◆-ガウリナ小説「その青い瞳に」UP-投稿者:山塚ユリ(12/22-16:17)No.407
 ┣┳「その青い瞳に」第1章-投稿者:山塚ユリ(12/22-16:25)No.409
 ┃┗┳「その青い瞳に」第2章-投稿者:山塚ユリ(12/22-16:36)No.410
 ┃ ┗┳「その青い瞳に」第3章-投稿者:山塚ユリ(12/22-16:41)No.411
 ┃  ┗━Re:「その青い瞳に」第3章-投稿者:えれな(1/9-01:21)No.608
 ┣┳Re:ガウリナ小説「その青い瞳に」UP-投稿者:waka(12/25-13:34)No.419
 ┃┗━Re:感想ありがとうございます-投稿者:山塚ユリ(12/27-00:25)No.436
 ┣┳Re:ガウリナ小説「その青い瞳に」UP-投稿者:りーにょー(12/30-22:07)No.459
 ┃┗━Re:りーにょー様-投稿者:山塚ユリ(1/3-01:56)No.465
 ┣┳Re:ガウリナ小説「その青い瞳に」UP-投稿者:むつみ(1/5-12:20)No.488
 ┃┗┳Re:むつみ様へ-投稿者:山塚ユリ(1/7-01:17)No.557
 ┃ ┗━Re:むつみ様へ-投稿者:むつみ(1/7-21:40)No.581
 ┗┳Re:ガウリナ小説「その青い瞳に」UP-投稿者:えれな(1/9-01:28)No.610
  ┗━Re:えれな様どうもです-投稿者:山塚ユリ(1/12-01:23)No.765


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407ガウリナ小説「その青い瞳に」UP山塚ユリ 12/22-16:17

妹にそそのかされて、こちらにガウリナ小説載せることにしました。
とことんガウリナです。他のメンバーは出てきません。ついでにメチャクチャ長いです。
それでもいいという奇特な方はお付き合いくださいませ。

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409「その青い瞳に」第1章山塚ユリ 12/22-16:25
記事番号407へのコメント
陽のあたる街道で、あたしはガウリイのキスを受けていた。
舌が…唇が…熱い。体が小刻みに震えているのがわかる。
「愛してる」
ガウリイの言葉が耳の中で回り続ける…。
(どうして…こうなったんだっけ…)
半分霞がかかった頭で、あたしはそんなことをぼんやり考えていた…。


「今何か聞こえなかったか?」
アーバン・シティへ向かう街道。ガウリイの言葉にあたしは晩ご飯のメニューを考えるのをやめて、耳をすませてみた。
聞こえた!街道のはるか向こうから剣同士がぶつかる音、そして悲鳴。
一瞬早く駆け出したガウリイの後を追いかけてその背中につかまると、あたしは翔封界(レイ・ウイング)を発動させた。
街道沿いにぶっ飛ばすと、「金持ちの馬車です。」と書いてあるような馬車と、それに群がる野盗たちが見えてきた。護衛らしき傭兵が野盗と戦ってはいるが旗色は悪い。
よっしゃーっ金づる!
「うぎゃうあひいいいっ」
わけわからん気合をあげて、ガウリイが野盗の一人に体当たりをかける。単にあたしがガウリイを野盗に向けて放り出しただけとも言う。
あたしも2、3人ふっ飛ばして馬車の横に降り立った。
道をふさぐ形で置かれた倒木の前で、御者のじいさんが暴れる馬をなんとか静めようとしている。馬車の窓から見えるのは「わたしはお嬢様です」と書いてあるような女性の怯えた顔。よしよし。
馬車に取り付いた野盗数人をとりあえず風魔咆裂弾(ボム・ディ・ウイン)でぶっ飛ばす。
「何者だっ きさま!」
魔導士風のやせこけたおっちゃんがわめく。ほう、こいつが野盗のボスってわけか。
むこうではガウリイが数人の野盗をあしらっている。あっちはほっといてもいいだろう。
「単なる通りすがりだけどね。ちょっとあいさつがわりに」
「あいさつで人をぶっ飛ばすのか!きさまはっ」
「うっさいわね。野盗なんかに人権ないからいいのよっ」
「そ、そのセリフは…まさかきさまリナ・インバースか!」
「それがどうした火炎球(ファイヤー・ボール)!」
どばああん。
爆風の晴れた後、ぎぐしゃくと立ち上がる魔導士A。
「き…さま…」
「あー あんまりしつこいと馬車ごと燃やしちゃうわよっ それであとくされないでしょ」
御者のじいさんと馬車の中のお嬢様の目が点になる。冗談だってば。
「く…引き上げるぞ!」
こっちも冗談を真に受けたか、引き上げていく魔導士Aと生き残りの野盗。その背中に火炎球(ファイヤー・ボール)!
ぐわぁぁぁんっ
あーすっきりした。
さあて報酬をいただくとしますか。
「あ…あの…どうもありがとうございました」
馬車の中から一人の女性が出て来た。歳のころは20歳ちょい過ぎ、高級そうな乗馬服を着た、美人だけどちょっととりすましたような顔。(多分わがまま。←偏見。)
が…あたしは報酬のことも忘れてぼーっと彼女の頭を見ていた。ていねいに巻き上げ、結い上げられた金髪は…ゆうに人の頭2つ分はあったのだ。
「その頭…重くないですか?」
うーん 我ながら間の抜けた質問をしてしまった…。


その夜。
あたしとガウリイは宿場町の宿屋で食事をしていた。
「まぁったく、金持ちのくせにせこいんだから。助けてあげて護衛の応急処置までしてあげたのによ。これっぽっちの報酬じゃ、一晩泊まってご飯食べたらおしまいじゃない」
「だったらもっとしつこく交渉すりゃよかったのに。今日はずいぶんあっさり引き下がったじゃないか」
「うん…まあ…」
歯切れの悪い返事をするあたし。実を言うとあんまりあのお嬢様といっしょにいたくなかったのだ。いや、あのお嬢様、ガウリイのこと、うるうるしたまなざしで見ていたのである。
いや、黙って剣ふるっていれば確かにガウリイはまともなハンサムに見えないこともないが。
うーん、真実を知らないってのはこわい。
「しかし、あの人なかなかの美人だったよなぁ」
ぴくぴくぅっ
「なーんかお金持ちのお嬢様って感じでさ」
「ほほーう。ガウリイってあんなう○こ頭が好みだったわけぇ」
「う…」
「変な呼び方しないでいただけます?」
いきなり人の会話に割り込んだ声に振り向くと、そこには御者のじいさんと金髪うん…いや、あのお嬢様が立っていた。


「あの、私、マヌエット・ドーヴァンと申しますの。お名前は?」
「リナ・インバースよ」
「あなたに聞いたんじゃないわよって…リナ…ひょっとして」
あ 一般人まであたしのこと知ってる。
「変身して戦う魔法少女!」
ずしゃゃゃぁぁぁっ
誰が魔法少女だ誰がっ。
「私、ドーヴァン家に仕えております執事のエリックと申します。こちらのマヌエットお嬢様がアーバン・シティの親戚のお屋敷をご訪問することになりまして、そちらへ向かう旅の途中なのですが」
話の展開を無視してじいさんが話し出した。へえ御者じゃなかったのか。
「ご存知の通り、護衛に雇ったものがみんな怪我をしてしまい、困っていたところ。どうか私をお助けください」
マヌエットがしゃしゃり出て話す。ガウリイに向かって。
うそつけ。確かに護衛の傭兵たち、みんなやられていたけど、全員重傷ってわけじゃない。魔法で簡単に治る程度の怪我人だっていたのに。そんなにガウリイが雇いたいか。
「なあ リナ、どうする?急ぐ旅でもないし、助けてやってもいいんじゃないか?」
むかっ
「へえぇガウリイはこんなせこいお嬢様の護衛がしたいわけ」
「ガウリイ様とおっしゃるのね。私、こわいんですの」
「護衛だったらこの町でも雇えるわよ」
「いいですわ。リナさんが気がすすまないようでしたらガウリイ様だけ雇いますわ。リナさんはこの町で待ってていただけますわね?」
おっとっと。そうくるか。
「それは困る」
ガウリイ。あんた話の内容わかってるの?
「俺はこいつの保護者だからこいつと離れるわけにはいかないんだ。2人いっしょに雇うか、さもなければこの話はなかったことにしてくれ」
結局。あたしたちは2人でアーバン・シティまでマヌエットお嬢様の護衛をすることになった。



のどかな林の中。あたしたちはゆっくりと進む馬車の横をぽてぽてと歩いていた。もちろん周囲に気をくばりながら。
「何も襲って来そうにないな」
「別に来てくれなくてもいいけどね」
「ガウリイさまぁ。お茶がはいりましたの。手作りクッキーもありますわ。いっしょにいかがです?」
マヌエットが能天気な声をかける。
「だってさ。どうする?」
「誘われてんのあんたでしょ。勝手にすれば?」
馬車が止まり、ガウリイは馬車に乗り込んだ。あ ホントに乗りやがった。なんで簡単に食い物につられるかな。
うー。なんかイライラする。
「リナさん、御者台に乗りませんか?そうすればスピードあげられますし」
エリックさんが声をかけてくれた。確かに一人で歩いているのはばかばかしい。
馬車はスピードを上げて走り出した。
あたしは変な気配がしないか、林の中を注意する。あたしは護衛に雇われているんだから。ガウリイは自覚ないようだけど。ふんだ。
「気になりますか?」
いきなりエリックさんがあたしに話しかけた。ああびっくりした。
「馬車の中が気になるご様子で」
「べ、別に。それよりエリックさんこそ、大切なお嬢様どこの馬の骨ともわからん男と2人きりにしといていいの?」
「ほほほ あの御尽にお嬢様に手を出すような甲斐性はありますまい」
うーん 馬鹿にされとるぞ。ガウリイ。
「ところでなんでこんな派手な馬車にしたのよ。襲ってくれといわんばかりじゃない」
「お嬢様がみすぼらしい馬車はいやだと申しまして。それにこれは当家で一番頑丈な馬車です。
防御魔法もかけられていて火炎球(ファイヤー・ボール)くらいならはじきかえしてしまうとか」
「ほほう」
「…試してみるってのはやめてくださいね」
ちいっ。
「だったら普通の護衛で充分だったわけね。お嬢様のわがままで護衛みんな首にしちゃってまあ」
「それだけではないのです」
おや?エリックさんの口調がマジだ。
「実はおとといも野盗に襲われたのです。昨日より人数が少なかったので、その時は護衛の傭兵が追い払いましたが」
「この街道は結構治安がいいはずなんだけどな」
「で、私の見間違いでなければ…昨日の野盗の中におととい追い返した奴が確かにいたと…」
と、いうことは?同じやつらがしつこく襲ってきたことになる。野盗のなわばりがどのくらいのものかは知らないが、わざわざ追いかけてくるものだろうか。
「この馬車って、なんかお宝でも積んでいるわけ?」
「まさか。まあお嬢様の衣装や装飾品にはかなり高価な物もありましょうが。あと訪問する先にお渡しするお土産の美術品とか」
そういうのを世間ではお宝という。物の基準が貧乏人とはちがうのかもしんない。
「おーいリナ」
甲斐性無しが馬車から顔を出す。
「そろそろ昼飯にしないかぁ」
お茶してたんじゃないのか。あんたは。
「いや、マニーと茶飲んで菓子食ってたんだけど、それだけじゃもたなくて」
「雇い主呼び捨てにしていいわけ?」
むかむかっ
「私がそう呼んでくださいと申し上げましたのよ」
「じゃああたしもそう呼んでいい?」
「ガウリイ様だけですわ」
いちいちむかつく人だこと。
宿で用意してもらったお弁当を食べてふたたび出発。あたしはエリックさんに聞きたいことがあったのでまた御者台。ガウリイはその後ろに座り込んで居眠りをしている。
「お嬢様のことだけど…」
「ああ ちょっと素敵な殿方にはすぐちょっかいかける方ですから気にしなくていいですよ」
そうじゃなくて。
「あのでかい頭は何なわけ」
「私たちの住んでいた地方では、女性の美しさの基準が髪の長さと美しさなのですよ」
なるほど。
「私の妻なんかいいかげん薄くなってきましてね、それ魔法薬だなんだと騒いでいますよ」
「ふーん とするとあたしなんかは」
「10歳の子供の方が長いですな」
あたしは子供以下か。
「そうなるとガウリイ殿の方が美女だということになりますな ほっほっほ」
「あんー 誰が美女だってぇ」
起きんでいい あんたは。

馬車はある町についた。
「今日はここに泊まろうと思います」
と。エリックさん。
「なんで?急げば暗くなる前に次の町に着くと思うけど」
「この町には魔導士協会の支部がありますので。旦那様から隔幻話(ヴィジョン)が使える町に着いたら連絡を入れるようにと言い付けられております」
やれやれ 親ばかか。
「リナさんもいっしょに来ていただけますか?野盗のこともご報告しなければいけませんし。それに」
「それに?」
「魔導士の方が一緒ですとヴィジョンルームの使用料が安くなりますのでな」
せこいぞ!じいさん。
ただ…そうするとマニーとガウリイが馬車に残ることになる。それは…なんか気に入らないぞ。
つーわけでみんなでぞろぞろヴィジョンルームに行くことにした。

「おおエリック。そちらはなんともないか?おおマニー。元気でやっとるかい?」
映し出されたのは金髪のなかなか渋いおじさま。しかしその頭には白い包帯が巻かれている。
「旦那様、その頭は」
「その話はあとだ。そちらは無事か」
「野盗に襲われまして。護衛が全滅いたしました」
「何―っ。マニー、大丈夫か!怪我はないのか!」
「見りゃわかる通り、無事よ」
「誰だね 君は」
「夜盗に襲われたお嬢様を助けた旅のお人好しよ」
「このリナさんに助けていただきまして。今、代わりに護衛をしていただいております」
「ふむ。それは。礼を言う」
「お父様、どうなさったの、まさかお怪我を…」
「実は…お前たちが出発した夜、屋敷が賊に襲われた」
「なんですと」
「ガードマンは倒されたし、私は賊に殴られてこの様だ。妻や女中はショックで寝込んでおる。
目ぼしい宝石類や金は持っていかれた。ただ…」
「ただ?」
興味を引かれてあたしは尋ねた。
「屋敷中ひっくり返したあげく宝石と金というのがどうも…何かを探したがそれがなかったのでしかたなくそこらにあった物を持って行ったという気がするのだ」
「屋敷中ひっくりかえしたって…どんな風に?」
「宝物倉はぐしゃぐしゃ、戸棚という戸棚はキッチンの食器棚まで開け、たんすはかきまわしている。どう見たって何か探したという感じだ」
「何かって?」
「それが全く見当がつかん。 うちに宝の地図や伝説の宝があるとも思えんし」
「机の引き出しとか本のあいだとかは?」
「そんなところは探したような気配は… あっ」
このおっさん、ばかではないらしい。
「探していた物は、引き出しには入らない、わりと大きな物ということだな」
「そしてそれはみつからなかった。そして賊はその日、娘が屋敷を出たことを知った」
「ではお嬢様を襲った野盗は!」
「その何かを探すために追いかけてきた賊だったと考えればつじつまはあうわね」
「しかしマニーが持って行ったのはほんの旅支度のはずだが」
「賊はそうは思っていない」
「わかった。リナさんといったな。私から改めて依頼する。娘を守って欲しい。もし賊が欲しがっている物がわかったらそんな物はくれてやっていい。
エリック。いとこに連絡してアーバン・シティからも迎えを出させよう。それまでマニーを頼んだぞ」
うーん。なかなかしんどい話になってきた。

第2章へ続く

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410「その青い瞳に」第2章山塚ユリ 12/22-16:36
記事番号409へのコメント
「結局何がどうなっているんだ?」
ああっガウリイってばまったく現状を認識していないっ。
「ある物を探している悪い奴等がいるのよ。マニーの屋敷を襲って家捜ししたけどなかったから、マニーが持って行ったと思って追いかけて来たってわけ。
と、いうわけで、マニー。奴等の狙いになにか心当たりないの」
「あああ ガウリイ様、私、狙われているのね。どうしましょう。こわいわ」
あんたじゃないって。
「とりあえず馬車の中調べさせてよね。目的の物が何かわかるかもしれないし」
「何かって何だ?」
だああああっ それがわかったら苦労しないって。

馬車からは別に怪しい物はみつからなかった。

「どういうことになるんだ。これは」
夜もふけて。あたしとガウリイは宿の酒場で一杯飲みながら話しをしていた。エリックさんとマニーは部屋にひきあげている。
なんかガウリイと二人きりになったのはひさしぶりって気がする。
「その何かがこの馬車にはないってことか、あたしたちが見落とした何かがあるか、どっちかよね。今度賊が出たら聞いてみようっと」
「そんでこっそり自分の物にしようとか」
「それじゃ泥棒じゃない。値打ち物だったら報酬代わりにもらうのよ」
「お二人で何を内緒話していらっしゃるのかしらぁ〜」
ぎょっ! 振り向くと寝たはずのマニーが立っていた。
「別に内緒話なんかしてないわよ。護衛の方法を打ち合わせていただけよ」
「じゃあ私も参加させていただくわ。当事者ですもの。いいわよね」
あたしとガウリイのあいだに割り込んで腰をおろす。
ううーっ
「それにリナさんをガウリイ様のそばに置くと危険ですもの」
だあああーっあれは事故だってば。
いや、馬車を調べるついでに馬車の防御魔法ってのを試してみたらば…火炎球(ファイヤー・ボール)四方八方にはねかえして馬車のまわり火の海。ちょーーっとガウリイ巻き添えにしちゃっただけである。ははは。
「それはともかく!賊の狙いに本っ当に心当たりないの」
「お金や宝石でなかったら全然わからないわ」
お酒をちびぢびなめながらマニーが答える。
「ねえ ガウリイ様。マニーを守ってくださるわよね」
「あ、ああ」
「うれしい」
そう言うとマニーは抱きつくようにガウリイにもたれ込んだ!
「ちょっ、ちょっとぉ!」
「こいつ、酔いつぶれてるけど」
は?グラス半分飲んだだけなのに?

酔いつぶれたお嬢様を部屋に運んで、その夜の打ち合わせは終了した。(ちょっと不満)


「私、ガウリイ様と飲んでいたはずなのに、気がついたらお部屋で寝ていましたの。まさか…ガウリイ様…」
次の朝、たわけたことをほざいていたマニーだか、
「浮遊(レビテーション)で部屋に運んで着替えさせたのはあたしよ。何か文句ある?」
と言ってやったら黙りこんでしまった。どうも苦手だわ。この人。
賊は襲ってこない。馬車は平和に街道を進んでいく。
「やっぱり高名なリナさんを護衛にしたためですかね」
と、エリックさん。
「明日の夕方にはあちらからの迎えと落ち合えますし、無事にすみそうですな」
「駄目よそんなの」
「は?」
「奴等がそう簡単にあきらめるとは思えないのよ。あたしたちがいるせいで手をこまねいているんだったら、向こうへ着いてあたしたちがいなくなったら襲ってくるかも」
「そんな…」
「なんとか今日明日のうちに襲ってこないかしら。今度こそひっつかまえてやるのに」
「オレたちがいるから来ないんなら、馬車の中に隠れていようか」
あのねー ん?
「いい考えかもしれないわね」


「明日の朝、あたしマニーにけんかをふっかけるわ」
結局何ごともなく過ぎたその夜。あたしは宿の食堂で作戦をみんなに話してやる。
「そしてマニーはあたしたちをくびにする。もちろん真似だけどね」
「ほほう。その様子をどこかで見ていた賊がこれ幸いと襲ってきたところを」
「やっつけてやるって寸法よ」
「でも私、そんなけんかなんかできませんわ。ねえガウリイ様」
そっちができなくてもこっちはできるんだ。
「じゃあそういうことで。おっちゃーん フライ定食5人前追加ねー」


宿の廊下でガウリイと会ったのは、車庫の馬車に異常がないことを確認して自分の部屋に帰ろうとした時だった。
「やあ リナ」
「ガウリイ どうしたの」
「いや、マニーがこわくて眠れないから部屋に来てくれって」
むむむっ
「どういう意味かわかってんでしょうね。夜分女性の部屋を訪ねるってこと」
「は?」
マニーが自分に気があるってこと、気づいてないのかこいつは。
「リナも来るか?」
「あたしが行ってどうするのよっ 2人きりでお話でもすれば?」
「何怒ってんだ? 変だぞおまえ」
あたしのどこが変だっつーの。


眠れない。
あたしはベッドから起きると着替えて部屋を出た。そこらを見回ってみようと思ったのだ。仕事熱心だなぁあたしってば。
気がつくとマニーの部屋の前だった。
別にガウリイとマニーが気になるわけじゃない。護衛としての勤めだ。うん。
ドアがかすかに開いている。あたしは気配を殺してそっとのぞいてみた。
マニーはその金髪をほどいていた。うーん、あの髪ほどいたら部屋中髪だらけになるんじゃないかと思っていたけどそうでもないか。
髪をたらして薄手のネグリジェを着て頬杖なんかついている。いつもは高貴なお嬢様という感じなのに、こういう格好だとすごく妖艶な感じがする。
ガウリイはどうしてるんだろう。
ガウリイはマニーの前の椅子に腰を下ろしていた。こっちからでは顔がみえない。
「魔法の品物とか、何かの鍵とか、そんな物ってないのかい?」
「知らないわよ。ねえ、そんなことじゃなくてぇ もっと別のお話しましょうよ」
「まいったなあ。なにか聞きだせればリナにいい顔できると思って来たのに…」
「何かおっしゃいまして?」
「いや、別に」
は…そういうつもりだったのかガウリイ。
「じゃあオレの冒険談でも」
「それはもういいですわ。ガウリイ様の冒険談っていっつもリナさんが出てくるんですもの」
「…そりゃいつもいっしょに戦っているからな」
「ガウリイ様。リナさんってガウリイ様の何ですの?」
「は…? オレはあいつの保護者…」
「それは聞きました。でもあの方、強いのでしょう?聞けばドラまたとか呼ばれているそうじゃないですか。保護者の必要なんかないと思いますけど?」
こういうとマニーは女のあたしがどきっとするような色っぽい目でガウリイを見た。
こういう真似…あたしには逆立ちしたってできっこない。
「リナさんの保護者やめて…あたしの保護者…やっていただけません?」
「まあ…確かにリナは強いけど…やっぱ100匹のレッサーデーモンに囲まれたら苦戦すると思うんだ。オレがいれば半分引き受けてやれるしさ。
それにあいつといると退屈しないぜ。普通の傭兵だったら経験できないようなことが次々おこって」
そういうとガウリイはグラスの酒を飲み干す。
「それに」
「それに?」
グラスに酒を注ぎながら聞くマニー。
「あいつほっとくと危なっかしくてさ。暴走すると世界を滅ぼすか、自分がどうにかなっちまうか、どっちかって奴だから。誰かそばで見ていてやらないと」
「まあああ そんな危ない方と旅をなさっているなんて、やっぱり保護者なんておやめになっては」
大袈裟だってば。
「いや…オレが望んでしていることだし…それに…」
またグラスを干す。
「オレ、あいつに惚れてるのかもしれないな」
!!!
今なんて言った?
思わずつんのめってドアに体当たりするとこだったじゃないか!
「ガウリイ様!」
「あ…いや…なんつーか…まあそういうことだから…」
いきなり何口走るかこの男は!
うああっ心臓がドキドキいってる。これ以上ここにいると気づかれそうだ。あたしはのぞくのをやめ、ドアから一歩あとずさる。
「では…」
「君の護衛は向こうに着くまでだ。悪いけど」
「…わかりましたわ…でも今夜だけは…」
声がとぎれた。物が倒れるような音。まさか…
「おーいリナぁ」
!!!!!!!!!
「リナってばあ いるんだろ ちょっと助けてくれよ」
あたしはしぶしぶドアをあけて中に入る。中では…マニーが酔いつぶれて床にのびていた。
「どうしよう」
「どうしようって、ベッドに寝かせばいいんでしょ。頭の方、ささえてよ」
しかりつけるように言うあたし。照れ隠しだってのは自分でもわかっている。
「ちょっと、何で足持つのよ。いやらしいわね」
「あれ…なんで頭が2つあるのかと思ったら…足か」
…ガウリイ…おまえ酔ってないか?
テーブルの上にはおびただしい空ビン。マニーはどうせグラス半分でつぶれたとして…
こひつ絶対酔ってる。そうするとさっき言ったことは…
酔った勢い、口からでまかせって奴か、それとも…本心とか…
「彼女着替えさせるならオレ出てるから」
2人がかりでマニーをベッドに運ぶと、ガウリイはそう言って部屋を出た。
着替えの必要はない。彼女に毛布をかけてそこらを片づける。うーんいったい何本飲んだんだ。
あれ?なんだろこの薬ビン。
マニーの座ってたあたりから睡眠薬が出てきた。うーんガウリイ眠らせてどーする気だったんだろう…。
お嬢様の考えることはわからない。
すやすや眠っているマニーを残し、ドアにロックの魔法をかけると、あたしは部屋を出た。


満月に照らされた宿の裏庭、その草っ原の中にガウリイはいた。
月明かりにアイアンサーペントの鎧が煙るように光っている。ガウリイの金髪が金色というよりは白に近い色に輝き、あるかなしかの風に揺れている。そして月を見上げる端整な横顔。
あたしは、しばし見とれた。
「よお」
ガウリイが振り向く。
あたしは月に誘われるように裏庭に出て行った。
「マニーは」
「よく寝てるわ。何してんのガウリイ」
「ちょっと宿の周り見回っていたんだ」
「こんな月の明るい夜に忍び込むのは大変だと思うけど」
「え…月か。どうりで夜にしては明るいと思った」
…今まで何見てたんだ…
完璧に酔ってるなこいつ。
「あのさ…さっきマニーに言ったこと…」
「は?」
もう忘れたか。
「いや、もったいないことしたわねえって話よ。あれだけの美人がせまって来たっていうのにさ。
あたしのこと言い訳にして断っちゃうんだから」
あああ、何言ってんだあたしってば。
「マニー、あんたに気があんのよ。気づかなかったの?」
「…いいのか?」
「へ?」
「オレが他の女に手ぇ出して…平気なのか」
「だ…だってあたしは別に…そんなことに干渉する権利なんかないし…」
沈黙。
「…できるわけないだろ」
「は…?」
「同じ屋根の下におまえがいるのに他の女抱くなんて、オレにできるわけないだろうが」
ガウリイがまっすぐあたしを見つめている。その頬がわずかに赤いのはお酒のせいなんだろうか。
「愛してるんだ。オレ…リナのこと」
あたしはじと目でガウリイを見る。
「あんた…酔ってるでしょ」
「うん」
「はいはい。酔っ払いは部屋に帰って寝てちょうだい。見回りはあたしがやるから」
ガウリイに背を向けて歩き出す…と、目の前にガウリイがいた。うーん、いつのまに回り込んだろう。と、思う間もなく、ガウリイがそっとあたしの頬を両手ではさみ、上をむかせる!
「ちょっ、ちょっと」
「オレは酔っているんだ」
会話になっとらーん!
ガウリイの顔が…ゆっくりと近づいてくる。うーん間近でみるとやっぱこいつって美形だわ。
なんてこと考えてる場合じゃない!リナちゃんピーンチ!
さあどうする、魔術でぶっとばすか、逃げるか、ああっ時間がないっ!
ガウリイの青い瞳にあたしが映っている。あせり、とまどっているあたしが。
なんかそれを見ているのが恥ずかしくなって…あたしは…目を閉じた…

あたしの唇を…何かが覆っている…
強く…吸われている…
あたし…ガウリイとキス…してるんだ…
ガウリイの手があたしの腰にまわされる。
お酒のにおい…でも不快ではない。酔いそう…
何かがあたしの唇をなぞる…その動きが…止まったと思ったら、いきなりっ!ガウリイが全体重をかけてのしかかってきた。!
なんなんだっ
体勢を立て直す暇もなく、あたしはガウリイに押し倒される形で草の上に倒れ込んだ。
ちょっ、ちょっとっこれはっ
だめっガウリイ!
だって心の準備ができてないし、ガウリイ酔ってるし、草の上だし、誰か見てるかもしんないし、月明るいし、ガウリイ動かないし、重いし…
は?
あたしは目を開けてみた。ガウリイは…あたしの上ですかすかと熟睡していた…
なんだこりゃああああっ
思わずガウリイの頭を殴りつけたが…起きない。
マニー〜〜〜あんたほんとに一服もったなあぁ〜



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411「その青い瞳に」第3章山塚ユリ 12/22-16:41
記事番号410へのコメント
「私、ガウリイ様と飲んでいたはずなのに、気がついたらベッドで寝ていましたの。まさか…ガウリイ様…」
次の朝、またマニーがたわけたことをほざいている。
「ガウリイに呼ばれてあたしが運んだの。だから安心して」
「オレも気がついたら自分の部屋の床で寝てたんだけど」
こっちは無視。
「さてと、朝ご飯も終わったし、けんか始めましょうか」
「ちゃんと食事が終わってから、というのが不自然ですな」
突っ込みを入れてくれるエリックさん。
そしてあたしは…マニーに言いたい放題言いまくったのである。
うっぷん晴らしではない。あくまでお芝居である。信じて。
かくして報酬の点で折り合いが合わなくなった護衛をくびにしたお金持ちは、夕方、迎えと合流するから大丈夫ということで、宿を後にした。
うーん、見事に襲ってくれと言わんばかり。逆に今日襲わなけりゃ夕方からはそれこそ一個師団並みの護衛に囲まれる(と言いふらしてある)。
一見のんきそうに街道を進む馬車。あたしとガウリイは馬車の物置(この馬車、中が2つの部屋に別れているのだ)にこっそり隠れて、賊のお出ましを待っていた。
うーん。こうして2人きりで座りこんでると、どうしても昨日のこと思い出して、ガウリイを意識してしまう。
「どうしたんだ。ムスッと黙り込んで」
「べ、別になんでもないわよっ」
「…怒っているのか…ゆうべのキスのこと」
石化!
「ちょっとお!なんでそんなこと覚えてるのよ!あんなに酔ってたのに!」
「そんなことって…いや、マニーの部屋で飲んでる途中から記憶なくなってんだけど…ところどころ覚えているんだ…愛してるって言ったのにおまえが相手にしてくれなかったこととか、月の光に照らされたおまえの顔とか、その…唇の感触とか…」
あああっ何なんだこの男はっ なんか無性にムカムカしてきたっ
「なんでそういうことだけ覚えてんのよっ」
「…覚えていない方がよかったのか?」
あああっそうじゃなくてぇ。
あたしのすぐ横に、ガウリイの顔がある。ちょっとこの距離はやばくないか?と思った時、
ふっと、ガウリイの表情が変わった。
話はここまで!
「来たわよ!」
「…ラブシーンは後回しだな」
するどいいななきとともに馬車が大きく揺れ、そして止まった。
あたしたちは窓から見えないように体を低くして物置から出た。
「ガウリイ様!」
おびえた顔で振り向くマニー。
「わかってる」
そっと窓からのぞくと林の中からわらわらと出てくる野盗たち。
御者台へ続く戸が開いてエリックさんが駆け込んでくる。
「また道に障害物置かれて…囲まれています」
「2人とも馬車から出ないで!」
あたしたちは御者台から飛び出した。
いきなり出てきた護衛の姿にあわてる野盗たち。
遅い!
「炎の矢(フレア・アロー)!」
ええいっむしゃくしゃするっ!
「魔風(ディム・ウイン)!」
あたりに広がった炎が再び野盗を襲う!
ガウリイの顔、まともに見られなくなったらどうしよう…
ガウリイが忘れていたら…今まで通りでいられたかもしれないのに…
「爆煙舞(バースト・ロンド)」
ばばばあーん!
でも…今までとなにか変わったんだろうか…
野盗が振り回すでっけえ太刀をかわし、そいつのあごに蹴りを食らわしてやる。
そう、あたしはあたしだし。ガウリイもガウリイなんだし。
「破弾撃(ボムスプリッド)」!
右往左往する野盗たち。ええい散るな!まとめてぶっ倒してやるから。
覚えていない方がよかったのかって?そんなわけないじゃない!
野盗の数人が馬車の扉に取り付いて、ムリヤリ扉をこじ開けようとしている。うーんすっかり囲まれているな。
あたしは御者台に飛び乗った。
そう、自分だけが覚えているって優越感にひたりたかっただけ。
そして…やっぱちょっと恥ずかしかったのかな…
あたしは馬車に向かって呪文を唱えた。
「火炎球(ファイヤー・ボール)!」
馬車にかけた増幅版の火炎球(ファイヤー・ボール)ははじき返され、あたりの野盗を巻き込んだ。
「ひええっ」
野盗の悲鳴がこだまする。
ちなみにあたしは無事である。いや、たぶん御者と馬を守るために御者台の方へは魔法をはじかないようになっているんじゃないかなーっと思ったのだが大当たり。
あ、まだ動いてる奴がいる。
「烈閃咆(エルメキア・フレイム)!」
んはは。こりはけっこうおもしろいじゃん。
そして…静かになった時には囲んでいた野盗は全員ぶっ倒れていた。
「終わったみたいだなぁ」
ガウリイがのんきに近づいてくる。こいつ察して避難していたな。
「ガウリイ様」
馬車から降り、駆け出すマニー。
「ちょっとまだ危な…」
言い終わらないうちに、馬車の下から飛び出した影がマニーを羽交い締めにした!
「お嬢様!」
「なるほどねぇ。姿を見かけないと思ったら隠れて様子をみていたわけね。魔導士Aさん」
「なんとでも言え。さてこの娘の命が惜しかったら例の物を出して…おお、おまえたちには何のことかわからないらしいな。
じいさん、馬車を出してもらおうか。馬車の中をゆっくりと探させてもらうことにするよ」
魔導士Aはマニーに短刀をつきつけたまま、馬車ににじり寄って行く。
「でも道がふさがっているんですけど」
「はれ?」
間の抜けた声を出す魔導士A。おのれがやったんだろうが。
そのすきをつき、空を裂いてなにかが飛ぶっ!
「くっ」
魔導士Aがうめき、短剣が小さな木の実とともに地面に落ちた。
ガウリイのつぶてか!
次はあたしの番ってかぁ。
「炸弾陣(ディル・ブランド)!」
「ひえええっお嬢様あああ」
あ、マニーまでふっ飛ばしちゃった。まあいいか。


街道からちょっとはずれたやぶの中にマニーはいた。うーん服も髪もボロボロ。ちょっと扇情的な格好である。ガウリイにはあんまり見せたくないかも。
「ちょっとおっ。あんたどーゆー気なのよっ。私まで巻き添えにして!」
マニーが立ち上がった拍子に髪がほどけ、中から人の頭ほどの大きさの、金属製のつぼのような物が転がり落ちた。
「何…これ」
「あーん私そんなに髪の毛長くないのよー。でも他の子に負けたくないじゃない。だから詰め物して大きく見せてたのよー」
なるほど。でもこれって…
「そいつをこっちによこせ」
林の中からズタボロの魔導士Aが這い寄ってきた。あたしはつぼを拾い、薄手で金属のわりに軽いそれを魔導士Aに見せびらかしてやる。
「あんたの狙いはこれだったわけね」
「そう…ちょっと待った!このつぼの取っ手はどうした!」
「取っ手…?そういえばへんな形の取っ手がついていたような…髪の中に入れるのにじゃまだから切って捨てちゃったけど?」
「なんだとぉぉぉ…先代の隠したお宝のありかが…」
マニーのセリフを聞いた魔導士Aは、今度こそ白目をむいてひっくりかえった。
つぼの取っ手にお宝の手がかりか何か記してあったってわけか。やれやれ。
「お嬢様あ。ご無事ですかぁ」
遠くから聞こえてくる数人の声とひづめの音。親戚の家からの迎えってのが到着したらしい。
もう全部終わったけどね。


「んふふ。どーせあんたたち賞金かかってんでしょ。次の町まで連れてってあげっからねぇ」
野盗の生き残りをひっくくっていると、着替えて髪を結い直したマニーが近づいてきた。うん、確かに結った頭がふた周りくらい小さくなってる。
マニーはあたしの横にしゃがむと
「ねえ、私、ゆうべガウリイ様を誘惑しようとしたんですのよ」
知ってる。あたしは黙ってロープを結ぶ。
「お酒に睡眠薬を入れてガウリイ様眠らせて、『あら大変ガウリイ様こんなところで寝てしまったわ、困ったわ、私のベットに寝かせましょう、でも私はどこへ寝ればいいのかしら、しかたがないからいっしょに寝ましょう、朝エリックが起こしに来て、ああお嬢様なんてことを、これはガウリイ様と結婚するしかないです』作戦を考えていたんですけど」
…どーゆー作戦だそりは…
「でも…駄目でしたわ」
そりゃ自分が先に寝ちまったらな…。
「それに…ガウリイ様、好きな方がいらっしゃるんですって」
それも…知ってる。
「どなたのことか、お分かりになります?」
「…まあ…だいたいは…」
他にどー答えろとゆーのだ。
マニーはあたしの顔を見て…笑って見せた。
うーん、この人とまともに顔見合わせてしゃべったの、初めてかもしんない。あたし…マニーのこと、避けてたんだろうか。
「奪い取ろうと思ったらそんなこと私には簡単なことですわ。でもその方、ガウリイ様に捨てられたらもう2度と殿方に相手にされないかもしれない方ですの。お気の毒でそんなことできませんわ。ほっほっほ」
…やっぱ相性悪いかもしんない。


護衛やひっくくった野盗引き連れて、馬車は街道を進んで行く。あたしとガウリイはしんがりをのんきに歩いていた。
「いゃーよかったわねぇ。護衛は増えたけど途中でくびにしたりしないって」
「リナ」
「約束通りアーバン・シティまでの護衛料は払うってさ。仕事楽になったし、もうけたわよねー」
「リナ」
「さあて町についたらおいしい物でも食べよっかなー」
「リナ どうしてオレの顔見ないんだ」
思わず足が止まる。
ガウリイがあたしを追い越してあたしの前に立つ。
「…やっぱ怒っているんだ」
「そうじゃないって…」
あたしは思い切って顔を上げると真っ向からガウリイを見つめた。いつもと同じガウリイがそこにいた。
うん、これならあたしもいつものあたしでいられる。
あたしはびしっとガウリイを指さした。
「くらげ男の分際で、乙女の唇を奪うなんてことした大たわけに、どんな罰を与えようか、考えていただけよ」
「たはは…まあ、ゆうべ無傷だったのが不思議なくらいだしな…いいぜ。死なない程度にしてくれよ」
「ほんとにいいの?竜破斬(ドラグ・スレイブ)とかやって」
「ド… それはいやかも…」
ちょっと冷や汗。
「まあ、そんくらいの覚悟がないと…冗談や酔った勢いで口説ける相手じゃないだろおまえは」
…わかってんじゃないか。
「もういいわ。あんたぶっ飛ばしてもどーせたいしてこたえりゃしないんだから。この責任はゆうーーーっくり取らせてあげるからね」
そう、一生かかっても。
「リナ」
「だからあ〜怒ってないってば」
「愛してる」
どしゃしゃしゃしゃあああっ
「うわあ、盛大にこけたな。おい大丈夫か」
「いきなりあんたが変なこと言うからでしょうがああっ」
「変なことって…いや、しらふでちゃんと言った方がいいかなって思ったんだが…」
あのなあ…
「それでさ、ゆうべオレ、おまえの返事って聞いたっけ」
「ほえ?」
「いや、よくあるだろ。『実は、私もあなたのこと、ずっと前から…』なんてパターン」
その女口調、気持ち悪いからやめんか。
「ちょっとは期待してたんだがな…オレのうぬぼれだったのかな」
軽い口調とうらはらに、ガウリイの瞳が真剣な色を浮かべてあたしを見つめている。
その青い瞳に映ったあたしが、あたしの返事を待っている。
「…うぬぼれじゃ…ないよ」
のどが渇く。この日差しのせいだ。
「は…?」
「うぬぼれじゃないって言ったの!意味わかんないの このヨーグルト頭!」
ようやく理解したらしいガウリイの顔に笑みが広がる。ああもう!お菓子もらった子供のような顔しないでよ。こっちが照れるじゃないか。
「わかったらさっさと歩かないと馬車においていかれちゃうわよ!」
ガウリイはあたしをみつめたままだ。
…?
ガウリイの指が、あたしのあごをそっと持ち上げる。
「ガウリイ…」
「2度目のキス…してもいいか…?今度は寝ないから…」
返事のかわりに…あたしは…目を閉じた…



陽のあたる街道で、あたしはガウリイのキスを受けていた。
2度目のキスは…立っていられないほど激しいディープキスだった…。(赤面)



END

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608Re:「その青い瞳に」第3章えれな 1/9-01:21
記事番号411へのコメント
山塚ユリさんは No.411「「その青い瞳に」第3章」で書きました。
>「私、ガウリイ様と飲んでいたはずなのに、気がついたらベッドで寝ていましたの。まさか…ガウリイ様…」
>次の朝、またマニーがたわけたことをほざいている。
>「ガウリイに呼ばれてあたしが運んだの。だから安心して」
>「オレも気がついたら自分の部屋の床で寝てたんだけど」
>こっちは無視。
>「さてと、朝ご飯も終わったし、けんか始めましょうか」
>「ちゃんと食事が終わってから、というのが不自然ですな」
>突っ込みを入れてくれるエリックさん。
>そしてあたしは…マニーに言いたい放題言いまくったのである。
>うっぷん晴らしではない。あくまでお芝居である。信じて。
>かくして報酬の点で折り合いが合わなくなった護衛をくびにしたお金持ちは、夕方、迎えと合流するから大丈夫ということで、宿を後にした。
>うーん、見事に襲ってくれと言わんばかり。逆に今日襲わなけりゃ夕方からはそれこそ一個師団並みの護衛に囲まれる(と言いふらしてある)。
>一見のんきそうに街道を進む馬車。あたしとガウリイは馬車の物置(この馬車、中が2つの部屋に別れているのだ)にこっそり隠れて、賊のお出ましを待っていた。
>うーん。こうして2人きりで座りこんでると、どうしても昨日のこと思い出して、ガウリイを意識してしまう。
>「どうしたんだ。ムスッと黙り込んで」
>「べ、別になんでもないわよっ」
>「…怒っているのか…ゆうべのキスのこと」
>石化!
>「ちょっとお!なんでそんなこと覚えてるのよ!あんなに酔ってたのに!」
>「そんなことって…いや、マニーの部屋で飲んでる途中から記憶なくなってんだけど…ところどころ覚えているんだ…愛してるって言ったのにおまえが相手にしてくれなかったこととか、月の光に照らされたおまえの顔とか、その…唇の感触とか…」
>あああっ何なんだこの男はっ なんか無性にムカムカしてきたっ
>「なんでそういうことだけ覚えてんのよっ」
>「…覚えていない方がよかったのか?」
>あああっそうじゃなくてぇ。
>あたしのすぐ横に、ガウリイの顔がある。ちょっとこの距離はやばくないか?と思った時、
>ふっと、ガウリイの表情が変わった。
>話はここまで!
>「来たわよ!」
>「…ラブシーンは後回しだな」
>するどいいななきとともに馬車が大きく揺れ、そして止まった。
>あたしたちは窓から見えないように体を低くして物置から出た。
>「ガウリイ様!」
>おびえた顔で振り向くマニー。
>「わかってる」
>そっと窓からのぞくと林の中からわらわらと出てくる野盗たち。
>御者台へ続く戸が開いてエリックさんが駆け込んでくる。
>「また道に障害物置かれて…囲まれています」
>「2人とも馬車から出ないで!」
>あたしたちは御者台から飛び出した。
>いきなり出てきた護衛の姿にあわてる野盗たち。
>遅い!
>「炎の矢(フレア・アロー)!」
>ええいっむしゃくしゃするっ!
>「魔風(ディム・ウイン)!」
>あたりに広がった炎が再び野盗を襲う!
>ガウリイの顔、まともに見られなくなったらどうしよう…
>ガウリイが忘れていたら…今まで通りでいられたかもしれないのに…
>「爆煙舞(バースト・ロンド)」
>ばばばあーん!
>でも…今までとなにか変わったんだろうか…
>野盗が振り回すでっけえ太刀をかわし、そいつのあごに蹴りを食らわしてやる。
>そう、あたしはあたしだし。ガウリイもガウリイなんだし。
>「破弾撃(ボムスプリッド)」!
>右往左往する野盗たち。ええい散るな!まとめてぶっ倒してやるから。
>覚えていない方がよかったのかって?そんなわけないじゃない!
>野盗の数人が馬車の扉に取り付いて、ムリヤリ扉をこじ開けようとしている。うーんすっかり囲まれているな。
>あたしは御者台に飛び乗った。
>そう、自分だけが覚えているって優越感にひたりたかっただけ。
>そして…やっぱちょっと恥ずかしかったのかな…
>あたしは馬車に向かって呪文を唱えた。
>「火炎球(ファイヤー・ボール)!」
>馬車にかけた増幅版の火炎球(ファイヤー・ボール)ははじき返され、あたりの野盗を巻き込んだ。
>「ひええっ」
>野盗の悲鳴がこだまする。
>ちなみにあたしは無事である。いや、たぶん御者と馬を守るために御者台の方へは魔法をはじかないようになっているんじゃないかなーっと思ったのだが大当たり。
>あ、まだ動いてる奴がいる。
>「烈閃咆(エルメキア・フレイム)!」
>んはは。こりはけっこうおもしろいじゃん。
>そして…静かになった時には囲んでいた野盗は全員ぶっ倒れていた。
>「終わったみたいだなぁ」
>ガウリイがのんきに近づいてくる。こいつ察して避難していたな。
>「ガウリイ様」
>馬車から降り、駆け出すマニー。
>「ちょっとまだ危な…」
>言い終わらないうちに、馬車の下から飛び出した影がマニーを羽交い締めにした!
>「お嬢様!」
>「なるほどねぇ。姿を見かけないと思ったら隠れて様子をみていたわけね。魔導士Aさん」
>「なんとでも言え。さてこの娘の命が惜しかったら例の物を出して…おお、おまえたちには何のことかわからないらしいな。
>じいさん、馬車を出してもらおうか。馬車の中をゆっくりと探させてもらうことにするよ」
>魔導士Aはマニーに短刀をつきつけたまま、馬車ににじり寄って行く。
>「でも道がふさがっているんですけど」
>「はれ?」
>間の抜けた声を出す魔導士A。おのれがやったんだろうが。
>そのすきをつき、空を裂いてなにかが飛ぶっ!
>「くっ」
>魔導士Aがうめき、短剣が小さな木の実とともに地面に落ちた。
>ガウリイのつぶてか!
>次はあたしの番ってかぁ。
>「炸弾陣(ディル・ブランド)!」
>「ひえええっお嬢様あああ」
>あ、マニーまでふっ飛ばしちゃった。まあいいか。
>
>
>街道からちょっとはずれたやぶの中にマニーはいた。うーん服も髪もボロボロ。ちょっと扇情的な格好である。ガウリイにはあんまり見せたくないかも。
>「ちょっとおっ。あんたどーゆー気なのよっ。私まで巻き添えにして!」
>マニーが立ち上がった拍子に髪がほどけ、中から人の頭ほどの大きさの、金属製のつぼのような物が転がり落ちた。
>「何…これ」
>「あーん私そんなに髪の毛長くないのよー。でも他の子に負けたくないじゃない。だから詰め物して大きく見せてたのよー」
>なるほど。でもこれって…
>「そいつをこっちによこせ」
>林の中からズタボロの魔導士Aが這い寄ってきた。あたしはつぼを拾い、薄手で金属のわりに軽いそれを魔導士Aに見せびらかしてやる。
>「あんたの狙いはこれだったわけね」
>「そう…ちょっと待った!このつぼの取っ手はどうした!」
>「取っ手…?そういえばへんな形の取っ手がついていたような…髪の中に入れるのにじゃまだから切って捨てちゃったけど?」
>「なんだとぉぉぉ…先代の隠したお宝のありかが…」
>マニーのセリフを聞いた魔導士Aは、今度こそ白目をむいてひっくりかえった。
>つぼの取っ手にお宝の手がかりか何か記してあったってわけか。やれやれ。
>「お嬢様あ。ご無事ですかぁ」
>遠くから聞こえてくる数人の声とひづめの音。親戚の家からの迎えってのが到着したらしい。
>もう全部終わったけどね。
>
>
>「んふふ。どーせあんたたち賞金かかってんでしょ。次の町まで連れてってあげっからねぇ」
>野盗の生き残りをひっくくっていると、着替えて髪を結い直したマニーが近づいてきた。うん、確かに結った頭がふた周りくらい小さくなってる。
>マニーはあたしの横にしゃがむと
>「ねえ、私、ゆうべガウリイ様を誘惑しようとしたんですのよ」
>知ってる。あたしは黙ってロープを結ぶ。
>「お酒に睡眠薬を入れてガウリイ様眠らせて、『あら大変ガウリイ様こんなところで寝てしまったわ、困ったわ、私のベットに寝かせましょう、でも私はどこへ寝ればいいのかしら、しかたがないからいっしょに寝ましょう、朝エリックが起こしに来て、ああお嬢様なんてことを、これはガウリイ様と結婚するしかないです』作戦を考えていたんですけど」
>…どーゆー作戦だそりは…
>「でも…駄目でしたわ」
>そりゃ自分が先に寝ちまったらな…。
>「それに…ガウリイ様、好きな方がいらっしゃるんですって」
>それも…知ってる。
>「どなたのことか、お分かりになります?」
>「…まあ…だいたいは…」
>他にどー答えろとゆーのだ。
>マニーはあたしの顔を見て…笑って見せた。
>うーん、この人とまともに顔見合わせてしゃべったの、初めてかもしんない。あたし…マニーのこと、避けてたんだろうか。
>「奪い取ろうと思ったらそんなこと私には簡単なことですわ。でもその方、ガウリイ様に捨てられたらもう2度と殿方に相手にされないかもしれない方ですの。お気の毒でそんなことできませんわ。ほっほっほ」
>…やっぱ相性悪いかもしんない。
>
>
>護衛やひっくくった野盗引き連れて、馬車は街道を進んで行く。あたしとガウリイはしんがりをのんきに歩いていた。
>「いゃーよかったわねぇ。護衛は増えたけど途中でくびにしたりしないって」
>「リナ」
>「約束通りアーバン・シティまでの護衛料は払うってさ。仕事楽になったし、もうけたわよねー」
>「リナ」
>「さあて町についたらおいしい物でも食べよっかなー」
>「リナ どうしてオレの顔見ないんだ」
>思わず足が止まる。
>ガウリイがあたしを追い越してあたしの前に立つ。
>「…やっぱ怒っているんだ」
>「そうじゃないって…」
>あたしは思い切って顔を上げると真っ向からガウリイを見つめた。いつもと同じガウリイがそこにいた。
>うん、これならあたしもいつものあたしでいられる。
>あたしはびしっとガウリイを指さした。
>「くらげ男の分際で、乙女の唇を奪うなんてことした大たわけに、どんな罰を与えようか、考えていただけよ」
>「たはは…まあ、ゆうべ無傷だったのが不思議なくらいだしな…いいぜ。死なない程度にしてくれよ」
>「ほんとにいいの?竜破斬(ドラグ・スレイブ)とかやって」
>「ド… それはいやかも…」
>ちょっと冷や汗。
>「まあ、そんくらいの覚悟がないと…冗談や酔った勢いで口説ける相手じゃないだろおまえは」
>…わかってんじゃないか。
>「もういいわ。あんたぶっ飛ばしてもどーせたいしてこたえりゃしないんだから。この責任はゆうーーーっくり取らせてあげるからね」
>そう、一生かかっても。
>「リナ」
>「だからあ〜怒ってないってば」
>「愛してる」
>どしゃしゃしゃしゃあああっ
>「うわあ、盛大にこけたな。おい大丈夫か」
>「いきなりあんたが変なこと言うからでしょうがああっ」
>「変なことって…いや、しらふでちゃんと言った方がいいかなって思ったんだが…」
>あのなあ…
>「それでさ、ゆうべオレ、おまえの返事って聞いたっけ」
>「ほえ?」
>「いや、よくあるだろ。『実は、私もあなたのこと、ずっと前から…』なんてパターン」
>その女口調、気持ち悪いからやめんか。
>「ちょっとは期待してたんだがな…オレのうぬぼれだったのかな」
>軽い口調とうらはらに、ガウリイの瞳が真剣な色を浮かべてあたしを見つめている。
>その青い瞳に映ったあたしが、あたしの返事を待っている。
>「…うぬぼれじゃ…ないよ」
>のどが渇く。この日差しのせいだ。
>「は…?」
>「うぬぼれじゃないって言ったの!意味わかんないの このヨーグルト頭!」
>ようやく理解したらしいガウリイの顔に笑みが広がる。ああもう!お菓子もらった子供のような顔しないでよ。こっちが照れるじゃないか。
>「わかったらさっさと歩かないと馬車においていかれちゃうわよ!」
>ガウリイはあたしをみつめたままだ。
>…?
>ガウリイの指が、あたしのあごをそっと持ち上げる。
>「ガウリイ…」
>「2度目のキス…してもいいか…?今度は寝ないから…」
>返事のかわりに…あたしは…目を閉じた…
>
>
>
>陽のあたる街道で、あたしはガウリイのキスを受けていた。
>2度目のキスは…立っていられないほど激しいディープキスだった…。(赤面)
>
>
>
>END
>

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419Re:ガウリナ小説「その青い瞳に」UPwaka E-mail 12/25-13:34
記事番号407へのコメント
読ませていただきました。いやーっ、恥ずかしい!学校のコンピューターで読んでることを後悔しました。周りに人があんまりいなくてよかった……。
けっこうガウりナって少ないんですね。ゼロスとかとくっつけようとしてみたりとか。でもやっぱりリナはガウリイとくっついてほしいです。という事でまた書いて下さい。期待して待ってます。

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436Re:感想ありがとうございます山塚ユリ 12/27-00:25
記事番号419へのコメント
wake様。長い上にもろ自分の趣味で書いた小説、読んでくださってありがとうございます。
ううーっ恥ずかしい話に付き合わせちゃいましたね。(笑)

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459Re:ガウリナ小説「その青い瞳に」UPりーにょー E-mail 12/30-22:07
記事番号407へのコメント
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
読ませていただきました!
も〜〜〜〜〜〜〜〜!!!ラブラブ!!!!
妹さん!そそのかしてくれてありがとう!!!(笑)
私ガウリナ応援派なもんで、うれし〜です♪
ぐふ、ぐふふふふふふ(爆)
ありがとうございました!!!
と〜〜〜〜〜〜〜〜ってもおもしろかったです!!!


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465Re:りーにょー様山塚ユリ 1/3-01:56
記事番号459へのコメント
感想、ありがとうございます。
ははは、私自身がガウリナなもんで。
ふふふふふ(変な奴)
長い話にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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488Re:ガウリナ小説「その青い瞳に」UPむつみ E-mail 1/5-12:20
記事番号407へのコメント
山塚ユリさん。初めまして。むつみと申します。
小説、ものすごく良かったです。今までいろいろ読んだガウリナのなかでは、最高!
嬉しくて嬉しくてにやにや笑いが止まらなくて困りました。周りに人がいなくて良かった。
もう書かないんですか?期待しています。長いの大歓迎!です。

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557Re:むつみ様へ山塚ユリ 1/7-01:17
記事番号488へのコメント
はじめまして。
むつみ様はひょっとして某所で小説書いていらっしゃる方でしょうか。

感想、ありがとうございます。
あうあうあう。いろいろ読まれた方に最高なんて言われてしまうと…
ぽりぽり。
こんな長いのは当分書けないと思います。短いのでしたらなんとか…ってまた書く気か自分!

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581Re:むつみ様へむつみ E-mail 1/7-21:40
記事番号557へのコメント
山塚ユリさん。よろしくお願いいたします。
>はじめまして。
>むつみ様はひょっとして某所で小説書いていらっしゃる方でしょうか。
>・・・はい。多分そうです。と、言うことは、伝言板でお会いしてますね。ひょっとして、コメントいただいていたかしら。気がつかなかったです。すいません。

>こんな長いのは当分書けないと思います。短いのでしたらなんとか…ってまた書く気か自分!
 書いてくださいね。本当、楽しみにしていますから。ではでは。

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610Re:ガウリナ小説「その青い瞳に」UPえれな E-mail 1/9-01:28
記事番号407へのコメント
すいません、上にある感想、あれまちがえました・・・・・すいません。
ところでえ!
山塚ユリさま、もーめちゃめちゃめちゃめちゃよかったです!!!
いけー!ガウリイ!!やっちまえええええええ!!!
と、叫びました(ケダモノ)
また、ぜひぜひ書いてください!!
もちろん、ガウリナで。(はあと)
よだれ、垂らして待ってる・・・・・

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765Re:えれな様どうもです山塚ユリ 1/12-01:23
記事番号610へのコメント
えれな様、感想ありがとうございます。
私はガウリナしか思いつかないんで、もし書くとしたらまたガウリナになります。
もしかしたら「書く」ではなく「描く」かもしんない…

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