねっ!リナ・インバース!!」
>「なっ・・ナーガ!!??」
> 三人の目がリナに集中し、すぐにナーガと呼ばれた女に向けられた。
>「ほーっほっほっほっほっほ!!」
>「あんたの知り合いか・・・?」
>「・・・認めたくないけどね・・・」
> ボーゼンとルークがリナに尋ねる。
> その間も視線はナーガへと注がれていた。
>「おーーっほっほっほっほっほ!!」
> 聞き慣れていたはずのそのバカ笑いに、リナは軽い目眩を覚えた。
免疫力が落ちたみたいです。
>「なんであんたがここにいんのよ・・・」
>「ふっ!愚問ねっ!リナ・インバース!」
> ふぁさっと髪をかき上げながらナーガがびしっとリナを指さす。
>「たまたまこの町に寄って、たまたまこの食堂に入ったらあなたがいたのよっ!」
>「単なるぐーぜんってことね・・」
> リナは頭を抱えて、大きくため息をついたのだった。
まあ、こんなことめったに無いですから。。
>
>
>
>ああああああ!すいません!
>長編もやります!!
>なんかギャグが書きたくなっちゃって・・・。
>てへ☆
楽しかったです!
>これはすぐにおわりますんで・・・。
>ではでは!!
続きお待ちしております。
私の小説も読んでみて下さい。ここの2の方にあります。一番最初は落ちました。
宣伝になりましたが、がんばって下さい。
それでは・  

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12454あわわわ(狼狽気味)っ!ど、どーもです!あごん E-mail 11/24-20:57
記事番号12453へのコメント

はじめまして!あごんという者です!
レスありがとうございました!!

そうですか。karin様は2の方におられるのですね。
わたし、1しかチェックしない人なんです(オイ)。
ではでは、早速読まさせていただきますね!

この珍妙な小説はスグ終わる予定ですので。
お待ち頂ければ幸いです。
ではでは、失礼いたします。

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12457Re:(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(上)亜由菜 E-mail 11/24-23:19
記事番号12451へのコメント

あごん←長編の続きを書けお前は。さんは No.12451「(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(上)」で書きました。

初めまして!!亜由菜と言いマース
とーっても楽しかったでーす。
ルクミリ+ガウリナ いいですね!!
ルクミリはルークのボケとミリーナのつっこみが
何とも言えないですね!!!!
>
>「随分と待たせたな」
> 昼下がりのティータイム。
> リナ達四人にそう声を掛けたのは、ルヴィナガルド共和国特別捜査官の任に就いているワイザー・フレイオンだった。

出たーワイザーのおっちゃん!!

> リナ達の手の動きがぴたりと止まる。
> 全員が全員ぽかんと口を開け、その一瞬の後にはたと顔を見合わせる。
>「・・・ってぇ事は」
> ルークが小さく呟く。
>「その通りだ。人心に於いても机上に於いても事件は完全に解決した」

何があったの?

> ルークの呟きに答えたワイザーがそう続け、最後にニヤリと笑ってみせた。
>「じゃあ、この町を出てってもいーのねっ!おっちゃん!」
> 声が輝くとすれば正にこの時のリナがそうであろう。
>「うむ。本部も協会も了解済みだ」
>「やったー!これでお邪魔虫共とはおさらばして、ミリーナと二人っきりで愛の街道まっしぐらな旅ができるぜ!」

そんなこと言うとまたミリーナに怒られるよ!!

>「そんな奇妙な名前の街道なんて知らないわ。一人で歩けば?」
>「ぁぅ・・・」

ほらー言われちゃったー

> ルークの叫びにもミリーナは相変わらずに冷たく応えた。
>「おっしゃ!これで物事の基準が女一人だけってゆーゾウリムシ並の男と離れられるぅっ!」
> リナが机から身を乗り出して、ガウリイに向け大きくガッツポーズを取る。
>「・・・そーゆー事を言うからお前・・・」
> ガウリイが疲れた声でリナにそう言いかけた時。
> ルークが静かに笑いつつリナを正面から見据えた。
>「んっんっんっ!誰がゾウリムシだ?おチビちゃん?」
>「はっはっはっ!誰がお邪魔虫なの?万年フラレ男くん?」
> 一見した所は温和なテーブルだが、そこにある感情はそれには程遠いモノであった。
>「誰が万年フラレてるって!?」
>「だぁれがおチビちゃんよっ!!」
> 食堂全体に響き渡る大声が二人の口から同時に発せられた。
>「ケンカになるんだぞ・・・って言う所だったんだがなぁ」
> 目前で行われている口喧嘩にも動じず、ガウリイはのほほーんと香茶を飲んだ。
> ミリーナもガウリイ同様に、何も聞こえないかのように一口香茶をすする。
> 怒鳴り合う二人と、静かにお茶を飲む二人の四人組みは、同じ食堂にいる他の客からは奇異の目で見られていたのだった。
> ワイザーがちらりとミリーナに目をくれる。
> その視線の持つ意味を読み、ミリーナがため息と共に立ち上がった。
>「ルーク、リナさん。お茶は静かにたしなむ物よ?」

さすがミリーナ!!

> 大きくも、強くもないその一言で。
> リナとルークは同時に口をつぐんだのだった。
> 
>「まぁ、とにかくそういう事だ。いつでも発っていいぞ」
> そう残し、ワイザーは扉の外へと消えた。
>「ん〜〜。今日はもう遅いしねぇ」
>「そーだなー。支度して町を出る頃には夕方近くになっちまうなぁ」
> リナがアップルパイを噛りながらガウリイに言うと、ガウリイもサーモンサンドを噛りつつ応える。
>「明日にしましょうか、あたし達は」
>「異存なし」
>「ミリーナ達は?」
> リナの声に、ルークとミリーナは顔を合わせた後、すぐリナ達に向き直った。 
>「俺達は・・・っと。どーする?ミリーナ」
>「そうね。リナさん達と同じ、ね」
>「そーゆーこった」
> 微かに笑うミリーナと、肩をすくめるルーク。
>「じゃあ、明日でお別れだな」
> ガウリイがゆったりと笑いながら、右手を差し出した。
>「そーだな。感慨なんてねーけど、一月以上も顔を突き合わせたもんな、あんたらとは」
> 苦笑しつつその右手を握り返すルーク。
>「そね。まあ、実質今日がお別れになるでしょうし」
>「ええ。宿に帰ってから荷造りをしないとね」
> リナとミリーナも男達に倣うように握手をした。
> そして。
> 誰からともなく席を立ち、食堂を出ようとしたその時。
>
> バァァン!!
>
> 木製の両開きの扉が派手な音と共に開いた。
> ちょうど逆光になっているため、入ってきた人物はひとつのシルエットになって目に映る。
> その体を描く線から見て、女だった。
> しかもかなりグラマラスな体型の保持者であるらしい。
> 女にしては高すぎるほどの身長。
> 長い髪が風に煽られ、翻る。
> リナの顔がひくりとひきつった事に気付いたのは、どうやらガウリイだけだった。
>「どうかしたのか?」
> そう口を開きかけたその時。
>「ほーーっほっほっほっほっほっほっほ!!」

うわーこいつが出てくるとややこしくなりそーう

> 耳をつんざく高笑いが食堂に響く。
>「久しぶりねっ!リナ・インバース!!」
>「なっ・・ナーガ!!??」
> 三人の目がリナに集中し、すぐにナーガと呼ばれた女に向けられた。
>「ほーっほっほっほっほっほ!!」
>「あんたの知り合いか・・・?」
>「・・・認めたくないけどね・・・」
> ボーゼンとルークがリナに尋ねる。
> その間も視線はナーガへと注がれていた。
>「おーーっほっほっほっほっほ!!」
> 聞き慣れていたはずのそのバカ笑いに、リナは軽い目眩を覚えた。
>「なんであんたがここにいんのよ・・・」
>「ふっ!愚問ねっ!リナ・インバース!」
> ふぁさっと髪をかき上げながらナーガがびしっとリナを指さす。
>「たまたまこの町に寄って、たまたまこの食堂に入ったらあなたがいたのよっ!」
>「単なるぐーぜんってことね・・」
> リナは頭を抱えて、大きくため息をついたのだった。
>
>
>
>ああああああ!すいません!
>長編もやります!!
>なんかギャグが書きたくなっちゃって・・・。
>てへ☆
>これはすぐにおわりますんで・・・。
>ではでは!! 

うーん楽しかった
続き書いたら読むね.
では、亜由菜は続きを楽しみにまってるぞー!!
 

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12471ありがとうございます!あごん E-mail 11/25-18:52
記事番号12457へのコメント

初めまして!あごんという者ですぅ!
レスありがとうございます!!
ああっ!わたしゃ三国一の幸せモンぢゃわい。

そーいや、書いてませんでしたねぇ。
これは、ソラリアの事件後の話なんです。
ワイザーの「これで完全に事件は解決した」っていうのは、諸々の事後処理の事なんですよ。
すいません。言葉が足りませんでしたね。
トホホ。

まぁ、とにかく。
ナーガが出たからにはもぉ、町はスゴイことになるでしょう(笑)。
少しでも面白いと思われる作品にしたいと思います。
お待ち頂ければ幸いです。

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12475(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(中)あごん E-mail 11/25-22:27
記事番号12451へのコメント

「とりあえずブランデーをジョッキで持ってきてちょうだい!」
 未だ戸口から動かずに、ナーガは厨房へ向け高らかに注文する。
 ナーガのあんまりと言えばあんまりなその登場の仕方に、度肝を抜かれた店員が慌てて厨房の中へと取って返す。
「久しぶりに見ると、あんたがいかに人間離れしてるのか痛感できるわね」
 嘆息交じりにリナが言う。
「ふっ!何を言うかと思えば」
 ナーガはひとつ頭を振り、顔にかかる髪を払う。
「随分と非個性な台詞ね、リナ」
 ここでびしっとリナを指差し、大きな胸を更に大きく張った。
「胸も全然成長が見られないけど、人間としての成長も無いようね!」

 づどばきゃぁぁぁんんっ!
 
「ぃやかましぃぃっ!」
 近くにあった椅子を蹴り飛ばしリナが叫ぶ。 
 モロに顔面に椅子がぶち当たったナーガはその場に崩れ落ちた。
「久しぶりに会ってンな無神経な事ばっか言うと、しまいに手がでるわよっ!?」
「もう出してるじゃないか・・・」
 ガウリイがぼそりとリナにつっこみを入れる。
「今のは足が出たのよっ!」
「威張るほどの事・・・?」
 ミリーナが困ったような顔でリナに言った。
 その顔にはありありと、
『これ以上騒々しいことには関わりたくない』と書いてあった。
「行こうぜ、ミリーナ」
 ルークが不機嫌にミリーナを促す。
 当然だ。他人同士の昔話ほど人を退屈にさせるものはないのである。
「あたし達も行くわよ、ガウリイ」
 リナがガウリイを見上げそう告げた。
「え?いいのかよ。あの人お前の知り合いだろ?」
 ガウリイがまだぴくぴくしてるナーガに目をくれる。
「つもる話もあるんじゃないのか?」
 至極一般的な意見をガウリイが口にすると、リナは鼻でひとつ笑った。
「んな感傷的な間柄じゃあないわよ。とっとと行くわよ」
 言いながら戸口へと足を進める。
「まだ倒れてるけど?」
 ミリーナの声がリナの背中に穏やかにぶつかる。
 リナは手をひらひらとさせて、
「ほっとゃいーのよ、ミリーナ。すぐ回復するんだから」
 ナーガの横をすり抜けた。
「すぐ回復って・・・」
 どこか呆れたようにルークが言う。
「ま、わかるわよ。すぐにね」
 四人が扉をくぐり、ぱたんと扉を閉めた途端。
「ほーっほっほっほっほっほっほっほ!!」
 食堂の内部から、ナーガの高笑いが聞こえたのだった。
「ね?」
 リナが肩をすくめてそれだけ言うと、それぞれがそれぞれらしい表情で顔を見合わせたのだった。


 こん こんこん。
 ノックの音にリナは顔を上げた。
「なに?どうしたのガウリイ」
 荷物を整理する手を休めずに、扉の向こうにいるガウリイに言う。
「ちょいルークと飲みに行ってくるな」
「飲みに?」 
 ガウリイの言葉に、リナはようやく手を止め扉へと近づいた。
 がちゃりと扉を開けると、そこにガウリイが立っていた。
「別にいーけど。明日は午前中にここを出るわよ」
「ん。わかってる。飲みすぎないようにする」
「本当にわかってんの?寝過ごしたら、生き地獄を味合わせるからね」
「・・・肝に命じておく」
 少しだけ蒼くなりながら、ガウリイはうなずき、おやすみと一言だけ告げ扉を閉めた、

 ソラリア・シティでの事件後、余計な足止めをくった四人はそれぞれがいくつかの顔馴染みの店を持った。
 もちろん、ガウリイも例外ではない。
 宿泊費用や、食事代は領からの公的金庫から出ていた。
 事件を解決した礼金ということだった。
 多すぎる礼金には、勿論口止め料もついていたようだが、それに関しては誰も異論はなかった。
 つまり、ソラリア・シティにいる間に四人は金銭に困ることがないのだ。
 そんなわけで、ガウリイはよく飲みに出掛けていた。
 時折、ルークと席を同じくする機会もあった。
 明日でこの町ともお別れである。
 良くしてくれた飲み屋へ、感謝と別れの言葉を告げに行くのだった。
 ルーク達とは宿屋が違うため、店での待ち合わせはいつもの事だった。

 飲み屋に入ると、ルークは既にいつもの席へ座り、ウィスキーを口へ運んでいた。
「おう、遅ぇぞ」
 ルークはグラスを軽く頭上に上げてひとつ笑う。
 キラリとグラスが光を反射する。
「悪い。待たせたか?」
「はは。今来たとこだよ、ルークも」
 そう答えたのは、カウンターの中でグラスを磨いているこの店の主人だった。
「マスター。おれにいつものやつ」
 言いながらガウリイはルークの横に腰掛ける。
「わかってるよ、ガウリイ」
 マスターは人好きのする笑顔でにっこりと応えた。

「そうか。あんた達ともお別れか。寂しいねぇ」
 しみじみとマスターが呟く。
「ああ。マスターにも世話になったよな」
 ルークが4杯目のウィスキー・ロックを飲みながら言う。
「最後の夜かね?今日が、ソラリアでの」
「そうなるな」 
 ガウリイがきつめのジンをちびりと嘗める。
「連れの女の子達も連れてくればよかったのに」
「おれの相棒には酒はまだ早いさ」
「おれの惚れた女は、残念ながらおれと飲むのが嫌いなんだよ」
 マスターの言葉に二人は小さく苦笑して、それだけ言った。
「大事なんだな、二人とも。その女の子が」
 優しく笑うマスターに、二人は照れることも迷うこともなくうなずく。
「だったら尚更のこと明日はこの町にいた方がいいぞ?」
 悪戯っぽくマスターが言う。
「どうゆう事だ?」
 首を傾げつつガウリイがマスターに問うた。
 マスターはますます柔面を作り、こう続けた。
「だって、明日は・・・・」
 その内容に男二人は顔を見合わせ、ひとつ大きくうなずき合った。

「おっはよーー!ガウリイ!!」
 リナがガウリイの部屋の扉を蹴り開けた。
 まだ布団にくるまっているだろうガウリイの姿を予想していたのだが、それは見事に裏切られた。
 ベッドの上はもぬけの空だったのだ。
「あり?」
 布団が多少乱れていることから、たしかに夕べはここで寝ていたようだが。
 リナは小首を傾げる。
「・・・もう食堂に行ったのかな?」
 この宿屋にも食堂はあるのだが、リナ達はここでは食べない。
 理由は簡単。
 まずいからである。
 いつも近くの食堂まで足を運んでいた。
「でも荷物がまだ置いてあるしなー」
 今日、朝食を食べた後に町を出ていく事はガウリイも知っている。
 荷物を置いて、食堂に行くなんて不自然である。
 それになにより。
 リナを放って行くなんて事は考えられなかった。
「・・・・トイレかな?」
 口の中でそう呟くと、リナはガウリイの部屋のベッドにちょこんと腰掛けた。

「ルーク?まだ寝ているの?」
 やや苛つきながらミリーナが扉を叩く。
「ルーク?・・・開けるわよ?」
 幾度呼びかけても返事が返ってこないことに、ミリーナはとうとう強行手段を試みることにした。
 つまり。
 部屋に入り、ルークを叩き起こすことだった。
「・・・ルーク?」
 そこには誰もいなかった。


「ほーっほっほっほっほっほっほ!」
 朝から耳障りな笑い声が、ガウリイとルークの耳に届いた。
 走っていた足を止めて、二人は声のする方へ目をやった。
「・・・何をやってるんだ?あの女・・・」
「さぁ?高笑いの練習とかじゃないのか?」
「・・・屋根の上でか?」
「おれの知り合いに、喋るのにわざわざ高い場所に登る奴もいたぞ?」
「・・・・・どんなんだ、それは」
 ルークがどっっぷりと疲れた声を出した。
「とにかく、急ごうぜ。時間が無いぞ」
「おおっ!そーだな!」
 駆け出そうとしたその足を再び止めたのは、やはり高笑いだった。
「ほーっほっほっほっほっほ!そこにいるのはリナの連れじゃないの!?」
 そこで歩みを止めさえしなければ。
 あるいはこれから行われる喜劇じみた事態がなくなったかもしれない。
 しかし。
 二人は足を止め、そして返答をしてしまったのだ。
 この、笑う暴走馬車こと白蛇のナーガに。
「そ・・・そーだけど・・・」


っつーことで、続きます!!
ではでは!続きをお楽しみに!!
して頂ければうれしいですが(トホホ)。

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12489(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(下ー前編)←またかい。あごん E-mail 11/28-22:23
記事番号12475へのコメント

 ナーガは二人の顔を交互に見てから、ふっと小さく笑う。
「読めたわよ」
 快活ささえ思わせる口調でガウリイとルークを指差す。
「なにが?」
 不思議そうというよりも不気味なものを見る時のそれでルークが問い返した。 
「ふっ!昨日は確かに四人だったにも関わらず、今朝は男二人だけで、しかも焦っているかのように町を駆けている!」
「それが?」
 ガウリイが小首を傾げ、屋根上のナーガを見上げている。
「推理するのはたやすいわね!」
 ここで無意味にその長髪をかき上げると、ナーガは一段と声を高くした。
「あなた達、さてはリナの持ち金ぶん取って逃げるところねっ!!」
 
 べちゃり。
 
 ガウリイとルークはその場に顔面から崩れるようにコケてみせた。
「あのなぁ!なんでそんな答えが出てくるんだよっ!」
 がばりと起き上がり、ルークがナーガに怒鳴りつける。
「ふっ。簡単なことよ。わたしがリナと旅する度に考えていたことだからよ!」
 勝ち誇るかのようにナーガがルークを見下ろしながら言った。
「お金を半分わたしに渡すんだったら、この逃亡に力を添えてもいいわよ?」
「いやー、勘違いだぜ、それ。おれ達はちょっと用事があって・・」
「おい、相手にすんなって。急ごうぜ」
 頭をぽりぽり掻きながらガウリイがナーガに言葉を投げると、ルークが忌々し気に促した。
「あら、じゃあリナが来たら正直に言ってもいいのね?」
 背を向け再び走り出そうとする二人にナーガが言う。
「正直に・・・って何をだよ?」
 不審な目付きでルークが三度、屋根上のナーガを振り仰いだ。
「ふっ。二人が妙に慌てながらこの道を真っ直ぐ進んだってね」
 
 ぴきっ!

 静かに言葉を紡いだナーガの声に、二人はその場で硬直する。
 ぎこちなく顔を見合わせると、
「いや、本当に金をぶん取ったんじゃあねぇんだよ」
 ルークがややしどろもどろにナーガに言う。
「ほーっほっほっほっほ!言い訳なんて見苦しいわよっ!」
 生まれつき「聞く耳」などという高等なモノを備えていないナーガはルークの言葉を一笑にふした。
「いや、ホントなんだよ。第一おれ達、荷物なんて持ってないだろ?」
「ほーっほっほっほ!そんな小細工に騙されるわたしじゃあないわよっ!」
 高笑いを続けるナーガを目の端で捉えながら、二人は唇の動きで会話する。
『どーする?』
『どーするっつってもなぁ・・・』
『正直に言うか?』
『・・・それしかねぇか・・・』
 二人は同時にため息をつくと、ナーガに向かいこう言った。
「事情を話すぜ、降りてきてくれ」


「なるほど」
 すべての話を聞き終えたナーガの第一声がそれであった。
「そーゆーわけだ。わかってくれたか?」
 やれやれと云った態でルークが肩をすくめる。
「ふっ。ならばわたしも協力させてもらうわ」
「いらねぇよ!」
 有難迷惑そのもののナーガのセリフにすかさず返すルーク。
「いいじゃないか、ルーク」
 呑気な口調のガウリイをキッと睨み付けると、ルークはナーガを指差しこう続けた。
「いいか!よく考えろ!こんな非常識なネェちゃんに手伝ってもらった日には、始まる前に終わっちまうぞ!?」
 あまりにも正論なのでガウリイはそのまま口をつぐんでしまった。
 非常識と評されたナーガはというと、涼し気な顔で聞き流している。
 ナーガにとって、世の中の真理もわからない人間の言葉は、蚊ほどにも感じられないものだった。
「ふっ。協力といっても、リナともう一人の女がこちらに来た場合のことよ」
「・・とゆーと?」
「つまり」
 びしっと人指し指を立て、二人の目をのぞき込むようにしてこう続けた。
「あなた達に近付けないようにしてあげる、という事よ」


「ったくぅ!どーこ行っちゃったのよ!あんのクラゲ!!」
 ぶつぶつと文句を垂れ流しながら、リナがソラリア・シティの中央通りを歩いていた。
 つい先程まではおとなしく、宿屋にてガウリイの帰りを待っていたのだが。いつまで待ってもガウリイは帰って来ず、ただただお腹が空いただけだった。
 はじめはガウリイが帰って来たら、まずニー・クラッシャーをかけて、それから延髄をキメたあとで卍固めに入り、耳もとで思いっ切り怒鳴りつけてやる!などと想像することで時間を潰していたのだが、流石に苛立ちも頂点に達した。
「っんとに!竜破斬モノよね!!」
 あてなく町中をうろついているのだが、一体どこに行ったのか見当もつかない。 
「リナさん」
 聞き覚えのある声が、リナの歩みを止めた。
 くるりとその場で180度回転する。
 やはり、そこには最近では自分の顔よりも多く目にするミリーナの顔があった。
「ミリーナ!」
 小走りに駆け寄ってくるリナに、かるく会釈で挨拶をする。
 ちらりとリナの顔に目を走らせてから、リナの横に目を移す。
「ガウリイさんは?」
 その言葉にリナは頬を膨らませると、
「知らないわよ。朝、起こしに行ったらもういなかったのよ」
 握り拳をふるふると震わせ、憎々し気に語尾を強くした。
「・・・ルークもです」
「えっ!?」
 言われて初めてミリーナの横にルークの姿がないことに気付いた。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」 
 しばし二人は沈黙し、やがて大きくうなずきあう。
 昨夜のお互いの相棒がしたのと同じ動作であったのは、勿論二人には知る由もないのだった。


「ミリーナ、二人が昨夜一緒に行ったお店、知ってる?」
 リナの問いにミリーナは頭を振る。
「そっか。あたしも知んないのよねぇ」
 足早に歩きながら、リナは舌打ちをした。
「とりあえず・・・」
 リナが何か言おうと口を開いたその時。
「・・・リナさん!!」
 ミリーナがリナに覆い被さるように、地面にその身を伏せた。
 間髪入れず。
 
 ぴききゅきゅきゅぅぅんっ!!

 幾本もの氷の矢が、先ほどまで二人のいた地面に突き刺さる。
「氷の矢!!??」
 突然の攻撃魔法に、リナが声を上げる。
「あちらの方向からです」
 冷静なミリーナの声が南の方角を示した。
 まさかっ!などと今更な事を考え、リナが一軒の家の屋根上にある人影を目で捉えた。
「ほーっほっほっほっほっほ!この先には何があろうとも行かせないわよ!リナ・インバース!!」
「ああああああああああああっ!!!」
 リナが髪の毛を掻きむしりながら、その場にへたり込む。
 余計な時に余計なモノがぁっ!!
 ぎりっと歯噛みして、そちらを振り仰ぐ。
 予想通りというか、そもそもこいつ以外考えられないのだが、やはりそこに見えた姿は、自称リナのライバルこと実質メシまでタカる、かなり質の悪いストーカー!!
 白蛇のナーガの姿であった。
「昨日の・・・?」
 ミリーナが眉をひそめ、ナーガを見やる。
「そーよ。あの格好と笑い方見ればわかると思うけど、かなりヤバイ相手よ」
 リナの言葉に更に眉をひそめるミリーナ。
「でもリナさんの友達なんじゃあ?」
「やめてっ!!トモダチなんて言わないで!!」
 金切り声でリナが叫ぶ。
 そのただならぬ気迫に押されてか、ミリーナがやや怯むように、わかったわと小声で応えた。
「ナーガ!!あんたの相手してる程ヒマじゃあないのよ!こっちは!」
 リナが奮然と叫ぶ。
 まだ朝とはいえ、通りには幾人も人がいたし露店もちらほらと開店し始めていた。
 ざわざわと周囲に人が集まり出す。
「ほーほっほっほっほ!!こちらには相手をしてもらう理由があるわよっ!!」
 ナーガの手が印を切り始めた。
「・・・やばいっ!散って!みんな!!」
 勿論これは周囲にいる人々に向けられたものだった。
 リナの横でミリーナも呪文を唱え始める。
 リナの忠告にの作られつつある人垣は崩れない。 
 当然である。
 一般人には魔法を放つ際に、印を切るということを知っている者は少ない。
「ちぃっ!!」 
 リナが舌打ちをした瞬間。
「氷結弾っ!!」
「火炎球っ!!」
 ナーガとミリーナ。
 二人の術が完成し、同時に解き放たれた。
 
 ぱきぃゅぅぅん!
 
 魔力の相互干渉。
 二つの魔法は澄んだ音を一つ残して、かき消えた。
 印の型からミリーナは、ナーガの唱える呪文が氷結弾だと見抜き、自分も急ぎ火炎球の呪文を唱えたのだった。
 勿論、相互干渉によって打ち消しあうのを予想してのことだ。
 そして、そこで初めて野次馬達が動いた。
「うわああああっ!まっ!魔法だっ!!」
「こんなトコで使うなぁぁぁっ!!」
 などと喚きつつ、蜘蛛の子を散らすようにその場から離れる人々。
 そんな叫びを背中で聞きながら、リナはミリーナへと身を寄せる。
「わかってくれた?とにかく出鱈目な奴よ」
「ええ。所構わずなタイプのようね」
「そーゆーこと!」
 その間にも、ナーガは次の呪文を唱えていた。
 
 そして、ソラリアの町は1ヶ月の時を置かずして、再び魔法合戦が繰り広げられる事となった。


ああああああああああっ!
終わらん!!
次回こそケリをつけます!!
早く長編に戻りますねぇ〜〜(トホホ)。

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12492Re:(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(下ー前編)←またかい。亜由菜 E-mail 11/28-23:52
記事番号12489へのコメント

あごんさんは No.12489「(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(下ー前編)←またかい。」で書きました。

こんにちわー亜由菜の小説読んでくれてあれがとう!!
うれしいわ(はーと)
>
> ナーガは二人の顔を交互に見てから、ふっと小さく笑う。
>「読めたわよ」
> 快活ささえ思わせる口調でガウリイとルークを指差す。
>「なにが?」
> 不思議そうというよりも不気味なものを見る時のそれでルークが問い返した。 
>「ふっ!昨日は確かに四人だったにも関わらず、今朝は男二人だけで、しかも焦っているかのように町を駆けている!」
>「それが?」
> ガウリイが小首を傾げ、屋根上のナーガを見上げている。
>「推理するのはたやすいわね!」
> ここで無意味にその長髪をかき上げると、ナーガは一段と声を高くした。
>「あなた達、さてはリナの持ち金ぶん取って逃げるところねっ!!」
> 
おいおい!!やっぱりナーガの考えはずれてるよね。。。。。
> べちゃり。
うわ!!いやな音....
> 
> ガウリイとルークはその場に顔面から崩れるようにコケてみせた。
>「あのなぁ!なんでそんな答えが出てくるんだよっ!」
> がばりと起き上がり、ルークがナーガに怒鳴りつける。
>「ふっ。簡単なことよ。わたしがリナと旅する度に考えていたことだからよ!」
> 勝ち誇るかのようにナーガがルークを見下ろしながら言った。
>「お金を半分わたしに渡すんだったら、この逃亡に力を添えてもいいわよ?」
>「いやー、勘違いだぜ、それ。おれ達はちょっと用事があって・・」
>「おい、相手にすんなって。急ごうぜ」
> 頭をぽりぽり掻きながらガウリイがナーガに言葉を投げると、ルークが忌々し気に促した。
>「あら、じゃあリナが来たら正直に言ってもいいのね?」
> 背を向け再び走り出そうとする二人にナーガが言う。
>「正直に・・・って何をだよ?」
> 不審な目付きでルークが三度、屋根上のナーガを振り仰いだ。
>「ふっ。二人が妙に慌てながらこの道を真っ直ぐ進んだってね」
> 
> ぴきっ!
>
> 静かに言葉を紡いだナーガの声に、二人はその場で硬直する。
> ぎこちなく顔を見合わせると、
>「いや、本当に金をぶん取ったんじゃあねぇんだよ」
> ルークがややしどろもどろにナーガに言う。
>「ほーっほっほっほっほ!言い訳なんて見苦しいわよっ!」
> 生まれつき「聞く耳」などという高等なモノを備えていないナーガはルークの言葉を一笑にふした。
>「いや、ホントなんだよ。第一おれ達、荷物なんて持ってないだろ?」
>「ほーっほっほっほ!そんな小細工に騙されるわたしじゃあないわよっ!」
> 高笑いを続けるナーガを目の端で捉えながら、二人は唇の動きで会話する。
>『どーする?』
>『どーするっつってもなぁ・・・』
>『正直に言うか?』
>『・・・それしかねぇか・・・』
> 二人は同時にため息をつくと、ナーガに向かいこう言った。
>「事情を話すぜ、降りてきてくれ」

ところで、こいつらは何考えてるんだ?
楽しみ×2
>
>
>「なるほど」
> すべての話を聞き終えたナーガの第一声がそれであった。
>「そーゆーわけだ。わかってくれたか?」
> やれやれと云った態でルークが肩をすくめる。
>「ふっ。ならばわたしも協力させてもらうわ」
>「いらねぇよ!」
> 有難迷惑そのもののナーガのセリフにすかさず返すルーク。
>「いいじゃないか、ルーク」
> 呑気な口調のガウリイをキッと睨み付けると、ルークはナーガを指差しこう続けた。
>「いいか!よく考えろ!こんな非常識なネェちゃんに手伝ってもらった日には、始まる前に終わっちまうぞ!?」
> あまりにも正論なのでガウリイはそのまま口をつぐんでしまった。
> 非常識と評されたナーガはというと、涼し気な顔で聞き流している。
> ナーガにとって、世の中の真理もわからない人間の言葉は、蚊ほどにも感じられないものだった。
>「ふっ。協力といっても、リナともう一人の女がこちらに来た場合のことよ」
>「・・とゆーと?」
>「つまり」
> びしっと人指し指を立て、二人の目をのぞき込むようにしてこう続けた。
>「あなた達に近付けないようにしてあげる、という事よ」

うっそれってどういうこと・・・・・
>
>
>「ったくぅ!どーこ行っちゃったのよ!あんのクラゲ!!」
> ぶつぶつと文句を垂れ流しながら、リナがソラリア・シティの中央通りを歩いていた。
> つい先程まではおとなしく、宿屋にてガウリイの帰りを待っていたのだが。いつまで待ってもガウリイは帰って来ず、ただただお腹が空いただけだった。
> はじめはガウリイが帰って来たら、まずニー・クラッシャーをかけて、それから延髄をキメたあとで卍固めに入り、耳もとで思いっ切り怒鳴りつけてやる!などと想像することで時間を潰していたのだが、流石に苛立ちも頂点に達した。
>「っんとに!竜破斬モノよね!!」
> あてなく町中をうろついているのだが、一体どこに行ったのか見当もつかない。 
>「リナさん」
> 聞き覚えのある声が、リナの歩みを止めた。
> くるりとその場で180度回転する。
> やはり、そこには最近では自分の顔よりも多く目にするミリーナの顔があった。
>「ミリーナ!」
> 小走りに駆け寄ってくるリナに、かるく会釈で挨拶をする。
> ちらりとリナの顔に目を走らせてから、リナの横に目を移す。
>「ガウリイさんは?」
> その言葉にリナは頬を膨らませると、
>「知らないわよ。朝、起こしに行ったらもういなかったのよ」
> 握り拳をふるふると震わせ、憎々し気に語尾を強くした。
>「・・・ルークもです」
>「えっ!?」
> 言われて初めてミリーナの横にルークの姿がないことに気付いた。
>「・・・・・・・・」
>「・・・・・・・・」 
> しばし二人は沈黙し、やがて大きくうなずきあう。
> 昨夜のお互いの相棒がしたのと同じ動作であったのは、勿論二人には知る由もないのだった。
>
>
>「ミリーナ、二人が昨夜一緒に行ったお店、知ってる?」
> リナの問いにミリーナは頭を振る。
>「そっか。あたしも知んないのよねぇ」
> 足早に歩きながら、リナは舌打ちをした。
>「とりあえず・・・」
> リナが何か言おうと口を開いたその時。
>「・・・リナさん!!」
> ミリーナがリナに覆い被さるように、地面にその身を伏せた。
> 間髪入れず。
> 
> ぴききゅきゅきゅぅぅんっ!!

もっもしや この攻撃は・・・・・
>
> 幾本もの氷の矢が、先ほどまで二人のいた地面に突き刺さる。
>「氷の矢!!??」
> 突然の攻撃魔法に、リナが声を上げる。
>「あちらの方向からです」
> 冷静なミリーナの声が南の方角を示した。
> まさかっ!などと今更な事を考え、リナが一軒の家の屋根上にある人影を目で捉えた。
>「ほーっほっほっほっほっほ!この先には何があろうとも行かせないわよ!リナ・インバース!!」
>「ああああああああああああっ!!!」
> リナが髪の毛を掻きむしりながら、その場にへたり込む。
> 余計な時に余計なモノがぁっ!!
> ぎりっと歯噛みして、そちらを振り仰ぐ。
> 予想通りというか、そもそもこいつ以外考えられないのだが、やはりそこに見えた姿は、自称リナのライバルこと実質メシまでタカる、かなり質の悪いストーカー!!
> 白蛇のナーガの姿であった。

出たーナーガ...
>「昨日の・・・?」
> ミリーナが眉をひそめ、ナーガを見やる。
>「そーよ。あの格好と笑い方見ればわかると思うけど、かなりヤバイ相手よ」
> リナの言葉に更に眉をひそめるミリーナ。
>「でもリナさんの友達なんじゃあ?」
>「やめてっ!!トモダチなんて言わないで!!」
> 金切り声でリナが叫ぶ。
> そのただならぬ気迫に押されてか、ミリーナがやや怯むように、わかったわと小声で応えた。
>「ナーガ!!あんたの相手してる程ヒマじゃあないのよ!こっちは!」
> リナが奮然と叫ぶ。
> まだ朝とはいえ、通りには幾人も人がいたし露店もちらほらと開店し始めていた。
> ざわざわと周囲に人が集まり出す。
>「ほーほっほっほっほ!!こちらには相手をしてもらう理由があるわよっ!!」
> ナーガの手が印を切り始めた。
>「・・・やばいっ!散って!みんな!!」
> 勿論これは周囲にいる人々に向けられたものだった。
> リナの横でミリーナも呪文を唱え始める。
> リナの忠告にの作られつつある人垣は崩れない。 
> 当然である。
> 一般人には魔法を放つ際に、印を切るということを知っている者は少ない。
>「ちぃっ!!」 
> リナが舌打ちをした瞬間。
>「氷結弾っ!!」
>「火炎球っ!!」
> ナーガとミリーナ。
> 二人の術が完成し、同時に解き放たれた。
> 
> ぱきぃゅぅぅん!
> 
> 魔力の相互干渉。
> 二つの魔法は澄んだ音を一つ残して、かき消えた。
> 印の型からミリーナは、ナーガの唱える呪文が氷結弾だと見抜き、自分も急ぎ火炎球の呪文を唱えたのだった。
> 勿論、相互干渉によって打ち消しあうのを予想してのことだ。
> そして、そこで初めて野次馬達が動いた。
>「うわああああっ!まっ!魔法だっ!!」
>「こんなトコで使うなぁぁぁっ!!」
> などと喚きつつ、蜘蛛の子を散らすようにその場から離れる人々。
> そんな叫びを背中で聞きながら、リナはミリーナへと身を寄せる。
>「わかってくれた?とにかく出鱈目な奴よ」
>「ええ。所構わずなタイプのようね」
>「そーゆーこと!」
> その間にも、ナーガは次の呪文を唱えていた。
> 
> そして、ソラリアの町は1ヶ月の時を置かずして、再び魔法合戦が繰り広げられる事となった。
>
>
>ああああああああああっ!
>終わらん!!
>次回こそケリをつけます!!
>早く長編に戻りますねぇ〜〜(トホホ)。

いやー下の前編って.....
でも、おもしろいから亜由菜はぜんぜん許しちゃいます
本当に男2人は何考えてるか気になる〜
次の話期待しております

>

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12501どうも!本当にありがとうございます!あごん E-mail 11/30-20:53
記事番号12492へのコメント

コメントありがとうございます!
拙作を楽しんで頂いているなんてっ!!
うれしいですぅ〜〜〜。

いよいよ次回に全てが決着いたします!
男二人は何を企んでいるのかっ!?
しばしお待ちくださいね!

亜由菜さまの御小説の続きも楽しみにしておりますっ!!

ではでは、あごんでした!

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12500(ルクミリ+ガウリナ)×ナーガ=・・・。(下ー中編)あごん E-mail 11/30-20:46
記事番号12489へのコメント

「螺光衝霊弾っ!!」
 っるおおおぉんっ!!
 まばゆい光が美しい、しかし破壊的な軌跡を作り上げながらリナへと迫る。
 ナーガの放った技である。
「ちぃっ!」
 リナが身をひねり光をかわす。
 ぎちゅあぁんっ!
 派手な音を立て、石畳が砕け散る。
 ばさりっとマントを翻し、飛んでくる石の破片を遮るリナ。
「烈閃槍!」
 リナが体勢を立て直すより早く、ミリーナの術が解き放たれる。
 鮮やかな光の槍が、ナーガへと向かう。
 しかし。
「翔封界っ!」
 闘いやすく地面に降りたつためであろう、ナーガが高速移動の術を解放したのと、ミリーナの術が解放されたのはほぼ同時であった為、光の槍がナーガの目前に迫った時にはナーガは空中へとその身を踊らせていた。
「ミリーナ!んなヌルい呪文じゃあアレは止められないわよっ!」
 リナが距離を計りつつミリーナへと叫ぶ。
 ミリーナの顔に戸惑いが浮かぶのを見てから、再びリナは言う。
「人間とは思わないでっ!魔族相手と同じでいーわよっ!」
「・・・でも」
 更にミリーナの困惑が深くなる。
 当然である。
 人間相手に、強力な魔術を行使しようものならヘタをしなくとも相手を死に追いやる確率はかなり高い。
「冥魔槍っ!」
 地を蹴り上げながら、ナーガが呪文を放った。
 標的は比較的近い、ミリーナであった。
「!!?」
 ミリーナは驚愕の表情を浮かべたが、信じられない程の体さばきでこの攻撃をかわした。
 ナーガの放った術は強力なもので、普通は人間相手には使わないものである。
 ・・・手加減は無し、か。
 ぺろりとミリーナは舌で唇をなめ湿らせる。
 ミリーナが避けたため、力がそのままの勢いで後方の住居へとぶつかる。
 どぶわきゃぁぁぁんっ!
 壁一面が土煙さえあげながら崩れ落ちる。
 その時。
「獣王操牙弾っ!」
 リナが術を放った。
 閃光がナーガを追撃する。
 ・・・しとめたっ!! 
 確信と共にリナがガッツポーズを取ったその時。
「聖光壁!!」
 見たことも聞いたこともない混沌の言葉がナーガの口から放たれる。
「んな・・・っ!?」
 ぱきぃぃぃぃんんっ!
 甲高い音が辺りに響き渡る。
 ナーガの目前にて展開された光の壁が、リナの放った光の帯とぶつかり四散する。
 散らされた魔力が、見えない力となり立ち並ぶ露店へと向かう。
 
 ごごわあぅぅぅんんっ!!

 数えるのも馬鹿らしいほどの店々が轟音と共に崩れた。
「ほーっほっほっほっほっほ!甘いわね、リナ!!」
 ナーガが土煙の中から悠然と姿を現せる。
「いったい何なのよっ!ナーガ!」
「言ったはずよっ!この先には行かせないとね!」
 リナが苛々と髪を掻きむしる。
「っだあああっ!あんたがこの先になにか宝を見つけよーとあたし達は興味ないのっ!」
「宝?」
 リナの言葉を繰り返すナーガ。
「そーよ。どーせあんたのことだから、横取りされるんじゃあないかって心配してんでしょ?」
 ふっ。
 小さく鼻で笑うと、ナーガは両腰に手を当てがい胸を反らした。
「ほーっほっほっほっほ!宝なんかじゃあないわ!この先には行かせないと約束しただけよ!」
「約束?誰とです?」
 ミリーナが不審気に眉を寄せる。
「ふっ。言えないわね。と言うか名前を知らないわ」
「名前も知らん奴からの依頼なわけ?」
 リナが呆れたように肩をすくめる。
「依頼じゃあないわよ。約束だと言ったわよ」
「・・・私たちをこの先へ行かせない、という約束?」
「その通りよ!ほーっほっほっほっほっほ!!」
 胸を上下に揺すりながらナーガが高笑う。
 リナとミリーナは顔を見合わせ、静かに考え込んだあとで、頷き合う。
「長い金髪の男と?」
「黒髪の男の二人?」
 リナとミリーナが交互に口を開く。
「ほーっほっほっほっほ!察しがいいわねっ!リナ・インバース!」
 大威張りでナーガがリナを指差す。
 リナとミリーナはナーガに目もくれず、お互い顔をしかめ見つめ合った。



あれ?終わらにゃい・・・?
にゃんで?
・・・すいません。
次こそ決着です。
二人が何をたくらんでいるのか?
いよいよ明らかになります!!
ではでは、お待ちいただければ幸いです!

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